こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマで
素晴らしき戦争
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
戦争を賛美する国民たち
素晴らしき戦争の原題は
OH! WHAT A LOVELY WAR
(おお!何と愛しき戦争)
…なんか不謹慎なタイトルですね
(・_・;)
けれど、これは映画のタイトルではなく
第一次世界大戦中に
イギリスで歌われていた曲の名前!
本作は、第一次世界大戦の顛末を
実際に歌われた歌やニュースの内容や
兵士の手紙に書かれた言葉が
セリフとして使用している
異色の戦争ミュージカルなのです!
アバウトなストーリー
本作は、第一次世界大戦の
始めから終結までを
イギリス視点で描いたミュージカル。
念のために第一次世界大戦の特徴を
簡単に解説すると…
①世界初の多国間戦争!
当初、短期間で終わると考えられていた
第一次世界大戦ですが
結果的には世界中を巻き込んだ大戦争となり
欧州がメチャクチャになった第一次世界大戦。
②武器対武器の戦争
それまで戦争が、兵隊たちの突撃や
肉弾戦だったのに対して
第一次世界大戦は科学技術の進歩により
機関銃、戦車、戦闘機、潜水艦、
毒ガスなどが開発され
大量の死者を出す戦争となりました。
↑戦争に勝つために必死に技術革新が行われ
新兵器が次々と開発されました!
③欧州を縦断した塹壕戦
膠着状態となった戦場で
両軍が弾除けの塹壕(堀)を堀り続け
ヨーロッパを縦断してしまい
塹壕の中で暮らす兵士たちの体や精神に
深刻なダメージを与え
病気の蔓延や、凍傷、精神障害など
戦闘による負傷ではなく
塹壕病と呼ばれる被害が続出しました。
↑銃弾や毒ガスが飛び交う戦場で
ずっと穴の中にいる事になった両軍の兵士たちは
塹壕病に苦しめられます。
④膨大の死者数
第一次世界大戦はそれまでのような
職業軍人同士の戦いではなく
自主的に志願した兵隊が多く参加した
国家総力戦となた結果
素人同然の兵士900万人が死亡!
また広域破壊が可能な近代兵器により
1000万人の民間人が
戦争に巻き込まれて死亡してしまいます。
↑民間人も容赦なく攻撃し、廃墟と化す街。
そんな第一次世界大戦は
為政者たちが誰も予期していなかった
歴史上で最大の死者を出した
戦争だったのです!
けれどそれは
後世の我々しか知らない事!
だから第一次戦争が始った当初は
ヨーロッパの人々は皆、無邪気に戦争に参加し
戦争を賛美する歌を歌い
それが本作のミュージカルシーンと
なっているのです。
たとえば…
頑張って戦地に行ってきてね!の歌
敵なんて俺たちにかかれば瞬殺さ!の歌
↑歌っているのはフランス軍。
けれど彼らは第一次世界大戦で大惨敗します…
皆さんも、お国のために志願してねの歌
↑志願兵には娼婦たちが大サービス!
誘惑された一般人が大量に志願したイギリスは
莫大な死者を出すのです。
けれど、戦争が終結せず
兵士たちが塹壕戦の恐怖にさらされると
歌の内容は変わってきます
塹壕の中は恐怖でいっぱい!の歌
上官は安全な場所にいて
死ぬのは前線の兵士だけ!の歌
そして
家族が懐かしい、家が恋しい、帰りたい
なぜ俺はここにいるのか…の歌
本作は大戦の様々なシーンを描きますが
どんなシーンでも
人がいて、戦争があって、歌があります。
また、戦場の場面と共に
第一次世界大戦ランドみたいな遊園地が登場し
志願兵や負傷した帰還兵や
各国首脳や、市民たちが
続々とこの遊園地へと入っていきます。
↑ようこそ!スリル満点の第一次世界大戦ランドへ
\(^▽^)/
この遊園地は第一次世界大戦の事。
遊園地に入場するというのは
第一次世界大戦に参加するという事!
そんな遊園地に入場する
スミスという男たちが5人登場するのですが
これは、スミス家では
5人の息子が志願兵となったという事。
そう!
第一次世界大戦は、遊園地感覚で
誰もが気軽に参加した戦争だったのです。
↑射的が上手なら大戦に参加しよう!
誰もがみんな軽~い気持ちで参加してしまった
第一次世界大戦。
けれど気軽に参戦したスミス家の5兄弟は
大きな代償を求められるのです…
↑1916年のソンム川の戦い。
初日の死亡は6万人ほどでした~!
さて、スミス家の5人は
一体どうなってしまうのでしょうか?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
赤いポピーの花
本作では死の象徴として
赤いポピーの花が登場し
花を受け取った人が死んでいきます。
↑最初に花をもらったのは
オーストリアのフランツ・フェルディナント大公夫妻。
彼らの暗殺によって
第一次世界大戦の幕は開いたのです。
次々とポピーをもらっていく兵士たち。
↑はいどうぞどうぞ!
そう。彼らは死に行く運命なのです…
赤いポピーの花は戦場でも
咲き乱れています。
そして、そんなポピーの花畑の中を
伝令を命じられたスミス家の息子の一人が
走って行きます。
↑赤いポピーの花が全部死者だとすると…
そんなスミスが、走り去った後
ポピーの花の代わりに
観客から言葉を奪うショッキングなものが
見渡す限り画面を埋め尽くして
映画は終りを迎えます。
↑5人の息子の帰りを待つスミスの家族。
果たしてスミス彼女たちの元に帰れたのでしょうか…
世界中を巻き込んだ第一次世界大戦は
人々が言葉を失うような
悲しみと空しさを残して終結したのです…
↑戦争を楽観視していた軍の上層部ですら
「こんなハズじゃなかった…」
と、後悔させたのが第一次世界大戦だったのです。
と言う訳で
本シリーズも本日でおしまい。
長い間お付き合い頂き
本当にありがとうございました!
次回からはまた別のテーマで
映画をご紹介できればと思っておりますので
どうぞよろしくお願いいたします
(*´∇`*)
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①兵士たちが実際に体験した
第一次世界大戦の
最前線の出来事に興味がある方へ…
②第一次世界大戦の塹壕戦に
興味がある方へ…
③第一次世界大戦後の戦後処理で
ドイツを追い詰めた結果
何が起こったかに興味がある方へ…
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