隣接する公園
 写真は、6月末から一週間

 お世話になった病院に隣接する公園です。

 緩和ケア病棟の患者さんとも一緒に

 お散歩しました黄色い花

 とっても気持ち良かったですよ。


 書きたいことが山ほどあった1週間でしたが、

 早2ヶ月以上が経とうとしています。



緩和ケア病棟とは、

病気による苦痛症状を和らげることを目的とした病棟です。

日本では、がんとエイズの方が対象とされています。


私の働く在宅でも、

がんの痛みや息苦しさなどの不快な症状で悩んでいる方がいらっしゃいます。

症状コントロールがうまくいかないことも多いため、

今回の視察研修での1番の目的は、

症状コントロールの実際を学ぶことでした。

今日はその一部を紹介したいと思います。



「がん」というと「痛み」、

「がんの痛み」には「モルヒネ」を使用することが多い、

というのは一般の方も良く耳にするのではないでしょうか。

「モルヒネを使うようになっちゃおしまい」と思っている方もいるかもしれません。


    私が今受け持たせていただいている乳がんのうさぎさんウサギ

        「痛みが強くなったらモルヒネとか強いお薬使うんでしょう?

         多少頭がおかしくなっても仕方ないね。

         それでもいいから、痛いのだけは嫌。」

    とおしゃっていました。

    現在うさぎさんウサギはモルヒネの仲間の薬を使用していますが、

    何でもご自分でなさって、

    友人とお酒を飲んだりたばこを吸ったりもして、
    ぴんと背すじを伸ばして生活なさっています家


モルヒネを含め、

医療目的で合法的に使用している麻薬のことを「オピオイド」と呼びますメガネ

「オピオイド」は主に「痛み」に対して使用します。


しかし、今回視察した緩和ケア病棟では、

     「痛み」以外にも

     「息苦しさ」

     「腹水によるお腹の張り」 

        などの症状緩和に、「オピオイド」を積極的に使用していました。


正しく使えば、こんなにも症状が緩和されるのだということを

目の当たりにしたところです。

呼吸困難感や表現しにくい不快症状へのオピオイドの積極的な使用は、

数年前アメリカでもよく目にしましたが(http://blog.livedoor.jp/fumie730fukuoka2006/archives/cat_26466.html )、

実際に日本の在宅で働いてみて、

困った事例のことを考えながら参加した、

今回の研修は本当に実り多いものだったと思います。

また、同じような使用方法だとしても

「日本の緩和ケア病棟でやってるよ」というと

周囲の納得も得やすい印象があります。


とっても遅いけど、今度こそ少しずつ学んだことを

この場で振り返りたいと思っていますプレゼント