大仏さまのある桜の名所は、日本各地に数えきれないほど存在しています。
それぐらいに大仏と桜との愛称はバツグンです。
と、
あえて前回のブログと同じ書き出しではじめてみました。
前回のブログの牛久大仏は、東京から比較的行きやすい距離にあるので、
私は桜の時期に行くのを恒例としているわけですが、大半はそうではなく。
「ああ、今ごろあそこの大仏さま、桜が咲いて奇麗だろうなぁ…」
と、例年この季節には指をくわえているわけで。
ですから毎年どこか1カ所ぐらいは、
桜と大仏さまの絶景を新規で拝みに行きたい!
と思っていて。
できうる限りそれを実行しているわけです。
本当は奈良の壺阪寺とか行きたかった…今年は。
ですがやはりちと遠い。
タイミングも合わない。
ということで、こちらも前々からずっと行きたかった、
宮城の船岡城址公園に行こう!
ということに。
船岡城趾公園には山頂に平和観音がいらっしゃるんです。
船岡平和観音とおっしゃいます。
2013年に一度行っているのですが、その時は桜はすでに散ってしまっていて、
いつか桜が満開の時にまた来よう!と思っていた観音さまでした。
その時のブログはこちら→「船岡平和観音〜前編〜」
こちらの桜の開花がどうも先週末にドンピシャっぽくて。
他にも行きたいところもあったので、そこと合わせて、
一泊のタイトめなスケジュールでちょっと行って来ちゃいました。
桜は季節ものですので、さっそく書きます。
その日の全貌を。
4月7日(土)の午前中は予定があったため、
用事をすませてお昼以降の出発となり、到着は早くて夕方。
日が落ちた頃から21時までは桜のライトアップがあるというので、
この日の目的はただひとつ、
ライトアップされた桜と観音さまでした。
道中いろいろありまして19時過ぎに船岡周辺に入り、
城址公園から徒歩15分のホテルにチェックイン。
急いで食事をすませ、公園に向かったのが20時頃。
ライトアップが終わるまで1時間ある!
と思って喜んでいたのもつかの間、公園付近の道が大渋滞!!
左にずらりと並ぶ、山の上を目指す車たち。
大人気ですねー!
ちょっとなめてましたね、すみません。
車で行けるところまで行こうと思っていたのですが、
タイムリミットは迫っています。
とりあえず駐車場に車を入れて、徒歩で山を登ることに。
徒歩でスロープカーという山頂行きのロープウェイ乗り場まで登ること約15分。
乗り場に着くとまたここにも長蛇の列が。
スロープカー乗り場にも人の行列が。
この時点ですでに20時半。
ライトアップは21時頃までと聞いていました。
そしてスロープカーは15分に1本で、次のには乗れないのが確定。
20時45分発のに何とか乗って…
帰りのスロープカーの最終は21時15分だから…
15分ぐらい撮れる?
いや、その前にライトアップは21時で消えちゃうのか?
だとすれば、撮っていられる時間は5分くらいか??
みたいな状況。
しかも乗れたはいいのだけど、これが45分には発車しないわけです。
人が多過ぎてなんだかバタバタしてる。
仕方ないです、想定外なんでしょう。
やっと20時55分ぐらいに発車して、
山頂駅に着いたのがもう21時!
そこから山道を三脚かついで全力疾走!!
(全力疾走してるので写真はありません)
そうしてやっと再開した、船岡平和観音さま!!
なのですが、
観音さまとの久しぶりの対面を喜んでいる時間はまっったくなく!
観音さまのほぼ正面から4回シャッターを切り、
山頂からの夜景を2回シャッターを切り、
観音さまの横にまわって2回シャッターを切ったところで、
しゅ〜うりょ〜〜う〜〜!!
終わりです。
三脚をかついでまたスロープカー山頂駅に戻ります。
置いて行かれたらライトも消えた山に取り残されるかも!
しかーーーし!!
ここでまたさらに大変な事態が!
最終のスロープカーに人が乗り切らない!!
ええ!
置いてかれるのーー!?
夜景は奇麗だけども、置いて行かれる切なさよ。
そうして、
最終のスロープカーは行ってしまった…
いや、
もう1回来てくれるって!!
そりゃそうですよね。
山道は徒歩でも下りられますが、真っ暗だとちとツラい。
戻って来てくれるとはわかっているものの、
スロープカーの去って行く姿を見送る時の暗闇に取り残される感は…
ちょっと悲しいものがありました。
そして、戻ってきてくれた時の有り難さたるや!
ああ、来てくれたのね、ありがとう。
嬉しかったから思わず写真2枚使っちゃいましたよ。
後でわかったことですが、ライトアップは21時までではなく、
22時とかそのぐらいまでやってるみたいでした。
行かれる方はお確かめください。
私はいつも下調べが不足し過ぎているのです。
いやはや、そんな感じの1日目、船岡城趾公園の夜でした。
なかなか忘れられない夜になりましたね。
と…
あ、写真ですよね、写真。
山頂で8枚だけ撮ったやつ。
観音さまぜんぜんなく終わるところだった。
美しいですよ。
人間やればできるもんですね。
いつもたくさん撮りまくるハンダですが、
たくさん撮ればいいってもんじゃない!
ということを自ら証明してしまったかもしれない。
とは言え、もう少し心と体にゆとりは欲しいものです。
以下、
その山頂で8枚だけ撮ったうちの3枚です。
走って着いて、ロケハンなどする間もなく、
とりあえず観音さまの正面付近に三脚立てて、
息を切らしながら4回シャッターを切った、
その中の1枚。
次にそこから後に振り返り、
夜景も撮っておこうと、
2回だけシャッターを切った、
その1枚。
ふつうの人はこちらをメインで撮るのかも。
私の場合は観音さまがメインですので、
ここでもう一度、観音さまを振り返りまして、
横に回り込んで2回だけシャッターを切った、
最後の最後の1枚。
これは年末に毎年(個人的に)選んでいる、
「年間巨大仏大賞」の2018年の候補になりそうな1枚です。
それぐらいに妖しげな美しさが撮れました。
昼間だとこんな雰囲気では撮れません。
だって昼間の観音さまは、とってもピースフルなにっこりスマイルなのだから。
この間、10分にも満たない出来事だったということを、
最後に付け加えておきましょう。
山道を疾走するなどあり、さすがの私も疲れました。
この後どこにも寄らずホテルに戻ってぐっすり眠りまして、
翌日の朝、再度またここに訪れます。
この時とはまた全然違った雰囲気の観音さまの写真は、また次のブログにて。
どうぞ気長にお待ちください。