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ぷぷぷ日記

映画・マンガ・アニメ・小説・歴史・日々の雑記帳。

更新は思いついたとき。

『海の都の物語 ――ヴェネツィア共和国の一千年』 塩野 七生 中央公論社 1980

ヴェネツィア共和国とは、蛮族に追われて仕方なく、海の傍の沼沢地帯に作られた国だ。
この本は主にその興隆期を描いている。主要な登場人物は……誰だっけ。覚えていない。

塩野氏はヴェネツィア共和国に惚れ込んだわけで、個々の人物に力点をおいていない。ヴェネツィア共和国そのものがヒーローなのだ。
海辺の沼沢地で耕地なし真水なし、という最悪な環境で、どのようにヴェネツィアは栄華をきわめたのか。
元老院による寡頭政、国としての商売のやり方、同じ海を駆けるライバル・ジェノバとの比較などあらゆる角度からこの国の魅力を描いたのが本書である。

惚れたものを書くとき塩野氏の筆は勢いにのり、冴え、おもしろい。そりゃもう、痛快です。
最もおもしろくて笑いさえ出てしまったのが「第四次十字軍」の章です。

<以下、この章についてネタばれ 注意>
大規模な十字軍遠征を決めたフランス貴族に、大量の輸送船を提供する契約をかわしたヴェネツィア共和国。
国の力を総動員して用意した。出陣の約束の日、思うように人員が集まらず、対価の支払いもままならないフランス貴族に対し、ヴェネツィアはどうしたか?

十字軍だからってタダで船と人員をお貸しするわけにはいきません……でも用意したもの無駄にするのも大損です。そこで――
ヴェネツィアに利するほうへ十字軍を導き、借金のカタに働かせてしまいました。無理矢理、というのではなく商売人らしく駆け引きでもって、です。
こちらからあちらへ、今度は季節が悪くなったからちょっと待て、こうすれば利益があがるよ などなどと十字軍を言いくるめて動かしていきます。

結果、ヴェネツィア共和国にはとても利益のある遠征となりました。
十字軍のほうはさんざん連れまわされ転戦して、終わってみれば あれ? おかしい。異教徒と戦ってないじゃないですか!
これでは十字軍とは言えません。
途中でいやになって離脱した人々ももちろんいたのですが、ヴェネツィアに金銭的に借りがある主要陣(フランスのボンボン貴族?)はうまく乗せられてしまったのでした。ヴェネツィア共和国は十分モトが取れたようです。
あっぱれ。

※現在ハードカバーの新品は入手できないようです。以下は文庫版
海の都の物語〈1〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)/新潮社
¥452
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『天地明察(上)』 冲方 丁 単行本2009 角川文庫2012

この本は、おもしろい!!! 電車の中でほほえみながら読み、ときおり、ぷぷぷと笑ってしまうという、最近まれな読書体験だった! 古本屋で出会った(上)しか読んでないが、(上)の終わりでひとくぎりとなっているので、満足感がありました。
ぜひ続きを読みたくて、本日、(下)をネットにて注文! はやく読みたいな~っ☆ 楽しみです。ふふふふ
イエ、ギャグなんかじゃないんですよ、この物語は…… けっこうマジメなお話なのです。ただ、上巻ではまだ主人公が若くて、ひたむきで、なおかつ、ボーッと抜けサクなところがあって、笑わせてくれるんですよねー。

----あらすじ---
江戸時代、四代将軍家綱の世が上巻の舞台。主人公・渋川春海は、お城で碁を教える名家の跡継ぎなのだが、退屈な勤めにやや飽いている。おとなしい性格の彼は、勤めに精進するのが順当な生き方だろう。しかし、彼が本当に心が躍り、打ち込めること――それは「算術」であった。

ある日、春海は「算額」という算術を奉納した絵馬を見に行った。江戸はすごい、と目を輝かせた春海だが、そこで「関 孝和」という天才的な算術者の存在を知る。ぜひ、算法勝負がしたい―― 情熱を傾け始めた折、「北極出地」というお役目を申しつかった。日本各地を回って、天文測量をするのだ。

「関」との勝負は自分の誤りから果たせず、算術に心を残したまま、江戸を出発する春海。まだ天文方のような専門の役職がなかった時代、観測隊一行の長は、将軍家右筆と御典医という顔ぶれであった。春海同様、本職にかかわらず、暦術や算術に長けた者が選抜されていた。老いても少年のように飽くことなく学び、真理を追究する二人に驚き、感化され、視界の広がる春海。旅は予定の一年を大幅にこえ、ようやく江戸へ戻る。

----感想----
冲方 丁、 はじめて読みました。すごい物語を組み上げるなあ と感心しました。実は私、太平な江戸期の人情たっぷりの時代物ってキライです。でも、これはそんなものとはまったく毛色が違う。「史実をもとにしたフィクション」であり、けっこう題材は堅く、読み応えがあります。時に、算術の問題も文中に出てくる。私、算数もキライですけど、そんなことはまったく問題なく、現代にもいそうな青年・春海に感情移入して上がったり下がったり、どんどん読めます。最初はやや優柔不断な印象の春海ですが、素直で一所懸命、マジメに打ち込んでいく姿勢はとても爽やかで、気持ち良い。地味な歴史的事実に目を向けることもでき、私にはうれしい一冊でした。

知らない本を買うとき、本屋大賞受賞作って、狙い目かもしれませんね。

天地明察(上) [ 冲方丁 ]
¥580
楽天
TIMEの記事によると、フィン役のコーリー・モンテースが7月13日に亡くなったそうです。享年31歳。死因はヘロインと酒。なんてことでしょう、、、、
TIMEのコメントは、「ドラマ同様、小さな町の若者が夢を実現するのは容易ではない。ドラマで歌った belivin だけでは十分でないことも。。。。」てな感じでありました。セツナイことです。彼の素顔はドラマにちかいものがあったようで、それだけに残念です。芸能界とはかくもオトロシイところなのでしょうか。
『武士道シックスティーン』誉田 哲也 2007 文芸春秋(単行本)
あさのあつこ『バッテリー』を読んだ後、『武士道シックスティーン』のレビューを書いていないことに気づいた。この本は、真の青春・スポーツものと言えるでしょう。読み捨ての本が多いなか、ときどき読み返してもいいかな……と、思えた本です。性格が真逆二人の16歳女子が、剣道を通じて出会い、反発しあい、ひかれあい、競い合う――まさにこれ青春、ですねー。

主人公のひとり、磯山香織。こいつのキャラがめちゃくちゃいいです。昼休みはひとり握り飯を食べながら、宮本武蔵『五輪書』を読み、さらに空いた手にバーベルを持って筋トレに励むという、剣に生きる剣道バカ。般若のついた竹刀袋をひっさげた、過激でストイックな一匹狼です。ゆえに、協調性ゼロ、自信家であることも手伝って、友達なんているわけないです。

もうひとりの主人公は甲本早苗。もとは日本舞踊をやっていたおっとりタイプの女の子。人あたりが良く、お嬢さんっぽいクセに、なぜか磯山から一本取って勝ってしまった。そのため磯山から目の敵にされる。

この二人が交互に、一人称で物語を語っていく――というのが、本書の構成です。それぞれのお互いへの思い、家族とのやりとり、剣道部での出来事、もめ事、試合の緊迫感などなど、それぞれの視点から見ながら事態が進展していくわけです。物語は山あり谷あり、最後までおもしろく読めます。ひとりが語っているあいだはもう一人の考えてることはわからない。また、ひとりが単独で語っていることは、もう一人は知らないこと。これが二人の場面とうまくからみあって、物語の陰影をより深めています。

この作者、男の人なんですよねー。性格の違うふたりの女子の視点を、よくここまで書けるものだと感心しました。過度に盛られたキャラながら、それぞれの気持ちや出来事に対する反応がとても納得できる。説得力のあるものになっていて、こまやかさを感じました。香織は、愛想ゼロ友達ゼロだけど、心が歪んでいるわけではない。一本気なだけで、曲がることができないだけなのだ。対する早苗は、おっとりしているけど弱い女の子ではない。こちらも本当は筋は通さないと気の済まないガンコものだったりする。

こんな二人がぶつかれば、そりゃもう、青春です。読んでるあいだはおもしろく、せつないところもあり、読後感も良し。元気がないときに読み返したい一冊です。青春、心が洗われますねぇ。。。青少年にも安心してオススメできます。

続編、セブンティーン、エイティーンも期待を裏切らないデキです。

武士道シックスティーン [ 誉田哲也 ]
¥1,550
楽天
大東亜戦争ものって、ぼちぼち冊数を読んできたつもりだけど、
何もわかってない自分に また気づく。「東条ってこんな人だったのか~~~」と。

東条といえば、「過激な陸軍をひきいて太平洋戦争に突入した大立者」 と思ってたけど、
この本によると、そうではない。東条は、気が小さくて、小役人タイプのマジメな男。
リーダーシップもカリスマ性もなく、陸軍のトップになったのも、ホントたまたま・・・・
人に「何で、あいつが大役に?」と言われるような人物だったようです。

 なるほど・・・・マリアナ沖大敗のあと、東条が首相を降りても、なかなか終戦にならなかったのが不思議な気がしたのですが、東条が陸軍をひっぱって戦争をやっていたわけでなく、単に押されて役をこなしていただけとすれば、納得できます。東条も、やはり開戦時に不戦をとなえて「臆病者」のレッテルを貼られれば、危うい立場になったと筆者はのべています。

この本でショックだった事実は、関東軍が阿片を資金源とするため生産地を占領したり生産者から買い上げ売りさばき・・・・と大々的に阿片を商売にしていたこと。結果的に、敵側に資することにもなっていたそうな。東条はこれで個人的にも莫大な蓄財をして、後の政治運動資金にあてたそうです。 
 日本人が中国で、廃人を量産する阿片という汚い商売をせっせとやっていたことが、とても残念です。

もうひとつは、日本の情報管理のワケのわからないお粗末さ。
東条いわく、海軍がミッドウェーでひどい損害をこうむったことを、具体的に知らなかったというのです。負けたくらいはわかっていたが、主要な空母を失う大損害だったとは思わなかったらしい。
海軍の戦力がそんなにないと知ってたら、わしはインパールはやらなかった、だそうです。

はあ? ですよね。 

首相が海軍の戦力を知らずに、どうやって適切な判断ができるというのでしょう。
海軍が、艦が沈むたびに生存者を隠したり激戦地へ送ったりして沈没を秘した…
というのは、あくまで国民の士気をそがないためだと思ってました。まさか大本営にも隠していたとは???? 陸軍憎し、だけのことでしょうか。
陸軍と違って世界の現実を知っている海軍は戦況の苦しさ、この戦争の無謀さがよくわかっていた、という話をよく聞きますが、これでは陸軍ときちんと情報をやらなかった海軍のせいで暴走が止まらなかった、とも言えます。インパールだけではありません。ガダルカナルなんかも、どうなんでしょう? 補給ができないなんて、陸軍は知らなかったのでは??? 

あきれますね。日本人っていったい、って思ってしまいます。戦争責任は誰のものでしょうか。
●前線の様子も戦力も把握していなかった大本営。そこで面子のためか保身のためか情報交換がきちんとできなかった幹部たち。
●やたら精神論に走って無謀な作戦を実行した将官たち。
●日本は負けるとわかっていても、長いものにまかれて発言しなかった将官、政治家たち。
●東条も止まることができないくらい、暴走していた過激右翼な将兵。軍人だけでなく、民間人にももちろん過激な人間がたくさんいて、要人を暗殺するくらい行動力がありました。
●日本の進撃に浮かれていた一般の日本人。日露戦争後のポーツマス条約を不満とした「日比谷焼打ち事件」以降、日本人はどんどん好戦的になっていたのでは・・・
●日本の世論を好戦的にした新聞、ラジオ。アジア人を差別的に見下し、すぐれた日本人は西洋人には負けてはならないという論調を盛り上げ続けた。

日本人は戦争責任はA級戦犯のえらかった人のものだと思っている。
庶民は召集にとられたり空襲にあったり、ひたすら被害者だと思っている。
ほんとうにそうでしょうか。
責任はもっと細かく考えて見なければならないのでは・・・A級戦犯だけが悪かったという話ではないでしょう。
このままでは、次の時代へ行ってはいけない、と思いました。





『バッテリー』
児童文学で野球モノと聞いてたので、青春スポーツものかと思ったら、ぜんぜん違った。
中学入学まえの少年の気持ちを中心に、家族、まわりの人間との関係を描いた物語です。
都市部から祖父のいる田舎へ引っ越してきた状況でおこる日常を描いているだけ、
といえばそれまでなのですが・・・・・たいした事件も起こらない。
でも、人と人がぶつかったり、うっとうしかったり、純粋な弟や新しい友達がまぶしかったり。
少年がどういう捉え方でまわりのことに反応し、対処していくのか、これがなぜかスリリングに感じられて、魅力的な物語でした。

少年のキャラがいい。超自信家で人の考えてることなんてどうでもいい、と思っていて
両親に対しても誰に対しても、見下したようなところがある。ちょっとイヤな奴です。
硬派、というのでしょうか。年齢設定が中学入学前にしては大人びすぎている
と思いましたが、迫力のある人物だなと 興味がわきました。

読むうちだんだんわかることですが、少年は冷徹な自分を通そうとしているが、
その実、自分では否定しているようだが、家族に理解されたいし、まっすぐな弟に嫉妬することがあるし、コワモテな自分を持て余しているらしい。

終盤、少年は自分のやさしくなく素直じゃなく、意地悪なところに自家中毒をおこしたように
ぐしゃぐしゃになってしまいます。 少し弱気をみせて友人に頼ってしまったりもします。

しかし、やっぱり少年は急にいいヤツになったり、素直になったりするわけではありません。
現実は、そんなにおめでたくはできていない。
そんなリアリティに好感がもてました。
この本では少年に大して変化は見られないのです。変化するとすれば、まだまだ時間や経験が必要でしょう。。。。

あっ  もしかして、続編ではスポ根になったり、友情ものになったりするのかな????
『バッテリーⅡ~Ⅵ』 の続編、読んでみたいと思います。

バッテリー [ あさのあつこ ]
¥540
楽天
『永遠の0』 百田 尚樹 講談社文庫、単行本 太田出版。

感想。「やられた!これは確かに売れる本だわ・・・・・」。 ぜひみんなに読んでいただきたい。本屋大賞と帯に書いてありましたが、私が書店員でもきっとオススメコーナーに平積みします。

今はやりの百田尚樹って、どうよ? 放送作家で、小説を書き始めたのは年をくってから、ってことだけど…? と やや舐めたカンジで読み始めたのですが、この人の「読ませる技量」は半端じゃない。放送作家の構成力、視聴率獲得のワザゆえでしょうか。

この本、いわゆる戦争モノです。主人公は特攻で死んでしまったという零戦乗り。神業のような技術を持ちながら命を惜しむ臆病者とそしられたという主人公・宮部の素顔について、孫である現代の「ぼく」が調査をはじめる。戦争を生き残った関係者をたずね、ひとりずつに話をきいていくうち、臆病と言われた謎や特攻で死を選ぶまでの経過が、しだいに明かされていく…  というお話です。

現代の登場人物はテレビドラマみたいにキャラのデフォルメがきついし、セリフも軽々しくしゃべりすぎかなぁ と思ったりしましたが、そのぶんとっても読みやすい。「ぼく」が聞き手とする関係者の「語り」にどんどんひきこまれていきました。
 肝心の主人公・宮部の心情は関係者のわずかな証言と推測でしかわからないが、戦局の悪化により、変化していく様子が垣間見られます。 「決して死なない」 と言った宮部が、ついに死を迎えるまで、読者はぐいぐいひっぱられます。

 また、生き残りの戦闘機乗りによって語られる空戦の様子などは、本物の証言を聞くように臨場感があり、わくわくするシーン満載です。現実の証言ではこんなふうに整然と、しかも多弁に語れるわけがないのですが、そこは小説ならではのリアリティというのかな。本物の証言を再構成したのが、これなのだ… と、多弁すぎる語りクチも気にならなくなりました。

そしてラストに近づくと、ドンデン返しが用意されています!これであきっぽい人でもラストまで絶対に読まずにはいられません。

何よりすごいのは、人を感動させる力がある本だということ。
「これは予測の範囲」というエピソードであっても、なんだかテレビドラマみたいにウソくさいセリフだなあ、などと冷静な視点をこえ、訴えるものがあります。
この本が訴えること、これが愛ってものでしょうか。これが懸命ということでしょうか。何度も涙ぐみそうになることがありました。

戦争なんかあんま興味ないっていう若い人への入門にもなるし。いろいろ知ってるし今更、なんていう物知りな方でも、感動できる本だと思います。

永遠の0 [ 百田尚樹 ]
¥920
楽天
空飛ぶ広報室も、来週で終わっちゃいます。昨日6月15日放送分は、空井の夢の企画がかなって、ブルーインパルスの演技飛行が楽しめました。きれいだったなあ やっぱスゴイです

回想シーンで改めてきづいたけど、空井が泣くシーン、建物の向こうにブルーが地上移動するのが見えるところでは機体の巨大さが際立ってました。撮り方も考えてんだーと感心しました。普通、遠景ばかりになっちゃうもんね。お天気もあるし、飛行機撮影すんのって、大変でしょう。ドラマのストーリー以上のスタッフの苦労がしのばれます。

さて来週は今までとは違う意味で必見です。原作は、単行本の刊行直前に東日本大震災がおこったため、急遽 出版を延期。 最終話「あの日の松島」 を追加してから刊行となったそうです。
松島と取材で関わってきた以上、「私が書かなければ」 と思った……つまり、この作者でなければ書けないこともあったのでは。 
 ラノベなのにハードカバーという異例の扱いの本でしたが、このことによってさらに価値があがった・・・のではないでしょうか?(すいません、実はまだ、本は読んでません。でも直木賞ノミネート。)

本当のところ、放映の最初のころから「あの日の松島」のことが気がかりでした。「ちょっと前の雑誌」の年号が2009だったり、登場人物のケータイがスマホでなくガラケーだったり、明らかに「あの日」の最終回に向かって時間が進んでいることがわかったからです。

しかし、テレビは本や映画とちがって、「見たくないのに見てしまった」という人が発生する可能性がある媒体です。まだまだ傷の癒えない人が多数いる状況で、いったいどのように「あの日」を描くのでしょうか? 興味深々です。ちょっとドキドキものでもあります。いい仕上がりになりますように。

ところで、めずらしく日経に有川 浩の記事があったのでリンクはっときます。
「図書館戦争・空飛ぶ広報室… 作家 有川 浩がもてる理由」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2701U_X20C13A5000000/


空飛ぶ広報室
¥1,680
楽天
『ローマ人の物語』をすべて読んだ人は、どのくらいいるだろうか。
作者が言うように、この小説は人の一生につきあうように、国の一生、つまり生まれてから死ぬまでを通じて描いたものだ。
だから、最後までつきあう… その気持ちで読んだ。

日本史でも戦国時代の小説はおもしろい。だけど徳川15代すべてを小説にしたら、と考えてみてください。やっぱし、中だるみするし、個性のない将軍もいるし、事件の少ない時代もあるし、読み続けるのは苦痛でしょう。

でも、読み終わって、やっぱり読んでよかったと思う。

辺境の日本史と違って、ローマ帝国の歴史のうえに現代世界は成り立っているのだから、世界を理解するうえで 重要な知識をいろいろと得た… と思います。

たとえば
・ローマはいかに地中海を庭のようにしていたか そして 現イスラム世界との関係
・ローマの共和制は なぜ どのように 帝政へうつったのか。
・ローマはおおらかな多神教を捨てて、なぜキリスト教を採ったのか
           (なぜテルマエを捨てたのか!も)
・ローマはどのように、なぜ滅びたか

どれも、学者さんに説明を求めれば 整理された答えが出てくるのでしょうが、いちいち政治のやり方、その時々の人々の暮らしのありようなどを追っていくことによって、体感的にわかる、というのが作者のねらいだったでしょう。 
資料の少ない時代ももちろんあるにもかかわらず、塩野氏が「……と私ならば思う」と憶測を断定口調で連発するあたり、「ほんとにそうなの?」と思うところも なきにしもあらず だったのですが、一応の流れがわかったことは収穫でした。
(正直、塩野氏の翻訳調の文章に辟易して 読み流した部分もありますケド…それはそれ。)

最終巻の図版はある意味衝撃です。文庫の表紙に使われていたコインを年代別にした写真、美術品の出来具合の巧拙をみれば、「文明は進化するものではない」と、ハッキリわかります。

初期のころのコインはやや雑ながら、ヘレニズム文明の美しさを受け継いでいます。
ローマ帝国が勢いのあった時代、コインの鋳造技術、レリーフの精緻さなど、素人目にもすばらしいです。
 それが衰退期に入ると、「子供の絵か?」と思うような稚拙なレリーフ、コインは粗悪で、写真でみてもハンマーでたたけば簡単に割れたりしそう。見るも無残なものです。
 ローマに現存するコンスタンティウスの(だっけ)凱旋門は、技術不足のため、最盛期のレリーフなどを引っぺがしてきて貼ったりしているのだそうな……。もう暗黒の中世、ローマ人にかわって蛮族(ガリア人、ゲルマン人など)がヨーロッパの主役になる時代は そこまで来ているとわかります。

●文化・文明は常に発達するのではなく、後退して滅亡することもある。
●現ヨーロッパ人たちは ギリシャ・ローマ文明の後継者ではない。 西ローマは滅び、東ローマは東方色の強い別物になった

これが私的まとめです。塩野氏はローマはローマが首都でないとローマではない。ゆえに東ローマは認めない。ということを書いてますが、私はローマのよさはキリスト教化した時点で崩壊したのだと感じました。やっぱりローマ人はおおらかに、風呂好きでないとねぇ



ローマ人の物語〈43〉ローマ世界の終焉〈下〉 (新潮文庫)/新潮社
¥540
Amazon.co.jp
Joshin Webにて7インチタブレットを購入!  Nexus7の兄弟みたいなASUS製。Fonepadというものです。wifi、SIMフリーの3G、おまけに通話機能もありという スーパーモデルさんです。これ一台あれば、ケータイなしでも何とかなるかも知れませんねー。海外に行くなら現地でSIMを買えばネットも電話も使えるので、便利だと思います。
IIjMioのSIM 500GB(3か月有効)付きのセットで、29800円。(これは音声は使えません)
本体は25000円程度ということになります。別に、
延長保証をつけました。

さしあたり、使い慣れたAUガラケーはカメラ&非常連絡用にキープして、従来どおり月1300円程度で運用。データ通信や読書は電池切れを気にせずFonepadで…という使い方をします。
私の場合、あまり外で通信しないので、今のSIMが切れたあとは月1000円以内のSIMを買えば十分でしょう。

スマホに機種変更するより、ずっと機器代も維持費も安くて、気軽に買えるし、何より画面が大きいので操作も見るのも楽です。ブログ程度の文章なら、電車の中でも打てそう。

しかし!! 残念ながらAmebloのアプリがめちゃくちゃ使いづらいので、このブログを書くのは断念しました。だめじゃん、アメブロ。Chrome上で、PCと同じように書けるとありがたかったのですがねぇ。

FireFoxが目指すように、早くなんでもブラウザ上でできるようになってほしいものです。いちいちアプリをインストールしないとものごとが始まらない。。。というAndoroidの世界は本当に不便ですね。Androidアプリって、なんでも使えるわけではないのですね。
この機種はインテルなのでフラッシュ系のアプリはダメだそうです。
Air草紙と、e-book japanのアプリも使えないことが判明して、ちょっとがっかりです。

PCとスマホとタブレットがシームレスに使える日が、やってきますように。

あー、Macのみなさんは、もう実現してるのですね、それは・・・?
実はipad mimi と、これと、Nexus7のどれにするか、迷ってたのですが。。。他の2機種は新しいのが出る予定らしく、悔しいので避けました。それに、現行ipad mini は値上がりしましたが、retinaになったら もっと値上がりするでしょう。  結局は進化が激しく、長くは使えないモノたちなので、基本は安くあげ、乗り換えやすくしたほうが良いな、 と判断しました。

Fonepad、画面はきれいだし 動きもなかなか速いと 自分的には思うので、満足です♪