今日は、理科実験お楽しみ広場に行ってきました。
今回、一気に報告を書いてアップしようとしたら・・・アメブロの字数制限に阻まれて、半分以上の記事が消えてしまいました・・・(泣)・・・
ということで、何回かにわけて紹介します・・・とほほ・・・
さて、気を取り直して・・・
今回は、さまざまなテーマの実験交流会や、おもしろいレポートのオンパレードで、なんか演芸場に行くより面白かったし、大笑いしました。みんな、パフォーマーだなあ・・・
ぼくは、もともと今日はひやかしで見に行くだけの予定だったのですが、実験レポートで飯田さんが浮力モデルの実験の続きをやるという予告があったので、以前物理サークルにもっていった実験装置を持って行くことにしました。
会場まで変圧器を運ぶの、重かったなあ・・・よい筋力トレーニングになりました・・・
では、例によってごく私的な、イベントのの報告をしておきます。ただ、物理サークルと違って、今日の内容の公式な報告がどこでなされるのかよくわかりませんので、なるべくたくさん、紹介しておきます。
地元で選挙の投票をしてから出向いたので、会に最初から参加できませんでした。したがって、今回の報告も、途中からです。紹介の順番も、発表順とは限りませんので、ご了承ください。
最初に衝撃を受けたのが、冒頭の写真の発表。
なんでしょう?・・・
なにやら、泥の入ったプラスチックケースからのびたリード線に、時計がつながっています。
時計は、普通に動いていました。
黒板には「泥電池」と書かれています。
ということは・・・
この泥が電池!
Mさんの発表。
ぼくはちょうどこの発表の最初の時、会の責任者の岡田さんに頼まれて、午後のレポーターのスギさんに電話をしていました。
「スギさん、今日、午後のレポーターすることになっているんだけど、まだ来ていないんだ。そもそも帰国しているのかなあ? 知ってる?」
・・・いやあ・・・そういわれてもなあ・・・知りません(笑)
岡田さんがあまりに心配しているので、廊下に出て、スギさんに電話してみました。
携帯電話に電話したら・・・「お客様の事情でお取り次ぎできません」・・・うわ、使われていないぞ!
ほかに連絡の方法もないので、家の固定電話に電話してみました。
今度は出た・・・「あー、まだ、家を出ていないんだ」・・・いや、それは、いまあなたが電話に出ているからわかるんですけどね・・・
岡田さんがレポート頼んだけど、来てくれるかどうか心配しているんだけど、といったら、「あー、行く行く」・・・
実験室に戻ったら、Mさんの発表がなかば終わっていました・・・
でも、さきほどの写真の実験を見て、ぼくも絶句。
Mさんがみんなの質問に答える様子を聞いていると、どうやら、ケースの中の泥中の微生物がなんかして、電気が起きているらしい・・・
泥の中の微生物はシュワネラ菌とか。
この菌が発電するのですが、発電を効率的にするため、菌を均一に吸着させるシートがクラレが開発したカーボンシート。なんでも、ネットで科学部の生徒が調べて聞いてみたら、クラレからどうぞおつかいくださいと、シートが送られてきたというお話でありました。
土の上に敷いてあるのがそのカーボンシート。土の一番下にも同じようなシートが敷いてあります。画面左側の棒状のものは、シートを巻き付けるための炭素棒。二枚のシートの間に、シュワネラ菌を含んだ土(これは、学校の普通の土だそうです)をはさんだ、コンデンサー的な構造の電池です。この1セットで0.7ボルト強(すみません、よく覚えていません)の燃料電池になるということで、二つ直列にして、1.5ボルト以上の電圧を創り、時計を動かしていたみたいです。
ネットで検索してみたら、シュワネラ菌の発電の仕組みを解明したのは日本の岡本さんという方のようです。シュワネラ菌が発酵するときに発電するということらしいですが、興味をお持ちの方は、お調べください。
こちらは、もうおなじみになりつつある、林ヒロさんの「高性能霧箱」。
だれにでも簡単につくれて、自然放射線まで見られるという、夢のような装置です。
優れた装置なので、いろんな人に広めたいと思い、ぼくの本『いきいき物理マンガで実験』に、作り方の詳細をマンガで描きました。ぼくの職場の自然科学部も、それを見て一日で完成させることができました。ぜひ、みなさんも、チャレンジしてみてください。
なんども書いていますが、自然放射線がこんなにたくさん飛んでいるのか、ということを、自分の目で確かめられるのは、すごい体験になります。放射線に関するイメージも変わるのではないでしょうか。
こちらは、教員をやめてからNPOでこどもたちといろいろな活動をしている方のお話。
秘密基地をつくったり、ツリーハウスやログハウスを作るイベントをされているという報告でした。
ぼくがぐっときたのは、これ。
なんと、コンピューターを使わないプログラミング教室!
着ぐるみロボットが、こどものつくったプログラムに従って動くという試み。発表者の方は「遊びだ」と謙遜されていましたが、プログラミングというのは、電子回路が必須条件ではないので、これは、コンピュータープログラミングを原初的に学ぶ試みとして、非常にユニークだと思います。
こちらは戸田さんのアニメーション装置と荷造りテープで作ったセパタクローのおもちゃ。
たくさん作ったものを、みんなに分けてくれました。
鈴久さんの発表は、有名な浮力実験。下面が床にくっついていて、水が入り込まないと、自ら受ける圧力の合力が下向きになり、上向きの浮力にならないというもの。(上の写真)木片にろうそくをこすりつけて、表面をなめらかにして使います。
しばらく待っていると、木片の下部からぷくぷくとあぶくが上がり、木片の底面に水が浸入しているのがわかるとか。そうすると、浮力を受けるようになって、下の写真のように、木片が浮かび上がります。
こちらは、その有名な装置。さかさにしたペットボトルにピンポン球を入れて水を注ぐと、下面からの水圧を受けないために、浮力にならないという実験。(『いきいき物理わくわく実験』でも紹介しています)
ピンポン球だと水が漏れるので、発泡スチロールの球を使うとよいという報告もありました。
化学の分子模型。なんと、水の結晶(つまり、氷の結晶)モデルです。(写真左)
とんでもなく根気のいる作業だと思います。手作りのモデル。
写真右は、ダイヤモンドです。
床に置いて上から見ると、結晶構造の間に隙間が見えます。この隙間の分、水より密度が小さくなります。一目瞭然ですね。
氷が水に浮くのは、これが原因。
さすがに、これを手作りするのは、ぼくには無理かなあ・・・
報告その1はここまで。
では、また。
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