科学お楽しみ広場、後半は野呂茂樹先生の講演「たのしいおもちゃ作り」。
参加者全員、童心に返って、夢中になって科学実験をしました。
野呂さんの持ちネタは何でもアリ。じつに楽しそうに発表され、参加者も楽しくなる。その自由さが印象的でした。
たくさん動画を取りましたが、とりあえず冒頭のマジックカードで参加者の気持ちを掴むところが印象的だったので、動画を編集して作成しました。素人のかんたん編集ですが、御覧ください。
野呂さんの名刺には回折格子がセットされており、名刺でも実験して遊ぶことができます。回折格子ごしに野呂さんを撮影するとこんな感じに。
これが野呂さんの名刺の裏面。
真ん中の格子模様はちょっとした仕掛け。水平にして覗くと文字が見えます。
2つの机は合同。これも目の錯覚ですね。
こちらも目の錯覚。
2つの穴の中の暗さは同じくらいですが・・・
こうしてみるとまったく違う明るさに見えますね。
動画のマジックカードは、こちらのカード検索法の応用。
穴に順次千枚通しを刺しながらカードを選んでいくと、カードの順序が揃います。
(大きめの画像は動画を切り取ったものです。静止画の方は、データ量が多いので、12%に縮めてあります)
動画のマジックカードは昔からある似たような漢字八枚を条件付きで振り分け、目指す漢字を選ぶという手品と同じものでしょう。漢字の横棒や縦棒の代わりに、絵の色を使っています。
こちらは磁石を使ったおもちゃ作り。
参加者みんな、まるで小学生のように大はしゃぎでした。
参加者一人一人に手取り足取り作り方をアドバイスする野呂さん。
こちらはぼくの臨席にいた田中さん、尺取虫、ついに完成し、大喜び。
「いやあ、もう電気工作はいいかな。ぼくもこういうのやろう」なんていっていました。
やじろべえも、いろんな種類のものを。
こちらは作ったやじろべえで慣性の実験。
辻さん、お見事!
こちらのやじろべえはモールの手足がぷるぷるふるえてカワイイ。田中さんお気に入りでした。
どう楽しめるかを考え続けてないと、こういう発想は出てきません。
田中さんが「どうしたらそんなふうに思いつくことができるんですか」と質問したら、「まずお金がないから安く。それから、好奇心を持って、どうしようか、じゃなく、どう作ろうかと考えている」という答。
常によりよいものを考え続けることが、膨大な量のおもちゃ作りを支えているのだなあ、と思いました。
こちらの「トコトコお馬」を完成するまで、一年かかったとのこと。
出来上がったものを見ると、なるほどなという形ですが、それをゼロから折り紙で作るのは並大抵のことではないでしょう。
ぼくが一番驚いたのは、こちら。
鏡に写すと違う形になる立体。
まさか折り紙で作れるとは・・・
四角を鏡に写すと丸に・・・これもすごいですね。
これを作っている途中の画像です。想像がつくでしょうか。
おなじく、鏡を使った遊び。
2は鏡に写すと5、5は2に見えます。
では、2525の数字を鏡に写すとどう見えるか?
・・・2525でした。
こちらはキリンの下半身を描いた紙を鏡に写すと上半身が・・・
仕組みは想像つくと思います。作ってみてください。
こちらは電子工作。
色変わりの周期が異なるLEDをいくつか使って、きれいな装置を。お年寄りに喜ばれるそうです。
笑い話で、「発光ダイオードはあるか」と聞いたら「LEDならあります」といわれたと。
「今は発光ダイオードっていわないんですね」
これができあがり。きれいですね。
結線の仕方がわからないという参加者は田中さんのところへ聞きに来ていました。
「紙コップカムバック」。紙コップでつくるとかんたんにできてオススメとか。
どのおもちゃも、ネーミングがすばらしいですね。
作成途中の画像がこちらです。
転がした紙コップ車輪が、ゴム動力で戻ってきます。
このおもちゃは古くから広く作られているものなので、解説は無用かも。
中にゴム軸に吊るされた重りがあり、転がすとゴムがねじれ、限界になると戻ってきます。
それぞれのおもちゃは野呂さんのウェブサイト「しげさんの科学工作&マジック」に動画があるとのことなので、より詳しくはそちらを御覧ください。
関連記事
お楽しみ広場2022.12.25報告その3〜実験で楽しむ銀河鉄道の夜
〜ミオくんと科探隊 サイトマップ〜
このサイト「ミオくんとなんでも科学探究隊」のサイトマップ一覧です。
*** お知らせ ***
日本評論社のウェブサイトで連載した『さりと12のひみつ』電子本(Kindle版)
Amazonへのリンクは下のバナーで。
『いきいき物理マンガで冒険〜ミオくんとなんでも科学探究隊・理論編』紙本と電子本
Amazonへのリンクは下のバナーで。紙本は日本評論社のウェブサイトでも購入できます。
『いきいき物理マンガで実験〜ミオくんとなんでも科学探究隊・実験編』紙本と電子本
Amazonへのリンクは下のバナーで。紙本は日本評論社のウェブサイトでも購入できます。