夏に冷たいものを摂りすぎたのね | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
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「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

こんばんは

7月に「蒸し暑いからこそ温かいもの?」なんてことを書きましたが、その後8月の猛暑、9月の残暑と続いたので、どうやら冷たいものを摂りすぎたーーーっていう方、多かったみたいですね。何を隠そう、私の姉がそのひとり。

夏の間、何度も注意喚起したんですよ。でもね、「だって暑いんだも~ん」ってな具合に、取り合ってもらえませんでした。そして、10月後半、すっかり涼しくなって、「さぁ食欲の秋だっ!」というころ、案の定、「胃の調子が悪い~っ」「なんかつっかえてる感じがする~」と。

だ~か~ら~、言ったでしょっ!冷たいものばっか飲んだり食べたりするなってーーーっ!!

東洋医学的には、胃に寒湿がたまった状態です。「外邪はコンビでやってくる その1 寒湿邪」では、体表で感じる寒邪湿邪 について書いてますが、悪さをするという点では胃に入るものも同じ。

もともと体質的に脾胃がさほど強くないにもかかわらず、冷たいものを摂りすぎると、体内の湿が外から来た寒(冷たいもの)で凝結して、つまり、湿の粘っこさに寒の固まりやすさが働いて、長いこと胃に停滞しちゃうんです。

それがなぜ秋になって具合が悪くなるんでしょ?

暑い間は、外気の強い陽気を受けるので、体内の陽気もそれに助けられて、何とかなってるんですが、秋風が吹いて外気もだんだんと陰が強くなってくると、体内の陽気は持ちこたえられなくなってしまい、ど~んと症状が出るという次第です。

こんなときは、胃腸薬を飲んでもあんまり効きません。弱ってしまった脾陽を回復しなくちゃ。まず、温かいものをよく噛んでゆっくり食べる。飲み物も、もちろん温かいもので。お風呂でゆっくり温まる。腹巻をして、使い捨てカイロを胃のところへ貼る。あとは補中益気湯かな。

そんなこんなで、姉が回復するのに1ヶ月くらいかかったのかな。お客様の中にも、鍼灸学校の生徒たちの中にも、姉のような症状の出てた人、今年はけっこう見受けました。いまだに調子よくないなんていう方、今からでも遅くないので、温かくしてくださいね。

え~と、胃の具合が悪いのになんで脾陽?それはね、脾胃は表裏の関係にあって、しかもその関係がとても密接だから。脾陽は消化吸収力の源。胃に入った食べ物をこなすのも、脾陽のパワーがあってこそなんです。だいじにしましょう。

一天一笑、今日も笑顔でいい一日です。
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サザンカ
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