20年前からの子宮脱(子宮下垂・子宮後屈)の整体治療  | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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20年前からの子宮脱(子宮下垂・子宮後屈)の整体治療

子宮を吊り下げている「子宮懸垂装置」を牽引する整体治療・他で子宮後屈・子宮脱を改善した症例より…

患者Mさん=59才-女性/主婦・自営業

 

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 はじめに・・・子宮懸垂装置とは
・子宮は子宮円策、仙骨子宮靭帯、膀胱子宮靭帯、膀胱子宮中隔、基靭帯、子宮広間膜などの支持靱帯群で、子宮を膀胱の後方・正中位に位置させ、前掲前屈位を支持しています。骨盤底筋群の緊張も子宮の位置安定化には重要ですが、やはりそれだけでは子宮を正常位に位置させる事が難しくなることがあり、やはり今回のMさんの症例も同様だったと思われます。

 

 

・またMさんについては、腹部臓器を中心とした全身的な衰弱傾向が推測されましたので、それも子宮脱の一因であったかもしれません。ですからその対応も必要であったため、全身的な整体治療の中に、子宮懸垂装置を利用した整体テクニックで子宮を牽引し、子宮脱の治療に成功しました。

 

・20年に及ぶ子宮脱歴ですから、当初はもっと難治性になると思いましたが、比較的早期に改善したので、ここで紹介させていただきます。

 

不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それでは、長文ですが、よろしくお読みください。

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① Mさんの病歴・・・
患者Mさんは、20年以上前から子宮後屈と子宮下垂を婦人科医より指摘されていて、この20年間婦人科を始め総合病院、鍼灸院、整体院、カイロプラクテイック院、接骨院、漢方と、色々な治療院に受診されたそうですが、改善はほとんどなく、3年前くらいからは子宮が膣から外に1-2cmほど出てきているそうです。最近ではその影響か、排尿困難と右股関節から大腿にかけて軽度の違和感-痛みがあるそうです。

 

 

    前傾前屈している正常位の子宮                    後屈している子宮

       

 

 

② Mさんの診察
・病院での検査では、内臓下垂があるとの指摘でしたが、その詳細は不明です。血圧は上が100mmHgで下が60mmHgだそうです。
・22才の時に一児を普通分娩で出産していますが、特段の異常は無く、どちらかと言うと安産だったそうです。子宮筋腫など、その他の婦人科疾患の指摘は無いそうです。数年前に閉経したそうです。
・子宮下垂を指摘される2年前に離婚が成立しています。
・問診上、軽度の便秘気味だそうですが、薬に頼る事は無いそうです。便は軟便傾向だそうです。
・3年ほど前から左右のふくろはぎが常に張っていて15分も歩くと痛むそうです。両膝の下部(脛骨粗面部)も軽度痛みがあり、歩行中に時折”膝崩れ”があるそうです。会陰-尾骨付近にも違和感があるそうです。
・腹部聴診上、血管雑音は確認できませんでした。グル音はやや弱く聴取出来ました。
・腹部打診上、全般的に比較的濁音で腹部各所に鼓音が聴取出来ました。
・腹部触診上、特に右鼠径部に緊張と圧痛がありました。腹部膨満はありませんでしたが、消化管全般的に弾力性が無く、虚脱感がありました。肝脾腫はありませんでした。
・下肢の神経学検査に異常はありませんでした。病的反射もありませんでした。
・足に浮腫みはありませんでした。

 

子宮底を前方に牽引している子宮円索

 

 

 

③ 治療目標と整体治療
     ⑴ 消化管の筋力を回復し、分節-蠕動運動を高め予備力をつけて、腹部下垂(?)を改善する
     ⑵ 子宮を引き上げる
     ⑶ 腸間膜動静脈、内・外腸骨動静脈、大腿動静脈の血流を回復し、腹部臓器と下肢筋群の疲労を回復する

・平滑筋テクニック
・門脈解放テクニック
・子宮牽引テクニック
・内-外腸骨動静脈解放テクニック
・上・下腸間膜動静脈テクニック

 

 

 

 

④ 経過と結果・・・
・3回目来院時、

1-2cmほど膣から外に出ていた子宮が膣の中に入っていたそうです。


・4回目来院時、

右股関節痛や会陰部の痛みが緩和し、下腿の張りと痛みも軽減したそうです。


・6回目来院時、

子宮が膣の半分くらいまでの高さまで上昇していたそうです。排尿困難も改善していたそうです。


・8回目来院時、

子宮が膣の奥まで引っ込んでいたそうです。その他の愁訴も全体的に改善し、腹部の弾力も改善してきていたので、一応の治療終了としました。

 

 

 

 

⑤  今回の症例の概説、、、
◆ 早期改善の理由は子宮懸垂装置の整体治療 ?!

・30代半ばから子宮下垂傾向にあったMさんですから、かなり治癒まで時間がかかるかと思いましたが、その割には比較的早期に治癒した症例だと思います。その理由として、Mさんの腹部が硬くなく子宮懸垂装置(基靭帯、子宮円索、仙骨子宮靭帯、膀胱子宮靭帯、膀胱子宮中隔など)を触診-施術しやすかったからかもしれません。また、Mさん自身の精神力も寄与したと思います。


 

 

◆ 婦人科臓器だけでなく、他の腹部内臓の疲労回復治療も重要 !

・ただ全般的に虚証的な傾向にあったため、消化機能を高めて全体的な疲労回復(予備力回復)を測る必要があると考えました。その理由として、いわゆる内臓下垂は東洋医学的には「脾気虚(脾気下疳)」と呼ばれ、”気”と呼ばれるエネルギーが慢性的に不足している、とされるからです。
 

・これは推定ですが、離婚後の母子家庭生活上、相当な精神的・肉体的疲労が慢性的-持続的にMさんに負荷されていると予想されます。その結果として子宮を含む各内臓全般の機能が減弱し、その位置を維持する能力が不足して下垂していたのでは、と考えられます。

 

・下肢の疲労や張り・疼痛・膝崩れなどは、子宮懸垂装置の下垂が下肢への血流を圧迫し、血流低下による疲労蓄積が主因とみて、それを回復させるために大腿動静脈の血行を回復させたことが奏効を得たのでは、と考えます。

 

 

 

 

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上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。

 

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