さて、きのうに引き続いて、『Golden Skate』高橋大輔選手特集記事、日本語書き取りの続きです。
元記事はこちら→ http://www.goldenskate.com/articles/2007/033008.shtml
昨日更新した、前半の記事URLはこちら→ http://ameblo.jp/haibaran/entry-10084851206.html
もともとはひとつの記事なので、前半からお読みいただけると、うれしいかも。
いつもの言い訳です。灰原には英語力はありません。これからお目にかける文章は、英語の原文を機械翻訳にかけたものを、日本語らしくととのえただけのもので、読み取り間違いはありえます。わからない箇所など、飛ばしている場合もありますので、よろしければ、ぜひ、原文をお読みいただけるとうれしいです。
それでは、本文にお進みください。



【Golden Skate:高橋大輔選手article その2】
 ~高橋選手は変化を愛する~



高橋選手は、じつは、いままでよりずっと強くなっています。
フィギュアスケートファンには、2002年世界ジュニアチャンピオンになった、イキのいいスケーターのことは、知られていました。世界ジュニア優勝以来ずっと、大器とみなされていたのです。しかし、シニア入りした高橋選手が華々しい成果を掴むためには、メンタルコントロールを身に着ける必要がありました。
2005年の四大陸と、2005-6年のGPFでメダルを獲得した高橋選手は、2007年の世界選手権で銀メダルを獲得、大きな前進を祝いました。2004年のワールドでは彼は11位、2005年のワールドでは15位だったのです。2006年のトリノ五輪では、彼は8位でした。
「ダイ」はワイルドなヘアスタイルをして、猛烈なスピードでリンクを滑走、みなぎるエナジーで、すべてを飲み込みます。エキシビジョンショーですら、高橋選手にはワークアウトのようなもの。高橋選手は、エキシビジョン出演を好みます。スケートをはじめたとき、スケートは彼にとって楽しみでした。8つの年に、4人兄弟の末っ子だった高橋選手を、両親がリンクに連れて行ったのです。
「僕はスケートを楽しみました。競技についての野心なんか、少しもなかったです。もともと両親は僕になにか運動して欲しいと思ってたんだけど、僕は嫌で。ちょうどアイスリンクが自宅の近くにできたので、スケートはどうか、と、両親が提案してくれたんです」
いったんスケートをはじめたら、彼はすぐに虜となり、けして立ち止まりませんでした。いまより若かったとき、彼はとりわけアイスダンサーたちの影響を受けていました。
「僕、グリシュク&プラトフ組と、アニシナ&ペーゼラ組が好きだったんです」と、高橋選手は言います。「ほかには、ブライアン・ボイタノとか、スコット・ハミルトンも好きでした。でも、アイスダンスがいちばん好きでした」
高橋選手は、彼自身がアイスダンサーになろうとは考えませんでした。日本にはアイスダンスの伝統がありませんし、アイスダンスをするには、身長も足りませんでした。しかし、ダンスへの愛情は、彼の表情ゆたかなプログラムと、氷上での動きの中に名残をとどめます。
高橋選手が、ニコライ・モロゾフコーチに師事したのは、おそらく偶然ではないのでしょう。モロゾフ氏は、コーチ業に手を染める以前、アイスダンスの競技者でありました。
高橋選手は、日本では、長年のコーチ長光歌子氏と練習し、毎月、アメリカと日本をいったりきたりしています。日本では、練習環境が整った大阪の関西大学で訓練を受けています。
「ダイスケ」という彼の名は、日本語の「大好き」と近しい音を持っています。彼は、スポーツ史とスポーツ心理学を専攻する大学生でもあります。アメリカのリンクにいるときは、安藤美姫選手とだけでなく、アメリカのアダム・リッポン選手や、村上大介選手とともに練習しています。アメリカにいるときは料理も作ります。
「アメリカにいるときは、とにかくスケート、スケートです。やっぱり日本が好きなんで、アメリカにいるときに、日本の友だちとか、生活のことを思い出して、さびしくなることがあります。でもマンハッタンの近くで、ニューヨークの近くで生活できることは、面白いこともあるかな」
全日本チャンピオンは町遊びが大好きです。買い物(特に!)や、友人と会うこと、カラオケなどを好みます。はじめて練習のために渡米したとき、彼は英語がほとんど話せませんでした。とはいえ、スケート用語の多くが日本語と英語共通だったので、モロゾフコーチの意思疎通に大きな問題はなかったのですが。
「はじめのころ、ニコライにはだいぶ叱られたんですよ。ちょっと怖かったです」と、過去を思い出して、高橋は笑いました。「フットワークやウォームアップで、馬鹿みたいな間違いをいっぱいしてたから。コーチは僕の練習を評価しませんでした」
現在、ここ2シーズンほど、高橋選手は、コンスタントな結果をおさめるようになっています。2008年の全日本に優勝したとき、彼は、ひとつのプログラムで、はじめて2本のクワドを降りました。
高橋選手は、ヒップホッププログラムへの愛情と同じくらい強い気持ちで、来季の、SPとFS、2本の新しいプログラムに挑むつもりです。
「変わっていきたいんですよ」彼は説明します。「どんどん違っていきたいし、成長したい。スケートのいちばん好きなところは、注目を浴びられるところです。フィギュアスケートって、観衆全員が、競技場で演技しているたったひとりを見る唯一のスポーツなんですよ。珍しいですよね。ほかのスポーツでは、たいがい、2人以上が競技場に出てるものなんだけど。しかも競技には音楽をともなっていて、芸術的でもあるんです。こういうスケートのぜんぶが、僕は好きです」
フィギュアスケートの好きでないところを聞かれたとき、高橋選手ははじめ、答えられませんでした。
「たぶん、スピンかなあ」ついに、彼は言いました。「僕、スピンがけして好きじゃありませんでした。けっこうマシになってきたけど」
自分は、「それほど精神的に強くはない」けれど「負けず嫌いだ」と、彼は自己を分析します。昨年、東京ワールドで銀メダルを獲得して以来、ワールドの金メダルは高橋選手の大きな目標でした。今回、彼はそれを逸しました。でも、つぎの季節はやってきます。それからもちろん、もっと大きな目標も。あります。
「僕の長期目標は、バンクーバーオリンピックで金メダルを獲得することです」
ワールドの直後、高橋選手はいくつかアイスショーに出演し、ジャパンオープンにも出場する予定です。そののち、来シーズン用プログラムをまとめる仕事にとりかかるまえに、日本で休暇をとることになっています。彼は休暇を楽しみにしています。
人のいない離れ小島かなにかに行ったら? とたずねたら、彼は笑いました。
「いまの状況を、もっと強くなるために使いたいから、逃げたくないんです。なにも成功しないかもしれないけど、とにかく挑戦します」
彼はファインティングスピリッツに忠実です。彼には冒険に出る準備ができています。そして、失敗をけして恐れてはいません。



はい、ここまでです。お疲れさまでした!
大学の卒業式にはイエテボリワールドのために出席できなかった高橋選手、ひとりだけのために大学が卒業式をもよおしてくれた、映像を、テレビのニュースで見ました。ひとりぼっち卒業式とは言いながら、かなり職員の方たちもたくさん出席なさっていて、高橋選手、関西大学で大切にされてるなあ、というかんじでしたね。大学のヒーローですもんね。
謹慎中の織田信成選手について、長く沈黙を保ってきた高橋選手ですが「いっしょにバンクーバーに行きたい」という発言もあり。この言葉が織田選手に伝わるといいなあ、と、しみじみ思いました。
ほぼ確実とみなされていた金メダル獲得が、ならなかった高橋選手に「バカンス中は離れ小島にでもいっちゃったら?」という記者の方の問いかけは、「世間がうるさいでしょ。しばらく逃げちゃえ」みたいな意味なのかなあと思ったんですが違うかなあ。そのあとの高橋選手が「いまの状況を強くなるために使いたい」って言ってるので、たぶんそういう意味だと思うんですけど自信ない…。
革新的で、歴史に残るとまで言われた「ヒップホップ」のシーズンを越えて、来シーズンの高橋選手の冒険が、いまから楽しみです。
単純に、クワド3回、とかではなくて、絶対なにか面白いことをやってくれそう。ニコライ・モロゾフ&高橋大輔師弟コンビには、そう思わせられるなにかがありますよね。
とはいえ、日本に帰ってから、倉敷のリンク存続嘆願アイスショーにも出演してた高橋大輔選手。ほかにもいくつかアイスショーに出て、ジャパンオープン出場ですか。シーズンオフとは思えないハードスケジュールですね。もうさんざん身体を酷使してますから、怪我しないように、とにかく労わりながらやって欲しいです。ほかの選手たちも、もちろんね。



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『Golden Skate』に、高橋大輔選手の新しいarticleが出ていたのですね! こちら→ http://www.goldenskate.com/articles/2007/033008.shtml
Golden Skateは、世界中のフィギュアスケートの話題を取り扱ってはくれますけど、やっぱり北米の話題がメインのサイトで、ヨーロッパの選手でも、かなりの人気選手でないと取り上げてはもらえないかんじ。その中で、単独で特集記事が設けられるというのは、北米圏でも高橋選手の人気が広がってきた証拠のようで、うれしいです。
ニコライ・モロゾフコーチの「高橋選手を世界のどこでも有名にしたい」って野望、少しずつ、実現していってるみたい?
本日は、この記事の前半部分を、日本語にしてみたいと思います。
いつもの言い訳です。灰原には英語力はありません。これからお目にかける文章は、英語の原文を機械翻訳にかけたものを、日本語らしくととのえただけのもので、読み取り間違いはありえます。わからない箇所など、飛ばしている場合もありますので、よろしければ、ぜひ、原文をお読みいただけるとうれしいです。
それでは、本文にお進みください。



【Golden Skate:高橋大輔選手article その1】
 ~高橋選手は変化を愛する~


彼にとっては期待はずれだったかもしれませんが、日本の高橋大輔選手は、すばらしく成功したこのシーズンを、イエテボリ世界選手権、第4位という成績で締めくくりました。
高橋選手は、2月の四大陸選手権で優勝したあと、イエテボリワールドの優勝最右翼とみなされるようになりました。今シーズン、グランプリファイナル銀メダリストは、264.11点という得点をたたき出し、エフゲニー・プルシェンコ選手がトリノ五輪で出した258.33点という、史上最高得点レコードを塗り替えたのです。彼は、SPでもFSでも、見事な演技を見せました。
「僕は、ISU主催競技会で、はじめてクワドを2本降りました」と、高橋選手は言いました。「それは、僕にとって大きな成果です。スピン、ステップ、ジャンプ、すべてが滑らかにできました。僕は氷の上で、気持ちいいと感じました」
観客もジャッジも同様に、彼の、自信に満ちた、素晴らしいクオリティの演技に感動しました。SPの「白鳥の湖ヒップホップバージョン」は、世界中の話題をさらい、大当たりとなりました。この革新的なプログラムは、ほんとうに特別ななにかでした。高橋選手は、体と心のすべてで音楽を感じて、おじけずかずに解釈し、ゆたかに表現しました。氷の上で本当に踊りました。彼は演技において「踊ること」をもっとも愛しているのです。
コーチにして振付師のニコライ・モロゾフ氏が、最初に彼にプランを提示したとき、高橋選手は、すぐにはピンとこなかったといいます。「実のところ僕は、あんまりヒップホップを強制されるから、ヒップホップもニコライも嫌になりました」と、彼は認めました。
彼は、3ヶ月のあいだニューヨークでヒップホップのクラスを受けました。それから、プログラムは彼を虜にしました。観衆も、スケートアメリカの演技で、彼のSPに恋をいました。高橋選手は、自分がコーチの意向への嫌悪を克服したことを喜びました。FS、チャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」は、革新的ではありません。しかし、四大陸のときのようにスケートをしたとき、それは、ダイナミックで強力な演技となります。
世界中の主なライバルが、今季は不調を呈しており、高橋選手の見通しを明るくしていました。フランスのブライアン・ジュベール選手は病気からの回復途上でしたし、スイスのステファン・ランビエール選手は、いつもどおり予測不能です。アメリカのジョニー・ウィアー選手は、GPSでは好調でしたが、ファイナルにいたって息切れしてきたようでした。チェコのトマシュ・ベルネル選手は、頂点でもありえますが、最下位でもありえます。そして、彼がいつも、SPで好調であろうともFSでは調子を崩すので、誰もカナダのジェフリー・バトル選手を信頼しませんでした。アメリカのエヴァン・ライサチェック選手は故障し、世界選手権に出場すらできませんでした。
誰もが知っているように、バトル選手の優勝は、むしろ想定外でした。ジュベール選手は、不完全なSPのあと強いFSを見せ、ウィアー選手は、SP、FSとコンスタントに揃えてきました。ベルネル選手はFSで自滅。そして、ランビエール選手の演技は冴えなかったのです。高橋選手は、競技以前にこのように言っていました。「僕はプレッシャーを感じていません。優勝候補と見られるのは、うれしいです」
高橋選手は、モロゾフコーチと、リンクメイトの安藤美姫選手とともに、土曜日にスウェーデン入りしました。男子の試合は、金曜日に始まりました。ワールド以前に、彼らはオランダで合宿していました。3月16日の日曜日に、高橋選手はスウェーデンで彼の22回目の誕生日を祝いました。けれど、彼は、試合のあとまですべてのパーティを延期して、通常通り練習しました。しかし結果的に、彼は表彰台に届きませんでした。
高橋選手は、3Aにつまずくミスのために、SPでは3位につけました。FSにおいて、彼のはじめの4Tはみなの目を釘付けにしましたが、まもなく第2のクワドに失敗、そして、2番目の3Aにも失敗しました。演技終盤の3Lzに2Tのコンビネーションをプラスしたのが、彼の最悪のミスでした。すでに4Tと3Aを2回ずつ跳んでいて、それらはシークエンス扱いとなり、その後、3F+3Tコンボに成功していたために、2Tのコンビネーションが第4のコンボ・シークエンスとみなされて、無効となったのです。
後知恵でいうならば、高橋選手は、コンビネーションではなく単独のルッツを飛ぶべきだったのです。それなら、銅メダルに届きました。ウィアー選手との点差は、わずか1.73ポイントだったのですから。
「結局、ナーバスになりすぎてたと思います」と、高橋選手は認めました。「もっとよくルールを勉強しなくっちゃ。いちばん残念なのは、コンビネーションの間違いですね。僕は、3Sのあとに2Tをつけていたら、グランプリファイナルで勝てたはずだったんです。それであのとき、もうひとつコンビネーションを入れなきゃ、と思いました」
この場合、それは間違った決定でした。「僕は……ええと……」高橋選手は英語につまりました。彼は手を自分の心臓の上に置いて、日本語に変えて言いました。「僕は、もっと内側から強くなる必要があります」



はい、今日はここまで! お疲れさまでした。
高橋選手について、ずいぶん褒めてあって、ファン的にもとてもうれしいこのarticle、灰原が笑ってしまったのは、記者さんが、イエテボリの有力優勝候補たちについて触れたくだりでした。
ランビエール選手はいつもどおり予測不能! ベルネル選手は、頂点でも最下位でもありえる! まさに!
ほかの選手についても「まさに!」ってかんじの見解。やっぱり、世界的にそう考えられているのね。「いつもどおり」予測不能、に、爆笑してしまいました。しかし、そこが彼の怖さでもあるんですよね。
その、ランビエール選手の予測不能な神演技に敗れたGPFの記憶が、高橋選手に「4度目」のコンビネーションを跳ばせたのか! というのは、灰原、目からウロコでした。
たしかに、わずかな点差で敗れたあの試合、3Sにコンボがついていたら……というような報道がありましたよね……。
バスケとか、テニスとかだと、「じゃあ、ビハインド何点から」みたいなかんじで、試合展開を設定して練習する、負けてる場合の攻め方をあえて練習することが珍しくないんですけど、スケートでは「じゃあ、ディダクション1から」みたいな練習は……フツーしないですよねー。
でも、今後、リスクの大きいチャレンジをするときには、失敗したあとのプログラムのアレンジ方法について、あらかじめ考えておく、多少練習しておく、というのは、アリ、なのかもしれませんね。んー、でも、かえって混乱しちゃうのかな。わかんないな。
というわけで、前半はイエテボリワールドの話題だった高橋大輔選手article。後半では、来季の展望なども語られますので。できたら明日、更新しますね!

遅いご飯を食べながらテレビを見てたら、いきなり、ボーン&クラーツ組の映像が出てきて、びっくりしました。
「スポーツえらい人グランプリ」というテレビ番組だったみたい。ソルトレイクのフリーダンス、「マイケルジャクソンメドレー」の最後の転倒の部分、転倒してもにこやかにポーズをとり、キスクラに戻ったシェーリーン・ボーン選手と、かなり落胆したヴィクター・クラーツ選手の映像。ああ、懐かしい。この転倒でメダルを落としたと言われてるんですよね。いやでも、気合いの入りまくったソルトレイクのボンクラの演技、いまとなっては、オーラスの転倒も含めて、灰原の中で殿堂入りしています。
シェーリーンはアイスショーに出てるから、まだ、姿を見かけることもあるんですけど、クラーツ氏が滑ってるのを見る機会はなかなかないので、日本のテレビに映ってくれただけでほんとうにうれしかったです。滑ってるとこ映ったのちょっとだけだったけど、やっぱりうまいわー。
「ソルトレイクの転倒のあと、ものすごく怒られた」と、語ったあと「それでも、またアイスダンスをするなら、パートナーは彼女しかいない」というクラーツ氏。ふたりで、今年、バンクーバーで開催されたカナダナショナルの宣伝役をしてたんでしたっけ。
来年の四大陸はバンクーバーだから、エキシビジョンで滑ってくれたりしないですかねえ。長野五輪メモリアルで、グリシュク&プラトフ組が滑ったそうだし、ボンクラ組にも是非! あの、現在のシステムでは点がつくのか微妙な、ふたりで縦列に並んで、しゃがんでチューチュートレインみたくするボンクラ独特の振り付け(見たことがある方なら「ああ!」ってすぐわかってくださると思うんですけど。口で説明するのが難しい)もやって欲しい!
さて、ちょっとだけ、重箱の隅をつついちゃおうかなあ。番組で「アイスダンス」の説明として、本題のボンクラの映像の前に流した映像、あれねえ、「ペア」の映像でした。
見分け方は、基本的に、競技者が離れて行うエレメンツが多いのが、ペア。手を繋いだり、組んだりして行うエレメンツが多いのが、アイスダンスです。ひとりひとりでスピンしてたでしょう。あれは、ソロスピンといって、ペアのエレメンツなんですよね。
さて、使われた映像は、サレー&ペルティエ組の「ある愛の詩」でした。ちょっとびっくり。じつは、あのプログラムも、フィニッシュでちらっと転倒するんですよね。
たぶん、映像を繋いだ方は、そんなことは考えずに繋がれたんだと思いますが。そもそも、本来は「アイスダンス」の映像を使うおつもりだったんだろうし。だけど、奇遇ですね!





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さて、今日はきのうの記事、ドムニナ&シャバリンインタビューの、今日も続き。日本語書き取りです。
いつもの言い訳です。灰原は語学力がなく、これからお目にかける記事は、機械翻訳を日本語らしく整えただけのもので、間違いの可能性は大きいです。わからないところは飛ばしていたり、想像で補っていたりします。よろしければ、原文(こちら→ http://www.figureskating-online.com/pageID_5653163.html  )をお読みいただけると、うれしいです。
それでは、本文にどうぞ~。



【オクサナ・ドムニナ&マキシム・シャバリン組インタビュー】
~part2・於ハルビン 2007年 11月~


インタビュアー:
今季の、あなたがたの目標はなんですか?


ドムニナ選手:
過去2年、いたるところで、どんなライバルに対してであっても勝利することを、私たちは目標に設定してきました。だけどそれって、あらゆるスポーツマンの目標でもあるんですよね。みんな勝ちたいから。
最高の場所をつかむために、まず、ベストの演技をすることが目標といえると思います。

シャバリン選手:
私もまったく同じ考えです。


インタビュアー:
あなたがたがクリーンな演技をしたにもかかわらず、東京ワールドで5位で終わったことについて、考えをお聞きしていいですか?


ドムニナ選手:
私たちは、自分たちがいい演技をしたという結論を出しました。でも、ライバルたちもそれぞれいい演技をしたので、そういう状況が訪れました。私たちは、もっととにかく練習すること、100万回でも、とにかく死に物狂いで練習しなければならないと知りました。


シャバリン選手:
私もそう思います。


ドムニナ選手:
マキシム! あなたももっと話してよ。


シャバリン選手:
我々は、できるすべてをし尽くしたと思います。全部を出し切ったし、よくやったと思ってます。ただ、結論はああなりました。残念なことに、自分のできばえがどうでも、影響を与えることのできない状況というのがあります。


インタビュアー:
今シーズンに入って、新しくなったことはありますか?


シャバリン選手:
ええ。私は少し小さくなりました。あと、もう、私の体には盲腸がありません(灰原注:シャバリン選手は、シーズンイン直前に盲腸の手術をしました)。これは新しい(笑)。それにともなって体重も減ったんです。
一部の人は困難な努力をしてダイエットしようとしますが、私は体重を増やそうと努力してます。目下のところ、それが私の課題です。


ドムニナ選手:
病気と手術のために、彼は体重が減ってしまって。戻せてないんです。


シャバリン選手:
あと、去年よりも練習量を増やしました。もっと増やす予定です。


ドムニナ選手:
とにかく、技術的にもプログラムは去年より難しくなっています。そして、あなたは、体のために特別な食事を食べなきゃいけないのよね。


シャバリン選手:
そう。私たちは、今季、シーズン通してトレーナーと本格的に組んで、体作りをすることにしたんですよ。


ドムニナ選手:
でも、残念だけど、マキシムの病気と膝の手術のせいで、私たちの肉体改造はちょっと遅れてます。


シャバリン選手:
私はそうは思わないけどなあ。手術が無駄だったとも思わないし。


ドムニナ選手:
もちろん、手術は無駄じゃなかったって、私も、100パーセント確信してますよ。でも、手術は、トレーニングの流れから私たちを放り出したって側面もあります。


シャバリン選手:
柔軟性はどんどん良くなってきてるし、パワーと持久力も上がってきてます。いずれにせよ、トレーナーと組んでの肉体改造は長期戦です。


インタビュアー:
いつ、盲腸の手術を受けたんですか。


シャバリン選手:
9月の中ごろですね。私は2週間入院しました。


インタビュアー:
中国杯に出場できないかもしれない、という、可能性はあったのですか。


ドムニナ選手:
国を出るまで、その危険性については考えられていました。GPSにはとにかく出たかったし、今回出場できたことについては、神さまに感謝するしかありません。


インタビュアー:
フリーダンスの通し練習は、どれくらいできたんですか?


シャバリン選手:
我々は、毎日のほとんどを通し練習に費やしました。時間がなかったんですよ。いつもの年には、7月から8月にプログラムの準備をするんですけど、9月から10月までにずれてしまって。遅れたぶんを取り戻さなければならないと思ったんです。


インタビュアー:
手術から戻って、どれくらいで練習に復帰したんでしょうか。


シャバリン選手:
1週間です。早すぎましたね。


ドムニナ選手:
そうね、危険な決断でした。


シャバリン選手:
だが、選択の余地はなかったんですよ。もし、あれ以上練習が遅れたら、中国杯は棄権しなければならなかったろうし、我々はそうしたくなかった。


インタビュアー:
オリジナルダンスについて、なぜ、コサックダンスを選ぶことにしたんですか?


ドムニナ選手:
コサックは、マキシムのためのプログラムよね。


シャバリン選手:
理由とか、口で説明する必要があるとは思えません。音楽がすべてを語ってくれるんじゃないかな。


ドムニナ選手:
私たち、シーズンオフに、イリヤ・アベルブフのアイスショーツアーに参加することになってて、ショーのプログラムを作ろうってことになってました。振付師のセルゲイ・ペチュコフが、この曲を持ってきました。私たち、すぐに言いました。なんて素晴らしい曲! これは絶対、オリジナルダンス用。とっときましょう……ってね。
このプログラムを作り上げるのには、なんの障害もありませんでした。ほんとにね、簡単にできちゃったんですよ。私たちの雰囲気にもぴったりだし。だけど、エネルギーが足りないときに滑るのは、難しいですね。


シャバリン選手:
今季はじめての試合本番でも、オリジナルダンスは、びっくりするくらい簡単によくできました。たいがい、シーズンはじめには、ペチュコフ先生は、我々のプログラム解釈に満足じゃないっていうんですけど、今回のプログラムについては、はじめの試合で、もうバッチリ掴めたねって。


ドムニナ選手:
ペチュコフ先生は、今回の試合の3つのダンス、みんな満足したって言ってくれました。


インタビュアー:
フリーダンスについては、どんな経緯が?


シャバリン選手:
それがね、まあ、大変だったんですよ。
はじめ、我々は「シンドラーのリスト」でプログラムの準備を進めていました。自分たちなりに、手ごたえも感じてたんです。「シンドラーのリスト」のテーマ曲には、テンポが遅い部分が長かったので、私たちはサウンドトラックをよく聞いて、テンポが速い部分を見つけ出しました。それで、なんとかプログラムをまとめあげたんですけど、なんだか、ごた混ぜみたいに見えたんです。タチアナ・タラソワ先生に見てもらったところ、彼女は「このプログラムは生きていない」と言いました。


インタビュアー:
いつごろの話です?


ドムニナ選手:
7月です。そのあとに、マキシムの膝の手術の予定がありました。
いつもは、私たちは5月にプログラムをまとめあげるんだけど、そもそも7月まで引っ張っちゃってたんですね。駄目出しが出たのが7月末で、そこから新しいプログラムに取り組みましたから、そうですね、実質、フリーダンスへの取り組みは8月からはじめたみたいなものです。
いつもどおり、5月にプログラムの目処がついていたら、9月のマキシムの手術に、それほど慌てなくてすんだと思います。でも、膝の手術と虫垂炎と、プログラム変更と、すべては一時にきたんです。


インタビュアー:
フリーダンスは、ハチャトリアンの『仮面舞踏会』ワルツですね。


シャバリン選手:
マキシムは、サンクトペテルブルクから来た、いけ好かないプレイボーイです。嫌なヤツで、人生についてなにもまともに考えていません。そして、彼女は、罪もない若い娘で、プレイボーイの犠牲者です。


ドムニナ選手:
親に、嫌な男との結婚を強制されるんです。結婚式だというのに、彼女は不幸です。ですが、男は彼女を征服したと感じ、満足しているのです。


シャバリン選手:
男は勝負のように娘を捕まえたんですね。でも、娘は男を愛していません。悲劇です。


ドムニナ選手:
演技の終わりに、男は娘にキスします。そして、娘は死んだようになるんです。


インタビュアー:
『仮面舞踏会』を使うのは、あなたがたの考えですか?


シャバリン選手:
いいえ、タラソワ先生の提案です。もともと、『シンドラーのリスト』を選ぶ以前に提案されていたんですけど、とにかく『シンドラーのリスト』がいい、と、我々は思ってましたからね。


ドムニナ選手:
でも、曲のアレンジがうまくいかなかった。
『シンドラーのリスト』を使って思うようなプログラムにするためには、必要な足りない部分を、作曲してくれる誰かが必要になってくるのかもしれません。いまは予定はないですけど、将来的に、また、あの曲に取り組むことを考えることになるかもしれませんね。


インタビュアー:
まず、エキシビジョンにしてみたらどうでしょうか。


シャバリン選手:
おそらく、そうすることになると思います。


ドムニナ選手:
とても美しい曲なんですよ。鳥肌が立つくらい。


インタビュアー:
インタビューにご協力いただいて、ありがとうございました。



はい、書き取り終了です。お疲れさまでした。
part1に引き続き、すっとぼけたシャバリン氏の発言と、真面目でキチキチしてるドムニナちゃんの発言が対照的で、面白いインタビューでした。
怪我についても、盲腸についても、「ま、結果オーライだよね」って構えのシャバリン氏にたいして、ちょっと不安になっちゃってるドムニナちゃん、って雰囲気。これがふたりとも神経質だったら目もあてられないことになるし、ふたりともノンビリしてたら間に合わなくなるので、このふたりの組み合わせはちょうどいいんでしょうね。
とはいえ、シャバリン氏、自分の体を、ちょっと乱暴に扱いぎみのところが、このインタビューからも伺えます。ヨロ戦強行出場から、ワールド棄権への流れが、すでにして読み取れる。
うーむ、もうちょっと、休むことを覚えてくれるといいのになあ、と、ちょっと思いました。
ドムニナちゃんご執心の『シンドラーのリスト』については、いずれ、エキシビジョンプログラムに改造するかもしれない、とのこと。来季のGPFや、ワールドで、見られるでしょうか。
来季のFD、きのうは『海賊』はどうか、って書いたんですけど、来季のワールドはアメリカ開催ってことだし、このふたりだったら『風とともに去りぬ』とかやっても嵌りそうだと、ちょっと思いました。
とにかく、シャバリン選手は、もう無理をせずに膝を大切に。来季に備えて欲しいです。
頑張って!




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知り合いから、母上が1週間ほど旅行に行かれるとかで、父上と自分の食事のしたくをしなければならなくなったとかで、相談をうけました。
母上のご旅行先はヨーロッパ。ドイツ、オーストリア、イタリアといったあたりを、お友だちと回るんだそうです。あら、いいねえ。
ま、ご旅行はいいんですけど、問題はご飯。
「自分ひとりならテキトーにパスタでも食べるんだけど、おとーさん、夜はご飯じゃなきゃだめなんですよー」
簡単で、お父さんでも満足できるメニューを教えて欲しいという。
「カレーでいいじゃん」
いい加減にこたえる、灰原。
「カレーなんて、食べれて2日だもん」
「じゃあ、クリームシチューとビーフシチュー。2日ずつで計6日。のこりの1日は、お父さんに外食でも奢ってもらいなよ」
「こってりすぎだよ!」
「そしたら、湯豆腐にしたら」
「湯豆腐はいいなあ。でも、それだけじゃおかずにならない」
「お刺身のパックでも買えばいいじゃん」
「あ、そっか」
「お魚は焼いたことあんの?」
「グリルは使ったことないです」
「じゃ、ムニエルのが簡単かな。塩鮭買ってきて、コショウと小麦粉ふって、フライパンにバター熱して、焼く。出来上がり。仕上げに大根おろしとポン酢しょうゆをかければ、下味つけを気にしなくても大丈夫」
「ムニエル」
「あと、簡単なのは麻婆豆腐とか。麻婆豆腐のもととお豆腐があればできるよ。もうちょっと凝るならネギとひき肉足すとか。あ、お父さん、すっぱいの平気?」
「うん」
「もずく酢のパックも便利だよー。めかぶでもいいけど。食事にちょっとつけて出すと、それだけでなんか、格好がつくから。そのまんま器に移すだけでもいいし、余裕があったらミョウガとかキュウリとかオクラとか刻んで入れたり」
メインのおかずに、野菜のおかずでしょ、おひたしでも冷やしトマトでもいいけど。それに、もずくとかめかぶとかしらすおろしとかプラスすると、なぜか、いきなり、手間のかかる食事の支度したふうに見えるんですよ。もずく、健康にもいいしね。
「もずくなんか、いままで買ったことない」
いやもう、買ってください。絶対お父さんウケするって。
もずくには、「食卓のファンタジスタ」の称号を捧げたいですな。



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春なので、散髪しました。



こざっぱり


久々に、犬写真です。





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うーん、よく考えたら、イエテボリのアイスダンス、ちゃんと見られるの、まだまだ先なんですよねー…。
ホフロワ&ノビツキー組のFSの放映が、まだないいまの段階で、感想書けないしなあ。プロトコル見ると、どーもミスがあったようなんですけど……まったくノビ太くんたらもうー(←見るまえからノビツキー選手のミスだと決め付けている灰原)。
というわけで、今日も海外ネタで更新しようと思ったら、しばらくイエテボリで浮かれてたあいだに、新しいarticleが増えちゃって、どこから手をつければいいのかわかんないよ!!
まあ、もう、試合もないことですし、ぼちぼち、古いネタも含めて、記事更新していきますねー。
とゆーわけで、今日の更新は、イエテボリワールドには残念ながら欠場した、ロシアのエース、ドムニナ&シャバリン組インタビューです。
インタビューがとられたのは、ヨーロッパ選手権直後と、GPS中国杯の直後で、インタビューは2部に分かれています。ヨロ戦直後のインタビューでは、ふたりとも、ワールド棄権なんて露ほども考えてなさげなのが泣けます(うう)。
どちらのインタビューも、昨季から今年にかけて、順位も得点もジャンプアップしたふたりの今季について、比較的詳しく語られていて興味深いので、まあ、長い記事なんで多少ダイジェストさせていただきながら、いつもどおり、機械翻訳頼りの「ここが変だよ! 間違いだらけの灰原日本語書き取り」ではありますが(古ー)、書き取りしていこうかなと思います。今日はとりあえず、ザグレブ編。
元記事のURLはこちら→ http://www.figureskating-online.com/pageID_5653163.html
それでは、本文にどうぞー。




【オクサナ・ドムニナ&マキシム・シャバリン組インタビュー】
~part1・於ザグレブ 2008年 1月~



インタビュアー:
ヨーロッパタイトルを獲得した実感はありますか?


ドムニナ選手:
家に帰ったら、自分たちの勝利が理解できるんじゃないかしら。でも、たったいま、私たちはとても穏やかな気持ちで、大きな感情はありません。私たちはとても幸せです。でも、たぶん疲れているんだと思います。だから、いろんなこと、あんまり考えられないんです。


インタビュアー:
今シーズンは、グランプリファイナルとヨーロッパ選手権とで勝ちましたね。


ドムニナ選手:
私たちはずっと、進化のためのステップを踏んできました。だから、今季の成果については、驚くにはあたりません。私たちは、どこからともなく現れて、トップまでのぼりつめたわけではありません。
今季、私たちのキャリアは、一定のステージに到達したと思います。私たちはすでに5年、組んで滑っていますが、この5年のあいだ、段階的に成長してきたんです。


インタビュアー:
どんなふうに、アイスダンスを始めたんでしょうか。


シャバリン選手:
私の場合は、まず両親が、私にフィギュアスケートを習わせることを選びました。
サマラスケート学校の、そ若いコーチだったOleg Sudakovは、私のなかになにかを認めて、アイスダンスをするようにと示唆しました。それで、アイスダンスの道に入ったんです。当時10歳で、私はけっこう太っていました。


インタビュアー:
アイスダンスのどんな点がお好きですか?


ドムニナ選手:
まずは、ダンスそのもの。それから、パートナーとの関係も、面白いですね。一種内部的会話がパートナーとのあいだに発生するとき、アイスダンスってすごい、いいなあって思います。


インタビュアー:
パートナーのどんなところが好きですか?


ドムニナ選手:
忍耐強いところ、それから、イイキャラクターのところ。勇気と……美しさ(笑)。少しの欠点も見つけられないわ。


シャバリン選手:
欠点ないからね。


ドムニナ選手:
もちろん、いくつかの欠点はあります! まったく欠点のない人なんていないもの。でも、彼は本当にいいパートナーです。


インタビュアー:
ドムニナ選手については、どう思っておられますか?


シャバリン選手:
最高ですよ。すべての点でね。ダンサーとしても、女性としても。彼女は女神です。


インタビュアー:
ほかのアイスダンサーと比較して、どこが強みだと思われますか。


シャバリン選手:
言葉で説明するまでもなく明らかだと思いますが。彼女がリンクに出たら、あなたはもう、ほかのダンサーに目を向けられません。彼女はあっという間に人目を惹きつけます。


インタビュアー:
タチアナ・タラソワ女史は、あなたがたのフリーダンスについて、助言したそうですね?


ドムニナ選手:
ええ。彼女は音楽を提案してくれました。振り付けのアイデアは、ぜんぶコレオグラファーが出してくれたものです。
ただ、タラソワ先生が提案してくれた音楽を、さいしょ、私たちは使わなかったんですよ。でも結果的に、その音楽に戻ることになりました。
今季のプログラムは魂がこめられていて、活力も感じられる、素晴らしいものです。でも、正直にいうなら、私は去年のフリーダンスのほうが好きでした。


シャバリン選手:
私は今年のプログラムが好きですよ。最初は、ほかの曲で滑りたかったけどね。いまはすっかり気に入っています。


インタビュアー:
タラソワ女史は、あなたがたの練習を見てくれてるんですか?


シャバリン選手:
ときどき助けてもらいます。主に、プログラムの構成について助言をくれることが多いです。私たちは、それに感謝しています。彼女からは特定の種類のエネルギーが発散されてるんですよね。
技術面では、私たちには私たちのコーチがいて、タラソワ先生に見てもらうことはありません。でも、タラソワ先生はほんとに素晴らしいです。彼女の内部からあふれるエネルギーが、つねに周りを照らしてくれるかんじなんです。


インタビュアー:
おふたりのご趣味をお伺いしていいですか?


シャバリン選手:
もちろん。
私は多趣味ですよ。定期的に新しいことに手を出すんです。最近では、ギターの演奏をはじめました。昨年の夏、コーカサス地方を訪れたときは、ヨガを練習しました。いまではクラスにも参加して習ってます。ヨガは私を助けてくれますし、すごく面白いです。


インタビュアー:
ほかのスポーツはやらないんですか?


シャバリン選手:
希望はあるけど、時間がないんですよね。
私はサッカーが好きだし、自動車レースも好きです。でも、我慢です。


インタビュアー:
ほかに、お好きなことは?


シャバリン選手:
映画鑑賞が好きかな。子どものころ、私は映画館に行くのが大好きだったんですよ。でも、当時は、映画ってあんまり人気のある娯楽じゃなかったんですね。
5枚のチケットを買って映画館に入ったことを思い出します。ひとりしかお客が入らないと、上映してくれないんですよ。だからひとりで5枚買ってね、ひとりで見てましたね。


インタビュアー:
ふんだんにお小遣いをもらってたんですね!


シャバリン選手:
いえいえ、当時の映画チケットはべらぼうに安かったんですよ。


インタビュアー:
ひとりで見てて、退屈じゃなかったんですか。


シャバリン選手:
私は退屈なのって嫌いじゃないんです。グループでいるより、ひとりでいるほうが好きですし。


インタビュアー:
ドムニナ選手のご趣味は?


ドムニナ選手:
とにかく寝ることですね。
なんていうか結局、無趣味なんですよ。映画館にいったり、音楽を聴いたりも好きです。でもマキシムは山登りも好きみたいですけど、ほんと、そういう趣味、私にはなくって。


インタビュアー:
どんな音楽がお好きなんですか?


ドムニナ選手:
いろんなもの。ロックは当然好きですけど、ほかにも、ラップも好きだし、ポップスも、ソウルミュージックも、クラシックも聴きます。音楽で気分も変わります。


インタビュアー:
バレエはいかがですか?


ドムニナ選手:
残念ですけど、めったにやりません。


シャバリン選手:
バレエの練習をするほどの時間がないんですよ。


インタビュアー:
あなたがたは、バイオでは「学生」であるとされていますけど、なにを勉強されているのでしょうか。


ドムニナ選手:
私は心理学を勉強しています。


シャバリン選手:
私は、市民行政を勉強しています。それで、政治家になることができました(笑)。


インタビュアー:
スケートのキャリアを終えたら、政治家になる希望があるのですか。


シャバリン選手:
いいえ。そこは、私の生きる世界ではありませんね。
スケートから引退したら、ヨットを買って、海を旅したいんです。海賊みたいな眼帯つけてね。ヴァズゲン・アズロヤンといっしょに!
(灰原注:アズロヤン選手は、アルメニア代表のアイスダンサー。シャバリンさんとは仲良しなんですかね)



はい。今日はここまでー。お疲れさまでした。
ドムシャバって、けっこう重厚な演技のイメージがあるんですけど、このインタビューを書き取りしてて、灰原は何度か笑ってしまいました。ふ、船越さん(シャバリン選手のことです)、お茶目すぎる。
真面目で几帳面なドムニナちゃんにたいして、すこーし変わり者でマイペース、だけど懐の深いシャバリン氏、というコンビで、すごい、なんというベストなマッチングでしょうか! アイスダンスとかペアって、パートナーとの相性が重要だとはよく言いますけど、コンビ組んで比較的短期間で、ふたりが表彰台を狙う位置につけたのは、たんに技術的な問題でなくて、ふたりの性格の相性がいいからかなと思いました。
後半の中国杯直後のインタビューは、情報として古いのでどうしようかと思ったんですけど、読んで笑ってしまったので、やっぱり明日、更新しますね。
今回書き取り部分の質問の中で、ドムニナちゃんに「バレエはやらないんですか」って質問は、ちょーっと、意地悪質問かな? と思いました。
マキシム・シャバリン選手の以前のパートナー、エレーナ・ハリアヴィナ選手は、バレエの練習に専念したいといって、アイスダンスから引退、それでシャバリン選手は、新たなパートナーとしてドムニナ選手と組むことになったんですね。
シャバリン&ハリアヴィナ組は、2001-2シーズンのロシア選手権でジュニア銀、同年のジュニアGPFで金、世界ジュニアで銀をとった、かなり将来を嘱望されたカップルだったっていいます。
そこから変わってパートナーとなったドムニナちゃんは、けっこうプレッシャーあったと思う。どうしても、周囲からハリアヴィナ選手と比べられたと思いますし、その中で、組んだその年の2002-3年のジュニアGPF、世界ジュニアで金とって、まえのパートナーの実績を超えられて、おそらくホッとしたと思うんですよね。
その後シニアに上がって、戦歴を積み上げているドムシャバですけど、それでもいまだに、このカップルに、ハリアヴィナ選手の影を見る人っているのかもしれない。
「バレエはやってません」と、ドムニナちゃんが言ったすぐあとに「時間がないんですよ」と、シャバリン氏が即効フォローしてますけど、「優しいなー」と、感じました。
政治家になったっていうのは冗談として、ヨット買って海を旅したいっていうのは、けっこう本気っぽいシャバリン氏。眼帯なんて……考えただけでも、似合いすぎて笑えます。
つぎのFDのテーマは『海賊』? いっそバレエ版みたく上半身裸で……って、そりゃレギュレーション違反か(わはは)。ドムニナちゃんのメドゥーラ姫も、けっこうハマりそうだし、いいんじゃないですかね。やって欲しいです。




先日アップした、プルシェンコ選手の記事「ジェーニャと過ごした15年」を読んで「泣けたよー」と、桃木先生から感想をいただきました。あれ、元記事がすごくいいんですよねー。
日本語書き取り、少しでも、正しく意味がとれてるといいんだけど。





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フィギュアスケート、6月のISU総会で提案されるであろう、ルール改正案について、報道があったようですね。こちら→ http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sports/news/CK2008032802098906.html
アクセルをのぞく5つのトリプルを揃えた選手にボーナスポイントって、ああ、これは、4回転や3+3で得点を稼いで、5つのトリプルを揃えなくても上位に来る選手が増えてきたための規制ですね。もし本式に試行になったら、打撃を受ける選手もいるだろうな。
ロシアのセルゲイ・ヴォロノフ選手とか、ルッツの完成を急ぐ必要がありますね。男子は5種のトリプルを入れられない選手がむしろ珍しいので、ボーナスは入って当然という展開になるでしょうし、そこでルッツの得点が足りないうえにボーナス得点も取りこぼすとなると、いままでの、ルッツ(と、場合によってはフリップ)を入れなくても、クワドと3Aで得点稼いで上位に食い込む、という作戦が、あまり有効ではなくなります。
まあ、策士ウルマノフコーチが、教え子のルッツ対策に無策とは思えないので、来季はヴォロノフ君もルッツ跳んでくるんじゃないかな。
たしかに、浅田真央選手もプログラムにサルコウ入れてませんね。村主章枝選手は今季から苦手のサルコウにチャレンジしてますけど、もしかして、このルールのうわさは前々からあったのかな。村主選手はフリップがロングを取られがちですけども、こちらも修正中だと思うので、サルコウが安定してくれば、さほど問題はないですね。もともと、村主選手のトウジャンプはフォームが綺麗だから(トウが伸び切ってから回る。回りはじめが早い選手に比べるとたいへん見栄えがします)、フリップも、エッジが治ればわりとあっさり加点がつくと思うし。
安藤美姫選手はフリップ修正終了、ほかのジャンプはもともと問題なし。中野友加里選手はそもそもエラーエッジトラブルを抱えていません。武田奈也選手は、フリップが不得手で、ルッツはまだ完成してないんですよね。しかし若い選手ですから、これからの課題として頑張ってるはずですし「だから不利」とは、あんまり思えません。
一部に、現状の選手の得意、不得意を見て、「このルールは日本選手に不利だ」というふうに心配するむきがあるのはわかるんですけど、人間って成長するものです。あれだけ死に物狂いで練習している選手たちが、来季も今季と同じ能力しかないという状況はありえないと思うし、選手をもうちょっと信頼してもいいんじゃないかな、と、思ったりもしました。
今回の報道のようなルール変更が、もしあるとして、どこの国が有利だとかいうのはありえないんじゃないかなあ、というのが、灰原的な見解です。さきにも書いたとおり、ロシアは、次代のエース、ヴォロノフ選手にけっこうな影響がありますし、フランスのジュベール選手も、現状ではフリップにエラーを抱えています。トマシュ・ベルネル選手も、ジョニー・ウィアー選手もフリップがエラー。日本の小塚崇彦選手も、イエテボリでは、フリップでエラーをとられてましたね。ステファン・キャリエール選手も、イエテボリではエラーついてないけど、NHK杯ではフリップがエラーでした。いま修正中なのかもしれないですね(つーか、いま、イエテボリの男子FSプロトコル、ちゃんと見て震撼したんですけど、今回って、すごいザヤックルール大会だったんでない? 高橋大輔選手もだけど、キャリエール君もパトリック・チャン君もザヤック!)。
ジャンプでミスをしやすいランビエール選手だって、新ルールで有利になるか? といったらわからない感じですよね。アメリカの恐るべき3人娘のうち、キャロライン・ジャン選手とミライ・ナガス選手にもエラーエッジがあります。
もともと、ジャンプのルール変更については、今季がエッジの峻別化による減点、来季はエッジの峻別化によるザヤックルールの導入、という方向性だという噂があって、もし、ザヤックが導入されれば、エラーエッジを抱える選手たちにとっては、ボーナスポイント導入よりもダメージが大きいと思うんですね。5種類揃えたらボーナスポイント、というのは、むしろ温情措置じゃないですかね…。
ジャンプの点数が見直されるという噂も、根強いですね。
とはいえ、正式決定がない段階では、あくまで、噂は噂。
なんだかんだ言って6月の総会まで、結論の出ることでもないので。新ルールが発表されてから、あらためていろいろ、ファン的に、ミーハーに(!)思いを致してみたいなあと思います。
今季の総会で、もしかしたら確実に採択されるんじゃないかな、と、灰原が勝手に予測している改正は、全米選手権男子、衝撃の2人同点の原因となった、小数点以下の得点の集計、数字丸めルールの規則化です(詳しい内容についてはこちらの記事で書いてますのでどうぞ~ http://ameblo.jp/haibaran/entry-10071301657.html  )。
ま、地味~な問題点ですけど、問題点が現実に存在しているのは事実なんで、改正も簡単なことですし、誰が改正に反対するとも思えないし(反対する意味ないもん)、ツルッと改正されるんじゃないかな。こういう、集計とかの問題がしっかりしてるかどうかで、選手のルールへの信頼感も違ってくると思いますし、派手な改正ばっかり話題になりますけど、地道に、システムの足腰についても整えていって欲しいです。




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さて、イエテボリワールドのアイスダンス感想を書こうかと思ったんだけど、ちょっと感想を書くのにも飽きたので(ははは)、久々に海外ネタでも。
FSUで、『Trinity』さんという方が、アレクセイ・ミーシンコーチの有志翻訳記事を挙げてくださっています。
有志翻訳はこちら→ http://www.fsuniverse.net/forum/showthread.php?t=57649
元記事はこちら→ http://www.trud.ru/issue/article.php?id=200803135441501
今日は、こちらの有志翻訳版をもとに、いちおう元記事も見ながら、内容を日本語に書き取ろうと思います。
さて、いつものいいわけです。灰原は英語力がなく、書き取りは機械翻訳頼りですので、これからお目にかける文章には間違いがあるかもしれません。わからない部分を想像で補っていたり、ダイジェストしたりもしています。よろしければ、元記事もご覧くださると、うれしいです。
それでは本文にどうぞ。




【アレクセイ・ミーシンコーチインタビュー】



アレクセイ・ミーシン氏は、ロシアでもっとも有名なスケーターを育て上げた人です。彼は、人生の15年を、エフゲニー・プルシェンコ選手に捧げてきました。実の子たちよりもジェーニャと多くの時間を過ごしてきたと、ミーシン氏は冗談にいうことがあります。アレクセイ・ミーシンは、『Trud-7』のイリーナ・アントノワの独占インタビューを受けました。


インタビュアー:
先日、プルシェンコ選手が練習に真剣に打ち込んでいないと、憂慮しておられましたね。


ミーシンコーチ:
ええ。言わなければならないことは言わねば。ジェーニャは来季競技復帰する準備を進めていますが、彼の練習態度はいまのところ、はなはだ試み的です。私たちは、どんなやり方が彼にとってベストか、つきとめようとしています。彼が、テレビ番組のホスト、ショースケーター、さらには、議会議員としての活動と平行して練習しなければならないことを、忘れてはいけません。


インタビュアー:
あなたは、どのプルシェンコ選手をサポートしているとお考えですか? ナショナルチームの選手としての彼か、あるいはショースケーターとしての彼か。


ミーシンコーチ:
オリンピックのあと、ジェーニャはもてはやされ、マスコミに露出するようになりました。ときどき「僕がボスで、あなたは言うことを聞けばいいんだ」というような態度をとるようにもなりました。ですが、競技者としての彼は、まだ私の管理下にあります。多くのコーチは、選手の「オーナー(所有者)」です。私はコーチ以外のなにものでもありません。


インタビュアー:
あなたはジェーニャの生涯にとって、どんな役割だとお考えですか?


ミーシンコーチ:
ボルゴグラードという小さな町からサンクトペテルブルクに、スケートの才能ひとつ頼りに送り込まれてきた人生の序盤で、私は、彼の年上の友人であり、万能の父でもありました。いま、彼は大人になりましたが、いまだに私のアドバイスをもとめます。しかし「おまえは市会議員であるべきではない。ショーで滑るのはやめたほうがいい。それはおまえの人生ではない」などとは、私はけして彼には言いません。
ジェーニャには、ユニークな野望があります。市会議員として彼がはじめに取り組んだ政策は、年金問題とスポーツ学校の復興でした。長らくスポーツにかかわってきた者として、私は、彼のスポーツ学校計画を支持します。現在の環境は充分ではありません。
彼の試みは次代の子どもたちのためになるでしょう。


インタビュアー:
現在、ほかに、どんな選手をコーチしていますか?


ミーシンコーチ:
『私は』……といっても、私ひとりではなく、妻のタチアナとのふたりの仕事を意味します。彼女はかつて、ロシアナショナルチャンピオンに輝いた女子スケーターであり、コーチとしても活躍しました。私たちはともに、2014年ソチ五輪プロジェクトに取り組んでいます。私たちの手元には、10歳から12歳の子どもたちの大きなグループがあります。


インタビュアー:
あなたは、ジェーニャもソチ五輪に参加すると思いますか?


ミーシンコーチ:
私は、自分で責任が持てる言葉しか言わないことを信条にしています。私がいまジェーニャについて理解していることは、もういちど競技復帰する計画がまだあるということだけです。


インタビュアー:
けれど、彼は真剣に練習に取り組むことができないでいる。それが必要なものであるというのに。


ミーシンコーチ:
彼は目いっぱいなのですよ。なかなか練習のための時間がとれません。夏に出演予定になっているアイスショーを、彼は辞退できない。誰が興行主に違約金を払うのですか。
私のもとにはしばしば、マスコミやビジネスマンたちからの連絡が入ります。「ジェーニャ・プルシェンコに、ちょっとそのへんを歩き回って、そのへんの人たちと話をさせてください。それで、ギャラを支払いますよ」。ジェーニャは大家族を養いつづけなければならないのですよ。
そして、私たちは現在競技復帰のための準備をはじめています。競技のためには、多額の費用がコスチュームや振り付けのためにかかります。


インタビュアー:
あなたはスケーターと契約しているのですか?


ミーシンコーチ:
リョーシャ・ウルマノフ、リョーシャ・ヤグディン、そして、ジェーニャ・プルシェンコ。財政的にゆたかになった彼らの誰とも、私は、どんな契約もしていません。いかさまな手口で彼らから1ルーブルたりとちょろまかしたりなどはしていません。
彼らが誰と友人となり、誰と抱き合い、誰とキスするかは個人的な問題で、コーチが踏み入るところではありません。干渉すれば、コーチは弟子の敵になってしまうんですよ。


インタビュアー:
ですが、あなたはジェーニャの結婚に反対していました……


ミーシンコーチ:
たしかに、私はジェーニャの結婚を歓迎しませんでした。
ジェーニャから電話がかかってきたあの日、ちょうど私は運転中でした。ジェーニャは私が、座っているか、立っているかと訊きました。私は、運転しているとこたえました。ジェーニャは私に、車を止めてくれと頼みました。私が停車したあと、彼は私に、結婚したんだ、と、告げました。
あなたもご存知でしょうが、ときどき、人生には避けがたい運命に屈服し、従わなければならない状況が訪れます。私たちは妥協点を見つけなければなりませんでした。
私が彼の妻と暖かい関係を築いたとはいえません。しかし、私たちは敵同士ではありませんでした。


インタビュアー:
彼女がたくみに彼を操ったのでしょうか。


ミーシンコーチ:
私は、結婚して競技に利益を得たアスリートを見たことがありません。


インタビュアー:
ジェーニャは思春期をどんなふうに過ごしたのですか。


ミーシンコーチ:
男の子が大人になるのは難しいものです。そう、体の面でも、心の面でも。ジェーニャが成長期に入った最初のころは、さほどの問題は起こりませんでした。たしかに、明らかに落ち着きがなくなりましたけど、自分の息子がその年齢のころも、たいがい落ち着きなく過ごしていましたしね。
心の面では、彼の母親がよくやってくれたと言わなければなりません。家族が分かたれる状況というのは非常に難しいものです。母親はサンクトペテルブルグに出てきていました。彼の父親は大工で、別の町で非常に控えめに、小さな住まいを借りて生活していました。
ジェーニャの進化が始まったのは、はじめて競技で賞金を獲得したときでした。


インタビュアー:
最初の賞金について、彼はどんな反応を見せたのですか。


ミーシンコーチ:
面白い反応でしたよ。最初に、彼は、自分のためにお金を使いました。指輪にネックレスにブレスレットなんかを買ってね。つぎに、母親と姉妹と、父親のためになにかしようとしはじめました。彼は、私にもプレゼントをくれましたよ。ほかにも、同じチームの友だちにスニーカーを贈ったりしていましたね。彼は、お金の居場所を見つけようとしていたのです。
賞金によって、彼の家族と友人のためになにかができると思った瞬間に、彼は満足しました。若干の困難はありましたが、早々に乗り越えて、ジェーニャはできるだけ早く大人になろうとしました。
うんと幼かったころ、彼は、つぎの練習グループの女の子に近づいて「ためしにキスしてみようよ」と言ったことがあります。もっと大人になったとき、彼はつねにひとりの女の子を選び出して、彼女に献身し、彼女を養おうとしました。子どものころからずっと、非常に結婚願望が激しかったのです。彼はあらゆるガールフレンドのことを、妻とみなしていたと思います。


インタビュアー:
彼は、すべてのものごとにたいして真剣なのでしょうか。


ミーシンコーチ:
ええ。アパートを選ぶなら、それが最高の条件のものでなければならないし、プログラムを滑るなら、それは素晴らしくなければなりません。そして、彼は家族と子どものことをつねに考えていました。彼の意見と哲学は、ずっと、実年齢より10歳ばかり大人びていたんです。


インタビュアー:
ジェーニャとヤグディンとのあいだには、どのていどのライバル心があったのですか。


ミーシンコーチ:
ライバル関係によって、ふたりとも、強さが自分を推し進めると悟ったと思います。人に先んじようと考えなければ、高みにはたどり着けないのですよ。ほかの多くの人のようにね。


インタビュアー:
故意に彼らを対立させたのですか。


ミーシンコーチ:
いいえ。それは自然に起こったことです。
当時、私の手元には、世界チャンピオンを争うことのできる一群の生徒たちがいました。はじめは、ジェーニャは、グループレッスンで見始めました。そこから、彼は、弟子の中で3番めの地位につけ、やがて2番めに、そしてトップ、やがては、ただひとりの弟子となりました。私は彼とともに過ごしました。
ジェーニャのコーチであることは、大きな責任をともないました。前人未到のレベルに達したスケーターに、正しいアドバイスを与え続けなければなりません。しかし、こちらも神ならぬ身、ミスが発生することもありえます。
ただ、どんな意気消沈した瞬間であっても、彼は、自身の素晴らしい強さと才能に疑問を持つことはありませんでした。私もまた、もしチャンピオンであると感じられないならば、チャンピオンにはなりえない、と言いつづけてきました。そして、私はおまえがチャンピオンだと知っている、とも。


インタビュアー:
25歳という年齢は、スケートをするには年を取りすぎているのでしょうか。


ミーシンコーチ:
ええ。たいがいはね。


インタビュアー:
あとどれくらい、ジェーニャはスケートを続けるでしょうか。


ミーシンコーチ:
ジェーニャは、じき、26歳です。彼はまだ老いてはいません。私は、彼なら、あと5年は滑ることができると考えています。それは、生活のすべてをスケート中心にするということを意味します。
先日ですが、私は、アスリートが酔っ払っているところを見ましたが……


インタビュアー:
ジェーニャは酒を飲みませんよね。


ミーシンコーチ:
いえ、少しはたしなみますよ。けれど、オリンピックにそなえてトレーニングしていたとき、彼は禁酒を宣言して、それを守りました。


インタビュアー:
スケーターとして生きるということは、さまざまな禁止による複雑なダイエットに取り組むことと似ているようですが。


ミーシンコーチ:
そのとおりです。その道を選ぶなら、あなたは食べ過ぎることはできず、飲みすぎることもできず、だらだら過ごすこともできず、それほど眠ることさえできない。そして、たいへん激しく動かなければなりません。歯を食いしばって、前進し続けなければならないのですよ。




はい、書き取り終了です。お疲れさまでした。
なんかミーシンコーチのインタビュー読むの久々だなあ。ミーシンコーチのインタビューにしては、若干ハートウォーミング度が高いのは、プルシェンコ選手の子ども時代という、懐かしい、黄金の日々について語っているからかもしれませんね。最近は、ミーシンコーチのインタビューというと、新採点方式への苦言であるとか、どうしても厳しい内容になりがちではあったので。
復帰を決めたプルシェンコ選手ですが、さまざまにしがらみあり、なかなか思うように練習に入れないでいるようです。灰原はプルシェンコ選手がサンクトペテルブルク市会議員に出馬するかも、というところまで知っていて、あとの情報を知らなかったんだけど、あれ、出馬して当選していたんですね。それでショーツアーの主催もやってたんだ。何足のわらじも履いている状態だったのね。そりゃ、去年の復帰は難しいよね…。
小さなジェーニャが、賞金に狂喜乱舞して、自分のものを買い、やがて、身近な人たちにプレゼントしまくっていた光景を思い浮かべると、ほほえましいのと同時、ちょっと泣けます。お金があれば、大好きな人たちを幸せにできる、という考えは、素敵かなとも思うんですけど、いま、たくさんお金が必要で、そのために無茶なスケジュールを組まなければならない現状は、お金がなければ、大好きな人たちを不幸にしてしまう、という気持ちの現われにも思えたりします。たしかに、大家族を養い、子どもの養育費を送金するのはたいへんだと思うんですけど、ジェーニャはジェーニャであるだけで、ちゃんと愛されてると思うんですよ。お金がなくても。ちょっと皮肉屋だけど、茶目っ気のある人だしね。それが本人にもわかってるといいなーと思いました。おばちゃんの余計な考えですみません。
子どものころから、やたら結婚願望が激しかったというのは、以前、ご本人のインタビューでも読んだことがあるんですが、10代のころから女の子を養おうとしてたって、なんか相当ですね。うーむ、なつかしい言葉だけど「ミツグくん」タイプだったのかなあ。先日、離婚も正式に成立したそうですし、プルシェンコ選手をよく理解してくれる、いい人と巡りあえるといいですね。
選手を管理するのが自分の仕事であり、自分はコーチ以外のなにものでもありえないと誇らかに語る、アレクセイ・ミーシンコーチ。いま、手元にいる生徒さんたちも、やがて世界に羽ばたいていくんでしょう。いままで、アレクセイ・ウルマノフ選手や、アレクセイ・ヤグディン選手を手がけ、ステファン・ランビエール選手やサラ・マイヤー選手、カロリーナ・コストネル選手や、最近では、キーラ・コルピ選手なども、スポットでコーチングを受けるなど、世界的な名声を持っているミーシンコーチですが、その彼にとっても、エフゲニー・プルシェンコ選手は、やっぱり特別なんだなと。改めてわかるインタビューでした。
ジェーニャと過ごした15年。
願わくは、ミーシンコーチとプルシェンコ選手のよい関係が、今後も続きますように。そして、いつかまたキス&クライで、門下の選手の勝利を確信したミーシンコーチの、「してやったり」と満足そうな顔が見られますように。極東からお祈りしております。




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親戚から、山盛り長ネギを送ってきました。
白くて、ぶっとくって、切ると、ツーンという香りがして、みずみずしいの! とってもおいしそうだったから、夕飯は長ネギメインのものにしようと思って、豚しゃぶにすることにしました。
こんぶを敷いてお水を張った土鍋に、細切りにした長ネギを、たっぷり4本分(!)、投入します。
いくらなんでもネギ多すぎでしょ! という、迫力のあるビジュアル。これもたっぷり送ってもらった、かき菜も入れました。
コンロにかけて、沸騰したら、豚肉を投入。しゃぶしゃぶっとして、色が変わったら、菜っ葉とネギを巻き込んで引き上げ、ポン酢しょうゆで食します。
う、うまい!
ネギが上等だからでしょうか、異常に簡単な工程にもかかわらず、信じられないほどの美味です。お肉も安いバラだったのに!
ネギ4本分があっというまになくなり、追加投入してしまいました。おいしかったー。
長ネギと豚肉で、疲労回復効果がありそうな、このお鍋。用意もとっても簡単ですし(なにしろネギを切るだけ)、お勧めですよー。



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