おはようございます
大きな災害や事故があったとき、一番に守られるべき存在は、やっぱり子どもだと思うんですよね。子どものいない私がそう感じるんですから、お子さんのいらっしゃる方はなおさらでしょう。
それで、災害時の養生法シリーズも、その8として「子どものケア」 をお届けした次第ですが、おとな用の養生法に比べると、ちょっと具体性に欠けてましたね。
「抱きしめて、背中をさする」ことは、子どもの精神安定に大切な養生法ですけど、ほかに「子どものための東洋医学的ケア」 を補足する形で、書き足していこうと思います。
繰り返しになりますが、「子どものからだを東洋医学的にみると」
にあるように、子どものからだは未熟で発展途上にあります。おとなの縮小版なんかじゃ決してありません。だからこそ、小児科があるんだし、子どもには子ども用の薬
が必要。
それは、西洋医学でも、東洋医学でも同じですね。そんなこと当たり前じゃ~ん…と思われるかもしれませんが、うっかり忘れる人をお見受けすることがあるので、あえて確認しておきます。
子どもの症状についての「東洋医学でみる」シリーズ、過去に、疳の虫 、下痢 その1 ・その2 、ひきつけ その1 ・その2 、夜尿症 、夜泣き を書いてます。手足口病 も入るかな。
子どもに多い症状で、肝腎なものを忘れてますね。それは、発熱。熱けいれんは「ひきつけ」の中にありますけど、そこまでいかない、ちょっとした発熱は、子どもにはよくあること。
子どもが熱を出したとき、まず確認したいのは、それがちょっとした手当てでよくなる熱なのか、お医者さんに診てもらったほうがいい熱なのか、です。
熱があっても、それで少しくらい吐いたとしても、ご機嫌で顔色がよければ、さほど心配はいりません。↓以下のような手当てをして、様子をみましょう。
① 温かくして、静かに休ませる。
② 汗をかいたら、こまめにからだを拭いて、着替えさせる。
③ 熱が高いときは、氷のうや氷枕で頭を冷やす。
④ 水分を十分にとらせる(発熱時には水分補給が大切 )。
⑤ 便を出させる。
⑥ 指先、手、肘、肩、胸、おなか、背中、お尻、股、太もも、ひざ、かかとなど、冷たいところがあれば温める。
⑦ 腋の下、顎の下、股、かかとが、もし汚れていたら、きれいに拭き取る。
⑧ 熱の上がり始めなら、お風呂で温まらせる。ただし、長湯はNG。
⑨ 急な高熱に対処するツボ 大椎 を手当てする。
↓次のような状態のときは、要注意なので、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。
① 熱でぐったりしている。
② 熱が高いのに、顔色が青い。
③ 顔色は赤くても、目がトロンとして、うつろ。
④ 呼吸が苦しそう。
⑤ ひきつけを起こしている。
⑥ 痰や便に血が混じる。
⑦ 熱が上がったり下がったりを繰り返す。
⑧ いろいろ手当てをしても、高熱が1~2日続く。
熱の原因別食養生については、次回お届けしま~す。一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。
チューリップ
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