天使のはらわた 赤い淫画(1981) | とし104の気ままに映画プログ2

とし104の気ままに映画プログ2

ブログの説明を入力します。B級な映画や主にホラー映画を自分の独断と主観でupさせていただきます♪そんなに投稿マメではないですが、よろしくお願いします。

テーマ:






古き昭和の香りがプンプン漂ってきそうな作品です。 本作はにっかつロマンポルノというジャンルでR18です。

デパートガールの土屋名美(石井隆作品の主役はなぜか?名美なのです。名美役は泉じゅん)は友達の同僚の瞳(栗田陽子)に頼まれて瞳のバイトに代わりに行く。しかしそのバイト先とは……………………
ビニール本(今で言えばエロ本かな?)のモデルであった!!「聞いてないよ~!」なダチョウ倶楽部状態だったが有無を言わさず、
名美は縛られてこんなポーズやあんな格好をさせられて次々と写真撮影されてしまう!「やめてェェ~!」と絶叫する悲鳴もむなしくシャッター音がカシャカシャ響きます。



名美の出演ビニール本は「赤い淫画」と名付けられ発売され、よりにもよって結構ヒットしてしまう(。´Д⊂)



その一方で名美の「赤い淫画」を夢中で読んでいて、すっかり名美の虜になっている青年の村木(阿部雅彦)がいた。彼は結核なのか?喘息なのか?いつもケホケホ咳をしていて、無職でパチンコしたりして日々をダラダラ過ごしている。(ある意味でリアリズムか?!) 名美の「赤い淫画」を見ながら向かいの家の娘っ子(伊藤京子)の●●●●を覗き見したり、見るからに怪しい(;¬_¬)人である。 彼のアパートの周りでは下着ドロや痴漢が出没していて…村木は管理人さん(もたいまさこ風)や近所のオバハンたちに当然怪しまれていた!?

名美にも無言電話やイタ電、家の周りにちらつく不審者など、ビニール本に出ちゃう前からそういう不穏な気配があったが、「赤い淫画」が売れて以降は尚更、敏感になっていた。 名美はそんなうさを晴らすかのようにちょいワル親父の主任さんとの不倫に溺れる(´・ω・`)

村木は街をフラフラさまよっていると、偶然にも運命的に名美を目撃ドキュンしてしまう! 自分の憧れの写真だけの彼女が今!目の前にいる…………で、早速ストーカー風にあとを尾ける。




名美は新宿の喫茶店で撮影スタッフや監督らしき人たちに「赤い淫画」がヒットしたから次回作も是非是非お願いッと頼まれるが頑として突っぱねる!
喫茶店から出た名美はあとを尾ける男の気配を感じる(;゜゜)

名美はいつものイタ電野郎か?痴漢か?と血相を変えて逃げ惑います。

必死で後を追う村木。地下鉄や街の雑踏をダッシュする2人。 公衆便所で2人きりになる名美と村木、村木は懸命に想いを伝える…名美はしてきたイタ電ストーカー野郎と思っているので「違う!あたしはそんな女じゃないの……」とビニール本モデルは成り行きで仕方なくヤッチッタ事を告げる。

後日、名美はビニール本のことが主任さんや会社にバレてしまい、主任さんとの不倫関係も終わり、デパートもクビになってしまう。途方にくれ、新宿の街を彷徨っていると…この前の追いかけっ子で落とした定期券を村木が渡してくれた。怖くなってまた逃げ出す名美。 アパートに逃げ帰る名美が窓から外を眺めると…どしゃ降りの雨の中、立ち尽くす村木の姿がある。


傘を手渡し帰ってくれ~と懇願する名美に再び、想いを伝える村木。会社もクビになり、すっかり投げやりな名美は「もうww男なんてたくさんッ~ 」
「貴女に想いを好きだって気持ちを解ってほしいんだヮヮヮ~」
「写真の私と現実のアチキは違うのヨン~」
村木は名美に写真集を破るように命令し、村木は目の前で自分の宝物の「赤い淫画」をビリビリ破り捨てる!
根負けしたのか?想いが伝わったのか? ジャングルジムの中で抱き合う名美と村木。都会の闇に堕ちてゆく人生どん詰まりの男と女の縮図のようです♪



村木はモーレツに抱きたい衝動に駆られますが…理性を取り戻し「明日の夜7時に新宿のデパート(伊勢丹か?)の坂の前
で」とデートの約束を交わす(*´ω`*)

ちょうどその頃、村木のアパートの向かいの家の娘っ子が変態男に凌辱され殺される事件が起こる。逃走する犯人を後ろ姿ながら近所の住民が見ていた!!
そこにひょっこり帰ってくる村木を変態男と勘違いした娘っ子の父親がライフルで?!村木をズドンと撃ってしまうΣ(ノд<)

うううううううww~今日は新宿にどーしても行かなきゃならないのにィィィ~

瀕死の重傷を負った村木は身体を引き摺るように新宿を目指す! 名美は村木と会う前にダチの瞳に別れを告げ、「赤い淫画」
の新しい本を用意して待ち合わせの少し前に着いて、村木を待つ…

時計が7時を少し過ぎてフーン(-.-)とため息をつきながら「赤い淫画」をゴミ箱に捨てて帰ろうとしたところを…村木が借りた赤い傘を持って階段を昇ってくる。
村木がにこりと傘を差し出す。自然と笑みがこぼれる。

………………………………………………………






にっかつロマンポルノなんですが監督は、私がブログで以前にupした「人魚伝説」の池田俊春監督です♪
地下鉄やジャングルジムでの2人の俯瞰ショットなどはあたかも普通のラブストーリー映画のようにロマンティックなんですわ♪ そして迎えるアメリカンニューシネマのような結末にホロリとすること必至のこれぞ隠れた名作であると断言したいです。 タイトルにある赤い!ということでコタツの赤外線の赤い光に●●●●●が鮮烈なエロスもにっかつロマンポルノどおりなのも印象的な素敵な大人のラブストーリーです(;・ω・)ホンマカイナ???