それで、頭につけてるのは何ですか?
※画像はお借りしているものです。
楽しみにしてた映画をもう一つ、昨日見た『魔女』
とセットで観たかったんだけどどうしても時間の調整がつかずに土日に分けて観ることになった。
今日の映画館はTOHOシネマズ梅田の別館。
ここは昔OS劇場と言って学生時代によく来た劇場だ。
2007年からTOHOシネマズ梅田の別館となったんだけど、何とも古めかしい映画館で妙に懐かしいんだよ。
天井の電気なんて電球が全部点いてるやつ一つもないし、壁のスピーカーがレトロ感がぷんぷんする。
座席の傾斜もほとんどないんで、前に座高の高い人が座ると画面が隠れちゃう。
ちょっぴりノスタルジーな雰囲気での鑑賞だったのだ。
しかも映画館は満席、アニメ以外の日本映画でこんなに盛況なのはめったにないんでなんかうれしかった。
人の人生を本にして生い立ちや秘密を読むことができる特殊能力“ヘブンズドアー”をもつ漫画家・岸辺露伴(高橋一生)。
彼は青年時代に淡い思いを抱いた女性・菜々瀬(木村文乃)から「この世で最も黒い絵」の噂を聞く。
時は流れ現在、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は取材のためフランスを訪れる。
しかし、美術館職員たちもその絵の存在を知らず、データベースを調べると保管場所は今は使われていない地下倉庫となっていた。
岸辺露伴は好奇心が旺盛で、マンガ作品に取り入れるネタを掘り下げていくうちに巻き込まれるミステリーや超常現象を特殊能力“ヘブンズドアー”を使って解き明かしていく。
そういう意味からすると、“ヘブンズドアー”って何?みたいなところがあるんだけど、映画の冒頭でサラっと紹介してくれる。
それに今回の映画では“ヘブンズドアー”はそんなに重要じゃなく、むしろミステリー映画としての完成度の高さが非常によかったと思う。
まるで横溝正史のドラマを観ているような満足感が得られるんだよ。
やっぱり日本映画の本領を発揮するのはこのジャンルだな。
クセ強の岸辺露伴はもはや高橋一生以外考えられない、それにパートナーは天然でちょっとウザい感じの露伴の担当編集・泉京香役の飯豊まりえ。
二人の間にラブ要素が一切なく、あくまで漫画家と編集担当、バットマンとロビンみたいなパートナーなのが何ともいい設定だと思う。
とにかくクールですべてを見通しているような岸辺露伴はまるで古畑任三郎のようでかっこいい。
でも今回よかったのは最後のほうでサラっと語られる京香のエピソード。
このエピソードが抜群によかった、おれめっちゃ好きだわ。
鑑賞メモ:劇場