発表!年間大仏・石仏大賞2022 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

2022年も今日を含めてあと3日。

1年を振り返る時期がやってまいりました。

年末恒例の年間巨大仏大賞

改め年間大仏・石仏大賞を今年も発表させていただきます。

 

まずはちょっとだけ2022年の振り返りを。

私の今年の一番大きなニュースはと言えば、

3月に全国各地の石仏をまるっと掲載した石仏本

『道ばた仏さんぽ』を出させていただいたことでしょう。

 

昨年秋頃から今年2月頃までめちゃめちゃ忙しかったのは、

この本の執筆や掲載許可取りなどにかかりきりだったからです。

5月には本の出版記念イベントもさせていただきましたが…

本当に集客が大変でした。

 

夏には北海道に行きました。

実を言うとこれは、この時すでに決まっていた

『夢みる巨大仏 東日本の大仏たち』

重版に向けての追加取材のためでした。

そして11月、とうとう重版となりました!

 

重版とは、初版本がなくなったことにより、

加筆修正などを加え、同じ判型・装幀にて本を刷り直すこと。

つまり、とっても嬉しいこと!!

ご購入くださった皆さま、ならびにご協力くださった皆さま、

本当にありがとうございます。

重版本の方もどうぞよろしくお願いいたします。

 

ものすごくザックリ振り返ると、今年はこんな感じの1年でした。

 

なんだ、すごくザックリ言ったら良い1年でしたね。

いろいろ大変だったけど。

2023年も良い1年になるよう頑張ってまいりましょう。

 

 

ということで、今年も行きましょうか、

年末恒例、年間巨大仏大賞!

改め、年間大仏・石仏大賞2022!

 

これは、私がその年に出会った中で特に印象に残っている大仏や石仏、

「これはスゴいの撮れた!」という苦労の末の作品や、

思い入れのある大仏、石仏写真を年間大仏・石仏大賞と称し、

勝手に選出しご紹介するという、まったくもって個人的な企画です。

 

ちなみに過去3年の年間巨大仏大賞はこちらからどうぞ↓

『年間大仏・石仏大賞2021』

『年間巨大仏大賞2020』

「年間巨大仏大賞2019」

 

 

それでは半田カメラが選ぶ、

2022年の大仏・石仏写真ベスト3!

さっそくご紹介してまいりましょう。

 

年間大仏・石仏大賞2022

まずは第3位の発表です。

 

 

狛坂磨崖仏 (滋賀県栗東市)

 

狛坂磨崖仏は国宝にこそ指定されていませんが、

指定されてもまったく不思議ではないと思うぐらいに素晴らしい!

日本を代表する石仏だと思います。

 

そんな素晴らしい石仏ですから、拙著『道ばた仏さんぽ』

どうしても掲載させていただきたく、昨年も参拝を試みたのです。

ところが!!

狛坂磨崖仏があるのは滋賀の金勝山という山の中。

一番近い駐車場から片道1時間、山道を歩かないと辿り着くことができません。

昨年試みた時は、寒波により山道が凍結していて断念!

そして、今年念願のリベンジ参拝!

 

やっと辿り着いた狛坂磨崖仏は、大きくて、見事で、歴史を感じさせる…

本当に素晴らしい石仏で、感激もヒトシオでございました。

そんなこの2年間の想いもひっくるめての第3位となりました。

 
 

つづいて

年間大仏・石仏大賞2022

第2位の発表です。

 

 

聚楽園大仏 (愛知県東海市)

 

これはまだ記憶に新しい、12月のはじめの写真ですね。

写真の右下に小さく人が写ってますので、

大仏さまの大きさが伝わるんじゃないでしょうか。

 

聚楽園大仏さまのいらっしゃる聚楽園公園が紅葉ライトアップを行っていまして、

それと平行する形で大仏さまもライトアップされていたわけです。

昨年も行きたかったのですが、いろいろあって行けず…

今年こそは!ということで馳せ参じました。

 

いやぁ、めちゃめちゃカッコ良かったです。

ただ普通に昼間にお会いするだけでもカッコ良いんですよ。

それが七色に変化するライトアップって、アナタ!

痺れました。

 

ブログに書いておりますので、詳細はこちらからご覧ください↓

『聚楽園大仏 夜間ライトアップ』

 

 

それではとうとうお待ちかねの

年間大仏・石仏大賞2022

栄えある第1位の発表です!!

 

 

頭大仏 (北海道札幌市)
 

第3位、第2位ともに昨年は諦めて今年やっと…!

という2年越しの想いが乗っかってのランクインだったわけですが、

そうした意味で言うと頭大仏は6年越しの想いが乗っかっています。

 

頭大仏殿のある北海道の真駒内滝野霊園に参拝したのは2016年4月のこと。

この年の4月完成予定だった頭大仏殿でしたが、なんと完成が延期!

私は大仏殿に入ることができないまま霊園を後にしました。

そして、6年後の今年やっと北海道に行き、大仏殿を参拝できたという…!

つまり、6年の想いが乗っかりまくっているわけで、堂々の1位となりました。

 

たとえ想いが乗っかっていなかったとしても、

頭大仏殿の構造も、大仏さまも圧巻のスケールでしたので、

間違いなく上位ランクインでしたね。

 

詳細はこちらからお読みください↓

『夢にまでみた頭大仏殿へ!(前編)』

『夢にまでみた頭大仏殿へ!(後編)』

 

冒頭に書きましたが、このとき頭大仏殿で撮影した写真は

『夢みる巨大仏 東日本の大仏たち』重版本に追加掲載されています。

ぜひチェックしてみてください。

重版本の注文の際はこちらをご参照ください↓

『重版に関する追加情報』

 

 

こんなラインナップになった2022年。

毎年同じことを言っていますが、3つに絞るのは大変な苦行です。

上位3位+もうひとつ部門賞を選ぶ、

というのが恒例になっているのですが、とうとう今年はふたつ!

さよなら大仏賞 と、

年間神像賞という、部門賞を選びました。

 

どちらもここに書かずにはいられないからです。

少し長くなりますが、どうか最後までお付き合いください。

 

 

まずはさよなら大仏賞からまいりましょう。

この賞はタイトル通り、今年お別れした大仏さまをご紹介する、

涙なしには語れない賞です。

 

では、発表しましょう。

さよなら大仏賞2022 はこちらです。

 

 

淡路島世界平和大観音 (兵庫県淡路市)

 

このブログをはじめた頃からすでに管理者がおらず、

廃墟同然となっていた、高さ100メートルの巨大仏、淡路島世界平和大観音さま。

廃墟同然で立ち入ることもできないというのに、

私はこのユル可愛い観音さまを拝むために何度も淡路島に行っています。

 

いつか新しい管理者を迎え、再建、再興される日が来ればいいな…

と願っておりましたが、その願いも虚しく、

昨年から解体作業がはじまり、今年とうとうその作業を終えました。

 

写真は今年のはじめ、最後のお別れをしようと淡路島に行った際のもの。

明らかにこちらに向かって

「今までありがとう。さようなら」

と、挨拶してくださってますよね。

きっと解体する方々も意識して、お顔と手を出す形で足場を組んだのだと思います。

 

淡路島大観音が解体されたことなんて、皆んなもう忘れているかもしれません。

でも私は覚えてますよ。

これからも写真は機会があれば出していこうと思っています。

 

淡路島世界平和大観音に関する過去のブログは複数あります。

ご覧になりたい方はブログ内検索してください。

客観的にまとまってるのはwithnewsさんに書かせていただいた記事かも。

withnewsの記事はこちらからお読みください↓

『半田カメラの巨大物巡礼』

 

 

 

さよなら大仏賞で1年を締めくくるのはあまりに悲しい!!

なのでつくったもう1部門。

それが年間神像賞です。

これは文字通り、仏さまではない神さまの像ということ。

私が今年出会った中で最も印象深かった神さまをご紹介します。

 

では、発表しましょう。

年間神像賞2022 はこちらです。

 

 

岩崎のカシマサマ (秋田県湯沢市)

 

この写真だけ大きさが解るよう私入りです。

秋田県湯沢市は私の出身地です。

秋田県では村境に藁や木でつくった道祖神が立っていることがあります。

悪いものが村に入ってこないよう、守り神のような役割をしているのです。

 

中でも秋田県南部の湯沢市〜横手市にかけては、

上の写真のような巨大なわら人形をつくる風習があります。

この人形の呼び名は地域で異なりますが、湯沢ではカシマサマと呼ばれています。

 

もちろん、私が秋田に住んでいた頃にもあった風習ですが、

その頃の私は仏さまにも神さまにも、さほど興味がありませんでした。

今になって自分の地元の風習を何も知らない…

と恥ずかしく思い、勉強したいと思っていたところに救世主が現れました。

秋田在住の仏像大好き少年が道祖神を案内してくれることになったのです。

 

それが実現したのが今年の夏のこと。

彼にたくさんの道祖神を案内してもらい、とてもエキサイティングな体験でした。

ブログに書かねばと思いつつ、内容があまりにもボリューミーで…

年内に手をつけられず、年をまたぐことになってしまいました。

来年は書きます。絶対。

 

そんな誓いも込めて、今年の最後にご紹介させていただきました。

 

 

長くなりましたが…

年間大仏・石仏大賞とともに、今年1年を振り返りました。

 

来年は6月に久しぶりの写真展を行う予定で計画を進めています。

これ、はじめて言いました。

それ以外の予定は何も決まっていません。

写真展の準備などしながら、何かしらやりたいことも出てくるでしょう。

流れにまかせ、来年もできる範囲で頑張っていきたいと思います。

 

皆さまもお身体に気を付けて、また来年元気でお会いしましょう。

どうかよい年末年始をおすごしください。