おはようございます。
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男です。
血液検査で肝臓の値をみてる
ALTやASTは肝臓のダメージが
あるかどうかをみてるけど
肝臓の機能がどのくらい壊れてるか
どうかをみてるわけじゃないんだ。
何を言ってるのかわかるかな。
わかんないよね。
先に言っておくけど今日の話
難しいし、長い。
出来れば時間があるときに
じっくり読んでほしい。
わかんなかったら
LINE@で質問して。
血液検査したら
ALTが1,000超えていて
ASTも1,000超えてる状況が
もしあったら
肝臓のダメージがすごい
と言うのはわかるけど
肝臓の90%が機能しなくなった
とか50%機能を失ったとかは
わからない。
ダメージがすごくても肝臓の
機能としては100%働いている
かもしれない。
それはALTやASTじゃわからない
ってことなんだ。
これ難しいね。
腎臓は、血液検査でBUNやCre
に異常が出てくるのは75%以上
腎臓が機能しなくなって
初めて異常が出てくるから
BUN、Creが高ければ24%以下の
腎臓しか機能していないのがわかる
しかし!!!
肝臓はそういうわけじゃない。
ALT、ASTがぶっ飛んでいても
肝臓の機能がどのくらいあるのかは
わからないんだよね。
なんとなく言ってること
わかるかな?
肝臓と腎臓の血液検査の違いが
わかってもらえるかな?
これってとっても大事なこと
なんだけど難しいよね。
肝臓の機能が低下しているかは
他の検査をしないとわからないんだ。
健康診断すると肝臓のALTやASTが
基準値よりも高く出ることがよく
あるんだけど、
犬はその子は特に症状もなくて
元気も食欲もあって全く問題が
なくてもALTやASTが高いことが
あるんだ。
猫は違うよ。
そんな時は肝臓のダメージを
受けていることは確かなんだけど
肝臓が悪いかどうかは別なんだよね。
肝臓が悪いって言うと肝臓の機能が
低下してるみたいなイメージに
なっちゃうんだけど、
肝臓はバリバリ元気.。.
でもダメージを受けてる時も
あるんだ。
そんな時は肝臓の治療じゃなくて
肝臓にダメージを与えてるやつの
治療をしなくちゃいけなくて、
肝臓の値を下げるような治療を
しても意味ないんだよね。
例えば、歯周病や胃炎や腸炎
副腎の病気などで
肝臓は問題ないけど
肝臓にダメージを与えてる時に
ALTやASTの値が上がるんだ。
肝臓の値を下げることよりも
肝臓にダメージを与えていることが
問題で
肝臓にダメージを与え続ければ
それは肝臓の機能も落ちていっちゃう
かもしれない。
ALT、ASTの値が高いと内服薬出して
肝臓の値を下げる治療をしたくなる
んだけど、
肝臓の値が下がったからと言って
肝臓がよくなったわけじゃない
んだよね。
ここを間違えないようにしないと
内服を飲んでALTやASTの値が
下がると肝臓がよくなったような気に
なって
内服を止めるとまた上がるから
内服をずっと飲まなくちゃいけなく
なるんだよね。
そりゃーそうだよね。
肝臓にダメージを与えてる治療を
してないから
そっちがなくならない限り
内服止めたら
肝臓のALTやASTの値は
また上がっちゃうよね。
内服には肝臓を保護する効果は
あるからダメージを与えるものから
肝臓を守るために飲ませるのは
意味もあるし、効果もある。
そのために飲んでもらうことは
あるね。
このからくりをちゃんと理解して
いないと肝臓の値を下げること
だけの為に薬を飲み続けることに
なるんだよね。
こんな難しい話をされてもね。
ただ、知っておくことは
大事だと思う。
自分の大切なを家族を獣医が
守ってくれないなら、
自分で守るしかないからね。
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