こんばんは。
ふじわら動物病院、藤原です。
今回は、その他の検査の話をするね。
尿検査の次としては、やっぱり血液検査
だよね。
血液検査では、尿素窒素(BUN)とクレアチニン(Cre) 、
SDMA、リン(P) などが腎臓をみるものになる。
血液検査は、残りの腎臓が25%以下になると
血液検査の結果に異常が出てくる。
尿素窒素(BUN)やクレアチニン(Cre)等の
老廃物は、腎臓が悪くなるとうまく排泄が
出来ない為、血液中に溜まり血液検査で
高い値が出るようになるんだ。
血圧検査は、慢性腎不全の約30%に
高血圧が併発しているというデータがある。
高血圧は、目や脳に障害を与えるので、
失明したり、食欲が落ちたりするんだ。
高血圧がある場合とない場合では、慢性腎臓病
のステージも悪くなるし、進行も早くなる。
だから血圧が高い場合は、高血圧の治療も
一緒にする必要があるんだ。
超音波検査は、腎臓の状況を確認するよ。
形がぼこぼこしていたり、小さくなって
いたり、カラードプラーで腎臓の血液の
流れが悪くなっていないかなどを
確認する。
尿管結石や腎臓の腫瘍、リンパ腫などは
慢性腎臓病とは違うし、治療も違ってくるので、
そこはしっかりと超音波検査で診ておく
必要があるね。
よく、腎臓の値だけ高くて腎臓病と診断
されていることもあって、実際に超音波検査で
確認してみると尿管結石だったり、
腎臓のリンパ腫だったりしたこともあるので、
超音波検査は大事だね。
最近では、もう少し進んだ検査もできる
ようになって来たんだ。
医学も医療機器も日々進歩している。
それでも未だ、腎臓は早期発見して、
早めに対応していくことがとても大事。
医学も医療機器も進歩しても
基本は一緒だね。
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