おれのデミ・ムーアになんて役やらせるんだ!
※画像はお借りしているものです。
今日も元気に映画館に行ってきたぞ。
今日は比較的ゆったりしたスケジュールで2本はしご、やっぱり映画館で過ごす時間っておれには至高の時間だわ。
今日観た映画の前に昨日のレイトショーで観た『サブスタンス』。
おれの大好きデミ・ムーアが出てるんだから避けて通れない。
『きのうの夜は…』、『ウィズダム』に出てたデミ・ムーアは凶悪にかわいくて以来大ファンなんだよ。
当時はフィービー・ケイツと並んでおれのアイドルだったんだよ。
最近よく聞くようになった“ルッキズム”、実はいい意味なのか悪い意味なのかよく分からんのだが、おれは見た目偏重、あるいは過度に自分の見た目を気にすること、どちらかというとあまりいい意味ではない言葉だと解釈している。
ルッキズム関連の作品はこちら。
見た目重視といっても好みによるところが大きいと思うので、実際は見た目より中身!これは確かだと思うが、もし中身が全く同じだったら見た目がいい方がいいに決まっている。
ま、おれは自慢できる見た目を持っていないから憧れもあってそう思うんだけどな。
元人気女優のエリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は50歳の誕生日を迎える。
容姿の衰えにより次第に仕事が減り、ついに長年レギュラーを務めていたエアロビクスの番組からの降板をプロデューサー・ハーヴェイ(デニス・クエイド)に告げられる。
気を病んだエリザベスはついに若さと美しさを得られるという違法薬物「サブスタンス」に手を出してしまう。
「サブスタンス」を注射すると、エリザベスの背中が裂け、若くて美しいもう一人の自分・スー(マーガレット・クアリー)が現れる。
スーはエリザベスの経験値を持ち、しかも抜群のルックス、いわばエリザベスの上位互換、新たなスターの登場にテレビ業界は色めき立ち、スーは一足飛びにスターダムにのし上がる。
しかしエリザベスとスーは一つの精神をシェアする一つの人間。
それぞれの生命とコンディションを維持するために7日ごとに入れ替わらなければならないのだ。
しかし、スーは次第にルールを破り始める…
いや、参った。
冒頭のハーヴェイの食事のシーンを観たときから嫌な予感しかしなかった。
デミ・ムーアが投げキッスなんかしてるしコメディ寄りなのかなと思ってたらかなりえげつないホラー映画、いかにもクローネンバーグが作りそうな感じのやつ。
『ザ・フライ』、『遊星からの物体X』、『ラビッド』、『シャイニング』など既視感のあるシーンが多かったけどかなりキツい、精神的に堪えるやつだった。
これ、映画館の大スクリーンで観るとすごくキツイ、まさに阿鼻叫喚、これをレイトショーで観て終電で帰ったんだけどなんだかすごくやるせない気持ちになった。
レイトショーのわりに7割ぐらいの席が埋まっている盛況で、しかもカップルが多かったと思うんだけど、映画終わった後みんな無言になっちゃってたもんなぁ。
展開もまぁ、そうなるわな、ってわかりやすい感じだけどとにかくグロテスク。
昔はこんなんじゃなかったのに…、という気持ちはちょっとわかる気がする…
ただ、これをデミ・ムーアが演じるというのはかなり衝撃的だ。
美の追求、アンチエイジングも行き過ぎるとえげつないことになる。
間違いなく観る人を選ぶ映画なんで、興味のある人は自己責任でどうぞ。
鑑賞メモ:劇場