慢性腎臓病のステージ分類による治療 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

こんばんは。

ふじわら動物病院、藤原です。

 

 

慢性腎臓病の検査の話をしたので、

今回から治療の話をするね。

 

 

慢性腎臓病になってしまったら

どうしたらいいのかと不安になるよね。

 

 

その不安の解消に少しでもなればと

思います。

 

 

今回は、ゴールドスタンダード(一般的な)

の治療の話をするね。

 

 

慢性腎臓病になったら残念ながら

治ることはないんだ。

どうやっても治らない。

 

 

治らないということは、よくて現状を維持する

コントロールする、進行に応じた対応する

ということになるんだ。

 

 

慢性腎臓病のステージⅠの治療は

新鮮な水分を常に飲めるようにして

おくこと。

 

これが最初にやることだね。

 

 

ステージⅡになるといつも食べている食事を

腎臓用療法食変えることになるね。


 

腎臓用療法食は治療の大黒柱になってくる。

腎臓に負担をかけるたんぱく質やリン、

塩分等を抑えた食事になるよ。

 

 

ただ単にたんぱく質を制限すればいい

ということではないと思うんだ。

 

 

猫は元々肉食動物なので、たんぱく質は

絶対必要。

 

 

極端なたんぱく質の制限は避けなければ

いけないね。

 

 

腎臓用の療法食があるので、それに

切りかえることが現時点では、効果が

出ているし、データーもしっかりある。

 

 

その他、必要に応じて不足がちな

ビタミン剤やミネラルを補います。

 

 

腎臓の負担を出来るだけ軽くるする

ようにすることで、進行を送らぜていくんだ。

 

 

尿にたんぱくが出ている場合には、

レニンアンジオテンシン系阻害薬を

使ってたんぱく尿に対する治療をする。

 

 

高血圧がある場合には、血圧を

コントロールする血圧を下げる

お薬を使います。

 

 

カリウムが減ってくるようなら

カリウムを補うようなサプリメント

を使って補う。

 

 

リンが体の中に溜まってくるようなら

リンを吸着させるお薬を使う。

 

 

環境対策も大事になってくるよ。

 

 

新鮮な水がいつでも飲めるように

工夫したり、おしっこに行きやすように

トイレを多くしたり、トイレを常に

きれいにしてあげたりして、なるべく

おしっこを我慢しなくてもいいように

することは大事だよ。

 

 

今回は、慢性腎臓病のステージⅠ、Ⅱの

治療の話をしたよ。

 

 

このぐらいのステージから治療できると

全然違うんだけど、このぐらいのステージから

治療できることは少ないよねー。

 

一緒に読んでほしい記事

寒くなると多くなる慢性腎臓病

寒くなると多くなる慢性腎臓病2

寒くなると多くなる慢性腎臓病 症状編

寒くなると多くなる慢性腎臓病 尿検査編

寒くなると多くなる慢性腎臓病 検査編

 

記事を読んで「いいね~」と思ったら
お友達にリブログ、シェアしてもらえるとうれしいです。

 

LINE@やってます。

獣医のこばなしを

発信してま~す。

友達登録をお願いします。

  友だち追加数

 

フォローしてくれたら

うれしいです。

フォローしてね…