みなさま、ごきげんよう。

このブログにお立ち寄り下さり、ありがとうございます。


本日7月1日から、
ディズニーリゾートの営業が再開しました!


多くのディズニーファンが待ち望んだ営業再開ですが、

そのディズニーリゾートで、
不本意な形で注目を集めているアトラクションがあります。


それは、
クリッターカントリーの人気アトラクション
スプラッシュ・マウンテン
です。


(ディズニーリゾート公式サイトから引用)


スプラッシュ・マウンテンが近いうちに無くなってしまうのではないかというニュースが、
いまディズニーファンの間で大きな話題となっています。


その理由は、
約1ヶ月前から世界中を席巻している現象の余波なのですが、

多くのディズニーファンは
「きっとあれが原因だ」
と、すぐに分かったのではないでしょうか。

今回のニュースが話題になる前から、
このような事態になってしまう事を予測していたディズニーファンも多いと思います。


今回、
スプラッシュ・マウンテンが無くなるかもしれない一番の原因は、

スプラッシュ・マウンテンの基になった映画にあります。


スプラッシュ・マウンテンは、

1946年に公開された名作
南部の唄
をテーマにしたアトラクションです。


南部の唄は、

ディズニー初の実写映画と言われており、

実写とアニメーションの合成
という画期的な試みが大きな話題となった作品です。


主題歌の
ジッパ・ディー・ドゥー・ダーは、

ディズニーのスタンダードナンバーとして親しまれており、

ディズニーファンなら絶対に知っている名曲です。


アカデミー賞主題歌賞を受賞した曲で、

ディズニーランドのパーク内でもよく流れているので、

誰もが一度は聴いたことがあるはずです。


このように、
ディズニーの歴史を語る上で欠かすことが出来ない名作の「南部の唄」ですが、

映画自体は差別に対する世間の意識が変わってきた1980年代に封印されています。


その一方で、これまでは
歌やアトラクションは映画とは分けて考えるべきなので問題ない
という考え方が一般的だったように思えます。


ところが、ここ1ヶ月の世界的な動きの中で、

アトラクションも歌も映画から派生した物だから封印すべき

という主張が突然降って湧き、あっという間に多くの賛同者を集めました。


この状況を重く見たアメリカのディズニー本社は、

スプラッシュ・マウンテン全面リニューアルを決定しました。


現時点での対象は、アメリカ本国のディズニーランドディズニーワールドで、

南部の唄」から「プリンセスと魔法のキス」をテーマにしたアトラクションへの全面リニューアルが決まっています。

リニューアルの規模を考えると、
全く別のアトラクションに作り替えると言っても良いレベルで、

スプラッシュ・マウンテンという名前自体、別の新しいアトラクション名に変更される可能性も十分あり得ます。


また、
アトラクションで使用される楽曲も全て、
南部の唄」の楽曲から「プリンセスと魔法のキス」の楽曲へ変更される見通しです。

なので今後、
「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」が二度と聴けなくなる
可能性が高いです。


つまり、アメリカにおいては、
スプラッシュ・マウンテンの消滅
ジッパ・ディー・ドゥー・ダーの封印
ほぼ決定したと言えます。


こうなった以上は、
日本も同様の対応を取る事は間違いないと思います。

なので、
日本のディズニーランドからスプラッシュ・マウンテンが消え、
「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」を二度と聴けなくなる日も近い
と思います。


この一連の動きについて、
時代の変化を考えたら当然」と思うか、
やりすぎ」と思うかは、
人それぞれだと思います。


ですが、なぜ「南部の唄」を狙い撃ちするのかは謎です。

まず大前提として、「南部の唄」はレイシズムを助長するようなストーリーではありません。

歴史的事実を意図的にねじ曲げた作品ではありますが、
そもそもファンタジー映画に歴史学的なリアリティを求めるのも不思議な感じがします。


その反面、ウォルト・ディズニー氏がレイシストであった事については、多くの人が敢えて目を背けている気がします。

南部の唄」の試写会で、
主演のジェームス・ハケットさんを会場に招待しなかったというエピソードは有名です。

なので、そのような背景も含めて、「やっぱり『南部の唄』は封印すべき」という意見があることは理解出来ます。


その一方で、
ジェームス・ハケットさんを含む出演者の皆さんや、
劇中で歌われた数々の名曲に罪は無いと思います。


今回のムーブメントで声を上げている人達は、
大義のためなら、映画や音楽の一つや二つは些細な犠牲に過ぎない
という考えなのかも知れません。

確かに、「革命に多少の犠牲はつきもの」という意見は、その通りだと思います。


ですが、「南部の唄」が現代の価値観に合っていないとしても、

黒人としてディズニー映画の主演に抜擢されたジェームス・ハケットさんの名演や、
多くの人に愛された名曲の「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」まで封印してしまうのは、

現代の焚書

のように感じてしまいます。


2020年において、
ジェームス・ハケットさんやハティ・マクダニエルさんといった人達は、

もはや
ハリウッドでの黒人俳優の地位向上に貢献した英雄
ではなく、

白人至上主義に魂を売り渡した裏切り者

という扱いなのかも知れません。


もしかしたら近い将来、
ウォルト・ディズニーさんの銅像が引き倒されたり、
ハティ・マクダニエルさんのハリウッド・ウォーク・オブ・フェームが破壊されるような日が来るかも知れません。


個人的には、
今回のスプラッシュ・マウンテン騒動について、
風間俊介さんの意見を聞いてみたいです。


ディズニー実写映画ベスト10

1位 メリー・ポピンズ

2位 プーと大人になった僕

3位 ロジャー・ラビット


4位 ピートとドラゴン

5位 ベッドかざりとほうき

6位 パイレーツ・オブ・カリビアン (シリーズ)

7位 最高にしあわせ

8位 ウォルト・ディズニーの約束

9位 イントゥ・ザ・ウッズ

10位 101