年間大仏・石仏大賞2023 〜石仏編〜 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

2023年も残りわずかとなりました。

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私は一昨日まで高熱で朦朧としてました…

いろいろ流行ってますからね、皆さまもどうかお気を付けください。

 

さて、今年も毎年恒例のやつやります。

この1年を振り返る年間大仏・石仏大賞2023!

なんとこれ、巨大仏大賞の頃から数えて、今年で12年目になるんですよ。

よくやってますよね、我ながら。

自分を褒めてあげたいです。

 

 

発表の前に個人的2023年の振り返りを少しだけ。

私の2023年の一番大きなニュースと言えば、

6月に3年ぶりの写真展『仏の顔は何度でも』

を開催したことでしょうか。

 

今後ここまで大規模な写真展をすることはもうないかも…

(お声がかかれば、もちろん検討します。

ですが、少なくともしばらく予定はありません)

という気持ちで、この10年の総決算的な展示にしたつもりです。

 

何年ぶりかでお会いした懐かしい方、

SNSなどでやり取りがありながら会えていなかった方、

今回はじめて遠く宮城県から来てくださった方…

などなど会いたかった方々に会えた、嬉しい6日間でした。

お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました!!

詳細はこちらからどうぞ『写真展レポート』

 

写真展以外は相変わらずの仕事と子育て、そして息抜きの旅の日々でしたね。

どんな旅、どんな仏像との出会いがあったのかを、

ここでランキング形式で発表させていただくのが、

この『年間大仏・石仏大賞』となっております。

 

 

では、改めてご説明します。

年間大仏・石仏大賞は、

私が今年1年に出会った中で特に印象深かった大仏や石仏、

「これはスゴいの撮れた!」という苦労の末の大仏、石仏写真を、

年間大仏・石仏大賞として勝手に選出、

ご紹介するという、まったくもって個人的な企画です。

 

仏像に順位をつけるというような恐れ多いものではなく、

あくまで私が心に残った順位としてご紹介するものです。

誤解のないよう付け加えさせていただきます。

 

過去3年の大賞はこちらからどうぞ↓

『年間大仏・石仏大賞2022』

『年間大仏・石仏大賞2021』

『年間巨大仏大賞2020』

 

で、ここが大事なところなんですが、

これまでは大仏、石仏ひっくるめ上位3位を発表した後、

部門賞として石仏や神像などプラスでご紹介する流れでした。

ですが今年は大仏石仏2部門に分け

それぞれ上位3位を選ばせていただくことにしました。

そして今回は石仏編『年間石仏大賞2023』をご紹介します。

というのも年々、出会う石仏の数が増えてまして…

もう石仏だけで部門をつくっちゃえ!となったわけです。

 

 

ということで、今年もまいりましょう。

年末恒例、年間大仏・石仏大賞2023

まずは石仏ベスト3からまいります。

 

年間石仏大賞2023

第3位の発表です。

 
 
福林寺跡磨崖仏群 (滋賀県野洲市)
 
正確に言うと、上の写真は福林寺跡磨崖仏ではありません。
福林寺跡磨崖仏はまた別の磨崖仏を指すのですが、
福林寺跡磨崖仏の周辺にはたくさんの磨崖仏があり、上の写真もそのひとつ。
なので福林寺跡磨崖仏と表記させていただきました。
 
福林寺跡磨崖仏はもう少し写実的なのですが、
この磨崖仏は合掌した仏さまが連続して抽象的に表現されています。
「ユルい」とか「かわいい」を越えた、
デザイン性の高さみたいなものを感じ、個人的にグッときました。
 
この周辺の磨崖仏、全部がグッときたんです。
詳細は下のリンクからお読みください。
あまりにも良かったので、前後編と2部になってます。

『カワイイの許容量オーバー福林寺跡磨崖仏(後編)』

 
 

つづいて

年間石仏大賞2023

第2位の発表です。

 
 

修那羅石神仏群 (長野県東筑摩郡)

 
「修那羅」と書いて「しょなら」と読みます。
長野の筑北村という海抜千メートルほどのところに、
修那羅大天武という行者によって開かれた安宮神社があります。
この神社の奥におびただしい数の石仏、神像が奉納されているのですが、
これらが他の地域ではみられないような摩訶不思議で独特な姿なのです。
 
もうずっと前から行ってみたいと思っていた場所でした。
ですが雪道の運転にまったく自信がなく、冬は行けません。
調べると12〜3月はスタッドレスタイヤが必要とのことでした。
おのずと行く季節は限られるわけです。
その安宮神社に今年の秋にはじめて行くことができまして、
想像を上回る感動でした!!
 
まだブログには書いてないので、詳細はそのとき書きますね。
…来年のどこかで書きたいと思ってます。
気長にお待ちください。
 
 

そして

年間石仏大賞2023

栄えある第1位の発表です!!

 
これはもう(私の中で)文句なしの第1位。
 
 
建福寺(西国三十三所観音石仏などの)石仏群 (長野県伊那市)
 
これは直近のブログに書いたので、記憶に新しいところ。
詳細は直近のブログを読んでいただきたいのですが、まとめますと…
守屋貞治という江戸時代の天才石工がおられまして、
その貞治作の三十三観音が祀られているのが建福寺さん。
そして建福寺で年に2回、春と秋に石仏ライトアップが行われており、
念願かなって行くことができた。
というところでしょうか。
 
詳細は下のリンクからお読みください。
 
とにかく素晴らしかったですね。
ライトアップもそうですし、石仏の技術の高さもです。
 
これまでご紹介した福林寺跡磨崖仏群、修那羅石神仏群は、
写実的な像容もありますが、大部分は簡略化された、
独特でユニークな表現が魅力的な石仏でした。
ですが守屋貞治の石仏はツッコミを入れる隙がまるでない
完全無欠の美しさと表現してもいいんじゃないかと思います。
 
どっちも好きです。
技術がバカ高い石仏も、ユルカワ系石仏も、どちらも好き。
この幅の広さが石仏の面白さと言えると思います。
 
 
やはり石仏大賞を紹介するだけで2000字を大幅に越えてしまいましたね。
(いつも2000字前後を目安に書いてるんです)
ブログですから仕事の原稿じゃないんで、何字になってもいいんです。
でもあんまり長いと読むのも疲れますし、大仏編は次回にします。
12年目にして年間大仏・石仏大賞、初の2回またぎ!
 
後編の年間大仏大賞2023の方も年内にアップします。
しばしお待ち下さい。