こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
＼(＾▽＾)／
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマで
新・明日に向って撃て！
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
「新」の困惑
過去の作品を鑑賞する時
新〇〇というタイトルが付いてると
困惑する時があります。
例えば、新・猿の惑星！
↑新・猿の惑星のポスター！
猿の惑星の続編には
続・猿の惑星という作品もありますが
猿の惑星の次に観るべき作品は
一体どちらでしょうか？
↑「続」と「新」では、どちらが先？
更に、新・猿の惑星には
更なる続編が存在するのですが
その場合、何という名称にすれば
良いのでしょう？
そう！
「新」というのは現在進行形で
最新という意味。
ですので、時が経ってしまうと
「新」の立ち位置が分からなくなってしまったり
後続作のネーミングに困る事態を
引き起こしかねない、リスキーな名称なのです！
↑新・巨人の星の続編は、こうなってしまいました
本日の作品は、言わずと知れた
アメリカン・ニューシネマの金字塔である
明日に向って撃て！
の１０年後に作られた後続作！
えっ！
(￣Д￣；；
でも、明日に向って撃て！の
プッチとサンダンスは、映画のラストで…
↑あまりにも有名なラストシーン！
そうなんです！
飄々と西部開拓時代を駆け抜けた
名高い二人組の強盗は
南米ボリビアへと落ち延びて行き
最後を迎えます。
…じゃあ、新・明日に向って撃て！には
ブッチとサンダンスは登場しないの？
いいえ。
本作は、明日に向って撃て！の前日談。
まだ仲間ではなかった
ブッチ・キャシディとサカダンス・キッドが
一体どうやって出会い
親友になっていったのかまでを描く
プリクウェルなのです！
↑まだトレードマークの髭のないサンダンス！
若き二人の出会いの物語です。
アバウトなストーリー
ワイオミングの刑務所で服役していた
ブッチ・キャシディは
ワイオミングで二度と悪事を働かない
という約束で釈放され、コロラドに向かいます。
州を越えたので、また悪事を…
と思っていた時
偶然、酒場に居合わせていた若者が
イカサマ賭博で撃ち合いになり
巻き込まれてしまいます。
男はブッチの銃を奪って
街から逃走してししまいますが
男の射撃の腕を見込んだブッチは
彼を仲間にしようと考え
保安官たちの追跡隊に参加して
彼の居場所を突き止めます。
高台から追跡隊を狙う男を恐れ
追跡隊は退散しますが
ブッチだけは、その場に残って
高台の男に向かって
一緒に組もうと呼びかけたのです！
男の名前はハリー・ロングボー。
饒舌なブッチは
無口でぶっきらぼうな銃の名手ハリーに
一緒に組んで列車強盗をしよう
と持ちかけますが
ハリーはブッチを信用してくれずに
一度は別れた二人ですが
その後、ブッチのピンチをハリーが助け
二人はコンビとなるのです！
銃の名手として自分の名前を
世間に広めたいというハリーに対してブッチは
だったらもっとインパクトのある名前に
改名した方が良いと言って
サンダンス・キッドという名前を提案し
コンビが誕生するのです
ヽ(=´▽`=)ﾉ
よし、俺たちは悪名高きブッチ＆サンダンスだ！
けれどまだサンダンスはまだ駆け出し！
まだ誰にも知られていない
ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドは
一体どんな日々を過ごして
有名な悪党となっていったのでしょうか？
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑やがては列車強盗として有名になる二人ですが
駆け出しの頃の二人は
一体どんなコンビだったのでしょうか？
伏線の回収
本作は、前作のファンのために作られた
伏線を回収していく映画！
手詰まりの末の悲劇
ここまでご説明した通り
本作は、明日に向って撃て！を愛する
ファンのために作られた前日談！
にも関わらず、新・明日に向って撃て！
という珍妙な邦題のため
前作より知名度が格段に下ってしまい
ご存知ない方も多いのではないかと思われます。
↑このタイトルと俳優さんだと
なんだかブッチとサンダンスとは関係ない
パチモン作品みたいですね
けれど、本作の原題は
BUTCH AND SUNDANCE
: THE EARLY DAYS
（ブッチ＆サンダンス：若き日々）
…えっ！
この名前でいいじゃん！！
と思われるかもしれませんが
既に一作目の邦題を
ブッチ・アンド・サンダンスではなく
明日に向って撃て！にしてしまっているので
この邦題は使えません！
↑ちなみに「明日に向って撃て！」という邦題も
BONNIE AND CLYDE（ボニー・アンド・クライド）
という作品が「俺たちに明日はない」
というタイトルで大ヒットしたため
似たタイトルにしたのではないかと考えられます。
更に恐るべきことに
ボリビアで別れた
サンダンスの恋人が主役のＴＶ映画である
WANTED:
THE SUNDANCE WOMAN
（ウォンテッド：サンダンスの女）
という１９７６年の作品に
続・明日に向って撃て！
という邦題を付けてしまったために
苦肉の策として、この邦題になったと思われます。
↑「続・明日に向って撃て！」は未見ですが
サンダンスの恋人役は
明日に向って撃て！と同じキャサリン・ロス。
どんな作品なのでしょう？
けれど時代は移り変わり
今では、前日談につける名称に
エピソード1とかビギニングなどという
相応しい言葉が開発されています。
だからもし過去に戻れるのなら
明日に向って撃て！・序
みたいなタイトルにして
本作をもっと正当に評価してもらえればと
思わずにはいられません。
安易な邦題というのは
内容を誤解させてしまったり
観客を混乱ざせてしまう可能性がある
日本の映画業界ならではの
ちょっと困った習慣なのです…
↑若き二人の、はじめての列車強盗は
アクション満載の
クライマックスに相応しい展開なのです
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と言う訳で次回は、本シリーズの最終回！
諧謔の戦争論
というテーマで
素晴らしき戦争
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①猿の惑星５部作の邦題に
興味がある方へ…
②チャッキーの前日談に
興味がある方へ…
③現代日本における
明日に向って撃て！的な彷徨に
興味がある方へ…
