肝臓の数値って難しい
肝臓の数値って評価が難しいね。
肝臓の値と言われてるALT、ALP
って言うのがあるんだけど
血液検査するとこれらが
高いことがあるんよ。
肝臓の値だから
値が高いと肝臓が悪いと思うじゃん。
それがそうじゃないから難しいよ。
元気も食欲もあって
犬でALTだけ高いとか
ALPだけ高いって言うのは
肝臓の問題じゃないことが多いんだ。
肝臓の値を診る時に習うのが
ALTだけが高いとか
ALPだけが高いって言うのは
「まずは肝臓じゃないと思え!」
って習うんよ。
肝臓以外の問題で上がってる
ことが多いよ。
肝臓以外の問題で上がるときは
心臓病
循環不全
ショック
貧血
腸炎
下痢
嘔吐
炎症性腸疾患
膵炎
腫瘍
高体温
ホルモン異常
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症
糖尿病
副腎皮質機能亢進症
歯周病
薬の投薬
毒物
寄生虫感染
食物アレルギー
などなど
ありとあらゆる原因でも
ALTやALPは上がるんだよね。
歯周病の治療したら
肝臓の値が下がったとか
腸炎の治療したら
肝臓の値は下がったとか
多々ある。
だからALTやALPの値が
上がってる時は肝臓以外の
こともチェックするのさ。
小型犬で10歳ぐらいになると
心臓が悪くなる子が多くて
僧帽弁閉鎖不全症って言う
心臓の病気になることが多いんよ。
僧帽弁閉鎖不全症になると
心臓が悪くなって血液の循環が
悪くなるんだ。
血液の循環が悪くなると
肝臓に流れていく血液の循環も
悪くなるから
肝臓の隅々の細胞まで血液が
届かなくなると栄養や酸素が
届かなくなって
肝臓の細胞が死んじゃうことがあるんよ。
肝臓の細胞が死ぬとALTは高くなるのさ。
その時は肝臓の薬を飲ませても
よくならない。
血液循環の改善をするとか
酸素量を増やすとか
活性酸素を抑えるとか
しないと
ALTの値は下がらないのさ。
治療は肝臓の治療じゃなくて
心臓や循環の治療をするのさ。
そうするとALTの値が下がることもあるね。
食物アレルギーの子の腸管の状態が
悪いとALTの値が上がることがあって
食物アレルギーの治療をして
腸管の状態をよくしてあげると
ALTの値が下がることもある
心臓の時も食物アレルギーの時も
特に肝臓の薬を使わなくても
ALTの値は下がったね。
犬で元気もあって食欲もあって
ALTやALPの値が高くて
他の肝臓の値が高くない時は
超音波検査して肝臓に問題ないか
確認するのと同時に
他の病気によって肝臓の値が
上がってないかも考えて
他の病気や症状がないかも
全身チェックしたり、
最近、嘔吐や下痢などの症状が
なかったなど確認するんよ。
ALT、ALPの値だけ診て
肝臓が悪いと説明することは
オレはないね。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
肝臓に関する話
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