こんばんは。
ふじわら動物病院、藤原です。
慢性腎臓病に対する治療などの
話をしていますが、飼主さんが
自宅でペットにしてあげられる
ことは何があるのか
についての話をしようと思うんだ。
実際にペットに処置をしてもらうのは
飼主さんになるからね。
ペットが、慢性腎臓病になると
飼主さんは、皆さん「どうしよう」
「うちの子は治らない」「死んじゃう！」
とものすごい不安になられる方も
いらっしゃいますね。
飛躍しすぎて、「治らないなら安楽死
してー」という飼主さんもいらっしゃい
ました。
確かに慢性腎臓病は治る病気ではないけど、
いい状態にして、ケアすることはできるよね。
慢性腎臓病が進行していくと
最終的には、亡くなってしまう。
少しでも体調をいい状態にして、
食欲、元気があるようにして
あげられるかが大事かなーって
思うんだ。
ご家庭で、できることも沢山あるので
その話をしようと思います。
なるべく新鮮なお水が沢山いつでも
飲めるようにしておこう。
いろいろなところにお水をおくとか
なるべく頻繁お水を変えてあげるなど
出来ることをしてあげてください。
ドライフードを食べているなら水で
ふやかして与えてみたり、
ウエットフードに変更してみる事で
水分をなるべく多く取れるように
してみましょう。
腎臓が悪くなってくるとたんぱく質が
腎臓から漏れていき、痩せて来ちゃうね。
痩せてくることはよくないので、
十分なカロリーが摂取できるように
食事量を調整することも必要になるね。
体調が悪くなってくると食欲が
落ちてきちゃう。
食事が進むような工夫もしてあげる
といいよね。
わんちゃんの場合は、嗜好性のいい
フードを与えてみてもいいかも。
ねこちゃんの場合は、温めてあげて
臭いを出したり、新しい物を少しずつ
与えてあげるのもいいと思う。
わんちゃんと猫ちゃんの味覚は違います。
対処方法が異なりますので、
今度、味覚の話もするね。
お薬は、症状が悪化するとどんどん増えて
いっちゃうんだ。
食欲が落ちていくので、お薬を飲ませる
事が難しくなるよね。
出来るだけ上手に飲ませることがいいと
思うけど、無理はしないで。
その場合は、無理せず食欲を優先して
あげてね。
どうしても末期になってくると
優先順位をつける必要が出てくる。
なんでもかんでも出来なくなって
くるからね。
ペットのことを
第一に考える。
食べられるようなものがあれば、例え
それで腎臓に負担をかけるような
味が濃い物でも食べるならそれを
優先する。
いくら腎臓病用の食事がいいからといって
食べなければ意味がない。
食べることを優先してあげることも
大事になっていくねー。
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