犬猫が病気になったり
怪我をしたりしたときに
飲み薬を飲んだり
健康支持や症状を減らすために
サプリメントを飲んだりするけど
飲み薬やサプリメントの
効果は体の状態に
特に肝臓の状態によって
変わるのさ。
飲んだ薬やサプリメントの
成分は小腸から吸収されて
門脈と言う血管に運ばれて
門脈を通って肝臓に行くのさ。
肝臓では、薬やサプリメントの
成分は1部だったり大半が
効果の持たない別なものに
変えられて
腎臓に運ばれておしっこと
一緒に出ちゃう。
肝臓で効果の持たない別な
ものに変えたり、有害な物質を
処理したりして
排泄しやすい性質に変える
のを代謝って言うのさ。
肝臓を通って血液にのって
全身の臓器に運ばれる時は
薬やサプリメントの効果は
代謝されて半減しちゃう。
代謝酵素の代表的なのが
チトクロムP450ってヤツ。
こいつの働きが高いと薬や
サプリメントの成分を代謝して
効果が悪くなっちゃうけど
働きが弱いと代謝されずに
薬やサプリメントの効果が
高くなるのさ。
よく人でグレープフルーツジュースと
一緒に薬を飲んじゃいけないのは
グレープフルーツはチトクロムP450の
効果が弱まるから薬の効果が高く
なって副作用が出やすくなるのさ。
肝臓が悪くなるとチトクロムP450の
効果も弱まると薬やサプリメントの
成分を代謝する能力も弱まる。
犬猫の肝臓の値が高くなると
肝臓のサプリメントや薬を
飲ませたくなるけど
肝臓の代謝が弱くなっていると
あんまりたくさんあれやこれや
それやどれやとやり過ぎると
代謝できずにどんどん体の
中で溜まって
過剰摂取になって体が悪くなったり
毒で侵されたり、細胞が死んだり
しちゃうのさ。
我が子に良かれと思ってやってる
ことが逆に体を悪くしてることも
あるんよ。
体にいいことをやってあげたい
この子の体をよくしてあげたい
と思った時に
体にいいと言われるサプリメントや
ビタミン剤、酵素剤、漢方薬
冬虫夏草、なんちゃらの粉とか
たくさんやりたくなる。
人は体にいいものを足すのが
いいと思って足し算しちゃうけど
体に入れたものは代謝しないと
いけないし、排泄しないといけ
なくて体を酷使してしまう。
実は、体に悪いものをいかに
入れないかが重要で引き算が
ものすごく大事になのさ。
この世の中で引くことが
むちゃくちゃ難しいんよ。
体に負担をかけずに体本来が
持ってる自然治癒力を高めて
体を改善するためには
体に悪いものを入れるのを
最小限に抑えることになるのさ。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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