こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
まさかの続編
というテーマで
猿の惑星 征服
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
前回ご紹介させて頂いた新・猿の惑星は
猿の支配する未来の地球において
数少ない人間の理解者だったジーラとコーネリアスを
70年代の地球にタイムスリップさせる事で
本シリーズが
猿が人間を迫害する映画ではなく
他者に対する不寛容の映画であるという事を
明確にした秀作でありました。
↑猿に知性なんてある訳ないじゃん!
という人間たちの不寛容は
前作の、人間に知性などある訳ない!
という猿たちの思考と同じです。
そして驚くべきことに
新・猿の惑星が作られた事で
期せずして本シリーズは
ストーリーの整合性を得ていたのです!!
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
優れたシナリオは
過去の未説明な設定を
補完する事も可能である
という事を
証明した映画だから
新・猿の惑星でジーラとコーネリアスが
人間たちに迫害された理由は
未来の地球では
猿が地球の支配者になっている
という事が分かったから。
↑知性を持った猿というだけならOKでしたが
猿が将来の地球の支配者というなら
彼らの存在はNGだったのです!
???
(-"-;A
どうしてそれが
迫害の理由になるの?
それは
猿が進化する原因が
ジーラとコーネリアスなのかも?
と考えたからなのです!
核戦争で人類が滅びる
これは猿とは関係なくあり得る事です。
けれど
核戦争で猿の知性が進化した
というのは想像しづらい事です。
ですので前作が出来る前までは
①核戦争が起こる
②人類が滅びてしまう
③人類の代わりに猿が進化した
(理由は不明)
という話であろうと想像していたのですが
前作が作られた事で
①知性ある猿が誕生する
①核戦争が起こる
②人類が滅びてしまう
③知性ある猿が
地球の支配者となる
という展開になり
なぜ猿が人類の代わりとなったのかが
明確になったのです!
おおお!
( ̄□ ̄;)
後付け設定なのに
整合性が取れてしまいました!
だからこそ人間たちは
キリストの誕生を恐れたローマ皇帝のように
ジーラとコーネリアスの子孫が生まれる事を恐れ
未来の地球でテイラーたちが殺されたように
不寛容な人間たちに抹殺さます!
けれど2人の子供は殺害される直前に
サーカスのチンパンジーの子供と
すり替えられる事で一命を取り留めていました。
↑生まれたばかりの2人の子供は…
知性的で寛容な人間たちに助けられて…
生きながらえたのです。
本作は、そんな2人の子供が
猿たちを率いて人間たちに反旗を翻す
革命映画となっていくのです!
↑人類の没落が始まった日!
推薦理由②
ミッシングリングを
解明する事は
新たな物語を生み出す!
その上、本作では
猿たちが人間に反旗を翻す理由も
ちゃんと作り上げていきます。
全ての元凶は
伝染病の蔓延で犬と猫が全滅した事!
愛玩種である犬と猫が全滅した事で
人間は猿を犬や猫の代わりのペットとして
可愛がるようになりますが
やがて猿は訓練すれば労働力になる事に気づき
ペットではなく下僕として
こき使うようになっていったという
犬と猫は、人間と同様の知性がないから
友達として愛されていましたが
猿は、人間に近い知性があったからこそ
奴隷のように扱われたのです!
なるほど!
これなら猿たちが、人間たちに憎しみを抱き
もし反抗する猿がいたら拷問して従わせろ!
さて、知性ある猿の誕生と
虐げられた猿たちの革命は
一体どんな形で結びついていくのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑ジーラとコーネリアスの息子はマイロと名付けられ
優しいサーカス団長アルマンドに育てられます。
けれどマイロは
街で奴隷のように扱われる猿たちを見て
怒りを覚えていくのです…
本作は、奴隷や黒人差別など
知性を持った人間を
暴力で従わせていこうとする人間への
怒りを触発させるような作品。
この映画が作られた1972年頃の
社会問題を色濃く反映した
不穏な空気が描かれた作品となっています。
↑映画の冒頭で、既に不穏な空気。
警棒で脅される猿たちは
強制労働を強いられる事となるのです。
推薦理由③
他者に対する不寛容は
蓄積された怒りとなり
やがては闘争へと発展する
↑猿たちを暴力で支配していた人間は…
↑知性あるリーダーの出現によって
暴力の応報を受けるのです!
という訳で
第一作の世界観は補完されました!
だとしたら次作は
猿の惑星 再来!
というタイトルなのでしょうか?
いいえ。
世界観を補完していたはずのシリーズは
最期の作品において
この絶望的な未来を覆す可能性を
提示して終わる事となるのです。
と言う訳で次回は
未来とは並行世界
というテーマで
最期の猿の惑星
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑世界に怒りと暴力が溢れた
1960年代後半から70年代初頭は
暴力革命の危機の時代。
けれど人類は、そんな暴力の時代を
なんとか乗り切っていきました。
では、猿の惑星の地球では
猿と人間はどうなっていくのでしょう?
哲学的なテーマを
見事に収束させた最終作に期待ください!
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