仕事が終わってしまうと特にやることはありません。ジムを経由して即座に帰宅。後はゆっくり休憩。休憩の友は本と映画と音楽。


 映画では最近『ノーカントリー』を久しぶりに観ました。コーエン兄弟の映画が大好きなのですがこれはその中でも最高傑作だと思います。前編を覆うざらついた感じ。とりわけエンディングに色濃く出ているのですが、これはようするにアメリカ現代文芸作品でありまして、超ドライな風味がたまりません。

 

で、次は『テンプテーションズ物語』。これは大好きな映画で DVD を持っております。見るのは10年ぐらいぶりだったのですが、何回観てもイイ。キャストがイイ。とくにエディケン役の人。ラフィンも最高。ニューイヤーのショーでラフィンがテンプテーションズのステージに飛び入りするところ、ここは本当に名場面だと思います。デヴィッド・ラフィンは実際にこういう人だったんだろうな、と思わせるものがある。


で、いつもどおり深く感動しましたので、テンプテーションズを歌いたくなりました。読書や映画と並んで音楽は日常生活に欠かせませんが、休日の余暇活動としては、最近は聴くよりも歌うほうが多くなりました。とはいってもカラオケに行くわけではございません。ギターを弾きながら一人で歌います。


で、当然のことながらまずは映画のエンディングでも使われていたMy Girlを歌ってみます。イントロといい歌詞といいメロディーといい、これ本当によくできた曲ですね。モーターの黄金期を象徴する極上のポップス。聞いてみて改めて分かったのですがコードは単純に C と F を繰り返すだけ。この単純なコード進行の上によくまああれほど素晴らしいメロディが出てきたものだと思います。さすがにスモーキー・ロビンソン。


で、ギターを弾きながら歌う場合はコード進行が面白い曲もまたイイわけで、最近よく歌っているのはノラ・ジョーンズのDon't Know Why。もはや古典となった名曲。ジョーンズはキーがやや低いので、男の僕でも歌えます。


で、この曲のコード進行が実にイカしてるんですね、これが。僕は歌う時に採用しているコードは、歌い出しでうと、Gmaj7→G7→Cmaj7→B7+5→Em7→A7→D7sus4→G。このCmaj7→B7+5が効いています。これでいい感じの浮遊感が出てるんですね、ええ。


本と映画と音楽しかない。しかしそれしか必要ない。これが理想の休憩です。