71A真空管アンプで聴く、ジョコンダ・デ・ヴィートの

ブラームス/ヴァイオリン・ソナタは最高だ!




『ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集』
【曲目】
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op.78
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108
ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn) 
エトヴィン・フィッシャー(pf)  第1番・第3番
ティート・アプレア(pf) 第2番
1954年録音(第1番、第3番) 1956年録音(第2番)

HIROちゃんの大好きな直熱三極出力管の71A・・・
これまで、シングル・アンプをはじめ、パラ・シングル、プッシュプル・アンプと実に多くのアンプを作ってきました。回路的にもロフチン・ホワイトの直結回路や、CR結合、トランス結合と、様々なアンプを作ってきました。
これまで製作した71Aアンプの回路集は以前に紹介していますので、末尾記載のアドレスから見てください。

71Aは、シングルでは最大出力約0.8W弱、プッシュプルでも約2Wという小出力ですが、清々しい音のする出力管で、特にヴァイオリン・ソナタなどの室内曲を鑑賞するのには最適な真空管アンプだと思っています。室内曲を聴くときには71Aアンプにつなぎ替えて聴くことが多い。
クラシック好きの友人が、ヴァイオリン曲を聴きたいので71Aアンプを貸して欲しいとのことで、約1年間、アンプを貸していたのですが、久しぶりにアンプが戻ってきました。
久しぶりに音を聴いてみたくなり、取り出したのが、ジョコンダ・デ・ヴィートの奏でるブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集・・・
写真の71Aシングル・アンプで聴いてみました。

71Aアンプの下に写っているのはWE101Lプッシュプル・アンプ・・・こちらもプッシュプルながら出力は0.5Wというトランス結合のアンプ


IMG_2219.jpg

さて、ジョコンダ・デ・ヴィートの演奏ですが、録音が1950年代なかばのモノラル録音ですが、観賞には十分な音質で、録音の古さは全く気になりません。
ジョコンダ・デ・ヴィートの残した録音の中でも名演と言われる、ブラームスのヴァイオリン・ソナタですが、第1番の第1楽章から惹き込まれてしまう演奏・・・
息のあったピアノとの掛け合いで、良く歌うヴァイオリン、一音一音に魂が入った演奏で旋律の歌い方やヴィヴィラートでみせる絶妙な表情が魅力です。
この3曲の中では、エトヴィン・フィッシャーとの第1番と、第3番が特に素晴らしいと思いました。
このブラームスのヴァイオリン・ソナタ集は、HIROちゃんの好きな曲で、グリュミオーや、チョン・キョンファなど結構多くの音源を架蔵していますが、このジョコンダ・デ・ヴィートの演奏は、何回聴いても飽きのこない名演だと思います。


71Aシングル・アンプ

IMG_2201.jpg

IMG_2202.jpg

このシングル・アンプは12Aと挿し換えができる、コンパチブル・アンプになっています。なお、12Aの場合には出力は約0.3Wと、71Aより、さらに小さくなりますが、高音の美しいのが特徴だろうか・・・この12Aもヴァイオリンを聴くのには素晴らしい真空管だ。

回路図は下記のとおりですが、これまで製作した71Aアンプの回路集をまとめた投稿は、こちらです。

クリック擦れば投稿記事につながります。

       ↓
71Aアンプ回路集/シングル/PPなど 

kairozu.jpeg

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪