おれにもヘブンズドアーしてほしい

 

 

※画像はお借りしているものです。

 

日曜日に観た2本目は岸辺露伴、大好きなシリーズなんだけど新しい映画するなんて全然知らんかった。

 

絵の好みがもろに出てしまう荒木飛呂彦のJOJOのスピンオフ、おれは原作読んだことないしどちらかと言えばJOJOは途中で振り落とされたクチだ。

 

 

 

人気漫画家の岸辺露伴(高橋一生)は取材先のベネチアの教会で仮面を被った男(井浦新)の懺悔を聞く。

それはかつて冷たくあしらい死なせてしまった浮浪者によってかけられた呪いで「幸せの絶頂を迎えたときに”絶望”を味わう」というものだった。

 

以来、男にはあらゆる幸運が押し寄せるようになるが、呪いを逃れようとする男は幸せを感じてはいけないと信じ、自ら幸運を少しずつ手放していた。

ある日、必死に幸運から逃れようとする男は無邪気に遊ぶ娘の姿を見て“心からの幸せ”を感じてしまう。

幸せを感じてしまった瞬間、かつて死なせてしまった浮浪者が現れある試練に挑むことになる。

男の奇妙な話にのめり込む露伴は人の心や記憶を本にして読むことができる特殊能力「ヘブンズドアー」で男の記憶を読み込むが、自身にも呪いが襲いかかっていることに気づく…

 

 

相変わらず独特の感性の荒木飛呂彦、しかしその感性はたまらなくかっこいい。

露伴の新作の重版が各国で決まるという幸運に編集の泉京香(飯豊まりえ)は大喜びするが、逆に露伴は、自分の作品は自らの才能でヒットしているものであって決して運によるものではないと憤慨する。

この感覚すげぇ、おれならどんなラッキーでも受け入れるが露伴はラッキーすら許せないんだ。

なんかおれ、自分がちっぽけに感じたよ。

ちっぽけというより毛虫だな。

相変わらずミステリーとしての完成度も高い。

全編ベネチアで撮影とのことで日本と違う街並みが何とも素敵だ。

高橋一生と飯豊まりえも撮影とは言え夫婦旅行ができたわけでうらやましい。

ちなみにベネチアのレンガの建物や裏路地なんかはトム・クルーズとかのアクション映画でよくカーチェイスしてるよな。

 

ところで、もしヘブンズドアーでおれの人生の物語りを本にしたら…、退屈すぎて不眠症の人も一瞬で寝れるだろな。

 

 

 

  鑑賞メモ:劇場