今回、ぼくがいい経験をさせて
もらったのでシェアする。
若い猫で避妊手術の時に
血液検査をしたら
肝臓の値が上がっていて
避妊手術を中止した子がいたのさ。
犬は肝臓の値は肝臓以外でも
上がることがあるけど
猫は肝臓の値が上がっていたら
ほぼ肝臓が悪い。
ALTと言う肝臓の値が参考値
よりも5倍ぐらい上がってた。
肝臓の機能検査やエコー検査
膵臓の検査などしたけど
異常が見つからなかった。
肝臓が悪いと言うのは
わかるんだけどなんで悪いのか
がわからなかったのさ。
「1か月後に再検査してみましょう」
と言って1か月後に再検査
してみたけどやっぱり高い。
更に体重が増えていない。
食欲はあるんだけど
食べても体重が増えない状況。
何かがおかしい。
1歳以下の若い猫だから
先天性の病気やFIPなどの
感染症も考えたけど
他の検査に引っかかって来ない。
先天性の血管異常を
考えたんだけど
猫で原発性門脈低形成とか
微小血管異形成はかなり
レアケース。
教科書的にも猫はまれ
って書いてある。
ない訳じゃないけど
ぼくは診たことがない。
この時に生後8か月だったから
1歳になったらもう一度検査
してみましょう。
とお願いして若い子だから薬は
使いたくなかったから
サプリメントや食事をやって
もらって1歳になった時に
再検査したら
更に肝臓の値が上がってた!
こうなると後は肝臓の組織生検が
必要になってくるから
ぼくの手に負えなくなったので
消化器専門の先生にお願いした。
肝臓の組織生検と同時に
避妊手術をしてもらい
肝臓の病理検査を行ったんよ。
そしたら病理で先天性の門脈異形成
がみられて原発性門脈低形成
だったのさ。
今回は、飼主さんが専門医に
行ってくれてなおかつ
肝臓の組織生検をしていただいた
おかげで診断がついた。
飼主さんには感謝する。
これは組織生検がないと診断できない。
猫の原発性門脈低形成は
ぼくが考える病気の中のリスト
では優先順位が低かった。
ぼくでは診断できなかった。
猫ではかなりレアだからと言って
ない訳じゃない。
専門医に行って開腹して
肝臓の組織生検して病理検査
までしていただいた猫と
飼主さんに感謝する。
猫の原発性門脈低形成は
かなりまれだし症例が少ないから
今後もどうなるのかも
よくわかっていない。
治せる病気じゃないから
この子はこの肝臓と付き合って
いきながら生きていくことになる。
しっかりと勉強してぼくができる
最大限のサポートをして
この子が快適に生きていけるように
していく。
西洋医学で対応が難しいことも
多い原発性門脈低形成。
こんな時は統合医療で
サポートできるのが
統合医療をやっててよかったと思う。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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