無関心という大罪

 

 

※画像はお借りしているものです。

 

この映画、劇場公開されたときに気になってたんだけどなぜか観にいかんかったんだよな。

なんでだろう?こういうやつはたいがい観に行くんだけどな。

ありがたいことにアマプラで配信してくれてるんでしっかりと鑑賞、結論から言うとこれは“観る人を選ぶ”超傑作なわけだ。

なんで“観る人を選ぶ”のか?

それは面白くないからだ。

エンタメ性ゼロ、ただ自分の感性がマヒしていないか顧みるための作品だからだ。

 

舞台はアウシュビッツ収容所の隣にある居住区。

アウシュビッツ収容所って、教科書とかで名前ぐらい聞いたことがあるだろう、ナチスによるあまりにも残虐なユダヤ人を大虐殺した収容施設だ。

その収容所で繰り広げられた残虐な大虐殺は歴史に刻まれた事実として語り継がれるが、この映画ではそんなことは一切描かれない。

この映画はアウシュビッツから壁一枚隔てた屋敷に暮らす収容所所長の家族の暮らしについて。

家族はプール付きの屋敷で、休みの日は川で水遊び、ピクニックやバーベキューを楽しむ。

 

 

新しい洋服をみんなで選ぶ女性たち、その服は処刑されたユダヤ人からはぎ取った洋服や毛皮…、石ころのように歯で遊ぶ子供たち、おそらくそれは処刑されたユダヤ人の歯…、

収容所では所長の元に業者が新しい焼却炉の商談に訪れている。

2系統ある焼却炉を交互に動かすことにより償却効率を大幅に向上させるという提案だ。

しかしその焼却炉は虐殺したユダヤ人を焼却するためのものだろう、たぶん。

狂ってる…、所長はただ単に仕事に就いているだけ、その家族は何でもない日常を過ごしているだけ…

感覚の麻痺とは恐ろしい。

転勤になった所長に対し、妻は今の生活を手放したくないからと所長は単身赴任を選ぶ。

家族は今まで通り収容所の隣で普通の生活を続けるのだ。

 

客観的に見ると、なんて人たちなんだ…

でも本当にそうなんだろうか?

家族は収容所で繰り広げられている内容なんて全く知らない、おれたちもニュースや新聞で信じられないような悲劇を目にするが正直なところ安全なところから見て、「信じられないね、可哀そうだね」と完全に対岸の火事のような感覚で見ている。

劇中の家族と同じじゃないか。

一つの家族の日常が淡々と語られるんで、残虐シーンやグロテスクなシーンは皆無、ただ立場が違うがゆえに潜む人間のグロテスクさに感嘆する。

まるでおれ自身の醜さをあぶりだされたようだ。

正直、辛い映画だった。

 

 

  鑑賞メモ:Amazonプライム

 

放射線クリニックでのCTが思いのほか早く終わったので坂角に遊びに行くことにした。

一番安い交通手段、JRとバス乗り継いでな。

 

 

平日だから幾分空いてるかなと思ったんだけど甘かった。

なんでド平日の昼間にこんなにいっぱい人がいるんだ?

万博めっちゃ不評なんじゃないのか?行くたびに倍々ゲームで混雑してるような気がする。

 

まず行ったのはPASONAのパビリオン。

PASONAで見れたのはネイチャーバース、iPS心臓をはじめ最先端医療技術をたくさん見学できてめちゃくちゃ面白かった。

 

 

手術はロボットで遠隔で行う時代、そうなれば病院のないへき地でも手術を受ける機会が増えるし、確実に救える命が増えるだろうな。

ちなみにおれの大腸がんもロボットによる手術を受けた。

(というより先生が執刀したと思っていた…)

実際に動いているiPS心臓が見れて感動した。

iPS技術ってすごい、あと10年以内に実用化されるだろうけどぜひともおれで実験してほしい。

被験者になりたい。

これはiPS心臓の写真。

 

あと、見学した海外パビリオンはモザンビークとインド。

モザンビークってどんな国か知らんかったけど目を見張るようなAI技術を持っててあまりにも意外過ぎて驚愕した。

なんとなくアフリカ系の途上国っていうイメージしてたんだけど…

これは展示してあったモザンビークの伝統的な楽器。

 

 

南国の島って感じがぷんぷんするのにすごいもん作っててまじ驚いた。

あとインドな。

インドの人って頭よくってすごいよな。

なんたってゼロの概念を生み出したんだから。

インド恐るべし、すべての数学の概念はインドから始まったわけだ。

多分、工学分野では世界一だろう、いまや人口も中国を抜いて世界一だしこれから当面世界はインドを中心に回るだろうな。

きれいな鉱石を展示してあった。

 

他には宇宙工学とか人工知能とか、何を見ても面白くって、夢中で見てたんで写真撮るの忘れてたわ。

興味深々の内容は数々の展示だけじゃなく、併設してたインドレストランのカレーの匂い。

カレーの匂いのせいでもう少しで野獣化するところだった。

(レストランはいっぱいで入れなかった…)

ちなみに、インドのパビリオン行く前にキッチンカーで売ってたカレーパン食ったのだ。

 

カレーパン大好き、パン屋に入ってカレーパン売ってたらたいがい買うもんな。

 

あと、ブルーオーシャンドームに行った。

ここでは海洋プラスチックの問題についての出展だった。

世界中の環境破壊は深刻、次の世代に健康な地球を引き渡すために一人一人が動かなければとあらためて思った。

 

おれにもまだまだできることがあるはず、ごみの分別はかなり細かくやる方なんだけど、もっと気をつけるようにしよう。

ちなみに昨日はこんだけ歩いた。

 

さすがに尋常じゃないぐらい足が痛い。

週末は大人しく家に籠っとこう。

 

 

※画像はお借りしているものです。

 

今日は朝から病院に指定された放射線クリニックへ。

この前、わざわざ場所の確認のために電車で行ってみたんだけど、よくよく考えりゃおれは朝のラッシュの電車には乗れなんでタクシーで行った。

タクシーで行くんだったらわざわざ場所確認なんてしなくてもよかったやん…

でタクシー、朝からタクシー代4,000円も遣うはめになった…、これは痛い。

 

今日は造影剤入れてのCT、造影剤入れるんで同意書にサインが必要、同意書よく読んでみたら何千人かに1人ぐらい重篤な副作用でますとか、何万人かに1人ぐらい死にますとか書いてある…

確かに確率はめっちゃ低いし、リスクを事前に言っとかなきゃいけないのは分かるけど、めっちゃ怖いやん。

同意書なんで嫌ならサインしなければいいだけのことなんだけど、実際問題、サインしないという選択肢はないわけで、良く動かない右手でへったくそな字で署名した。

 

でCT、もう慣れっこの近未来的なベッドに横になると造影剤ぶち込まれた。

造影剤が入る瞬間って一瞬で体中が燃え上がるんだよ。

まじで。

こんな感じになるんよ。

 

CT自体は30分もしないうちに終わった。

看護師さんに今日は水分を多めに摂るように言われた。

汗とかおしっこで造影剤が早く体外に出るらしいのだ。

でもアルコールは厳禁ね、と釘を刺された。

飲むなんて言ってないのに…

 

支払い済ませても10時ぐらいには全部終了しちゃった、1日休んだのに…

せっかくの平日の休み、お茶しながら何して過ごそうか考えた末に万博に行くことにした。

仕事してるみんな、ごめんな。

そういうわけでおれは造影剤ぶち込まれた状態で万博に行ってきたよ。

 

 

 

大人の事情てんこ盛りの傑作

 

 

※画像はお借りしているものです。

 

昔みたやつの現代風リブート版。

これはネトフリのオリジナル映画で主演は草薙くん。

昔観たやつは健さんのやつだった。

世界中で大ヒットしてるらしい。

まずは観た結果、なかなか、いやかなり面白かった。

ただ、この面白さはオリジナル版(1975年作なんだって)を観たうえで臨んだら、そして大人の事情を鑑みて観たら面白さ倍増だと思う。(もちろんこの映画単体でも十分に成り立っている。)

 

新青森駅から東京に向かって定刻通り出発した東北新幹線・はやぶさ60号。

車掌の高市和也(草薙剛)はいつも通り乗客を迎える。

そんな中、1本の脅迫電話が入る。

電話によると、はやぶさ60号に爆弾を仕掛けた。

時速100kmを下回ると即座に爆発するといい、犯人は爆弾解除に1,000億円を要求してくる。

高市は極限状態の中、乗客を守り爆発回避に奔走するが、次第に窮地に追い込まれ混乱に直面する。

事態は鉄道会社、政府、警察、国民を巻き込み、犯人とギリギリの攻防戦へと展開していく…

 

オリジナル版のときは今みたいにいっぱい新幹線なかったんで東京発博多行き、そして時速は80km/hしばり。

いまは速度も速いんで時間的制約を伸ばすためか新青森発、そして時速は100km/hしばり。

運転士も女性(のん)になっており現代風にアレンジされている。(オリジナルは千葉真一

そしてトラブルが起こった時の対処にいろんなところの調整が必要になり誰か一人の決断で物事が進まないところが『シン・ゴジラ』に非常に近い、これはサスペンス・アクションのジャンルでありながら間違いなく政治ドラマなんだ。

 

 

オリジナル版にインスパイアを受けてキアヌの『スピード』が作られたのは有名な話だが、そういう逸話からもこの映画はもともと素晴らしい脚本をもっているのだ。

 

犯人の犯行動機や手段などやちょっと???な感じだけど、それぞれの関係者のプロフェッショナルさは見ていてとても気持ちがいい。

これぞ日本品質。

ただ同時に感じるのは日本のインフラの弱さだな。

有事に対する対処のスピード感があまりにも遅い。

だからこそこういう映画が成り立つんだろうが、よくよく考えりゃちょっとあり得ない内容だな。

 

 

 

100km/h以下に落とせない中での救出劇はたまらなくスリリング、おれビビりだから終始ドキドキしながら観ていたよ。

だって終点は東京まで、そして100km/h未満に落とせないって時間的な制約を考えると絶望しかないわけだから。

昔より速度は圧倒的に速くなってる、青森から東京までなんてすぐに着いてしまう。

そこで東京を通過して博多まで走って時間的猶予を稼ぐ、誰でも思いつくことだと思うんだけどここで登場するのが大人の事情。

ご存じの通りJR東日本とJR東海はバチバチの犬猿の仲。

元々、東海道・山陽新幹線だったものにJR東日本が猛アピール。

晴れて新青森出発になっただけではなく、運転士や車掌、アテンダントもJR東日本スタッフがレクチャして全面協力した。

JR東日本が全面的に参入するならJR東海は表に出ない…

複数の企業が入るとき、どこで爆破するか、どこで解決するか…、という問題がある。

もちろん企業イメージの思惑が。

この制約のなかでよくこんな面白い作品を作ってくれたもんだ。

最近、警察とか政府、自衛隊なんかの全面協力を押し出したものが増えてきている。

確かに専門機関が全面協力すると臨場感が圧倒的に違う。

ほー、そんなふうになってるのか、と普段見ることがない場面が見れてめちゃくちゃ面白さがアップする。

今回も新幹線の指令室の様子が見れてすんげぇ興奮した。

その反面、模倣犯が出る可能性があり、特に安全性や機密性が高い軍事、政府、医療なんかは内部をすべて見せてしまうのは躊躇してしまう、当然だ。

今回もギリギリのところまで見せてくれたと思う。

とい事情も考慮して観たら面白さは倍増、いや3倍増だと思うぞ。

 

 

  鑑賞メモ:NETFLIX

 

昨日のこと、朝から曇り、ゆっくり寝ようと思って目覚ましかけずに寝たのに5時ごろにおしっこ行きたくなってトイレに行って、もうちょっと二度寝、次目が覚めたら昼前かなと思ったらまだ7時過ぎだった。

これ以上寝れん…

若いころなんて一日中寝るなんてしょっちゅうだったのにもう何年も昼まで寝るんなんてことはできなくなったように思う。

(入院中はずっと寝てたけど…)

 

今日はなにしようかなと思った末に昼頃から万博に散歩に行くことにした。

朝は曇ってたのに家出るころにはめっちゃ晴れてて暑かったぞ。

思い付きで行ったんで、とくにパビリオンの予約もしてないし、ただぶらっと行ってみただけ。

土曜日は入場予約すらできなかったけど昨日はOKだった。

 

 

 

とくに目的はなかったんで大屋根リングを一周歩いてみようと思った。

大屋根リングの一周は2,025m、つまり約2km。

 

 

行けるんじゃないかと歩き始めたものの結構しんどい、途中で休憩がてらに会場見下ろしたらタイのパビリオンがあった。

さすがタイ、像のオブジェがある、見に行ってみようと大屋根リングウォークは1/3ぐらいで途中降り、なんという中途半端、ま、こんど再チャレンジしよ。

タイのパビリオンの前では楽しそうなダンスをしてた。

 

 

ダンスを見学した後、パビリオンの前でキッチンカーがあったのでドネルサンドというのを買ってみた。

なんだ?ドネルサンドって、初めて聞くぞ。

おなか減ってたから手っ取り早くなんでもいいから食べたかったのだ。

うん、なかなかうまい。

こういうのが日本の衛生基準で食べれるのはいいな。

 

 

 

 

夕方になって、そろそろ帰るかなとゲートに向かって歩いたら飯田グループのパビリオンの前でコンパニオンの人が声をかけてくれた。

おれが杖をついて歩いてたんで優先枠で入れてくれると。

えっ!いいの?

この杖、武器なんだけど。

素材はオリハルコンなんだけど。

なんだかとても申し訳ないんだけどご厚意には甘えることにした。

 

この建物の素材、西陣織りでできてるんだった。

触ってみたら何とも言えない手触りで高貴な気分になったぞ。

おほほほほっ

このパビリオンは飯田グループと大阪公立大学の共同研究による出展で、未来の循環型都市への取り組みが発表されててめっちゃ興味深かった。

 

中にはでっかいジオラマがあってその中にミャクミャクが9体隠れてるんで見つけてみようとジオラマの周りを何周もまわった。

ジオラマは5メートル四方ぐらいあるでっかいやつ。

そのなかにこんな感じでミャクミャク隠れてる。

ちなみにこのミャクミャクはかなりでかいほう。

これ、ウォーリーなんて比じゃないぐらいムリゲーだ。

 

結局2時間近く探しまくって4体しか見つけられんかった。

おれ、なんかやりだすと夢中になっちゃうんだよな。

 

今度こそ帰ろ、いろんな交通手段を試したくて、帰りは路線バスで桜島まで、そしてJRでちょうど直通の万博ライナーってのが出てた。

つくずくラッキーだと思うな。

んで大阪駅まで直通ってめっちゃ楽ちん。

始発だったからずっと座ってたし。

ところが大阪駅で初めて見るホームに着いた。

23番線ってなに?

いつの間にこんなホーム作ったんだ?

どこにつながってるのか全然わからん…、大阪駅も東京駅並みに複雑になってきたな。

まさか大阪駅で迷子になるとは…

 

昨日もよく歩いたわ、足めっちゃ痛い。

また足の裏が水ぶくれだらけ。

またステロイド塗ったんで早く治ればいいんだが。

 

そうそう、おれ万博行くときにミャクミャクタオルを首にかけてる。

さすがにミャクミャクTシャツ着る勇気ないし、タオルが精いっぱい。

こんなタオルして杖ついてたらくっきーまんです。

(杖の色は日によって違います)

 

 

今日は朝から整骨院。

先生の触診でよく眠れてないのと食生活が乱れてる、そして下腹部に冷えが見受けられると言われた。

そして生活正すように言われた…

すんません、欲望のまま毎日を過ごしてます。

 

整骨院での診察終わってから病院の偵察に行くことにした。

おれが受診している大阪国際がんセンターの先生にここに行って診察を受けてくるように指示されたのだ。

都島放射線クリニックってとこ。

で、来週一日休んで受診することになったんだけど行ったことない病院だし場所の確認のため、鶴橋→都島に移動したのだ。

行ったことないところに行くのはちょっとした冒険、スマホでGoogleMap見ながら行くのはダンジョンを進む気分だった。

途中、何度も道を間違えて思ったより時間かかった。

WEBで見たら駅から徒歩10分て書いてあったのに30分近くかかったぞ。

相変わらずどんくさい、以前は一回地図を見たらだいたいのルートは頭の中に入ったんだけど、くも膜下になってからの衰えっぷりは我ながら受け入れられないぐらいツラい…

何とか到着、でここで重要なことを思い出した。

このクリニックに受ける時、朝の早い時間の予約だった。

おれ、混み込みラッシュの電車乗れないしタクシー確定じゃん。

それじゃ別に場所の確認なんてしなくてもよかったんとちゃうんけ?

 


 

目的の場所確認終わってもまだお昼。

別に予定ないし万博でも行ってみるか、というわけでいつもと違うルートで行ってみようと都島→桜ノ宮→桜島と移動した。

桜島からシャトルバス出てるらしいし。

で桜島に着いてサイト見たら今日の入場予約はいっぱいで予約取れず…

ええっ?いっぱいで入れないってどういうこと?

あんだけネガティブなことばっかり言ってたのにみんな行くんじゃん…

それにしても一番バカなのはおれ、どうして最寄りの駅まで行ってから入場予約を調べるかな…、近くまで行ってるのに入れないじゃん。

しゃーない、帰ろ、ととぼとぼ家路へと。

今日は万博行ってないし、特にこれといって何かしたわけじゃない。

なのに家についらめっちゃ疲れた。

疲れた体にはチョコ🍫、チョコのヤケ食い、これしかない☝️

(ほかにやることないし…)

超高級チョコ、ドバイチョコ祭りだ、

バータイプ(1,300円)

 

 

プラネリタイプ(3,500円)

 

 

他にタブレットタイプ(2,900円)もあるんだけど途中で胸悪くなってギブアップだ。

というわけでこれは後日…

 

ドバイチョコ、旨いけど高い…、高いけど旨い。

そもそもリンツのチョコの味大好きなんだよ。

ちょっと前まで高くて手が出せなかったんだけど、一度食べちゃうとポーションとエリクサーぐらいの差があるんだよ。

チョコ食べたら体力全回復、とりあえず休みはもう1日あるんで明日活動できるぐらいにはなった。

さて明日は何をしよう…、映画観に行くか、万博行くか、ひきこもりになるか…、どうせ思い付きで突然決めるだろうけどひと晩考えてみよう。

 

おれにもヘブンズドアーしてほしい

 

 

※画像はお借りしているものです。

 

日曜日に観た2本目は岸辺露伴、大好きなシリーズなんだけど新しい映画するなんて全然知らんかった。

 

絵の好みがもろに出てしまう荒木飛呂彦のJOJOのスピンオフ、おれは原作読んだことないしどちらかと言えばJOJOは途中で振り落とされたクチだ。

 

 

 

人気漫画家の岸辺露伴(高橋一生)は取材先のベネチアの教会で仮面を被った男(井浦新)の懺悔を聞く。

それはかつて冷たくあしらい死なせてしまった浮浪者によってかけられた呪いで「幸せの絶頂を迎えたときに”絶望”を味わう」というものだった。

 

以来、男にはあらゆる幸運が押し寄せるようになるが、呪いを逃れようとする男は幸せを感じてはいけないと信じ、自ら幸運を少しずつ手放していた。

ある日、必死に幸運から逃れようとする男は無邪気に遊ぶ娘の姿を見て“心からの幸せ”を感じてしまう。

幸せを感じてしまった瞬間、かつて死なせてしまった浮浪者が現れある試練に挑むことになる。

男の奇妙な話にのめり込む露伴は人の心や記憶を本にして読むことができる特殊能力「ヘブンズドアー」で男の記憶を読み込むが、自身にも呪いが襲いかかっていることに気づく…

 

 

相変わらず独特の感性の荒木飛呂彦、しかしその感性はたまらなくかっこいい。

露伴の新作の重版が各国で決まるという幸運に編集の泉京香(飯豊まりえ)は大喜びするが、逆に露伴は、自分の作品は自らの才能でヒットしているものであって決して運によるものではないと憤慨する。

この感覚すげぇ、おれならどんなラッキーでも受け入れるが露伴はラッキーすら許せないんだ。

なんかおれ、自分がちっぽけに感じたよ。

ちっぽけというより毛虫だな。

相変わらずミステリーとしての完成度も高い。

全編ベネチアで撮影とのことで日本と違う街並みが何とも素敵だ。

高橋一生と飯豊まりえも撮影とは言え夫婦旅行ができたわけでうらやましい。

ちなみにベネチアのレンガの建物や裏路地なんかはトム・クルーズとかのアクション映画でよくカーチェイスしてるよな。

 

ところで、もしヘブンズドアーでおれの人生の物語りを本にしたら…、退屈すぎて不眠症の人も一瞬で寝れるだろな。

 

 

 

  鑑賞メモ:劇場

 

 

 

頼むから飛行機にぶら下がらないでくれ

 

 

※画像はお借りしているものです。

 

行ってきたよ、『ミッション・インポッシブル』

前編観たのが1年半前、待ちに待った感じ。

前編(PART ONE)観たとき、たしかめちゃくちゃ興奮した、で、今回の観に行くにあたって予習復習でもう一度観た。

 

 

ところが見事なぐらい内容覚えていない…

超絶アクションのところどころのシーンは、あぁ、こんなシーンあったな、って思い出したんだけどアクション映画ってどんだけすごいの観ても深く印象に残らないんだよな。

とはいえ『ミッション・インポッシブル』は一大イベント、追加料金払って音響+スクリーンをいつもよりゴージャスな設備の劇場予約して映画館に突撃だ。

 

今は不偏不党の世の中、かつてアメリカの宿敵はいつもソ連(現ロシア)だったけど、今の世の中、特定の国を悪にするのは難しい。

だから最近の黒幕のトレンドはイスラムなどの宗教、個人のテロリスト、AIをはじめとするテクノロジーとなっている。

特にテクノロジーはやばい。

今回のターゲットは人間の思考・行動を先読みするAI。

核保有各国は互いに疑心暗鬼になり自国の核制御をオフラインにするのを待っている。

えぇ!AIはかけ引きまでするようになるのか!

おれ、仕事ではChatGPTやGeminiを使って文書やコードを書いてもらってる、なんなら複雑なEXCELやパワポも作ってくれる。

AIは便利、ほんとに助かる。

ところがたまにおれの文書やコードの悪いところをトリッキーな指摘の仕方をしてくるんだよ。

しかも同じ質問をしても毎回答えや表現が変わる。

こういうのが相手になるとちょっとまずいと思う。

題材としてはいいと思う。

もちろんアクションは現代のアクション映画では最高峰であることも間違いないだろう。

潜水艦の中のシーンは息が止まるほど苦しかったし、セスナでのドッグファイトでは自分が落っこちるイメージしか沸かなくて座席のアームレストをしっかりと握りしめて(掌は汗でびっしょり)、両足踏ん張って観た。

 

 

 

ただその分アクションを見せるための映画に偏ってしまっていた印象を受けたことも確か。

超絶アクションのつるべ打ちも2時間40分の長尺だとぐったりする。

前後編に分けずに3時間ぐらいの1本にまとめてほしかったというのが正直なところ。

 

 

 

 

 

 

 


こんなこと書いちゃうとネガティブなイメージになっちゃうかもしれんけど間違いなく映画館に足を運ぶべき映画なのは間違いない、おれが保証する。

2,000円ぐらい払う価値は十分にある。

きっと語り継がれるシリーズになると思うんでとりあえず観とけ。

 

ところで、トム・クルーズっておれより年上だよな。

スタントもほとんど使わず自分で演ってるらしいしどうしてあんなに動けるんだ?

マジうらやましい。

 

 

 

  鑑賞メモ:劇場

 

 

 

おれのデミ・ムーアになんて役やらせるんだ!

 

 

※画像はお借りしているものです。

 

今日も元気に映画館に行ってきたぞ。

今日は比較的ゆったりしたスケジュールで2本はしご、やっぱり映画館で過ごす時間っておれには至高の時間だわ。

今日観た映画の前に昨日のレイトショーで観た『サブスタンス』

おれの大好きデミ・ムーアが出てるんだから避けて通れない。

『きのうの夜は…』『ウィズダム』に出てたデミ・ムーアは凶悪にかわいくて以来大ファンなんだよ。

当時はフィービー・ケイツと並んでおれのアイドルだったんだよ。

 

 

最近よく聞くようになった“ルッキズム”、実はいい意味なのか悪い意味なのかよく分からんのだが、おれは見た目偏重、あるいは過度に自分の見た目を気にすること、どちらかというとあまりいい意味ではない言葉だと解釈している。

 

ルッキズム関連の作品はこちら。

 

 

 

見た目重視といっても好みによるところが大きいと思うので、実際は見た目より中身!これは確かだと思うが、もし中身が全く同じだったら見た目がいい方がいいに決まっている。

ま、おれは自慢できる見た目を持っていないから憧れもあってそう思うんだけどな。

 

元人気女優のエリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は50歳の誕生日を迎える。

容姿の衰えにより次第に仕事が減り、ついに長年レギュラーを務めていたエアロビクスの番組からの降板をプロデューサー・ハーヴェイ(デニス・クエイド)に告げられる。

気を病んだエリザベスはついに若さと美しさを得られるという違法薬物「サブスタンス」に手を出してしまう。

 

 

「サブスタンス」を注射すると、エリザベスの背中が裂け、若くて美しいもう一人の自分・スー(マーガレット・クアリー)が現れる。

スーはエリザベスの経験値を持ち、しかも抜群のルックス、いわばエリザベスの上位互換、新たなスターの登場にテレビ業界は色めき立ち、スーは一足飛びにスターダムにのし上がる。

しかしエリザベスとスーは一つの精神をシェアする一つの人間。

それぞれの生命とコンディションを維持するために7日ごとに入れ替わらなければならないのだ。

しかし、スーは次第にルールを破り始める…

 

いや、参った。

冒頭のハーヴェイの食事のシーンを観たときから嫌な予感しかしなかった。

デミ・ムーアが投げキッスなんかしてるしコメディ寄りなのかなと思ってたらかなりえげつないホラー映画、いかにもクローネンバーグが作りそうな感じのやつ。

『ザ・フライ』『遊星からの物体X』『ラビッド』『シャイニング』など既視感のあるシーンが多かったけどかなりキツい、精神的に堪えるやつだった。

これ、映画館の大スクリーンで観るとすごくキツイ、まさに阿鼻叫喚、これをレイトショーで観て終電で帰ったんだけどなんだかすごくやるせない気持ちになった。

レイトショーのわりに7割ぐらいの席が埋まっている盛況で、しかもカップルが多かったと思うんだけど、映画終わった後みんな無言になっちゃってたもんなぁ。

展開もまぁ、そうなるわな、ってわかりやすい感じだけどとにかくグロテスク。

昔はこんなんじゃなかったのに…、という気持ちはちょっとわかる気がする…

ただ、これをデミ・ムーアが演じるというのはかなり衝撃的だ。

美の追求、アンチエイジングも行き過ぎるとえげつないことになる。

間違いなく観る人を選ぶ映画なんで、興味のある人は自己責任でどうぞ。

 

 

 

  鑑賞メモ:劇場

 

 

 

 

今日は(といっても日付変わっちゃったけど)きゃんぽーに行ってきた。

きゃんぽーに行く日って、めっちゃ雨率が高いと思う。

今日はTシャツ1枚で行ったんだけどめっちゃ寒かった。

周りを見ても半袖の人なんて見当たらない…

きゃんぽーの診察で不調なところを相談したらまた調合が変わった…

きゃんぽーは調合が変わるとその味に慣れるまでしばらくかかるんだよな…

 

薬局できゃんぽー薬もらった後は長堀の地下街でひとりすき焼きを食べた。

ひとり用1,430円、こんなに安くていいのか?

ひとり用の鍋で食べれるやつ、すき焼きは黒、白、赤と3種類あったんだけど白にしてみた。

 

卵の色がみごとだ、これでTKGやりたい気分だった。

白いすき焼きって初めてだったんだけど、豆乳ベースだった、なるほどな。

あっさりしてて食べやすかったんだけど、リーズナブルとはいえすき焼きなんだからもうちょっとこってりしててもよかったかな。

ちなみに赤は辛いのではなくトマトベース。

先ほどの卵にINすると箸が止まらなくなった、やっぱりすき焼きは神だわ、肉盛りにすればよかったよ。

 

すき焼き食べた後は久しぶりにおとんとこに顔出してきた。

久しぶりに会ったというのに会話なく、おとんはいつものようにムスッとしてる。

おれは携帯いじくってただけ。

夕方なったら「飯食いにいこか。」と言われて近所の定食屋へ。

雨が激しく降ってたしあんまり遠くに行きたくなかったんで一番近くの定食屋。

ミンチカツと焼きサバ定食。

ちなみに関西ではミンチカツという。

メンチカツとは言わない。

関西で“メンチ”はあんまりいい言葉ではないからだろうか、「なにメンチ切っとるんじゃ!」みたいな。

飯食いながらも特に会話なく、食べた後も心配やから家まで一緒に行くよって言ったら「バカにすんな」って怒られた…

だから30メートルぐらい後を隠れてついて行って、ちゃんと家まで帰れてるか尾行したんだよ、プチ探偵気分でな。

 

おとんの帰りを見届けたらそのまま梅田に出て映画観に行った。

マジ久しぶりのレイトショーだ。

終電で帰ったのなんていつ以来だろう?

今日はしんどいからもう寝る、ちなみに明日も映画観に行く予定。