こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/






本日も

「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」
 



という映画を通して

想像力で考える
罪と罰

というテーマについて

考えてみたいと思います。







劣悪な環境で育つ子供



「不幸」であって

「罪」ではありませんよね。






子供は

自身の育つ環境を選べない

からこそ

親の責任

が求められるのです。





そして

不幸な境遇に
打ち勝って育つ子供


だって少なくありません。






自分の環境や境遇を
良くしたい


幸福になるために
本気になって仕事をしたい




日本は

そう考えて行動すれば

誰にもチャンスが与えられる国

だと思います

(*´∇`*)






けれど

キチンと教育を受けず

論理的な思考力が
育たなかった場合

どうなってしまうのでしょう?





論理的な思考力

とは

こう行動すれば
こういう結果になる

という

順序だてた考え方

のこと。






論理的な思考法が理解できないと


何を頑張ればよいのか?

自分はどうすれば良いのか?

目の前の問題を解決するには
何が必要なのか?


という

理性的な結論が
導き出せない

ため

突然キレたり

引きこもってしまったり

目の前のことから逃げ出したり


という

感情に左右された行動を
してしまう


事が多くなるのです。







この映画の主人公は

孤児院で育った

ケンタとジュン。






彼らは工事現場で

壁などを破壊する仕事をしています。





彼らは

ちゃんとした勉強をしていないらしく

簡単な計算もできません。





ケンタには

カズという実の兄がいますが

彼は傷害事件を起こして

現在、網走で服役中。






カズが傷を負わせたユウヤへの

借金返済のために働いているケンタですが

ユウヤは鬱憤晴らしのように

ケンタをいびりまくります。






けれど

いびられてもケンタは

ヘラヘラと笑っているのです。




なんで?

( ̄_ ̄ i)





おそらくケンタには

暴力を振るわれたら
どう対処すれば良いのか?

という

論理的な思考がない

のです。







暴力に対する対処法は

いろいろあるハズですが

ケンタ取った行動は

何もかも破壊して

仕事からもユウヤの前からも

逃げ出すことでした。






会社の中をメチャクチャにし

ユウヤの愛車をハンマーでたたき壊し

彼らは旅に出ます。


↑部屋も車もグシャグシャ!

まるで、いつもやっている
壁壊しのようです。





どこへ?





それはもちろん

唯一の知り合いのいる

網走です。






そんな

ケンタと一緒に旅をするジュン

そして

彼らと一緒についていく

カヨちゃんという女の子。






彼ら3人の旅は

一体どんな結末をむかえるのでしょうか?







それは是非、皆さん自身の目で

ご覧になって頂ければと思います。







彼らの仕事は

破壊すること






破壊したら
次の仕事場へ行き
また破壊する

というのが

ケンタとジュンの日常

でした。







だから彼らは

今までの日常を
破壊した後

一体何をすれば良いのか
全く分らない

のです。





盗んだ会社の車で

北へ北へと進んでいく彼らは

ロード・ムービーのような

ちょっとした開放感は感じられます。



↑なんとなく楽しい、逃避の旅。






けれど

きっとそれは

何かを壊している時に
誰もが感じる

破壊による開放感

に過ぎません。






破壊による現状の打破


論理的思考ではなく

感情の
おもむくままの初期衝動







そんな初期衝動のみの人生は

たとえ子供時代がどんな境遇であったとしても

許されることではないのです。





論理的な行動ができない

ケンタとジュンとカヨちゃんたち

には

破壊した後の虚無感

が待ちうけています。




↑現状をハンマーでぶっ壊し
グシャグシャにしてみたとしても
幸せは訪れません。

初期衝動による逃避の旅は

おしまい

に向かって進んでいきます…






北へ北へと進んでいった

彼らの先に道は無く

進むことができない
冷たい海


が広がっているだけなのです…







ではまた(*^ー^)ノ



↑この映画は
現状から抜け出したい若者
にとってはバイブルのような映画。

彼らの「逃げ出したい!」
という気持ちを代弁すると共に
逃げ出した先に
何もない空虚感も描いています。

全てを投げ出したくなったら
観てみると
彼らの人生を通して
本当に逃げるべきなのかを
改めて考えるきっかけとなるような

逃避したい若者への
苦い処方箋

なのです。





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