こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
まさかの続編
というテーマで
新・猿の惑星
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
前回ご紹介させて頂いた続・猿の惑星は
核抑止力を信奉した人類が
最期には地球さえも破壊してしまう
という究極のバッドエンド!
↑最終兵器を起爆させて地球終了!!!
映画のラストで
宇宙から地球という星が消滅した
と説明されますので
もはや続編を作る事は不可能…
だと思いきや
何と映画会社は更なる続編を
希望してきたのです!
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
描くべきテーマが
しっかりしているなら
絶望的な状況でも
続編を作る事ができる
という事を
証明した映画だから
続・猿の惑星は
シリーズを終わらせるために
作られた作品。
だからこそ
主役のテイラーやブレントは
死んでしまいますし
地球も破壊されてしまいます!
もちろん彼らだけでなく
テイラーを慕っていた原住民のノヴァや
地下のミュータント人類
テイラーたちを追ってきたザイアス博士や
ゴリラのウルサス将軍も死亡します!
↑廃墟のNYの地下で最後の愚行!
…という事は、登場人物は全員死亡?
いいえ!
幸いなことに2人(匹)の主要人物が
生死不明だったのです
ヽ(=´▽`=)ノ
前二作において
テイラーやブレントの理解者だった
獣医のジーラ博士と
考古学者のコーネリアス博士!
↑勝気で行動派のジーラ博士(左)は女性
理知的で温厚なコーネリアス博士(右)は男性です。
前作のラストで
彼らの生死は描かれませんでした!
ですので映画は
今度は2人を主役にして
人類が差別されていた未来の地球から
舞台を過去の地球に戻して
もし知性のある猿が現れたら
人類はどう接するのか?
という新しい問いかけを行っているのです!
利用するギミックは
タイムスリップ!
地球が爆発するのですから
そのエネルギーでタイムスリップした
という展開を考えつきます。
↑地球が爆発するエネルギーがあれば
何が起こってもおかしくない!
え?
でも、何の脈絡もなくタイムスリップしたら
ご都合主義っぽくない?
大丈夫!
破壊される前の地球には
タイラーの乗っていた宇宙船がありました!
ですので本作では
ジーラとコーネリアスに加えて
マイロ博士という天才を登場させ
彼が修理した宇宙船に3人が乗っている時に
地球が爆発した事にしたのです!
おお。
∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
わずかに残された設定を
上手に生かし切っていますね!
こうして70年代のアメリカへ
タイムスリップしたジーラ達でしたが
果たして人類の支配する地球では
喋る猿である彼らは
一体どんな扱いとなるのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑最初の作品では人間が異端者でしたが
今度は猿たちが異端者です!
本作では
第一作でテイラー達が体験した事を
ジーラたちが追体験します。
猿たちがテイラーたちを
動物として扱っていたのと同様に
宇宙服を着た猿を見た
宇宙船を調査しに来た軍人たちは
彼らを物まねの上手な猿だと考え
動物園へと送ってしまい
マイロ博士は隣の檻のゴリラに襲われて
死んでしまいます!
↑知性的に食事をして見せても
「演技の上手なサルだ!」
としか認識されません。
けれど彼らの知性が本物だと分かると
今度は、人類を脅かす存在ではないかと
警戒するようになるのです!
↑バカバカしい知能テストに怒り
自分たちの存在を認めるよう主張するジーラ。
さらに、彼らが未来の地球から来たと知ると
保守的な人間は、彼らの存在を恐れ始めます。
ひょっとして人間は
彼らの子孫に滅ぼされるのでは?
と…
↑公聴会で発言を求められるジーラとコーネリアス。
公聴会で彼らの人格は認められますが
同時に人類を脅かす存在である事も危惧されます。
推薦理由②
人間以外の知的生命体が
地球上に現れた時
人間は彼らを
人類の驚異と認識する
可能性がある
↑もし知的生命体が
我々人類を脅かす存在だったとしたら…
まずは捕えて研究しなくては!
(「E.T.」より)
本作の興味深いところは
これまでの猿の惑星シリーズで
ジーラとコーネリアスが
善人である事を知っている観客にとっては
彼らを危険視する人間が
非道な悪人に見えるところ!
↑公聴会では本音が聞けない!
CIAが徹底的に彼らの本音を聞き出すぞ!
けれどもし
この作品が第一作目だとしたら
ジーラ達の事をしらない観客たちもきっと
謎の猿は徹底調査すべき!
と思うかもしれません。
↑もし宇宙船から降りてきたのがジーラ達じゃなくて
こんな怪物だったら…
きっと「警戒するのも仕方ない」と思いませんか?
(「第9地区」より)
なんと本作は
ジーラ達を主役にする事で
異端者を断罪しようとする
人間の恐ろしさと
差別される側への理解の心
を描くことに成功しているのです!
↑ジーラは、コーネリアスの子を産みますが
人間たちにとっては
この子供は、将来人間を破滅させる元凶!
あっ!
これってキリストが生まれた時の
ベツレヘムの嬰児虐殺と同じ心理では?
推薦理由③
自分自身の持つ
偏見を取り去るためには
相手を理解する事が
不可欠である
と言う訳で次回は
ジーラとコーネリアス子供が
人類を滅ぼす敵なのか
猿たちにとっての救世主なのか
を描いていく
猿の惑星 征服
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑猿が人間と同様の人格を持つなら
隣に住むことを許すのか?
一緒の仕事に就くことを許すのか?
自分の上司となる事を許すのか?
やがては統治される事も許すのか?
ひょっとすると人間は
人類以外の知生体が隣人となる事を
望んでいないかもしれませんね…
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