≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

「病は氣から」その30(スライド47と48と49と50)

(スライド47)

百会の特徴を、お話しいたします。

百会には、五本の経絡が交差しており、全身をカバーする力があります。

そして、百会の特徴ある働きは、脳の機能改善、身心をのびやかにし、便秘や尿閉の改善などがあります。

(スライド48)

百会は、別名、”三陽五会”と言います。

これは、百会が5本の経絡と交差しているからです。それぞれの治療効果につて説明いたします。

①の足の太陽膀胱経は、 頭痛、腰痛、背中痛、股関節痛、などの治療に有効です。

②の手の少陽三焦経は、難聴、咽頭痛、目や耳の疼痛などの治療に有効です。

③の足の少陽胆経は、頭痛、股間節、膝の疼痛に有効です。

④の足の厥陰肝経は、鼠径ヘルニア、排尿困難などに有効です。

⑤の督脈は、妊娠と深い関係があります。

(スライド49)

奇経八脈の中で特に重要なのが、督脈と任脈です。

2つの大きな機能があります。

1つめは、正経十二経脈を調節したり、協調させたりする働きがあります。

2つめは、正経十二経脈を流れる氣や血のバランスを調節する役割です。

督脈は 体の背面中央を、下から上へと走る奇経で、六本の陽経とまじわっており、

全身の陽経統括調整して、陽の氣の量を調整しています。

また、脳や脊髄、腎などの働きを連携させています。

督脈は、骨盤内にある「胞中」から始まり、会陰に出ます。

腰、背中、うなじ、と順に上がって脳内に入ります。

頭頂、額、鼻、上口唇、と下がって、上口唇内部の「ぎんこう」へ到達します。

頭頂部には百会があります。

(スライド50)

百会は、5本の経絡が交差しており、気血の流れ、巡りの重要な位置にある事がわかります。

スライドに示す様に、百会を刺激することができれば、種々の問題解決につながることが期待できます。

頭部を刺激する療法を、独自に開発し、臨床に応用している先生方もいらっしゃいます。

 (山元先生、朱氏先生)のお二人です。興味がある方は、お調べください。

次回は、百会刺激と心拍変動指数(HRV)です