年間大仏・石仏大賞2023 〜大仏編〜 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

私が今年出会った中で特に印象深かった大仏や石仏、

「これはスゴいの撮れた!」

という苦労の末の大仏、石仏写真を、

勝手に選出しご紹介するという、まったくもって個人的な企画、

年間大仏・石仏大賞2023!

今年は例年までと異なり大仏石仏分け、

それぞれ上位3位を選ぶ形でお送りしています。

 

仏像に順位をつけるというような恐れ多いものではなく、

あくまで私が心に残った順位としてご紹介するものです。

誤解のないよう付け加えさせていただきます。

 
前回の石仏編にひきつづき、今回は大仏編
年間大仏大賞2023をご紹介してまいります。
 
前回の石仏大賞2023
からつづけてお読みください。
 
 
ではさっそくまいりましょう。

私が今年印象に残った大仏ベスト3

年間大仏大賞2023

第3位の発表です。

 

 
梅観音 (和歌山県日高郡)
 
これは…ほとんど奇跡と言っても過言ではないと思います。
いくつかの奇跡の積み重ね。
存在自体まったく知らなかった大仏との出会いのお話です。
 
今年のはじめ、和歌山から大阪方面に移動していたとき、
山の上に小さく観音像らしきものがあるのを見付けました。
「これはまだ観ぬ観音さまでは?」
と、そこから捜索がはじまったのは言うまでもありません。
紆余曲折ありながらやっと見付けたのが、
梅の花を手に持ち梅の台座に立つ
像高15メートルの観音像、梅観音さまでした。
 
しかし、これは私のとってはまぁまぁよくあること。
遠く山の上に大仏さまを探してしまうのは、
いわゆる『大仏好きあるある』みたいなものなのです。
ですが奇跡はこれだけではありませんでした…
 
奇跡の全貌は下のリンクからお読みください。
 
 

つづきまして

年間大仏大賞2023

第2位の発表です。

 

 

船岡平和観音 (宮城県柴田郡)

 
3月末から4月の頭ぐらいにかけて宮城県に行きました。
今年の桜は記録的に開花が早く、3月末にして桜前線は東北に移動していました。
あまりの早さに関東圏で撮り逃しぎみだった『桜と大仏さま』を撮ろうと、
宮城県有数の桜の名所、船岡城趾公園へとむかったわけです。
 
船岡城趾公園の山頂付近にはニッコリ微笑む観音さまがいらっしゃいます。
ですが桜はライトアップされるものの、観音さまはライトアップされません。
当然、夜になると観音さまは真っ暗。
ですから写真のようにまだギリ日のある夕刻を狙い撮影しました。
 
余談になりますが、
「真っ暗だと一眼レフで撮るより、iPhoneカメラの方が有効である」
という結論を得た、
カメラマンとしてほろ苦い夜だったことをご報告しておきます。
iPhoneに負けた気分でした…切ない。
 
船岡城趾公園には2018年の春にも来ています。
そのときのブログはこちら↓
 
 

それではとうとうお待ちかねの…

年間大仏大賞2023

栄えある第1位の発表です!!

 

これは予想通りだという方が多いかもしれません。

 

 
仙台大観音 (宮城県仙台市)
 
ただでさえインパクト最強の像高100メートルの観音さま、仙台大観音
その観音さまがピンクという破壊力…!
これに勝るものはそうないと思います。
本当に胸が高鳴るというか、血湧き肉踊るというか…
どの角度、どの距離であっても見えるとドキッとします。
あまりに大きくて。
 
仙台大観音のスゴさについて、私なりにまとめたブログもご紹介しておきます。
下のリンクからどうぞ↓
 
この最強の仙台大観音が
「修復のため今年の夏ピンクになる」
という情報がもたらされ(それも大観密寺ご住職さまから!)
私はこの夏、仙台にむかいました。
しかも二度。
一度目はまだピンク塗りはじめの頃。
二度目は前面がほぼピンクの上の写真のときです。
 
一度目には観音さまのすぐ隣にあるホテルの観音さま側の部屋を取りました。
(『観音さま側の部屋』の部分がけっこう重要です。
部屋を取る時にその旨伝えないと、見えない側の部屋になる場合があります)
ここからの観音ビューがマジ最強!
思い返せば、私が今年一年間で一番シャッターを切った(仕事以外で)、
言わば最も興奮したのはこの瞬間だったんじゃないかと思います。
 
その写真がこちら。
 
 
ホテルの窓から撮った、朝焼けに染まる観音さま。
修復のためピンク色とは違う、朝焼けの桃色。
いっさい加工なしです。
これぞ、個人的には今年のベスト オブ ベスト。
写真的にどうということでなく、最も心が動いた瞬間という意味でのベストです。

 

刻々と変わる色に目が離せませんでした。
この景色が毎日繰り広げられていると思うと…本当に仙台大観音、最強。
仙台にお住まいの方が羨ましいです。
 
一度目のとき、仙台大観音に行ってもらいたくて
書いたブログがこちらです↓
 
 
まとめます。
2023年はつまりこんな1年でした。
大仏に関しては仙台大観音の修復事業が最大のイベントでした。
石仏に関しては長野の年でしたね。
長野は本当に素晴らしい石仏、個性的な石仏が多いんです。
長野には今後も定期的に行くことになると思います。
もう行きたいですもん。
 
そして個人的には集大成的な写真展をやって燃え尽きた、という。
いまは今後の方向性をちょっと模索している感じです。
どうなろうと、好きなことをマイペースにやるだけですが。
 
現在わかっている範囲での来年の予定は、
日本石仏協会さんが『石仏談話室』という会を開催していらっしゃるんですが、
そこでお話させていたく予定です。2月はじめですね。
会員でない一般の方の参加も可能ですが、席数は多くありません。
なので、直前にSNS告知する程度にしておこうと思います。
それとWeb系記事の依頼がちょこっとあったりしますが…未定ですね。
 
もろもろどうなるかわかりませんが、
来年も良い年になるよう自分のペースで頑張ります。
ひきつづきよろしくお願いいたします。
皆さまも良い年末年始をおすごしください。
お身体に気を付けて。また来年お会いしましょう。