こんにちは。
人間より動物好きの獣医
藤原です。
LINE@で腎臓病の在宅ケアのご質問を
いただきました。
腎臓が悪くなると言っても原因は
いろいろあるので、
今回は、当院がやってもらってる
慢性腎臓病の在宅ケアについて
話をするよ。
慢性腎臓病は、まずは食事に
なるね。
腎臓病用の食事療法食を食べて
くれるんであれば、それを使って
いくのが、1番最初にやって
もらうね。
中には療法食が食べない子も
いるのでその場合は、今食べて
いるものか、高齢用の食事を
使ってもらう。
なるべく水を多く飲んでもらいたい
から、缶詰フードを食べるなら
缶詰フードにしてもらう。
更に上記の写真のように
うちの猫は慢性腎臓病じゃない
けど、缶詰フードに水を入れて
食べてる。
このくらい慢性腎臓病の子も
水を飲んでくれるといいな。
っと言っても子猫の時から
慣らしていないと難しいと
思うので、できればでいいよ。
内服は、その慢性腎臓病の状況
に合わせて、必要なもの
飲めるものがあると思うから
飲んでくれる内服を使っていく。
ステージ3になって点滴が必要に
なってくると在宅ても点滴が
できる子は飼主さんに点滴
してもらってる。
皮膚の下に点滴剤を入れることが
できるので、ご自宅で注射器を
使って皮膚の下に点滴剤を
入れてもらってる。
これは、獣医療行為になるので、
飼主さんがやっていいことなのか
どうなのか、グレーゾーンだと
思ってる。
ネットで話していいことなのか
どうなのかもわからない。
もしかしたら獣医師法違反なのかも
しれない。
ただ、猫ちゃんは病院がキライで
病院に来て帰るとぐったりする子も
いるので、
家で点滴をしてもらう場合もある。
というか結構多い。
それができれば、その時に一緒に
ホモトキシコロジーという注射薬を
入れてもらってる。
この在宅で点滴ができて、
ホモトキシコロジーが入れることが
できる子はステージがいつから
始めるかにもよるが、
結構、長く維持できることが多い。
当院では、要になってる。
ホモトキシコロジー使えるか
使えないかでは、雲泥の差に
なってる。
腎臓が悪い子が腎陰虚なのか
腎陽虚なのかによって、
在宅でどうしてもらうかが違って
くるね。
腎陽虚が多いので、この場合は、
なるべく冷やさないようにして
暖かくしてもらう。
これは、前に飼ってたうちの猫
なんだけど、腎のツボのところに
お灸をしてる。
ここまで在宅ケアができる方は
少ないけど腎のツボを暖める
だけでも違うんだ。
冬場に心臓病が悪化するのは
冷えが原因していることが多々あるね。
いかに冷えないようにするかが
大事になる。
逆に腎陰虚の場合は熱くなってる
ので、暖めると余計調子が悪く
なるので、温めないようにしてもらう。
後は、なるべく好きな場所を確保して
あげて、心地よく過ごしてもらうとか
寒暖の差を激しくしないように
トイレやトイレまでの間も
寒くないようにしたり、
おしっこの回数が増えて、量も増える
からトイレを頻繁にきれいにして
もらうとか、
腎臓が悪くなると膀胱炎が多くなる
から、尿を定期的に持ってきて
もらって尿検査しておくとか、
が当院がやってもらってる
在宅ケアになるよ。
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