腰腿痛・胃酸過多・胆疾患に効くツボ 陽陵泉 | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


台風が来ています。九州・中国地方の方は、十分気をつけてくださいね。日本だけでなく、中国の土石流やロシアの干ばつなど、世界各地でみられる異常気象。地球からの警告でしょうか。


昨日の千葉は、雨が降ったりやんだり。降るときは、10~20分ほどのドシャ降りで、まさにバケツをひっくり返したような状態。うわ~っと思って見ていると、す~っと晴れていく。変な天気ですねぇ。


さて、今日ご紹介するのは、六腑の病を治す下合穴 のひとつで、足少陽胆経 のツボ、陽陵泉(ようりょうせん)です。


☆ ツボの位置


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ひざ下の外側にある骨の出っ張り(腓骨小頭)のてっぺんから、指幅1本分ほど下のくぼみにあります。押して痛みのあるところがツボになりますよ。


ひざ下内側にあるのは陰陵泉 で、陰陵泉と陽陵泉は、ひざをはさんで内と外、つまり陰陽の位置関係にあるんです。


☆ 効用


先に書いたように、胆の下合穴ですから、胆の病 に効くツボであり、西洋医学的にみても、胆嚢疾患からくる症状を緩和してくれます。


胃酸不足で消化不良があるときに使うのが足三里 なら、胃酸過多による不調や胃潰瘍には、この陽陵泉を使います。このふたつのツボは、位置的にとても近くにありながら、足三里は胃酸を増やし、陽陵泉は胃酸を抑えるというわけです。


筋の気があつまる筋会(きんえ)でもあるので、筋の病(腱鞘炎や筋痛)にも使います。ツボの位置から膝関節痛・下肢麻痺・腰痛・坐骨神経痛・脚気などに、経絡の流れから肩関節周囲炎・寝違い・片頭痛などに効用があります。


☆ 手当てのしかた


親指の先で押さえて、足指の方向へ力を入れていきます。1-2-3と徐々に強くして、3-2-1とゆるめ、これを1分間ほど繰り返します。


ピッ○エレキバンのようなツボシールや、小さいビーズを絆創膏で貼っておくのもいいでしょう。東洋医学講座のNo.80 でご紹介したパイオネックス、とくに0.3mm(オレンジ)や0.6mm(黄色)の短いのがおススメです。


せんね〇灸タイプの家庭灸も有効です。その場合は、

①台座の裏のシールをはがし、もぐさの部分に火をつけます。

②目的の場所へふわっと乗せます。絶対にべったり貼りつけないこと。

③熱さを感じてきたらはずし、感じなければ燃え尽きるまでおきます。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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