左の写真は、都電もなか
先日のセミナーのおやつに出て、
とっても可愛くておいしかったので
写真を載せてみました。
先週の土曜日は、セミナーに参加しました。
テーマは「認知症ケアのチームアプローチ」
そもそも「認知症」とは?
「おばあちゃん、ちょっと最近忘れっぽくなってきたな~」というのは、
年を重ねれば誰しも起こること。
「認知症」は、自然な老化による「物忘れ」ではなく
「病気」として捉えられるべきものです。
ちなみに、今や85歳の3~4人に1人は認知症らしいですよ。
(もっと知りたい方は、認知症を知るホームページ
をご覧になってください。
とっても分かりやすいと思います。)
今回のセミナーは、講演はもちろん
グループディスカッションがあることが特徴的で、
「目からうろこ」の勢いで再確認できたこともありました
テーマが「認知症の『チームアプローチ』」というくらいなので、
グループ内にも色々な職種の方がいらっしゃいました。
私が所属したグループは5人。
グループホームで働くケアマネージャーさん
病院で働く地域連携室のソーシャルワーカーさん
地域の家庭医
病院の研修医
そして訪問看護師である私です。
この5人で「BPSDの対応について困っていること」について
それぞれ書き出し、近いものを集めてグループ分けをし、
図解して文章にしていきます(KJ法)。
(BPSDとは、認知症の方の行動障害や精神症状のこと。
Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia の略。)
私がまず面白いな、と思ったのは
それぞれが書き出したものをグループ分けする際、
すでに各々が書いたものでほぼ各々のグループができていたことです。
グループホームのケアマネージャーさん は
「地域住民の理解が得にくい」
「スーパーの人が冷たい」
という地域の方に関する問題
病院連携室のソーシャルワーカーさん は
「本人より周りの人が混乱する」
という施設内で一緒に暮らす人に関する問題
地域の家庭医 は
「相談できる専門医が少ない」
「要介護度が軽めに認定される」
という専門的な機関に関する問題
病棟の研修医 は
「身体抑制をしなければならない」
「忙しい中で、負(怒りなど)の気持ちが生まれる」
という介護/医療者に関する問題
訪問看護師の私 は
「閉じこもりがちで人に会いたがらない」
「『虫がいる』とシーツをなでながら一日中娘を呼ぶ」
という本人の症状に関する問題
それぞれの悩みが見えますよね。
そして、これらはつながっていることに私たちは気づいたのです。
ケアマネさん の挙げた
「地域住民」や「スーパーの人」の理解を得られて
対応が変われば、
「閉じこもりがち」な利用者さんも、
外出に前向きになれるかもしれない。
家庭医 の挙げた
「相談できる専門医」がいれば、
「虫が見える」利用者さんの薬の処方も適切かどうか
評価してもらえるかもしれない。
すぐに解決できる問題かどうかは別として、
多角的なそれぞれの視点が大切だと再認識しました。
この多角的なそれぞれの視点をもって関わることが、
まさにチームアプローチというもの
これを看護師だけでやったら、
多分私と同様本人の症状に関する問題ばかりが
あがってくる可能性が高いと思うのです。
結論としては、やっぱり担当者会議(本人・家族を含め、
利用者さんに関わる色々な職種の人が、
集まって病状やケアに関して話し合う)が大切!
それぞれの視点を共有しないともったいないですものね
チームアプローチが大切なんて
分かりきったことだと思っていたけど、
こういうセミナー等で現場から一度離れて学ぶと
また違った形で納得です