前回「禅の調べ」と「盤珪語録を読む」を読んだ続きの続きで

こんなことになってきた・・・・・。

坐禅の「坐は」、人が二人つち(土)の上に立っているか、

座っている姿をあらわしています。

左の人は、自性(生まれたままの自然人)=宇宙塵。

右の人は、自我が目覚めている人間人(じんかんじん)=人間。

土(つち)は、原初・大自然・宇宙の姿及びその働きをあらわしています。

人間はホヤから進化していますが、頭が大きくなりすぎて、自我の比率が非常に大きくなり、自然のゆらぎを忘れてしまい、ついに土の上から転げ落ちてしまうのです。

この問題を改善するには、自我を少なくしていくか、自性(自然のゆらぎ感覚)の心を呼び覚ますことが必要です。

それには、「自然の調べ」を観る(診る)必要があるようです。

自然の調べとは、風の存在のようなものです。

その実態をつかむこと事はできませんが、この葉のゆらぎ、

蛙が水に飛び込む音、滝の音、赤ちゃんの柔らかい肌、可愛らしい笑い顔、四季の旬の食べ物、踊り、ヒトが作った芸術作品、人間の呼吸の音、人間の所作・作法、歌うこと、字を書くこと、瞑想すること、花をいける、ヨーガをする、お茶をたてる、禅の調べを聴くなどで全身で身心

の声を聴く必要があるようです。

特に、私は人間が持つ、身心の無意識の動き・象(かたど)りに興味があります。

この身心にまとわりつく桎梏(しっこく)をほどくには、

無心に自分の直感を信じて日々前に半歩進んでいき、

生ききる事が必要かもしれません。  コペル

 

 

前回「禅の調べ」と「盤珪語録を読む」を読んだ続きで

こんなことが浮かんだ・・・。

猿も瓢箪から落ちるとどうすれば良いのか?

落ちるとは、自分が宇宙の塵であることを忘れること。

その時二つの禅僧の考え方を選んで

よじのぼり、それから修行して、瓢箪(大自然)にかえることで、安楽(さいわい)をえられ、身心が健康になり自分(自己)を調整できる。

どちらの禅僧の「環」を登っても結果は同じです・・・・コペル

≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

先日盤珪さん・白隠さん曝涼展@野沢龍雲寺世田谷へ行き、

「禅の調べ」 はじめて唱う白隠禅師「坐禅和讃」 2022/11/14細川普輔(著)と

「盤珪語録を読む」 不生禅とはなにか 横田 南嶺 (著)に出会い

名刺代わりの「口ぱくぱくすると超健康になる」をプレゼントさせて頂いたら

お礼に『禅の言葉とジブリ』徳間書店細川普輔(著)を頂きました。

「禅の調べ」と「盤珪語録を読む」を読んで

今朝がたふと思いついた絵が2枚目の絵でございます。

今回ご紹介頂いた本、とても勉強になりました

是非、盤珪禅師と白隠禅師に興味のある方はお読みください。

とても楽しい本でした。コペル

本の紹介

「禅の調べ」 はじめて唱う白隠禅師「坐禅和讃」細川普輔(著)

https://www.amazon.co.jp/%E7.../dp/4393142896/ref=sr_1_1...

「盤珪語録を読む」 不生禅とはなにか 横田 南嶺 (著)

https://www.amazon.co.jp/%E7.../dp/4393134206/ref=sr_1_1...

『禅の言葉とジブリ』徳間書店細川普輔(著)

https://www.amazon.co.jp/%E7.../dp/4198651833/ref=sr_1_1...

 

 

≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

筒井重行が提唱する「臨床自然運動学」

からだ日記と自然運動と白隠の環(メビウスの輪)その2

今回紹介している「からだ日記」は、

先日読んでいただいたように、和田慧子さんが1999年に書かれたものです。

その時に実際に、口腔外科の外来で行われていた

自然運動の実態をご紹介できる範囲でご紹介いたします。

最後の図は、補足資料です。コペル

 

筒井重行が提唱する「臨床自然運動学」

からだ日記と自然運動と白隠の環(メビウスの輪)その1

すべての出来事には風が吹いている。

その風を全て受け止めれば、何かが起こる・・・。

それは・・・・・

自然運動とは

「口パクによる反応」には、色々な現象が存在します。

ヒトでは、からだ・こころ・原初のいのちの三つのどれかに、今ここで必要なことがおきます。

そのひとつとして、自然運動があります。

この自然運動には、意識では制御できないすざましい動きと、静寂で微細な動きと、冷たく氷りのような凝固する動き及び不思議なヴィジョン出現などがあります。

この運動は「ゆらぎ」、「整体観念」、「いのちの息吹」、「オートポイエーシス」、「人体の高次制御システム」、「宇宙の塵のうごき」、「メビウス運動」、「わたくしへの旅」、「?」などとも理解されます。

これらの色々な形の自然運動に対しては、注意すべき事があります。

それは、ヒトはただこの反応に全てを任せて待つことが必要なのです。

さらに、今ここでおきる事柄を「からだの声=原初の声」として、一瞬一瞬をありのままにライブで読み取っていく責任があるようです。

(からだの声を聴くには、自我意識を可能な限りの排除が必要かも)。

これらを日々続けることが、身心の健康維持はもちろん、自分を知ることにも、終末期においても自分をこえて身心の安心がえられるようです。筒井重行

※風について理解していただくために

和田慧子 著の「からだ日記」をご紹介いたします。

(からだ日記のはじまりを提示致しますので、是非お読みください。)

≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

「病は氣から」その32(スライド53と54と55と56と57)

(スライド53)

フランクフルト平面(眼耳平面)・・・・

左右いずれかの眼窩下点(眼窩下縁)と耳珠上縁を結んでできた平面を利用して、

百会を探して、鍼刺激をおこなっています。

これからお見せする、症例は、百会を刺激した、症例です。

(スライド54)

それでは、百会に鍼刺激した6症例を、お見せいたします。

その前に、歯科心身症を、東洋医学でみる、7つのポイントをご覧ください。

(スライド55)

東洋医学を臨床に応用した場合、色んな変化が起きます。

私が注目したのは、30年も前になりますが、顎関節症の治療に困難を感じていたとき、

鍼で刺激した患者さんが、自然に無意識で、体やアゴが動き出したことです。

それから、いろんな研究を積み重ねて、現在に至っております。

現在、私が認識している、自然運動の概念には、スライドに示す7つのポイントがあります。

①鍼のツボ刺激で、自然運動が動き出す

②自然運動を、現代医学と東洋医学で理解することが必要です

③表出する現象は、全て身心のアカ、よどみ落とし

④不随意運動(ジストニア)との鑑別が必要です

⑤自然運動は、自然治癒力(人間の本来力)です

⑥東洋医学体質判別図で、無自覚症状の変化を診ることで、見えないものを見ることができます

⑦身心の自然運動で、「からだの声」を聴く、そして、それに、おまかせすることです・・・・・

このことを、ご理解の上、症例の変化をご覧ください。

(スライド56)

歯科心身症の3症例に、鍼治療をおこない、CMI心理テストと、東洋医学体質判別図で評価をしました。

また、百会の鍼刺激による自然運動も、この評価の中に加えて、診断を行なっています。

(スライド57)

 病は氣から?

〜歯科心身症を東洋医学で診る〜

歯科医の講演会で発表したものをご紹介してまいりました。

3時間でスライドは、115枚でした。

症例は「病は氣から」を、2000年前から現代の免疫学と自律神経を含む立場からご説明をしたもので、本当に興味ある内容ですが、残りのスライドはまた機会があれば、発表させていただきます。

ご清聴ありがとうございました。

 

≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

「病は氣から」その31(スライド51と52)

(スライド51)

スライドは、心拍変動指数(HRV)を、調べている写真です。

心拍変動指数(heart rate variability :HRV)

HRVとは、自律神経の「ゆらぎ」による心拍数の周期的変動のことであり、心電図の正常洞調律時のRR間隔を用いて解析される指数です

HRVは自律神経活動の全般的な評価と、短時間の迷走神経活動を評価することに適し、自律神経活動の評価と心臓死の予知指数として活用されています。

指先や耳たぶの脈波を測定するセンサーを使って、

5分間で、「ストレス/リラックス度」と「からだとこころの柔軟性」

の2つの指標から、からだとこころのバランスをチェックするシステムです。

ストレス・リラックス度は・心拍数から、わかります

 ・一拍一拍の間隔は微妙にゆらいでいる ・この心拍数のゆらぎ度合いが、

ストレス・リラッ  クス度です

 ・心拍数のゆらぎが大きいほど、リラックス度が高い

 ・心拍数のゆらぎが小さい、つまり一定間隔だとストレス度が高い

心拍は規則正しい洞調律を刻んでいるようにみえても、呼吸や循環に関する自律神経活動の影響を受け、周期的に「ゆらい」でいます。

この「ゆらぎ」が心拍変動heart rate variability(HRV)です。

スライドは、百会を、タッピング刺激する前後のHRVの変化を示しています。

氣の興奮状態が、安定している様子がうかがえます。

(スライド52)

≪心拍変動≫

心拍は規則正しい洞調律を刻んでいるようにみえても、呼吸や循環に関する自律神経活動の

影響を受け、周期的に“ゆらい”でいる。

この“ゆらぎ”が心拍変動heart rate variability(HRV)です。

HRVはスペクトル解析により心臓交感神経や副交感神経の周波数成分が分離されます。

次回は、百会刺激の症状変化の症例です・・・・

 

≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

「病は氣から」その30(スライド47と48と49と50)

(スライド47)

百会の特徴を、お話しいたします。

百会には、五本の経絡が交差しており、全身をカバーする力があります。

そして、百会の特徴ある働きは、脳の機能改善、身心をのびやかにし、便秘や尿閉の改善などがあります。

(スライド48)

百会は、別名、”三陽五会”と言います。

これは、百会が5本の経絡と交差しているからです。それぞれの治療効果につて説明いたします。

①の足の太陽膀胱経は、 頭痛、腰痛、背中痛、股関節痛、などの治療に有効です。

②の手の少陽三焦経は、難聴、咽頭痛、目や耳の疼痛などの治療に有効です。

③の足の少陽胆経は、頭痛、股間節、膝の疼痛に有効です。

④の足の厥陰肝経は、鼠径ヘルニア、排尿困難などに有効です。

⑤の督脈は、妊娠と深い関係があります。

(スライド49)

奇経八脈の中で特に重要なのが、督脈と任脈です。

2つの大きな機能があります。

1つめは、正経十二経脈を調節したり、協調させたりする働きがあります。

2つめは、正経十二経脈を流れる氣や血のバランスを調節する役割です。

督脈は 体の背面中央を、下から上へと走る奇経で、六本の陽経とまじわっており、

全身の陽経統括調整して、陽の氣の量を調整しています。

また、脳や脊髄、腎などの働きを連携させています。

督脈は、骨盤内にある「胞中」から始まり、会陰に出ます。

腰、背中、うなじ、と順に上がって脳内に入ります。

頭頂、額、鼻、上口唇、と下がって、上口唇内部の「ぎんこう」へ到達します。

頭頂部には百会があります。

(スライド50)

百会は、5本の経絡が交差しており、気血の流れ、巡りの重要な位置にある事がわかります。

スライドに示す様に、百会を刺激することができれば、種々の問題解決につながることが期待できます。

頭部を刺激する療法を、独自に開発し、臨床に応用している先生方もいらっしゃいます。

 (山元先生、朱氏先生)のお二人です。興味がある方は、お調べください。

次回は、百会刺激と心拍変動指数(HRV)です

 

≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

「病は氣から」その29(スライド44と45と46)

(スライド44)

正しい姿勢(重心線)をとります。肩の力をぬき、肘は、体の軸に対して、水平です。

親指を顎関節の上、1〜2センチに置きます。そのまま、左右の手を近づけます。

この時、左右中指がつけば良いのですが、つかないかたは、親指の位置を上方にずらし指を、当てます。

また、左右指がつくが、頭皮につかないかたは、親指の位置を下げます。

それから、その位置から、後方一寸が、百会です。

1寸は、スライドに示す、親指を参考にしてください。

(スライド45)

それでは、皆さん、実践してみてください。

ツボは、凹んでいたり、膨れていたり、少し痛かったり、違和感などがありますので、百会の周辺を指で、さぐってください。

少しの、ズレは問題になりません。

大体の位置を、把握していただけたでしょうか?

それでは、そのツボを刺激していただきます。

(スライド46)

・指三本で百会を5回ほど

 軽くたたいてください!

・正しい姿勢で力を抜いて

 イスに座り目を閉じる

・頭頂部から何か流れる感覚

 を感じる(それは、風、水の流れのような?)

・1分間そのまま、流れる感覚に意識を無心に

 向けてください。

軽くタッピングだけで、効果があるのか?と、お思いでしょうが、有効な症例データーを後でお見せいたします。

次は、臨床で百会刺激が有効である理由を、百会と経絡の関係で示します。

≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

「病は氣から」その28(スライド41と42と43)

(スライド41)

本日の後半の発表の症例は、百会を刺激した結果の、データーなので、先生方には実際に百会を触っていただきます。

時間が限られていますので、よろしくお願いいたします。

まずは、百会の位置についての説明です。

(スライド42)

一般的な百会の取り方には、2種類あります。

一つは、

前髪際と後髪際を結ぶ線の

中点の、前方1寸にある陥凹部です。

一つは、

耳を折り返したとき、両耳尖

を結ぶ線の中点です。

(スライド43)

簡易取穴法は、

眼耳平面に垂線を直角におろし、頭部前正中線上で交わったところから、後方1寸に取ります。

実際の写真を、おみせいたします。

次回は、「筒井式百会の取り方の写真」(モデルさん使用)です。