『ドライヴ』(2011年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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「駆け抜ける純愛(12.6/5)」
ジャンル:サスペンス  
原題:DRIVE
製作年/国:2011年/米
配給:クロックワークス
時間:100分
公式サイト:
http://drive-movie.jp/
公開日:2012年3月31日(土)
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・クランストン、クリスティーナ・ヘンドリックス、ロン・パールマン、オスカー・アイザック、アルバート・ブルックス
ほか

ドライヴ・チラシ

ドライヴ・チラシ裏

 

京都市内のシネコンでは観逃していた作品でしたが、今回、<ユナイテッドシネマ大津アニバーサリー企画第3弾!>の1作品として、リバイバル上映にて鑑賞。


滋賀県大津市のユナイテッドシネマ大津にて、予告編を初めて観た際に、「コレは観に行かなくては!」と思わされた作品でしたが、結果、今回、劇場鑑賞して大正解の映画でしたね。

ドライヴ



簡単なストーリー展開としましては、昼は、ハリウッドのスタントマン。夜は強盗の逃走を請け負う、逃がし屋稼業の<ドライバー>。家族も友人も無く孤独に生きる、この寡黙な男、名も無き<ドライバー>を演じるのは、『ラースとその彼女』、『ブルーバレンタイン』でも、ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされた、今や人気、実力ともにハリウッドの旬の男優。ライアン・ゴズリング。



ドライヴ・アイリーン



ふとした出逢いから、子連れの童顔の人妻・アイリーン(キャリー・マリガン)に心惹かれ、服役中の彼女の夫・スタンダード(オスカー・アイザック)が出所したのを機に思わぬ事態に陥ることとなるのでしたが・・・。といったイントロダクションの映画でした。

子連れの人妻を助ける寡黙な男という設定からすれば、ともすれば、あの有名な西部劇『シェーン』をも想起させられるかも知れませんが、決して、あの『シェーン』には無い、ド派手なドライビング技術の描写など、実に、堪らなく格好良いカーアクション満載の映画でしたね。
自動車、ドライビングスタント描写、サスペンスクライム映画となりますと、一見ありがちな古典的な映画とも思われますが、そこは、今回の<ドライバー>役のライアン・ゴズリングの体格が、決してマッチョでも無い割りには、派手なアクションも上手く演じており、また、役柄も、内向的な寡黙な役柄を好演していることにも尽きる純愛映画の側面も有る素敵な作品でしたね。

また、<ドライバー>の羽織る、サソリ(スコーピオン)のデザインをあしらったサテン生地のジャンパーが実に格好良かったでしたし、ライアン・ゴズリングの甘い貌立ちとは好対照な衣装な点でも良かったですね。

それに致しましても、サソリ(スコーピオン)をあしらったジャンパーは、サソリの毒をイメージしているのでしょうか??

<5分間>をタイムリミットとした<逃がし屋稼業>を、サソリの毒の一刺しによる、人間の身体への毒の回り具合の時間と掛けていたのかも知れないですね。


ドライヴ2



また、劇中のBGMの音楽が、実に良かったでしたね。

あたかも1970年代調の様なBGMが心地良くて、ストーリーに上手く溶け込んでいましたね。

また、挿入する箇所が実に上手かったでしたよね。
受賞は逃したモノの、第84回米国アカデミー賞の音響編集賞のノミネート作品だけ有るとも思われましたね。

また、さすがに、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の手腕が輝った<2011年度・第64回カンヌ国際映画祭・監督賞受賞>をした作品だけ有るとも思われましたね。
エレベーター内でのキスシーン以外は、プラトニックな純愛映画だったところも、実に好感が持てる作品でもありましたね。

私的評価と致しましては、
一見ありがちな古典的な映画とも思わる御方もおられるかも知れませんが、ライアン・ゴズリング演じる、寡黙で内向的な<ドライバー>役の好演が実に輝る作品でしたし、純愛のためには、惜しげもなく命をも懸ける意気込みの<ドライバー>のお話しには、実に衝撃を受けた作品でした。

サスペンスクライム映画としてのサスペンス性の出来映えや有無については、イマイチ感は有りは致しましたが、私にとっては衝撃作でしたので、サスペンス性のイマイチ感の点を減点して若干差し引きましても、それ以外には文句なしの★★★★☆(90点)の高評価を付けさせて頂きました。

あくまでも私の主観と致しましては、かなりの衝撃作でしたので、お勧め作品です。


●映画『ドライヴ』劇場予告編