※この記事は「イエテボリワールド 男子FS感想 その1」「その2」の続きです。
よろしければ、以前の記事もお読みいただけると、うれしいです。




●ステファン・ランビエール選手(スイス)
「ポエタ」
競技としては、最後のフラメンコです。
しっかり目に焼き付けておこう、と、思って見たのですが……うーむ、ちょっと今回はしょっぱい出来栄えでしたね……。
SPから、3Aの不調は感じられていたのですが、なぜ直前の6分間練習で3Aを練習してしまうのですがステファン君! ジャッジのまえで大転倒。猛烈な逆アピールです。うーむこの人、もしかして、演技前の駆け引きとかいっさい考えてないのでは。それで世界選手権を2度取っているなんて、むしろ恐ろしいです。大物過ぎる。
3Aはステップアウト。大丈夫、想定内! クワドで取り戻せばいいんだよ! と思ったつぎの瞬間、4Tでもバランスを崩す。しかし、根性で2Tはつけました。クワドコンボの成功率はいいんですよね、ランビエール選手って。サーキュラーステップは、自身を復活に導いてくれた「ポエタ」というこのプログラムへの思い入れが感じられました。とても丁寧で愛情があった。コンボスピンは、やっぱり凄いですね。自由自在に体が動きます。
ランビエール選手ですごいと灰原の思うポイントのひとつは、スピンのあいだも絶対に変な顔にならないところ。たまに踏ん張ってとんでもない顔になってる人とかいるんですけど、微笑みさえ浮かべそうな勢い。ほんとうに、得意技ですね。
つづくジャンプは4T! ランビエール選手も果敢に2度の4Tに挑みました! 結果は回転不足で、転倒寸前でしたけど、このプログラムで勝ちたいという気概が感じられました。そうだ、頑張れ!
3Lzからの3連コンボはきれい。ここから怒涛のステップとスピン構成です。だけど、ちょっと疲れてきたかなあ。ステップにいつもほどの迫力がありませんでした。それでもスピンは素晴らしく、音楽の盛り上がりとともに美しいフォームで締めくくってくれました。終わり良ければすべて良し! それに、とにかく転倒しなかったのはえらかったと思います。
ジャンプでGOE減点があるのはわかっていたことですが、PCSが予想外に伸びませんでしたね。ひとつも8点台に乗らず、それでも総合5位。200点超えは果たし、入賞は確保です。なんかギリギリのところで勝負強い人だ…。
「ポエタ」は今季限りということで、まあ、しょっちゅうプログラムを変えるランビエール選手にしては長く滑ってくれたプログラムだと思いますが、ほんとうにこのFS、大好きだったので、お別れするのは灰原が辛いです。GPFの「ポエタ」は保存版決定。来季も素晴らしい試みに期待します。頑張れ!
しかし、6分間練習で3Aの練習するのは、やめたほうがいいんじゃないかなあ。どうでしょう、サロメ先生。


●ブライアン・ジュベール選手(フランス)
SPでは転倒があって6位。演技時間の長いFSでは、最後まで体力が持たないのでは、と、灰原勝手に思っていたのですが……失礼しました。ジュベール選手はそんなにヤワな人ではありませんでした。
冒頭の4Tが高い! それに幅がある。見事なジャンプです。さすが「4回転モンスター」! 
続く3Sも危なげなし。3Aは、じつは、そこまで得意ではないんですよね。どうかと思いましたが、着実に降りてきます。すばらしい。
ジャンプはどれもこれもすばらしいできばえだったんですが、特筆すべきはステップです。昨年までとは動きが違う!
昨季のジュベール選手のステップって、上半身の振り付けは面白いんだけど、足元がちょっと単純かな? と思えるところがあったんですけど、今年はそんなことぜんぜんないですね。小気味いいリズム感が効いています。とくにオーラスのストレートラインステップは、勝利を確信したというのもあるのでしょうが、ほんとうによく「踊れて」いたと思う。正直いって灰原、いままで一度も、ジュベール選手が「踊れてるな~」と思ったことはないんですが(表現がすばらしいなと思ったことは多々ありますが)、今回のジュベール選手の演技からは音楽とか、歌が感じられたというか、ほんとうに、クワドを3回跳んだ2006年ロシア杯の演技にも増して、イエテボリFSのこの演技は、いままでのジュベール選手の演技で灰原が見たものの中でベストです。そう思います。
さすがにちょっと最後バテたかな、スピンでちょっとよろけましたが、信じがたいほど美しい演技。さすがです。
荒川静香さんが解説で言ってらしたのですが、ジュベール選手の演技は、まさに滑走順の妙というところがあり、最終グループの第1滑走だったなら、クワドは2回チャレンジしてきたと思います。でなければ、表彰台には届かないと判断したでしょう。クワドは体力を奪いますから、やっぱり後半バテてしまったかもしれない。しかし、もし、踏みとどまることができたなら、ジェフリー・バトル選手の演技を上回る可能性もありました。
まあ、勝負に「たられば」は無意味ですけどねー。
メダリスト記者会見で、4回転にたいする強い思いを口にしたジュベール選手。
カート・ブラウニング選手、アレクセイ・ヤグディン選手、本田武史選手、ティモシー・ゲーブル選手、エフゲニー・プルシェンコ選手。4回転で名を馳せた選手数あるなかでも、彼ほど4回転を愛するフィギュアスケーターは、ほかにいないと思います。
ステップが楽しくなってきたそうだけど、やっぱり「男なら4回転」なんでしょ? カナダにケヴィン・レイノルズっていうすごいのがいますから、今度、同じ大会で戦えるといいですね! 銀メダルおめでとう。今期はほんとにいろいろあったけど、お疲れさまでした。


●ジェフリー・バトル選手(カナダ)
SP1位で折り返し、FS最終滑走。昨季ワールド、FSで崩れた姿を思い出します。ああ、ジェフ君、頑張って!
「アララトの聖母」。エキゾチックな音楽。ジェフ君は、演技をはじめる瞬間、ふんわりと、花がほころぶように微笑みました。
その瞬間
「あ、行くかもしれない」
と、灰原は思いました。いままでの試合とは顔つきが違う!
すばらしく流れのある3A+2T+2Loから演技開始。リー・バーケル門下は、みんな3Aの事前動作に似たクセがあって、灰原はかわいいと思うんだけど、ジャッジによっては「きれいじゃない」と見なすみたいなんですね。その独特の動作が、あれ、なんだかなくなってる。
続く3F+3Tも綺麗~。コンボスピンは優雅で、余裕すら感じます。そこから3A。
なんと簡単に飛ぶんでしょうか。ジェフ・バトル選手はいままで3Aがあんまり得意ではなくて、故障から昨季復帰してくるときも、かなり3Aには苦しんだ印象でした。それが、綺麗にさらっと飛べてる。
サーキュラーステップは、眼福としか言いようがない。なんて、流れるように手足を使うのでしょうか。表現力が素晴らしい……というととても簡単なんだけど、灰原は、ジェフ・バトル選手の演技から、ドラマティックな表現力、というものは、じつはあんまり感じません。
彼の演技は、風とかに似ています。飛ぶ鳥とか、しなう若木とか。青い空とか、美しい湖とか、やさしい、懐かしい、美しいものを思い出させてくれる。
きっとジェフリー・バトル選手は、とても心の豊かな選手なのでしょう。日々、きれいなものや愛おしいものに、ちょっとずつ、気がついていける人なんじゃないかなと思います。
ストロークのひとつひとつに、世界への感謝の気持ちが感じ取れる、ような。
ストレートラインステップはとくに素晴らしく、あれだけ難しいステップを、いとも軽々と、そう振舞うのが当然の運命のように、なめらかに滞りなくリンクをわたります。彼がスピンをはじめたとき、世界が誰のものになったのか、世界中の人に明らかになりました。
非常に正直にいうと、灰原はこの大会で、高橋大輔選手が優勝してくれるといいなと思っていました。たんに自国の選手だからというのではなく、高橋選手の、ドラマティックでエモーショナルな演技がとても好きだからです。だけど、ジェフ・バトル選手のこの「アララト」を見たとき、イエテボリの地は彼のためにあったなと思いました。この素晴らしい演技のために、応援していた高橋選手がメダルを失ったのはわかっていましたけど、それでも苦い気持ちは起こらず、フィギュアスケートを好きでいて本当に良かったな、と思えました。
たまに、そういう演技に出会うことがあります。灰原にとっては、ソルトレイク五輪のヤグディン選手の「ウィンター」「仮面の男」、ボンクラの「マイケル・ジャクソンメドレー」、村主章枝選手の昨季NHK杯「ボレロ」、昨季東京ワールドでのランビエール選手の「フラメンコ」、忘れがたい、トリノ五輪の荒川静香選手「トゥーランドット」。素晴らしい演技に触れたとき、きらきら星を手渡してもらえたみたいな、至福の思いがするのです。
ジェフ・バトル選手は、トリノで競技人生を終えることもできたはずです。メダルも取ったし、その選択はありえた。だけど、自国開催のバンクーバーまで、競技生活続行を決めました。強い決断だと思います。
おそらく生涯最高のプレッシャーを、バンクーバーの地で、2年後、味わうであろう彼に、イエテボリのこの演技が、勇気を与えてくれるといい。
金メダルおめでとう。ほんとうにありがとうございました。



はあ~、長くなった。やっぱり、上位選手の演技にさらっと触れるというのは無理でした。みんな素晴らしい選手だからなあ。
今回感想を書かなかった中で、ちょっと気になったのがロシアのセルゲイ・ヴォロノフ選手の演技でした。地上波では流れなかったと思うんですけど、クワドも成功させ、FS4位につけています。
ルッツが不完全だったり(たぶんフリップもあんまり得意ではないはず)、スケーティングが荒くPCSが伸びなかったりと課題はありますが、問題点がはっきりしているだけに改善されればもっと伸びてくるのではと思います。
思えば、昨季世界ジュニアは豊作だったのですね。1位、ステファン・キャリエール選手、2位、パトリック・チャン選手、3位、セルゲイ・ヴォロノフ選手。みんな、自国の表彰台にのっかって、世界戦に乗り込んできました。来期の彼らも楽しみです。




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のんびり更新のイエテボリワールド感想シリーズ。男子FS、最終滑走グループ編です。
第3グループの感想については、昨日の記事「イエテボリワールド 男子FS感想 その1」にありますので、こちらもご覧いただけると、うれしいです。
そんでは、ラスト6、いってみましょー!



●トマシュ・ベルネル選手(チェコ)
SPでは絶好調、4位で迎えたFS。つい先日、ヨーロッパチャンピオンの栄冠を頂いたベルネル選手、昨季、惜しいところで手が届かなかった、ワールドの表彰台にもうすぐ手がかかる……という気持ちが、焦りに変わったのでしょうか。
トマシュ・ベルネル選手のイエテボリフリーは、少しほろ苦い出来栄えとなりました。
「グリーン・ディステニー」(関係ないけど、このプログラムの途中に入る祭囃子風の音楽は、昨年カロリーナ・コストネル選手のFS「メモリーズ・オブ・ゲイシャ」に入ってたのと同じ曲じゃないですかね? 確信持てないけど…)。
冒頭の4Tは、手をついただけでなんとか耐えましたが、つぎの4Tコンボでは転倒。ディダクションのうえシークエンス扱いになります。続く3Lzもすっぽ抜け。うーん、嫌な空気が立ち込めます…。
フライングシットからサーキュラーステップは、丁寧な出来栄え。ここで立ち直ってくれるといいなーと思ったのですが、続くアクセルはシングルに。3Aはなんとか降りますが、以降はだんだん動きが重くなってくる。FS20位。ベルネル選手の実力を考えると、少し残念な演技となってしまいました。
これだけ苦しい中でも、ステップは2本ともいい出来栄えで、評価もレベル3と高かったのは好材料だと思います。スケーティングスキルも7.25、クリーンな演技をすれば8点台も出るかもしれない、と、期待できる数字です。
ベルネル選手は、今季、NHK杯では素晴らしい演技で高橋選手を脅かす2位となりましたが、エリック杯では6位と沈んでいます。プレシャーの影響が演技に現れやすいタイプなのかも。
ただ、今年、これほどのプレッシャーを受けるようになったのは、昨季からのベルネル選手の急成長の証であるので。おととしまでだったら、総合15位で「残念」とか言われ得なかったはずです。確実に実力は上がっていると思うので、あとはメンタルをいかに調整するか、だと思います。 来季も頑張れ!


●ジョニー・ウィアー選手(アメリカ)
「LOVE IS WAR」
来るかジョニー! 4回転!
来た!!!
世界選手権で4T、降りました! 
じつは回転不足を取られているんですが、まず、降りているということ、挑戦したということに拍手を送りたいです。チャレンジ成功おめでとう!
続く3Aは優雅な着地。ジョニーの3Aはほんと、美しいですねー。水鳥の着水のようです。3Lzも良し! 3Aコンボも良し! 3Sも良し! コンボスピンのポジション変化もくっきりできています。うわあ、絶好調じゃないですか!
ここからが緊張の3Lo……ステップから丁寧に……降りた! またしてもおめでとう!
以前はループが嫌いで、プログラムに入れてこないこともあったジョニーにとって、今季、3Loとの取り組みは、クワドとの取り組みと同じく、挑戦だったと思います。今季は逃げずに頑張りました。素晴らしいです。
サーキュラーステップはレベル2、ストレートラインステップはレベル3。4回転の挑戦にひとつの成果を残したジョニーにとって、来季の挑戦はステップではないのかな、と、灰原はなんとなーく思っています。今季のジョニーのステップは、レベル4に必要な両回りターンが入ってなかったり、レベル3構成だったんですね。とりあえず今年はクリーンに滑って自信をつける、という作戦のもとに、ステップ、スピンの難易度はやや下げた……んじゃないかな。作戦、大当たりです。ワールド初メダルおめでとう!
12歳から競技をはじめてワールドメダリストまで上り詰めるなんてほんとにすごい。競技歴的には、ジュニアの子たちと変わらないんですよこの人! 美少女めいた容姿のせいで忘れがちですが、すさまじい身体能力だと思います。ある意味、才能ではフィギュアスケート界いちばんかも。
苦しい結果となった去年の挑戦も、今年のジョニーの中に確実に息づいているのがわかります。少女のように美しいだけではなくて、強さも感じられるようになりました。スケート年齢的にジュニアと変わらないんだから、いまからでももっと伸びても不思議はないです。来季が恐ろしく、楽しみ。
エヴァン君欠場のため、アメリカのエースとして出場。枠取りの責任を一身に負った中での素晴らしい演技。ほんとうにおめでとう。美しいものを見せてくれて、ありがとうございました。


●高橋大輔選手(日本)
「ロミオとジュリエット」
固唾をのんで、見守りました。
最初の4T、降りた!
絶好調の高橋選手のものほど幅のあるジャンプではありませんでしたが、まず降りた。ホッとしました。でもSPの印象ではどうもジャンプが万全ではないし、さて、つぎのジャンプは、安全を見て3Fか、と思ったら、なんか軌道が違う!
4T跳んだ! しかし、転倒……。
この曲の前半、けっこう余裕がない構成なので、つぎの3A間に合うかと心配しましたが、こちらはなんとか堪えた。まだまだ序盤だし大丈夫落ち着いて! サーキュラーステップは素晴らしい出来栄え、ただ、コンボスピンの沈み方が、あれ、四大陸のときとまたフォームが違う? 全日本のときみたく、深いシットスピンに戻っている気がしました。あのスピンは体力を使うはずなので、後半にバテないといいなあ……とハラハラ見守っていた矢先、3Aコンボでお手つき。うーん、頑張れ!
つぎは得意の3F、立て直してくれるといい、と思ったのですが、とても綺麗でしたね。大ちゃんのフリップはほんとに綺麗で好きです。ああ、立ち直ってきたな、良かった、と、ホッとしたつぎの瞬間、成功した3Lzのあと、セカンドジャンプを跳んだのを見て、一瞬呼吸が止まりました。
うそ。
これはザヤックでは。
いやいや、わからない、2番目の転倒した4Tが何回転の判定になったかによるから。3T判定であれば、コンビネーションは生きるはず。頼むテクニカルコーラー! 
念じたのですが、結果は4Tの回転不足。3Lzコンボはザヤックルールにより、ノーカウントとなりました。
しかし、演技的には、3Fで立ち直ったあとの高橋選手の動きには、キレが戻ったと思います。もちろん、四大陸のときほどの伸びやかさはありませんでしたが、スピンにも、ストレートラインステップにも、高橋選手の持ち味である激しさ、ドラマティックな香りが、取り戻されたように感じました。イエテボリのお客さまたちに、あの大変な高難易度のステップを、難易度を感じさせずにやすやすと踏み、物語世界を作り上げる、高橋大輔選手の演技のエッセンスをお見せすることができて、最後に、ほんとうに良かった。
のちの報道によれば、ニコライ・モロゾフコーチは、事前に、4回転は1度にしよう、と、アドバイスしていたそうです。2度のクワドに拘ったのは高橋選手でした。それを聞いて、とても良かったなと灰原は思いました。
昨年の高橋選手は、モロゾフコーチのアドバイスに忠実に演技して、メダルを獲得した印象でした。良い生徒、だったというか。だけど今年は、独立したひとりのスケーターとして、コーチと対峙し、自分が広げたい表現を追い求めた。結果的には失速となりましたが、確実に成長だと思います。そして、自分の判断で勝負に挑めたということ、結果がどうであっても、選手にとって一番大切な、演技についての決断という責任をコーチに丸投げにせず、自ら負った、ということも、素晴らしいと思います。これは安藤美姫選手についても思ったところです。
ひとりの競技者として、つっかい棒なしで立つと腹を括った。これからの高橋大輔選手の変化が楽しみです。来季も素敵な演技を見せてくれるとうれしいなあ。とにかくおつかれさまでした。


さて、長くなってきたので、記事をわけます。
つづきは、「イエテボリワールド 男子FS感想 その3」でどうぞ~。



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さて、周回遅れもはなはだしいながら、イエテボリワールド、男子フリーの感想、のんびりいってみたいと思います。
当日は、テレビが生中継だったんですよね! かなりたくさんの選手が放映されたのですが、ばか者の灰原は、テープの残量を間違えて録画に失敗してしまい、最終グループの画像がほとんど手元に残っていません。
泣いていたら、友達がビデオを貸してくれました。持つべきものは友だな!
今日は、第3滑走グループから、ピックアップして感想など書いてみますね。


●ケヴィン・バンデルペレン選手(ベルギー)
あ、金ぴかのロレンス衣装じゃないんだー。「EXIT」と背中に書いてある、懐かしいおもしろ衣装で登場です。「エピソード2」。
いったいなにから脱出したいんだ…。SPの人体模型衣装といい、ケヴィンの衣装は不思議です。
得意の4回転を今回は封印。故障してるんですよね。なぜかここんとこ毎年世界選手権の時期になると故障してしまうケヴィンなのですが、今回の故障はわりと深刻。手術の予定があるそうです。手術後、競技に戻ってきてくれるのかなあ。年齢的にそろそろ微妙ゾーンにさしかかってるとは思うのですが、ここまできたらバンクーバーまで頑張って欲しいと切に願います。
素晴らしく高い3A、流れのあるダイナミックな3+3+3、と、得意のジャンプで見所を作ってくれたケヴィン。ストレートラインステップはわりと頑張ったなと思ったのですが、コンボスピンとサーキュラーステップでは、ちょっと雑さが出てレベル1という、らしいところも見せてくれました(わはは)。いやもう、スピンも完璧、ステップも完璧なんてケヴィンじゃないですから!
世界選手権5位以内がベルギースケ連の援助継続の条件だったと聞いているのですが、6位。微妙です。しかし、フリーだけなら3位! このあたりのことを、ぜひとも汲んでいただきたいものです。
KVDPらしい、楽しい演技でした。6位入賞おめでとう!


●小塚崇彦選手(日本)
SPではヒトケタ台に食い込んできた小塚崇彦選手。緊張しないわけがない。冒頭の3Lz+3Tコンボのセカンドがシングルになってしまいました。ああ、頑張って!
しかし、直後で落ち着きを取り戻し、3A+3Tにクリーンに成功! そのあと3Aも成功させて、明らかに表情が明るくなりましたよね。サーキュラーステップはいままでより上体の表現力も増していて、とても良かったと思います。
中盤のジャンプでも転倒して、ディダクション2。小塚選手もまだシニア2年目ということで、身体的にも成長期。これからスタミナがついてくるはずですので、来季は後半にジャンプコンボとかも入るでしょうし、得点の上積みが見込めるんじゃないかな。楽しみです。
やはりスケーティングの美しさ、速さが目を引きますね! いままで苦しんできたステップの評価ですが、今回の世界選手権で、FS、SPともにレベル3でそろえてこられて、ほんとうによかった。今後に繋がると思います。
200点越えで総合8位入賞! 大健闘です。日本男子の3枠を死守しました。頑張りました。おつかれさまでした!


●ステファン・キャリエール選手(アメリカ)
昨季ジュニア世界チャンピオンのキャリエール選手。シニアにあがって1年目で世界選手権派遣、順調な競技歴。練習地のボストンでは、エミリー・ヒューズ大統領とリンクメイトです。エミリーから、あの、やみくもに自信みなぎってる雰囲気を伝授してもらうといいのではなかろうか。
冒頭の3Aコンボのセカンドはダブルに。そのあとの3連コンボは、3T+2T+2Tと、男子にしては簡単な構成です。しかし、跳ぶごとに手をあげたりして、加点をもとめる工夫がなされています。スピンも丁寧にレベルをとっています。
ステップは、ストレートもサーキュラーもともにレベル3。すっごく頑張って滑ってるなというのはよくわかったんですけど、だけど、キャリエール君にしては、スケートに伸びがなかったなあ。小塚崇彦選手とパトリック・チャン選手という、滑りに定評ある選手の演技とひとつながりで見たので、ちょっとスケートが荒い印象になったのかもしれない。キャリエール君にしたら、不利な滑走順だったかもしれませんね。
中盤の3Lzで転倒し、点数を補正しようとしたのか、オーラスの3Sに2Tをつけました。これが、ザヤックルールにひっかかってコンビネーションごと点数が無効化しちゃったんですね。これがなければ、小塚選手より上にいけたかもしれない。
アメリカ男子といえば、エヴァン・ライサチェック選手とジョニー・ウィアー選手という、傑出したふたりのライバル関係が話題になり、第3の男とは正直実力差があるなあ、というのがいままでの印象でしたけど、キャリエール選手には、ふたりのあいだに割って入れる才能があると思います。
来季はクワドにチャレンジかな? アメリカは選手層が厚いので、第3の地位を守ろうとしても大変だと思う。ここは上を突き上げるつもりで、頑張って欲しいです。まだちょっと、「キャリエール選手らしい個性」が、くっきりとは見えてこない気がするんだけど、シニアを1シーズン経験して、来季には着実に上達しているんじゃないかな?
キャリエール選手もぎりぎりで200点越え、10位に入って、アメリカ男子も3枠死守! 頑張りました!
来季も小気味いい演技を見せて欲しいです。お疲れさまでした!



最終滑走グループについては、また明日書きます!
それにしても、4回転ナシでケヴィンがフリー3位につけていたとは。今季からスピンやステップの強化に取り組んできた成果がでましたね。
手術&リハビリ&スケ連との交渉、頑張れ!



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先日のブログで、ジェフ・バトル選手のことを「男ジャネット・リン」と書きましたところ、いつもブログを読んでくれている友人から「ジャネット・リンって誰?」という、驚愕の質問を受けました。
えええええっ、知らないの!?
虹と雪のバラードですよ! Love&Peaceですよ!
(スケートをあんまり知らない、石山ディレクターも、ジャネット・リンの名前は知ってたそうなのに)
ジャネット・リン選手とは、1972年、札幌冬季オリンピックのフィギュアスケートに出場した、アメリカの女子シングル選手です。ウィキペディアの情報によると、(こちら→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%B3 )グルノーブル五輪にも出場しているのですね。グルノーブル五輪といえば、小塚崇彦選手の父上、小塚嗣彦選手が出場された大会です。
ジャネット・リン選手は、札幌では、アメリカのエースとして金メダルを期待されましたが、フリーで失敗して尻餅をついちゃうんですよね。それでもニコニコ笑って演技を終了した姿に日本中がノックアウトされ、アイドル人気を誇った……と、いいます。さすがに灰原もリアルタイムでは知りません(ははは)。
尻餅という失敗はありましたが、スケーティングの質は素晴らしく、オリンピックで銅メダルを獲得したそうです。ほうら、誰かに似てるでしょ。
転んでも笑顔で五輪銅メダル! 素晴らしいスケーティング技術を誇る、北米のスター!
灰原は、ずいぶん以前から、ジェフ君はジャネット・リン選手に似てるよなーと思ってきたのです。ジャネット・リン選手は『銀盤の妖精』と呼ばれたそうですが、ジェフ君も、どこか、妖精っぽいですよね。
ま、ずいぶん昔の話だし、いまどき、ジャネット・リン選手を知らない人がいてもおかしくないのか。
何度か書いていますが、灰原んちって、親とか親戚縁者もみーんなスポーツ観戦が好きなんですよ。ジャネット・リンのことも、「転んでも笑顔の銀盤の妖精で、ジャネット・リンっていう選手がいて」って、もう、浴びるほど聞かされました。ほかにもいろいろ知ってますよ。東京五輪、バレーボール「東洋の魔女」チームを率いた大松監督の自伝は「おれについてこい」っていうタイトルだとか(知っていたからといってなんの自慢にもならんなー)。
ただ、ジェフ・バトル選手は「転んでも笑顔」から一歩進んだ境地に、今回の世界選手権で、進んだんじゃないかな、と、思います。「銀盤の妖精」進化系(900系?)、今後どんなさらなる進化を見せてくれるのか、楽しみです。




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イエテボリワールド、男子シングル終了後のメダリスト記者会見の場で、ブライアン・ジュベール選手が、また、4回転ジャンプについて発言したみたいですね。
スポーツナビのコラムに事情が載ってます。こちら→ http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/column/200803/at00016714.html
同じ内容を取り扱った、ロイター通信の記事へのリンクも貼りますね。英文です。こちら→ http://www.reuters.com/article/sportsNews/idUSL221630820080322?pageNumber=2&virtualBrandChannel=10151
ジェフリー・バトル選手の演技を賞賛しながらも、「4回転を跳んでいない選手が優勝することに落胆している」とコメントした、ブライアン・ジュベール選手。「4回転はもっと報いを受けるべき」とはジュベール選手のかねてからの主張です。ジェフ君もいるまえで、メダリスト記者会見で言っちゃったんだ! というのは、少し驚きますが(ははは)、影でコソコソ言ってもなにも変わるわけないし、ここで! と、思ったのかもしれませんね、わかりませんが…。
バトル選手はたいへん落ち着いた対応。「フィギュアスケートはジャンプだけではないですから」自分の演技に恥じるところはない、とこたえています。恥じるところなんか当然ないですよ!
これは完璧に主観の話になっちゃいますけど、今回の大会で灰原が見たすべての演技の中で、ジェフリー・バトル選手のフリー演技はいちばん心に残りました。だから、彼が優勝してくれてすごくうれしい。今年は「バトル選手の年」だったんじゃないのかな。もちろんジュベール選手の演技もとても素晴らしかったですけども。
すべての選手が満足できる採点システムになるといいなと思うけど、表現競技だとちょっと難しいんですよね。ただ、新採点法はまだ若いシステムなので、こういう議論のひとつひとつが、理想のシステムに近づけてくれるのかもしれないな、とも思います。
このふたりに挟まれて、ジョニー・ウィアー選手がどうしていたのか気になります。ジョニーは、「フィギュアスケートはジャンプだけではない」というふうに語りつつ、今年から4回転に挑んでいます。双方の立場がわかるんではないかなあ。



安藤美姫選手が、故障について、メディカルチェックを受けるのだそうです。


☆スポーツナビ:安藤が27日に精密検査へ 世界フィギュアを途中棄権
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/headlines/skate/20080325-00000039-kyodo_sp-spo.html


とても残念ではあるんですけど、ジャパンオープンは厳しそうですよね。
美姫ちゃん、いまは満身創痍みたいな状況だと思うので(NHK杯で怪我した腿はもう治ってるのかなあ)、とにかく大事にして欲しいです。しっかり治療して、憂いなく競技に復帰して欲しいです。




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駅前で、偶然、友だちに会いました。
最近バタバタしてて、些細な行き違いでも、ついつい眉間にしわ寄っちゃって、良くないんだよね、みたいな話をしたら、友だちは
「いいじゃん。眉間の皺くらい。ほうれい線に比べれば」
と、唐突に言うのであった。
……ほうれい線?
小鼻と口の端にツーっとわたる、皺っていうか、線のことよね?
「最近あたし、頬がたるんできたんだかさー、ほうれい線が深くなっちゃって。一生懸命、造顔マッサージしてるよー。ほらさ、こーやんの」
駅前だというのに、マッサージを実演してくれる、友だち。ぶはは。にらめっこみたいよ。
思わず笑った灰原に、友だちは、マッサージをやめて、「笑いごとじゃないよー」と、真面目くさって言うのでした。
「眉間の皺があったって、機嫌悪そうに見えるだけだけどさ、ほうれい線があると、グッと老けて見えるんだから。ずっともっと深刻よー。知ってる? ほうれい線って、豊齢線って書くんだよ」
「寄る年なみ、って、感じだね」
「そうそう。だからさ、上げて伸ばしてケアしないとね。眉間の皺も、ついでに伸ばしときなさいよ」
鏡の前で、ひとりにらめっこみたいに皺を伸ばしてたら、おっかしくって、たしかに、眉間の皺とか、どっかいっちゃいそうです。





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この記事は、「イエテボリワールド 男子SP その1」の続きです。
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☆高橋大輔選手(日本)
「白鳥の湖 ヒップホップバージョン」
このプログラムについては、高橋選手は自信をもって挑んでいる、というのが、すごくわかりますね。演技についての自信というより、お客さんは喜んでくれるはずだ! という自信。その自信が、今季、とても高橋選手の力を引き出してきたと思う。
いまにして思うんだけど、この革新的なプログラムは、もちろん、勝つためのものではあるけども、それ以上に、観客を高橋大輔選手の味方にするために作られたものだったのではないのかな。勝ちを狙うなら、クラシックを使ったほうが安全なのはわかりきってるんですよ。そこで、あえて賭けに出たのは、モロゾフコーチが新しもの好きなのはもちろん(ははは)、なによりも観客を「ノせる」プログラムが必要だという判断からではないかと思えるのです。
いまでこそ、ワールド優勝候補に名前が上がる存在ですけども、高橋大輔選手がワールドトップグループ入りしたのは、昨シーズンの後半(前半はちょっとまだ違かったと思う)からのことで、ほんとに最近なんですね。知名度の点では、2003年くらいから目立って活躍しはじめた、ジュベール選手やランビエール選手にかなわないし、北米の巨大なスケート市場をバックボーンに持つライサチェック選手やウィアー選手にも及ばない。ジェフ・バトル選手みたいに、微笑むだけで半径50メートルをイチコロにできるような、無敵の笑顔があるわけでもない(男ジャネット・リン…)。
難しい技術でジャッジにアピールしつつ、より、観客に向いているように思う「白鳥の湖」は、観客たちに「あなたに楽しんでもらうために滑っているんだよ」とラブコールを放っているように思えます。ラブコールにこたえて、観客たちは盛り上がり、そこがどんな場所であっても、高橋大輔選手のホームリンクになる……んではないかなと。まあ、そんなふうに思いました。イエテボリのリンクも盛り上がっていましたよね。
このプログラムがし遂げた成果は、きっと、今年だけでなくて、ずーっと今後も高橋大輔選手を助ける気がします。
ちょっと3Aで失敗しちゃったんですけども、転ばなかったのはえらかった。頑張りました! ジュニアブロンズメダル獲得おめでとう!


☆ブライアン・ジュベール選手(フランス)
「オール・フォー・ユー」
事前のアオリ映像で「頑固者」とキャプションされていて笑ってしまいましたが。そうなんですよね。頑固なんだこの人。SPも3+3を予定していたそうですが、結局クワドを跳びました。絶対、シモンズコーチの指示じゃないと思います。自分が、クワドを跳ばないことに耐えられなかったんだと思います。
去年に比べると、体がひとまわり細くなったのがありありとわかって、ちょっと痛々しいかなと思いましたが、滑り始めたら、ヨロ戦のころよりずいぶん回復していて、滑りに力強さが戻っていて、まったく最後までスピードが落ちなかったし、すごくいい演技でした。3Aはよく耐えた。まあ、3Lzで転倒はありましたけど、ほかの要素でこれだけ完璧にできてれば問題ないですよね。加点で補填できる。
今年からステップが楽しくなったんだそうで…なんかねえ、こんだけのことがすでにできてるのに、まだこの人には伸びしろがあるんだと思うと、恐ろしいですね。来季復帰してくるプルシェンコ選手にたいして、まず間違いなく「かかって来いや!」と思ってると思いますし(はははは)、彼のモチベーションが尽きる心配はしばらくなさそう…。
ちょっとだけ難を言うと、シットスピンのポジションが高いかな。おそらくそれでレベルがこぼれてると思います。とはいえ、来季は修整してくるでしょう。
このSP、とても好きなのに、あんまり見られなかったので、来季も持ち越して欲しいです。


☆小塚崇彦選手(日本)
「キャラバン」
素晴らしい演技でした。
冒頭のジャンプコンボ、セカンドが2Tになった以外は、ほぼノーミスの演技。とくにスピンがすごいですね。ガンガン加点がついています。素晴らしい。
小塚選手のSPは、すごい珍しいサーペンタインステップシークエンスが入っていて、これ、いまはめったにみんな使わないんですよね。リンクをS字に進むステップなんですけど、ストレートラインやサーキュラーに比べると滑る距離が長いから、スピードがないと、時間の短いSPでは演技しきれない。ほかのエレメンツが入らなくなっちゃう。
サーペンタインを入れた、というあたりに、振付の佐藤有香さんの「あなたならできるでしょう」という、信頼と自信が感じ取れる、と思うのは灰原だけかな?
それでもステップについては、すごく上手なのに、いままでレベルが取れなくて、苦しいこともあったと思うんですよ。今回大会、みごとにレベル3をもぎ取りましたね。来季に繋がると思います。
3Aもだいぶ調子が戻ったように見えます。ほんとにいい演技でした。なにより最後のガッツポーズが良かったです。
あと、衣装の背中の名前の表記について、きのうのブログにも書いているのですが
「KOZUKA」って、カナに戻すと、「コズカ」じゃないですか。
「コヅカ」なら「KODUKA」じゃないのかなー、と、また、くだらないことが気になってしまいました…すみません。


男子SP感想でした!
フリーとダンスの感想は、明日書けるかなあ。ビデオで反芻しまくっているので、もうちょっとお待ちいただくかも。しかし、ちょっとニュースのチェックサボってたら、ミーシンコーチのインタビュー記事とか、また上がってるんですよね。
カナダメディアでは、バトル選手の記事もたくさん上がるでしょうし、そのへんはまた、おいおいに。とりあえず、灰原の中で、まだイエテボリは終わっていません(はは)。もう少しお付き合いくださいね。




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さて、遅くなりましたが、イエテボリワールド、男子SP感想です。
なんか、もう大会終わっちゃってるしなんなんですけど(ははは)、まあね、もう試合残ってないし。ゆっくり、しみじみ、反芻しながら、記事を書いていこうと思います。



☆南里康晴選手(日本)
「月光」
けれんのない曲、けれんのない衣装。以前、村主章枝選手も使っていた曲ですけど、スケーティングの美しさの試される曲だと思います。
冒頭の3Aが失敗しましたけど、変な話、軸はまっすぐだったですよね。跳ぶタイミングを逸してしまったというか、エッジが滑ったのかな? という印象で。あ、調子は悪くないな、と、逆にあそこで思いました。
続く3F+3Tは綺麗!
3Lzはちょっとお手つきありましたけど、ほかのエレメンツはすべて丁寧に行われていて、とくにステップは両方ともすごく素敵だなーと思って、プロトコル見たらレベル3でした! スピンもレベル揃えててすごい!
シーズン序盤には、ジャンプひとつ崩れると全部崩れてしまったり、が多かったように思うんですけども、緊張して当然の世界戦デビューで、3Aのあとのエレメンツを綺麗に演じられたのは素晴らしい成長だと思いました。来季に向けて、価値のある演技だと思いました。良かったです。


☆トマシュ・ベルネル選手(チェコ)
「ジプシー・スウィング」
じつにベルネル君の個性にあった、やんちゃなプログラム。冒頭の3F+4Tはほんとうに綺麗! 灰原は、ベルネル君はSPでクワドにチャレンジするかな、と思っていたのですが、今回クワドは自重して、全体の完成度にかける作戦だったんですね。余裕のある構成で、実施されたほとんどすべてのエレメンツにGOE加点がついています。素晴らしいです。
ただ、フリップがロングエッジだったのですね。女子に比べると男子は、エッジに問題を抱える選手が少ないので、放置すると、ぎりぎりの戦いで弱みになってしまうとは思う。これからのオフシーズンに、修整できるといいなあと思います。
ヨーロッパ王者ボーナスというか、PCSがほんとに、上がってきましたねー! 去年までの無名のベルネル君だったら、同じ演技をしても、点数3点くらい違ったと思うんだけど。ジャッジに印象づけることの大切さを感じます。
フィニッシュのあと、観客に拍手をねだるしぐさがいかにもで、そこも楽しかったです。こういうコミカルな味わいのプログラムはほんとうにハマると思うので、来季、もし、プログラムを新しくするんだとしても、SPはコミカル系でいって欲しいですね。
ただ、衣装がちょっと地味なんだなー。さんざんあげつらいましたが、去年のピンクの衣装、やっぱり印象強くてよかったと思う。SPの衣装、来季ははっちゃけてくれるといいなあーと思います。FSは勝負があるので、正統派じゃないとまずいかもしんないけどもね……って書いて思い出した。この人の今年のFS衣装は、勇名トラだった……。


☆ステファン・ランビエール選手(スイス)
「カルネ・クーダ」
相変わらず素晴らしいリズム感、それから、肩から背中の使い方が美しいですねー。3Aがつっかかっちゃいましたけど、まあこれは予想の範囲内というか、それより4Tでバランスを崩しながらセカンドをつけてきたのに驚きました。すごいバネ! ただプロトコルを見てびっくりしたんだけど、3Tがちょっと、回転不足をとられて、けっこう減点幅が大きいんですよね。ランビエール選手は、今回ヨーロッパ開催だし有利だと思ったんですが、意外にジャッジが厳しかったみたい。
夏から滑り込んでいるプログラムらしく、ステップもスピンもじつに素晴らしい出来栄え。ただ、これも、ランビエール選手にしては加点ついてないんですよね。たしかにちょっと元気がなかったかなーとは思いましたけど…。ファイブコンポーネンツも伸びません。
なんかね、もうちょっと伸びるかなと思ったんですけど。それでももうじき80点という高得点です。衣装はちょっとアレかなと思いましたけど、ランビエール選手、やっぱりすごいです…。


☆ジョニー・ウィアー選手(アメリカ)
「ユノナ&アヴォス」
ジョニーの今年のプログラムは、SPもFSも、一般的にメジャーでない楽曲からとられていて、勇気がある決断だと思います。やっぱり曲の耳なじみがいいと、観客が演技に入りやすいし、助けてもらえる部分があると思うんですけど、そういう有利さよりも自分が表現したい方向に近しい曲を探して、結果、ジョニーの演技を通して「素晴らしい曲だなあ」と思わせてしまうのはすごいと思う。
3Lz+3Tも3Aもとてもきれい。フリップはちょっとアウトエッジでしたね。逆周りだから、どうもジョニーのエッジって判別が難しいんだけど(ははは)。すべてのジャンプの着氷が流れるようで、綺麗です。
サーキュラーステップと、ストレートラインステップで、レベル3に加点も出たのには、正直驚きました。たしかに素晴らしくよく滑っていたけども、ジョニーの今年のステップって、レベル3の構成なんですよね。ほかのトップ選手に比べると簡単な構成で、それもまた、無理をしないで実力を発揮する、という選択のためなんだと思うんですけど、ちょっとミスっただけでレベルがすごく下がる危険性はあった。でも、滑りきって、表現しきって、きちんと得点をとっていて、素晴らしいと思います。勝負強くなりましたね。とてもいい演技でした。
ジョニーの今年のキスクラは非常にゴージャス。ペトレンコさんがカッコイイのもさるとながら、ズミエフスカヤコーチの迫力のある髪型は、毎度、ジョニーの存在感すら脅かします(ははは)。世界選手権を目前にして、美容院にいかれたものでしょうか、いつも以上にパンチの効いた髪形には脱帽でした。


☆ジェフリー・バトル選手(カナダ)
「アディオス・ノニーノ」
このプログラム、ほんとうに好き。演技が始まるまえにちょっと微笑んだところで、いきなりひきつけられました。
バトル選手の笑顔はズルいですよ! ものすごい魔力的。
ジャンプが高くて、軸も細くて、ほんとうに素晴らしかった。スピンもポジションがほんとうに綺麗。ステップも伸びがいい!
もうね、ステップがいいとか、スピンがいいとか、そういうこと言うのがだんだんバカバカしくなってくるんですよね、ジェフ・バトル選手の演技を見てると。どこがどういいとか説明が非常に難しい、「口で説明できないから、とにかく見て!」ってタイプの魅力なの。ふつうに、ストロークで滑ってるところでも、すべての体の動きが美しくて、表現になってる。ちょっと太田由希奈選手の演技を思い出してしまった。
シーズン冒頭SP「道化師」で苦闘していたのは、なんか、悪い夢だったんじゃないかと思える。あの曲ではジャンプのタイミングが合わなかったそうだけど、ストロークの伸びとか、自由自在なターンとか、ジェフ・バトル選手の良さが、丸ごと封印されちゃってた感じでしたもんね…。いま調子がいい、ということは、たしかにあると思うんですが、プログラムと選手の相性ってあるなと思った。戻して大正解でした。
キスクラでの笑顔も素晴らしい。プルシェンコ選手と同世代なのに、いまだにジュニアから上がりたてくらいに見える愛らしさです。なんか、この人は30過ぎてもこの調子な気がします…。



長くなってきたので、そろそろ分割します。
続きは「イエテボリワールド 男子SP その2」でどうぞ!



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世界選手権、男子シングルの感想ですが、まだ途中までしか書いてないので、少々お待ちください。
SPから書きたいんですけど、録画したぶんをまだ全部見れてないんですよ。FSは生中継で見たというのに。順番が逆だー。
というわけで、今日は、ワールドを見ていて、気になったシリーズで更新しまーす。


☆気になった・その1 ベルネル君、SPの衣装。
トマシュ・ベルネル選手のSP衣装、銀の縁取りの黒い上下なのは以前と同じなんですけど、以前はあった、右の肩口に縫いとめられていた微妙な、紙ふぶきみたいな飾りがなくなっています。
新しい衣装なのかなあ。
紙ふぶきだけ取ったのかなあ。
あの紙ふぶきもどきは正直微妙で、ついてるとむしろ貧乏臭く見えたので、ないのは万々歳、ではあるのですが。
気になります。


☆気になった・その2 ステファン君、SPの衣装
キャリエール君ではなくて、ランビエール君です。SPの衣装は、謎めいていましたね…。
えっと、GPFのときとも衣装違いますよね。ヨロ戦からあれでしたっけ。
なんか…アシンメトリーで、一瞬、オカピ的にも見えました(オカピについてはこちらをご覧ください→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Okapi2.jpg  )が、どんなストーリーが今回の衣装には秘められているのでしょうか。
たしか、シマウマ衣装は、森に春を告げる馬の蹄の音と鳥たちの歌を表現していた…というようなことを語っていたよーに思うので(いや、こう書いても、灰原にも立派にわけがわかりません)、今回の衣装にも、なんらか、独特の意味があっておかしくありません。
なんでズボンのフリンジが片方にしかくっついてないのか、なんで、金色のぐるぐる渦巻きが描かれているのか。
知りたくてたまりません。教えて、サロメ先生!


☆気になった・その3 KVDP、FSの衣装
KVDPこと、ケヴィン・バンデルペレン選手のFS衣装、やっぱりヘンです。以前からの持ち越し衣装なので、いまさら挙げるのもどうかと思いますが、ヘンなものはヘンだ! 
「EXIT」ってなんですか。
どこから脱出したいのですか。
っていうか、あなた自身が非常口なのですか。
っていうか、衣装的には、去年の「パイレーツ・オブ・カリビアン」が、いちばんマトモだった気がします。ケヴィンの衣装センスも、毎年、相当独特です……。


☆気になった・その4 小塚崇彦選手、SPの衣装
以前から、プロボウラーにしか見えないと思い、気になっていた、小塚選手のSP衣装(FSはフツーに素敵衣装です…)。
すみません。今回のワールドで初めて気がつきました。
背中に「KOZUKA」って書いてある!!!
いったい、この衣装は、なにを表現しようとしているのでしょうか。世界のみなさんに、名前をアピールしようということなのー? わからない。名前が明記されているというのに、謎めいています。曲はベンチャーズの「キャラバン」なんだけど、ベンチャーズっぽくもキャラバンっぽくもない。なにをイメージした衣装なのか、ほんとうに知りたいです。


☆気になった・その5 浅田真央選手&キム・ヨナ選手、FS衣装
浅田真央選手と、キム・ヨナ選手のFSの衣装の色合いがすごく似ていたので、びっくりしてしまいました。
表彰台で隣に立ったところを見て、なにかを彷彿とさせる……と、つらつら考えていて、思い出しました。
そうだ、Winkだ!(何度も言いますが、灰原はおばちゃんです)
バンケットでは、この衣装でふたりで「淋しい熱帯魚」を踊って欲しいです(宴会芸…)。


☆気になった・その6 カエデおばさん
毎年、スケカナで、猛烈に目立つ、カナダのスケートファンらしい、超恰幅のいい女性が、イエテボリのリンクに、いらしたような気がします。
いつもメイプルリーフ柄の、素敵なセーターをお召しなのですが、今回は、カナディアンレッドのジャケットをお召しだったようでした。
世界選手権だから、礼装?
っていうか、あの人は、ただのファンなの?
もしかして、日本のオリンピック名物「日の丸おじさん」みたいな、名物ファンでいらっしゃるのではないか、とちょっと思うのですが。
あの人が何者なのか、知りたい! 毎年、超気になっています。



気になったことはほかにも多々あるのですが、このへんでやめときます。くだらないことばかりが気になる性格ですみません。
ところで、せっかくスウェーデンの世界選手権でで、浅田真央選手が優勝したというのに、どこのテレビ局もニュースのBGMにABBAの『ダンシングクイーン』を使ってくれなかったことに、灰原はちょっぴり落胆しています。
「Dancing Queen Young and sweet only seventeen」
ダンシングクイーン、若くて甘い、たった17歳。
真央ちゃんのことみたいじゃないね!





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遠くに嫁いだ従妹がおめでたで、出産を控えて実家に帰ってきているというので、今日は、お祝いを届けにいってきました。
本人が、よちよち歩きのころのこと、覚えているというのに、あの子が母親ですか、と、考えると、感無量です。
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部屋には、赤ちゃんのための品物がたくさん置いてありました。なんか、靴までありましたよ! 生まれて、歩くのなんか、まだ1年以上先のことなのに。浮かれておじさんがいろいろ買ってくるそうです。止めても聞かないので、放ってあるんだって。
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おいおい、ダイエットはどうなってんだよー。
まあ、結局のトコ、ふたつ身なんだから、栄養は大切ですよね。
出かけられなくて退屈だそうなので、オセロの相手をしてきました。たんまり勝ちました。従妹はくやしそうに足をバタバタしていました。
……キミ、そういうとこ、子どものころと変わらんなあ。
最近、身の回りで、同世代のおめでただとか、出産だとかが多いです。
なんとなーく、ああ、こうやって代替わりしていくんだなって。
春が来て、夏が来て、秋が来て、冬が来て、また春が来るように。
めぐりめぐっていくんだなーというようなことを、よく思います。
おばちゃんのくせに、いまごろになってね。遅い発見ですね。




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