これだけは書いておかなければならない。そんな気持ちで久しぶりにこのブログをしたためております。

 

僕は衣食住の基盤的消費に関してはいったいにUMS主義者であります。すなわち衣のユニクロ、住の無印、食のサイゼリヤ。この辺についてはすでにまとまった主張を書いているので、御用とお急ぎでない方は文春オンラインに寄稿した「UMS主義者、かく語りき」をお読みください。

 

日本が誇る消費財企業御三家。成熟しかつ競争がキビしい日本の消費市場における激烈な競争で鍛えに鍛えられたUMS。これほどイイものが世の中にあるでしょうか。質がイイのに低価格。消費者としては一方的に恩恵をこうむりまくりやがっているわけで、日本国民を代表してUMSには深くお礼を申し上げます。

 

UMSの商品にはいずれも完成度が高いものがそろっているのですが、UMS主義者として「これぞ殿堂入り」という商品を各社1品ずつご紹介しておきましょう。

 

U:Uniqlo UのコットンT。 かのクリストフ・ルメール(自身のブランド「ルメール」はもちろん、エルメスのアーティスティック・ディレクターだったことでも有名)がディレクションをしているUniqlo Uライン。この形、素材、縫製、色合いの全てにおいて完成されたTシャツがたったの1000円ポッキリ。現代の奇跡としかいいようございません。

 

M:極細毛歯ブラシ。毎日使う生活用具として機能とデザインが最高度にバランスされている逸品。290円。色はもちろんクリア。常時ストックしてあります。これはごく一例でありまして、無印の商品はギリギリまで詰められたデザインと商品群を横断するデザインの一貫性がたまりません。ナボナはお菓子のホームラン王かもしれませんが、無印は生活用品の三冠王です。

 

S:フレッシュチーズとトマトのサラダ。すなわちインサラータ・カプレーゼ。この品質と美味しさで299円。あまりに美味しいのでいつもWサイズ598円を注文しております。世界の外食産業でサプライチェーンの構築・運用において間違いなくもっとも優れているのがサイゼリヤでありまして、このシンプルな一皿を食べるとそのことがよどみなく分かりまくりやがります。これホント。

 

UMS御三家に加えて秀逸なのは住の分野のN。すなわちニトリ。UMSNは消費の四天王。この夏に寝床に引くひんやりとしたマットをNで購入したのですが、これなぞは言葉の正確な意味で「お、値段以上」。すでに秋となりましたが、盛夏の昼下がり、水シャワーの後のシーブリーズ大量塗布工程を経てニトリのマットに横になる瞬間。真夏の厳寒。これはもう思い出そうと思っても忘れられないほどの至福のひとときでした。来年の夏がいまから楽しみです。

 

このブログの初期でS8ぐらいだったS22はすでに家を出て生意気にも都内のマンションで暮らしています。彼女が引越しするときに「生活用品はすべてMで揃え給え」と指示を出しておいたのですが、S22はNの方が好みのようで、ベッドをMのにした以外はしきりとNに通ってラグだの家具だのを購入していました。

 

四天王にひとつ加えるとしたら食分野からRでしょう。すなわりリンガーハット。UMSNR(ウムスナーと読む。国連機関みたい)は日本の消費の五人囃子であります。今日もブランチでRを利用しました。僕の選択は「野菜たっぷり皿うどん」。当然ですけど。きくらげ(これが大スキ)トッピングとギョーザを追加して830円。優しい味つけでその名の通り野菜がたっぷり食べられます。マクドナルド(しばしば朝食で利用)やケンタッキー(サンダース大佐のレシピ恐るべし)もイイですが、Rこそが日本発の健康ファーストフードの本命であります。

 

で、UMS主義者というかウムスナリストの僕は、原則的にUの服しか着ないで生活するという社会実験に取り組んでおりまして、すでに開始以来18ヶ月になります。Tシャツやニットやフリースやジーンズやパンツ(ズボン。「感動パンツ」に感動)やパンツ(下着)やシャツやジャンパーやヒートテックやエアリズムはもちろん、ジャケットやドレスシャツやベルトや帽子もぜーんぶU。

 

「原則的に」というのは若干の例外があるからでありまして、どうしても上下そろいの背広を着なければならないときが35週間に1回ほどございます。このときは仕方なく、夏冬それぞれ1組だけ残してある(後は全部廃棄した)背広の上下を着用に及びます(ネクタイは3本しか持っていませんが、これも昔から使っているものでユニクロではない)。

 

もうひとつの例外は超重衣料のコートおよび革ジャンで、これにつきましては、この25年ほど使っているグレンフェルのダッフルコートおよびこれまた10年ほど使っているクロムハーツの名作革ジャン「JJディーン」、これだけは手放せないので使い続けています。

 

で、ここからが本題なのですが、これまでもあちこちで話したり書いたりしているように、僕は「オールマイティ・ウェア」という服飾生活のコンセプトを確立しております。「オールマイティ・ウェア」をご存知ない? 当然です。これは僕が20年ほど前に勝手に確立した概念でございまして、「(できる限り)いつでもどこでも同じ服を着ている」という生活様式を意味しています。

 

こう言うと、故スティーブ・ジョブズさんの黒いTシャツ(もしくはタートルネックのニット)とジーンズ姿を思い浮かべるかもしれません。しかし、これはオールマイティ・ウェアとは似て非なるものであることに注意が必要です。オールマイティ・ウェアというのは時間軸における着用の連続性に特徴があります。すなわち、起きている時も寝ている時も、家にいるときも外に出ている時も完全に同じ服装。これがオールマイティ・ウェア。

 

かくいう僕でも仕事の時はさすがにオールマイティ・ウェアを脱いで、デニムなどの「フォーマル・ウェア」に着替えます(それでも電通の仕事のときは隙あらばオールマイティ・ウェアで行ったりする)。ただ、家にいるときは、寝ても覚めても(比喩ではございません)オールマイティ・ウェア一本やり。外に出るときでも、犬の散歩やジムはもちろん、日用品の買い出し、郵便局や銀行などの用事、近所での外食(「ピザハウス・モッコ」、とんかつの「稲」、中華料理の「黒龍」、カレーの「エビン」、ハンバーグの「丘公園」などなど)、こうした用件は全てオールマイティ・ウェアで出かけます。

 

僕はきわめて常識的な人間なので、私的な用向きであっても人と会うときやちゃんとしたお店のときは、さすがにフォーマル・ウェア(デニムのこと)で出かける。しかし、そうした必要性がないときは銀座だろうと青山だろうと丸の内だろうと麻布だろうと、オールマイティ・ウェア。いやー本当にオールマイティ・ウェアってオールマイティですね!

 

講義や外回りがなく、日がな一日仕事場で仕事をする日などは、ここぞとばかりにオールマイティ・ウェアのまま仕事に出撃。朝起きてベッドからはい出たままの服装でそのまま仕事に行き、帰宅して(お風呂に入って下着は替えるものの)そのままの服装で眠り、翌朝起きてベッドからはい出たままの服装でそのまま仕事に行き…(以下4日間ほどループ)という、夢のようなストレスフリー・ライフが実現するのでありました。

 

よく「ワンマイルウェア」というような言い方をしますが、とんでもございません。僕の場合はワンマイルどころか、100マイル、1000マイル、1万マイル先まで起きたままのオールマイティウェアで出かけます。当然ですけど。カリフォルニアぐらいまでなら余裕でオールマイティウェア。当たり前ですけど。

 

この前も、インドのバンガロールに寝床から起きたままの格好で参りました。これがもう大正解で、ムンバイで乗換えだったのですが、バンガロール行きの国内便がいつまでたっても出発せず、深夜のムンバイ空港の劣悪な環境で何時間も足止めを食らったのですが、オールマイティウェアだったのでその辺で寝ころがって楽に過ごせました。

 

オールマイティウェアとして何を選ぶか。春夏は短パンTシャツ(もちろんU)でよいのですが、秋冬のオールマイティウェアを何にするかが問題です。何ぶん毎日のことですので、慎重の上にも慎重を重ねて最高にカンファタブルなものを厳選し、そのシーズンのオールマイティウェアに任命することにしております(いかんせん毎日着用するので、だいたい2シーズン、最長でも3シーズンで着つぶす)。

 

下はずっとグレーのスウェットパンツで変わらなかったのですが、上はイッセイミヤケの黒のスウェット(これは3シーズンに渡って昼夜なくフルに着ていたら、コットンがシルクのようになり最高だった)→パタゴニアの薄手のフリース「R3」→チャンピオン謹製スウェットシャツ→(社会実験開始と共に)Uniqlo Uのスウェットパーカというように変遷してまいりました。

 

で、今年に入って、ラクさという点ではこれ以上ない逸品を発見するに至りました。それがUの「スーパーストレッチスウェット」の上下であります。今年の1月からオールマイティウェア現行モデルとして導入し、秋になったのでまた引っ張り出してきて使っております。

 

これがそれ。360度どの方向にも果てしなくストレッチが利き、快適なことこの上なし。まさに究極のコンフォート。上下で1980円ポッキリ。

 

いつだったかミッドタウンのルシアン・ペラフィネのお店で70万円もするカシミアのセーターを試着したところ、店員の方が「これ、最高に気持ちイイでしょう」と言っていましたが、Uのスーパーストレッチスウェットの方がよっぽど気持ちイイ。しかも価格は350分の1。

 

ところが、です。世の中にそうそううまい話はないわけでして、この現行オールマイティウェアの問題点はどうしても範囲が1マイルに限られてしまうということ。モッコや黒龍や鷺沼東急ストア(いま名前が洒落たのに変わっているが忘れた)に行く分にはかまわないのですが、それ以上遠くに行くとさすがに「寝間着感」が強すぎて、丸の内やサンタモニカやデンパサールにこのまま行くのは躊躇せざるを得ません。

 

若い人ならイイかもしれませんが、後期ド中年のハゲがこの姿で出かけると、「浮浪者」というか「焼け出された人」というか「病院から抜け出してきた人」というか、いずれにせよ訳あり感が漂い過ぎてしまいます。これぞトレードオフ。快適性と汎用性の二律背反。このトレードオフだけはどうしても克服できず、以前であれば汎用性を優先しておりましたが、スーパーストレッチの安楽も捨てがたく、1マイル以上の場合はやむなくユニクロのスウェットパンツとUniqlo Uのスウェットパーカというフォーマルに着替えるようにしています。

 

以上、トレードオフに屈した悔しさで、やむにやまれず書いた次第でございます。電通の安田本部長、ユニクロのスーパーストレッチスウェット上下セットいかがでしょうか。

このところずっとアストンマーティンの「シグネット」という超小型車を営業車に使っております。カテゴリーとしては普通自動車なので幅は普通にあるのですが、長さが軽自動車よりも短い。



これがそれ。

 

営業車の生命線は1に小さい、2に壊れない、3に燃費がイイ、この3つでありまして、営業先のあちこちで臨機応変に駐車しなければいけないものですから、何よりも1の「小さいこと」がカギになります。2については基本的にトヨタ製なので安心(ひとつ前は、シグネットのベースモデルのトヨタ「iQ」に乗っていた)。3については、自家用のハイブリッド車(トヨタ「アクア」)ほどではありませんが、まずまずの水準。

 

しかも気分はジェームズ・ボンド。「007 ゴールドフィンガー」に出てくるアストンマーティン「DB5」(これが過去に生産されたクルマの中でいちばんカッコイイ)と同じ色に塗装しています。

 

シグネットは発売されたと思ったら2年で生産終了してしまい、聞くところによると世界で150台しか販売されなかったとのこと。もう手に入らないので、現役で仕事をしているうちはずっとこれを使い続けようと考えております。そのためにはこまめな点検が大切。近所のトヨタのディーラーに持ち込んで定期点検をやりました。フィルターを清掃してもらってクーラーの効きも改善。すでに8万キロほど乗っていますが、さすがにengineered by Toyota、コンディションにとくに問題はなく、このままあと10年はいけそうです。

 

ということで、クルマを買い替える予定はまったくないのですが、もし営業車の制約をはずしてスキなクルマを買う(ただし自分のお金で)ということになったらどれにするか。現行のアストンマーティンにはまったく関心ございません。往時の面影はなく、平凡なスーパーカーになってしまいました。だいたい値段が高すぎるので僕には買えませんが、仮に半額だったとしても興味なし。

 

で、ぜひ乗りたいと思う現時点でのナンバーワンがダッチ「チャレンジャー」。現行モデルはいよいよ古式ゆかしいアメリカン。21世紀のクルマとは思えないほどイイ味出しています。

 

「ダッジ チャレンジャー」の画像検索結果

これがそれ。色は何といっても黒一色がイイ。内装も真っ黒。ブレンボのオレンジが利いている。

 

「ダッジ チャレンジャー」の画像検索結果

 伝統色のオレンジもeeなあ!ボンネットの盛り上がり(←「エンジンが収まりきれないんだよ!」というアメリカンな主張)とエアインテークが最高。これ、1970年モデルといってもしっくりきます。ダッジのデザイナーはよーくわかっていらっしゃる。しかも、内装が超ダサい。これでもかというほど安っぽくユルユルのデザイン。スミからスミまでアメリカン。この辺も意図的なのでしょうか。だとしたらなおさら素晴らしい。

 

V6 DOHC 3600ccのPENTASTARエンジンよりも、V8 OHV 5700ccのHEMIにしたいところ。このHEMIエンジンは実に凶暴な代物。営業車の要件の真逆。「(異様に)デカい」「壊れる(と思う)」「燃費が(異常に)悪い」の3条件をよどみなく満たしまくりやがる逸品です。まさに「チャレンジャー」。しかし値段は手ごろ。

 

子どもの頃の昭和40年代、家のクルマはフォード「カプリGT RS」でした。当時はアフリカにおりましたが、ヨハネスブルグから2泊3日ぐらいの行程でケープタウンまで、砂漠のようなところを突っ走って旅行したのを覚えています。まさにグラン・ツーリズモ。

「フォード カプリ RS」の画像検索結果

これがそれ。ボンネットの盛り上がりに注目(ただし家のは銀色のボディに黒のソフトトップだった)。このクルマのカッコよさが少年期に刷り込まれておりまして、ロングノーズに惹かれます。

 

より現実的な路線でいえば、現行のレクサスRCがカプリマナーの古典的GTデザインでカッコイイ。

 

「レクサスRC F SPORT Prime Black」の画像検索結果

これがそれ。やっぱり黒がイイですな。内装も黒一色。レクサスのスピンドルグリルはあざといと嫌う人が少なくありませんが、僕は大スキ。アストンマーティン・ザガートを髣髴とさせます。

 

RCには「F」という特別モデルがあります。

 

「レクサス RCF」の画像検索結果

これがそれ。エンジンはいまどきノンターボの5リットルV8。でたときに試乗してみましたが、まったく現実ばなれしていて、日本の公道では無意味なハイパフォーマンス。フツーのRCで十分。むしろハイブリッドを選びます。

 

仕事をしないジジイになれば、日本でもチャレンジャーにチャレンジできるかもしれません。引退が楽しみになってきました。

仕事が終わってしまうと特にやることはありません。ジムを経由して即座に帰宅。後はゆっくり休憩。休憩の友は本と映画と音楽。


 映画では最近『ノーカントリー』を久しぶりに観ました。コーエン兄弟の映画が大好きなのですがこれはその中でも最高傑作だと思います。前編を覆うざらついた感じ。とりわけエンディングに色濃く出ているのですが、これはようするにアメリカ現代文芸作品でありまして、超ドライな風味がたまりません。

 

で、次は『テンプテーションズ物語』。これは大好きな映画で DVD を持っております。見るのは10年ぐらいぶりだったのですが、何回観てもイイ。キャストがイイ。とくにエディケン役の人。ラフィンも最高。ニューイヤーのショーでラフィンがテンプテーションズのステージに飛び入りするところ、ここは本当に名場面だと思います。デヴィッド・ラフィンは実際にこういう人だったんだろうな、と思わせるものがある。


で、いつもどおり深く感動しましたので、テンプテーションズを歌いたくなりました。読書や映画と並んで音楽は日常生活に欠かせませんが、休日の余暇活動としては、最近は聴くよりも歌うほうが多くなりました。とはいってもカラオケに行くわけではございません。ギターを弾きながら一人で歌います。


で、当然のことながらまずは映画のエンディングでも使われていたMy Girlを歌ってみます。イントロといい歌詞といいメロディーといい、これ本当によくできた曲ですね。モーターの黄金期を象徴する極上のポップス。聞いてみて改めて分かったのですがコードは単純に C と F を繰り返すだけ。この単純なコード進行の上によくまああれほど素晴らしいメロディが出てきたものだと思います。さすがにスモーキー・ロビンソン。


で、ギターを弾きながら歌う場合はコード進行が面白い曲もまたイイわけで、最近よく歌っているのはノラ・ジョーンズのDon't Know Why。もはや古典となった名曲。ジョーンズはキーがやや低いので、男の僕でも歌えます。


で、この曲のコード進行が実にイカしてるんですね、これが。僕は歌う時に採用しているコードは、歌い出しでうと、Gmaj7→G7→Cmaj7→B7+5→Em7→A7→D7sus4→G。このCmaj7→B7+5が効いています。これでいい感じの浮遊感が出てるんですね、ええ。


本と映画と音楽しかない。しかしそれしか必要ない。これが理想の休憩です。

久しぶりにMotown全盛期の数々の名曲をCDで聴いたりYoutubeで観たりしたのですが、60年代半ばのMotownナンバーこそ究極のポップス。改めて確認しました。

 

その中でもTop of topsな名曲がFour Topsの"I Can't Help Myself (Sugar Pie Honey Bunch)" (1965)。当時のマナーにしたがって2分46秒という短い尺。AメロもBメロもブリッジもサビも前サビも大サビもない。ただひとつのメロのかたまりがあるだけ。第1コーラスの歌詞で言えば

Sugar pie, honey bunch
You know that I love you
I can't help myself
I love you and nobody else  

これだけ。このフレーズが延々と繰り返されます。

 

これ以上ないほどポップなメロではありますが、改めて聴いてみるとどこにもヤマがない。淡々としている。盛り上がりも盛り下がりもなくフラットなメロディで流すだけ。現代の基準でいえば異様にシンプル。それでも最高にキャッチー。この頃の主力ソングライティング・チーム、Holland-Dozier-Hollandの比類なき才能の発露であります。

 

本作と並ぶHolland-Dozier-Hollandの名曲にThe Supremesの"Baby Love"(1964)がありますが、これもまたワンメロディーの2分36秒。フワーッとしたメロのかたまりがひとつあるだけ。「構成」というものが成り立たないほどシンプル。使われている音のレンジが狭い狭い。どこにも「聴かせてやるぞ!」という要素がない。異様にナチュラル。で、たまらなくポップでキャッチー。Diana Rossが「ウーウ、ウー」というだけで耳と心が鷲づかみにされます。

 

Motownの主力ライターとしてこの時代の双璧はSmokey Robinsonであります。この人の曲もヒジョーにシンプルにしてキャッチーなのですが、例えばTempsの大ヒット曲"My Girl"や”Get Ready"を聴くと、一応曲にA→Bという「構成」があります(ただし、「ハイここからサビですよー!」という下品なものはない。これ大切)。しかし、Holland-Dozier-Hollandにはそれもない。ひたすら淡麗にしてピュア。まざりっけなし。何も足さない。何も引かない。それなのにコクが深い。飽きがこない。何度でもいつでも楽しめる。極上のコンソメスープの如し。

 

いつの時代も、ホントに優れたクリエイティブというのは、こういうものなのでしょうね。すなわち、「シンプル」「ナチュラル」「狙ってない」「それ一発」「流れていく」。

 

もうこういう曲は誰も創れないのいではないでしょうか。

 

 

普段は滅多に映画館に行かないので(理由は横になれないから)、新作映画を観る機会はあまりございませんが、先日、キャリフォーニアはサンノゼへの出張のおり、往き帰りの飛行機の中で何本か新作を観ることができました。

 

『アイ・トーニャ』『バリー・シール』『ザ・コンサルタント』『キングズマン ゴールデンサークル』、どれも面白かったのですが、とくに『アイ・トーニャ』はよろしゅうございました。

 

一癖も二癖もあるフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングとそれを取り巻く人々を通じて、アメリカンな愚と間抜けをヴィヴィッドに描いておりまして、出演俳優がいずれも素晴らしい演技で魅せてくれます。ハーディングの「腹に一物」ぶりが余すところなく描かれまくりやがっておりまして、だからといって憎めないという微妙なキャラクターをマーゴット・ロビーがヒジョーに上手く演じております。母親役のアリソン・ジャネイの芸達者振りも実にイイ。ダメ人間のオンパレードなのですが、全員とにかく反省しない。前へ前へと進んでいく。この妙にカラッとした人間の愚にグッときました。

 

で、選手としての絶頂期、スケートリンクで縦横に滑る場面にかぶせて、フォリナーの"Feels Like The First Time"が流れます。これが映像とジャストミート。ルー・グラムのザラザラと乾いた歌声がハーディングのキャラクターとパーフェクトマッチング、ミック・ジョーンズの高揚感のあるメロディがハーディングの才能が爆発する瞬間を煽りに煽る。映画における音楽の使い方として最上のものを見せていただきました。

 

「歌は世につれ世は歌につれ」と申しますが、ある曲を聴くとその頃のことごとがブワッーとホリスティックに脳内で再生されることがありますね。名曲の文脈保持力・再現力と申しましょうか、これが音楽のひとつの素晴らしいところ。僕にとって"Feels Like The First Time"はまさにそういう曲です。『アイ・トーニャ』で改めてこの曲を全身で楽しんでいたころを思い出させてもらいました。以来、営業車の中でヘビーローテーションがかかっております。週一で出ている文化放送の朝のニュース番組『The News Masters Tokyo』でもエアーしていただきました(ちなみに、この番組ではしばしばオンエアする曲の選択もやらせていただいておりまして、ご用とお急ぎでない方はご一聴いただけますれば幸いに存じます。このところは「都倉俊一先生傑作選」という持ち込み企画コーナーで、「私の歌」「ブルドッグ」「ひと夏の経験」「渚のシンドバッド」「個人授業」といった一連の名曲美メロを解説いたしました。僕の出番は火曜日の8時台です)。

 

この曲の邦題は「衝撃のファーストタイム」。当時中学生だった僕にとって、フォリナーのデビューアルバム"Foreigner"との遭遇はまさに「衝撃のファーストタイム」でありました。ヒットした"Feels Like The First Time"はもちろん、"Cold As Ice" "Long, Long Way From Home"など名曲満載。フリーやバドカンがスキだった僕にしてみれば、同じ路線のザラっとしたロックでありながら、メロディーがもっとキャッチーで("Long, Long Way From Home"の中盤のホーンのフレーズはビートルズのパクリとしか思えない)、これはステキなバンドが出てきたものだと大喜びで聴いていました。

 

私見ではフォリナーはこの最初の1枚がすべてであります。2枚目の"Double Vision"の大ヒット、さらには4枚目の”4”の特大ヒットの後、「スーパー・スタジアム・バンド」になってからのフォリナーはデビュー時の美点がことごとく除去されてしまいまして、まったく関心ございません。

 

フォリナーの"Foreigner"は僕にとってワン&オンリーの歴史的名盤。少しでもイイ音で聴きたくなりSACDフォーマットで買いなおしました。

 

日常生活の中には、強文脈・濃文脈の名曲と再会する意図せざる機会が潜んでいます。名曲は忘れた頃にやってくる。文字通り、”Feels Like The First Time” feels like the first timeなわけでありまして、これぞプレシャス・モーメント。これからも偶然の再会が楽しみです。

2018年の仕事始めは文化放送の朝のニュース番組、The News Masters Tokyoでした。

 

これがそれ。

 

年末からしばらく仕事をしない日が続き、すっかりデトックスしました。この歳になると、長いこと眠り続けることができなくなっているのですが、不思議なことに、一定期間仕事からはなれていると、若い頃のように8時間でも9時間でも眠り続けられます。暢気な仕事をしている僕でも、やはり知らず知らずのうちに一定の負荷がかかっているということでしょうか。

 

で、このラジオのお仕事、当初は番組がスタートするときに週1回の出演でどうか、と打診をされたのですが、毎週はちょいとキツいと思いましてお断りし、月に1度出ておりました。しばらくこのペースでやっているうちに、朝のラジオの仕事は実にイイということが分かり、昨年秋から毎週金曜日のレギュラーをお引き受けしております。

 

テレビといっても、僕が出るのはニュースの解説程度なのですが、同じ朝のニュース番組でも仕事としては、テレビよりもラジオのほうが僕はずっとスキです。それはなぜかと尋ねたら、

  1. 自分なりの考えごとをご提供するというのが僕の仕事でありまして、これはテレビでもラジオでも変わらないのですが、テレビの場合、番組に1時間出ていても意見を述べるのは合計でホンの数分に過ぎません。これに対して、The News Masters Tokyoの場合、わりとゆっくりと話をすることができます。
  2. ラジオは自由度が高い。テレビでも好きなことを話させてもらえますが、ある程度話のポイントをキャスターや他の出演者の方々と事前にすり合わせておく必要があります。その点、ラジオはまったくのぶっつけ本番。その場の流れで自由に思いついたことをお話できます。台本もほとんどないに等しい。
  3. これに関連して、テレビだと(生放送のニュースの場合)番組の開始2時間か1時間半ほど前に曲に入って打ち合わせをする必要があります。一方のラジオは打ち合わせの時間が短い。というかほとんどない。30分ほど前に曲に入り、ご挨拶やコーヒートークをひとしきりしたらすぐにスタジオに入って本番となります。拘束時間が短くてイイですなあ。
  4. しかも、僕の出番は7時台と早いので、その日の仕事スケジュールとのコンフリクトもほとんどありません。出番が終わってジムに行き、仕事場に入ればフツーに普段の1日の仕事ができます。
  5. さらにいえば、お願いすれば自分のスキな曲をオンエアしてくださいます。このところはイントロの天才(ラジオはイントロ勝負)、ドゥービーブラザーズを集中的にかけていただいております。この辺もラジオは柔軟でeeなあ! ときどきはBluedogsの曲もかかります。ありがたき幸せ。
  6. これはラジオというよりThe News Masters Tokyoという番組に固有の美点なのですが、ディレクターや構成作家、キャスター、アナウンサーの方々がナイスガイぞろいで、当方といたしましてはヒジョーに気持ちよくやらせていただいております。今朝はChina Groveでした。
  7. メインキャスターはプロゴルファーのタケ小山さん。僕と同い年でいらっしゃいまして、対人関係能力が抜群、実にチャーミングな方です。アナウンサーは小尾渚沙さん。きっちりとしたプロの仕事ぶりで頼りになります。

 

この方々がその方々。

 

毎年気をつけているのですが、長期休暇(夏休みと年末年始)明けはゆるゆると始動するに限ります。いきなり難しい試合に出て全力投球すると肩を壊します。今年も朝のThe News Masters Tokyo終了後、そのままジムに行き、トレーニングとサウナのあと朝御飯を食べてすぐに帰宅いたしました。実働1時間の仕事始め。これぐらいがちょうどイイんですね、ええ。

 

来週からはきっかりと仕事をしたいと存じます。

毎年年末に、年初に掲示した目標を達成したかどうかをレビューしているわけです。本年の3大目標は以下の通りでした(今年の1月の記事より引用)。 

 

1.77キロを意識する

昨年と同じ、しかも楽々と達成できた目標を継続して掲げることにいたしました。考えれば考えるほどこの目標設定は上手くできている。とにかく「意識する」だけでイイ。すなわち無理がない。しかも意外と実用的。少なくとも体重は80キロから増えない。あと8年ぐらいこの目標を掲げ続ければきっと夢の77キロになることでしょう。

 

2.姿勢を良くする

具体的には肩甲骨を中に入れ、肩を後ろに引くように意識する。昨年は春に頚椎ヘルニアでひどい目に合いました。早川さんのご紹介で、東京プロポーションラボというジムのトレーナー、 知念穣さん(この方はヒジョーに教えるのが上手い)の指導を仰いだところ、根本的な原因は結局のところ姿勢にあるということが判明。肩甲骨周りの筋肉をリリースして姿勢を良くするトレーニングのコツを伝授していただきました。以来、ジムや自宅で実行しているのですが、これがまことに調子がよろしい。首や肩だけではなく、長年の課題だった腰の方もコリが軽減されました。今年は肩甲骨を意識したトレーニングとストレッチングを本格的に習慣化して、正しい姿勢で生活する所存です。

 

3.脱力してメイル仕事をする

このご時勢、とにかく毎日数十本のメイルがやってくるわけです。この相手をするのが一苦労なのですが、昨年までは早く済まそうと集中して取り組みすぎていたような心持ちがいたします。今年は気持ちを切り替えて、メイル仕事は肩を後ろに引きつつせいぜい脱力してやろうと決めました。そっちの方が疲れないし、かえって効率が上がるような気がしています。

 

ということで、本年もきわめて前向き、積極的にして生産的にして攻撃的な目標設定と相成りました。だれも気にしていないと思いますが、この結果は年末にまたこの場でご報告したいと思います。おそらく3戦全勝だと思います。

 

結果は予想通り3つとも達成でした。当然ですけど当たり前ですけど。

 

1は意識するだけなのできっちりと達成。それにしてもこれは最高の目標設定ですね。意識するだけなので体重はまったく減りませんが、意識のおかげでとくに増えることもない。

 

2も意識ものなのですが、意識が浸透するうちに意識せずとも肩甲骨を締めて姿勢よくできるようになってきました。心身の健康は正しい姿勢から。

 

3については、脱力しすぎてメールチェックの回数が減り、わりと滞留するようになってしまいました。過ぎたるは及ばざるが如し。

 

で、来年の三大目標を高らかに宣言したいと思います。

 

1.77キロを強く意識する

意識するだけなのは同じですが、来年は「強く」という副詞を入れてみることにしました。これで愚行は減ることでしょう(最近の愚行としては、チートスのアメリカンバージョンの大袋とこれまたアメリカンな塩味たっぷりのカクテルピーナッツの缶を成城石井で購入してよどみなく数日で消費、というのがありました。日本のチートスは味つけが上品でよろしくないですね、ええ。アメリカン・チートスこそ最凶のジャンクフード)。

 

2.朝と夜のストレッチ&セルフマッサージのルーティン化

ほぼ毎日やっているのですが、寝る前のセルフマッサージと起床後すぐのストレッチをきっちりとルーティンとして定着させとうございます。こういうことは時間を含めてルーティン化することが大切なような気がします。後期中年生活におきましては、とにかくリズムとグルーヴが大切。リズムキープなきところにグルーヴはなし。

 

3.勉強量を増やす

アウトプットなきインプットは意味がない、最終製品に加工しない部品や素材が工場(つまりは僕のアタマの中)に滞留するのはよろしくない、という信念のもと、この数年はアウトプットとつながらない勉強を意識的に排除する傾向にありました。基本的な考え方は変わらないのですが、これまた「過ぎたるは及ばざるが如し」のような気がしてきたので、もちろんアウトプットにつながるかどうかの見極めをした上で勉強することが大前提とはなりますが、来年は勉強量を50%(当社比)ほど増量させてみようと思います。そのためには日常生活のゆとりが大切。いよいよ無駄なことをせず、肩甲骨を締めた姿勢で、ゆっくりと勉強してきっちり考える状態の時間を増やしたいと存じます。

 

みなさまもどうぞよいお年をお迎えください。

Bluedogsの特徴はライブの機材セッティングにありまして、ギターもベースもシールド一本でアンプ直結、エフェクターというものを一切使用致しません。僕の場合、プレシジョンベースを最近導入したヌードケーブルという逸品でアンペッグの500 Wのベースアンプに突っ込んでおしまい。セッティング所要時間は1分。トーンコントロールはベースもミッドもトレブルも全部フラット。一切つまみは操作せず、イコライザーも使いません。プレシジョン→アンペッグのそのまんまの音が一番気分がイイわけで。

プレシジョンとアンペグの組み合わせといえばなんといってもドナルド・ダック・ダン。ま、色々あるわけですが結局この音が軽音楽におけるベースの原点にして頂点だと固く信じております。

リードギタリスト戸倉隆氏はヒジョーにアンプにこだわる方でして、オールドのフェンダーベースマンのアンプとキャビネットに加えて、これまたオールドのローランドのテープエコーをかたくなに使っています。何も名器なのですが、なにぶん古い製品であるため頻繁にトラブルが発生します。

僕も本当はオールドはアンペッグのアンプを使いたいのですが、値段は高いし重量はあるし、ライブの現場での実用性と安定性を考えると、現代アンペッグでイイや......と割り切っております。クラスDのデジタルアンプでも、音は伝統的なアンペッグのそれを模してあるので、ライブで大きな音で鳴らす分にはほとんど問題を感じません。

先日のライブでも直前のリハーサルでベースマンにトラブルが発生しました。「現代アンプでもフェンダーベースマンの音が出るのが探せばきっとあるんじゃないの?」と戸倉さんに言うのですが、「気分の問題だから」ということで、腕の良いアンプ職人に依頼して全面的に修理してもらったそうです。

音楽演奏は結局のところ気分の問題。これはまさにその通りであります。僕にしてもライブハウスにアンプヘッドを持ち込むのは割と面倒くさいので、Bluedogsの初期の頃はハウスにあるアンプヘッドをそのまま使っていました。ところが、音の好みはもちろんですが、アンペッグでないとどうも気分が出ないんですね。気分が出ないとノリも出ない。ノリが出ないとせっかくのライブが楽しくなくなります。

ということでライブはアンペッグ一本やりなのですが、自宅での練習アンプとしてはこれまで小型軽量で便利なフィルジョーンズのCUBというのを使っておりました。自宅練習用として定評のあるアンプですので特に不満はなかったのですが、これからは自宅練習時点から気分を出していきたいという欲求が「もくもく村のケンちゃん」のように湧き上がってきまして、何が手頃なアンペッグの小型アンプがないかなと物色しておりましたら、ございました! SVTのルックスをそのままに小型化したマイクロCLというのがそれであります。


これがそれ。

自宅の機材コーナーにすっぽりと収まるサイズ。小型小出力ながらしっかりとアンペグの音が出ます。ヘッドとキャビネットが分かれているのもそれっぽくてイイ。

家でベースを弾く時はライブで使用するプレシジョンではなくフレットレスのジャズベースを使うことが多いのですが、とりあえずThe Chikenのフレーズを弾いてみますと気分はジャコ・パストリアス。ポータブルミュージックプレイヤーをつないでブルースブラザースのShake Your Tail Featherを聞いてみますと気分はダックダン。

来年は家でもっとベースを弾きこもうと思います。


自分たちのスキな曲を自分たちでスキなように演奏して気持ちよくなる。これがBluedogsの目指すところでございまして、先日のライブでもすっかり気持ちよくなりました。

 

しばらく前までトリオでやっておりましたBluedogsですが、現行モデルは5人編成となっています。

 

中央がリーダーでギターとリードヴォーカル担当の河村隆。名字は異なりますが、僕の実の弟です。子供のころから一緒にやっています。当然ですけど。当たり前ですけど。

 

バンドのカナメはドラムスの松山和男。この30有余年ほど一緒にやっていますが、これほど重くて気持ちイイドラムは他に知りません。まっくんなくしてBDなし。

 

左がリードギターの戸倉隆。サーフィンとロックンロールを愛する分かりやすい男。ヒジョーに真面目な製造業大企業にお勤めですが、この髪型がOKというのは懐が深い会社です。

 

ヴォーカルのゆう。もともと戸倉氏主宰のロックンロールバンド"Suspicious Jenny"のヴォーカルなのですが、現在はバンド休止中につきBluedogsのわりとハードなロックにもきっちり対応していただいています。

 

彼女はステージングがとてもイイ人で、今回はLove Hunterを演るとき、小道具におもちゃのピストルを振り回してくださいました。ダンスの先生なので体のキレもよく、とても同世代とは思えません。

 

ベースとヴォーカル担当は楠木建。とにかくロックとプレべとアンペグが大スキ。

 

気持ちよくなるために大切なのは何といっても選曲。聴いていて気持ちよくても演って気持ちよくなるとは限りません。そこで、ライブの現場で心底気持ちよくなれる曲を選ぶわけですが、絶対の一曲がこれ、Sweet Talker。

 

 

初期のWhitesnakeのハードドライビングなブギーでして、スタジオ盤で聴くとフツーに楽しい曲なのですが、ライブ盤のノリが凄くて、これを自分でも体感したい!ということで選曲いたしました。毎回必ずやりたい曲です。

 

70年代の名曲を中心に演奏しておりまして、その時代に固有の名バンドといえばGrand Funk。American Bandは確かに名曲でライブでもこのところやっておりますが、気持ちよさでいえばなんといってもRock&Roll Soul。これホントによくできた曲で、気持ちよくなることのみに最適化されております。演っていてあまりの気持ちよさに途中で2回ほど気絶しそうになります。

 

これがそれ。

 

バンドの平均年齢も50歳を超え、この年になってもロックで気持ちよくなれる幸せをありがたく思っております。平和と健康に感謝。

いずれまた娯楽の殿堂、渋谷テイクオフセブンでお目にかかれますことを願っております。

先日、いつもの渋谷テイクオフセブンにてBluedogsのライブが行われましたことをここにご報告し、合わせてお越しいただきました皆さまにバンドメンバー一同深く御礼申し上げます。

 

アマチュアバンドの王道を行くBluedogs。すなわち「やっているほうが一方的に気持ちよくなるバンド」。ライブにお越しいただくお客さまをバンド内では「犠牲者の方々」と尊称奉っております。常に無人ライブのリスクを抱えているわけですが、今回も予想以上に多くの方々の尊い犠牲のうえに、1時間ほどすっかり気持ちよくさせていただきました。

 

いずれこちらで動画もご紹介したいと存じますが、まずは静止画(まっくん夫人提供)にてご報告まで申し上げます。

 

リハーサルに集合

 

 

セッティングは例によってノーペダル。アンプ直結のストレートな音づくり。小生はいつものプレベと500Wに増量した新しいアンペッグのヘッドを使いました。ギターの河村氏はレスポールとマーシャル、もう一人のギター戸倉氏はメインにレスポール、サブにグレッチ(か?)をフェンダーベースマンにぶっこんでいます。

 

楽屋にてしばしの休憩。

 

 

はじまりはじまり。

 

 

ドラムはまっくん。今回はとりわけ調子がよろしゅうございました。

 

 

ヴォーカルとダンス担当のゆう氏。踊る踊る。

 

 

かなりハードな曲(例:Two Min. To Midninght)で大興奮。

 

 

お楽しみコーナーのJudas Priest "Breaking The Law"

 

KKダウニング・マナーの戸倉氏。

 

 

犠牲者の方々に敬礼!で終了。

 

安田部長を始めとする犠牲者の方々、次回もひとつご贔屓にお願い申し上げます。