エビデンスない治療でもいいんじゃないのという具体例2 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

おはようございます。

ふじわら動物病院、藤原です。

 

 

エビデンスに基づいた治療じゃなくても

いいんじゃないのという慢性腎臓病の

例え話の続きなんだけど、

 

 

慢性腎臓病はどうやっても進行していくのね。

それが遅いか、早いかはあるけど、

進行していく。

 

 

中期から後期ぐらいの慢性腎臓病になってくると

病態や症状によって治療がどんどん増えていくの。

 

 

腎臓で水分の再吸収ができなくなってくると

どんどん脱水していくので点滴をする必要があるし、

 

 

血圧が上がってきたら血圧を下げる必要があるし、

リンが高くなってきたらリンを下げる必要があるし、

 

 

蛋白尿が出てくるようになったら

蛋白尿が出ないようにしていく必要があるし、

 

 

貧血して来たら造血剤を注射してく必要があるし、

嘔吐や下痢などの消化器症状がでてきたら、

それを止める必要があるし、

 

 

食欲が落ちてきたら食欲増進剤を使って

食欲を落とさないようにする必要があるし、

まぁーいろいろ治療する必要がでてくるんだ。

 

 

そうなると全部ができればいいけど、

これはできるけど、これはできない

とか出てくる。

 

 

ペットとの体調を診ながら治療したり、

飼主さんの経済状況とかも相談しながら

治療していく必要もあって、

 

 

エビデンスに基づいた治療が全部

できないこともあるんだよね。

 

 

できないことで、慢性腎臓病が進行してしまう

としても、それでもできることをやるしかないって

思うんだ。

 

 

できないことをとやかく言うより、

できることに最善を尽くして治療していけば

いいんじゃないかなーと思うの。

 

 

獣医さんの中には、

「これを飲ませないとどんどん悪くなるよ」とか、

「これできないと亡くなっちゃうよ」という先生も

いらっしゃるようなんだけど、

 

 

できないものはできないし、無理矢理でも

治療することが確かに延命になるかも

しれないけど、ペットにとってはいいことなのか

どうなのかは、わからないよね。

 

 

誰のための治療なのか

わからなくなっちゃうことがある。

 

 

ペットの為の治療なのか、

飼主さんの為の治療なのか、

獣医師の為の治療なのか・・・。

 

 

自分は、ペットの為の治療であることを

忘れないようにしたいと思っているんだ。

 

 

だから、ペットのプライドも意見も

尊重したいなーと思う。

 

 

#中期から後期の慢性腎臓病 

#エビデンスに基づいた治療 

#ペットの為の治療

 

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