絶賛秋の健康診断実施中で
血液検査をしてるんだけど
血液検査の数値って
参考値であって
正常値じゃない。
この日本語の違い割と厄介。笑
日本語って難しい。
正常値って言うとその数値の下限や上限から出ると異常みたいになっちゃう。
だいたいとか適当にと
言う訳にはいかないから
もちろん目安は必要だから
ある程度の数値は決まってる。
でもそれってその子の正常値じゃない。
その子その子の基準値があって
1歳の時からずっと参考値よりも
高めで10歳まで値が変わらないなら
それはその子の基準値でいいと思うのさ。
参考値からはみ出て高いから
と言って異常な値かと言うと
そうじゃないことも多々ある。
飼主って正常値よりもオーバー
してると異常なんじゃないか
病気なんじゃないかと心配になる。
「これは参考値ですから
参考にはしますけど
このぐらい高くても他の問題は
ないので経過をみていきましょう」
と言ってもホントに大丈夫か
心配になる。
飼主さんはどのくらい高く出たり
低く出たりすると悪いのか
どの値とどの値が関連があって
他との関わりがどうなのかは
わからない。
1つでも参考値からはみ出ていると
大丈夫なのか心配になっちゃう。
血液検査って1つだけで判断
することはなくて全体をみて
判断するし
血液検査だけで100%判断
できるわけじゃなくて
体の状態や尿検査やレントゲン検査
エコー検査などいろいろな検査を
総合的に判断する。
血液検査は1つの指標なのさ。
数値として出てくるから
わかりやすいけど
数値に囚われ過ぎると
おかしくなっちゃう。
血液検査って肝臓の値とか
腎臓の値とか臓器の値として
出てくるけど
体はその1つの臓器だけじゃなくて
全体的なバランスを取っているので
1つの数値だけでどうこう判断
するのは危険かなって思うね。
例えば肝臓の値が高い時
すぐに肝臓が悪いとは判断しない
歯周病はないかどうか
下痢してないかどうか
血液の流れは悪くなってないか
など判断しないと歯周病でも
酸素不足でも肝臓の値は高くなる。
肝臓の値が高い＝肝臓が悪いではないのさ。
血液検査は数値で出るから
参考値はあるけど
あくまでも参考値なので値が
ちょっと高いからといってすぐ
異常じゃないからね。
そのために若い時からの
データの積み重ねが大事に
なるのさ。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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