当院または他施設で行っているオプション治療を以下に示します。
反復した体外受精治療において期待される結果がえられなかった場合に、多くの治療法が試みられ、有効性があると考えられ学会発表、論文化されています。
なかには、追試や前向き検討や無作為化試験により、その有効性が見いだせずに行われなくなった治療も多くあります。
その大きな要因はとして下記が明らかでないことが挙げられます
- 全ての方に実施したからといって、全体の妊娠率を増加させるものではない
- 妊娠不成立の原因が、母体側にあるのか?受精卵側にあるのか?分からない
【オプション治療】
- 卵巣子宮内膜症穿刺吸引術
- 卵巣予備機能低下:DHEA内服、テストステロン軟膏
- 胚質不良・:カルニチン内服
- 多嚢胞性卵巣:ビタミンD、イノシトール内服
- 採卵率不良・卵子未熟:イノシトール内服、ダブルトリガー(GnRHa+hCG注射)
- 着床不全:ビタミンD、亜鉛内服
- 薄い子宮内膜:ビタミンE、低用量アスピリン、アルギニン、G-CSF製剤使用、PRP療法
- 媒精:ICSI、IMSI、PICSI、PIEZO-ICSI、Caイオノフォア(卵子活性化)
- 胚培養:培養液変更、タイムラプス培養、胚盤胞培養、WOW培養(個別培養・グループ培養)
- PGT-A:正常核型胚の移植
- 着床不全関連
- 子宮筋腫核出術
- 卵管水腫離断術
- 子宮内膜ポリープ切除術
- 胚移植方法変更・付加治療:胚盤胞移植、全胚凍結、アシステッドハッチング、SEET法、
- 2段階胚移植(day3&day5)、2段階胚移植(day6&day8)スクラッチ、エンブリオグルー、GnRHa(リュープロレリン)2か月投与後胚移植
- 免疫学的治療:タクロリムス、リンパ球免疫療法、ピシバニール、イントラリポス、ステロイド
- 抗凝固療法:低用量アスピリン、ヘパリン注射
- プロバイオティクス治療(乳酸菌膣錠、ラクトフェリン内服)
- 子宮収縮抑制剤
以下の記事もご確認ください。
PGT-A関連
着床不全関連
子宮鏡
慢性子宮内膜炎
抗リン脂質抗体
凝固機能検査
同種免疫:Th1/Th2
ビタミンD