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foo-d 風土

自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

 岐阜県土岐市曽木の曽木公園へ

  陽光に美しく見える午前中に行ってきました。

 

ここは長年、10近くある池に映る紅葉のライトアップがとても綺麗で美しく、何百人もの人が夜来ていましたが、私はおそらく日本一だと思っていました。しかし、この美しさを保つには地元民だけの管理だけでは難しく土岐市の補助がなく、やむなく今年から終了となってしまいました。本当に美しく、毎年ライトアップをいるのが楽しみでしたが、本当に残念です。市民の憩いのため、貴重な観光資源でもあり、本来土岐市がきちんと資金を出して保存すべきだと思います。

 

 

   落ち葉と共に紅が映え、黄葉が添えて綺麗でした。

 

 自然の野山のこうようは黄色が多いですね。

 かつて奈良時代、万葉人が楽しむもみじは黄葉と書き黄色がメインでした。

 古代の人々は木々の葉が黄や紅に変色していく様子を、草木染めの染料を揉み出す様子を連想して、揉み出す=「もみいづ」がなまって「もみぢ」になったといわれます。

 

 もみじは奈良時代の『万葉集』にもさかん詠まれていて、この頃から人々の心をとらえていたことがわかります。ただ、万葉の時代までの「もみぢ」には「黄葉」の字が多く使われていますが、平安時代になると「紅葉」と書かれるようになっていきます。

 

黄色から紅色へと好みが変わるのは、

 梅を愛した万葉人が平安の世に桜に変わって行ったことにもよく似ていますね。

 ゆるりと落ち着いた悠久の都 奈良は静かに香る梅を愛で、少し賑やかで派手な京都へ移ると淡いピンクが踊る桜の様に人の心も変化してきたからでしょうね。

 

 

 移り行く

  日本の四季の

    美しさ

   艶やかもあり

    寂しさもあり

 

      周之介

 

 タピオ・ヴィルカラは、妻のルート・ブリュックと共に、フィンランドを代表するデザイナーで、私は二人どちらも大好きで、今回の展覧会を楽しみにしていました。

 

 ルート・ブリュックは皆さんご存知のように北欧っぽいイメージのセラミック・アーティストで、イソップ童話やで蝶や妖精や様々なセラミック作品を発表しています。2020年には岐阜県現代陶芸美術館でも「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展が開催されています。

 

 タピオ・ヴィルカラも妻のルート・ブリュックもその芸術表現は違いますが、共に、実に多彩で、氷や水、木の葉など自然の要素を巧みにモチーフに取り入れ、フィンランドの自然が感覚になっているとおもわせ、夢見るような素敵なセンスと温かい心が作品に表れていて、素晴らしい夫婦だねっと思ってしまいます。

 

 

 タピオ・ヴィルカラの代表作は、ラップランドの溶けゆく氷にインスパイアされて創作された「ウルティマ ツーレ」です。

自然の氷、氷河が膨大な時間と情熱をかけて溶け出す瞬間を閉じ込めたようなグラスで、フィンランドのクラフトマンシップと自然への敬意が細部にまで宿っています。

 

 私は長年、タピオ・ヴィルカラは、イッタラのデザイナーであると共に世界的なガラス作家だと思っていましたが、今回の展覧会で、その芸域の広さに驚くと共に、特に会場最初に現れた木彫のオブジェの木目の妙には驚き感銘しました。

「ウルティマ ツーレ」を木で表現したものでした。

 薄い板をただ貼り合わせて切ったものではなく、木目の線が開いていく。とても綺麗で、流れていく木目。

 なぜこういうふうにできるのか、まるで、描いたとしか思えないのですが、描いたものではなくて、タピオ・ヴィルカラが長年苦労して創作した、本物の木目と、彫りと、磨きと研磨によって“木目らしく見える流れ”を創出していたのでした。しかし、よく見てもその作り方がわからないものもあり、 とても見事です。

これはとても欲しいなーっと思いましたが、残念ながら無理ですね。

このオブジェが宙にあり地にあり素晴らしい展覧会。 

 

 

 

 

ラップランドの溶けゆく氷にインスパイアされて創作された「ウルティマ ツーレ」

 

自然の氷、氷河が膨大な時間と情熱をかけて溶け出す瞬間を閉じ込めたようなグラス

 

 皆様もどうぞ会場へ足を運んで楽しんでくださいね。

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 ちょっと余談ですが、

 私は自身の蕎麦懐石でペアリングでお出しするお酒用に、ヨーロッパ中心に4個以上揃ったアンティークミニグラスを探していますが、もう10年ほど前に名古屋骨董祭のある店で、氷のようなグラスが木を丸くくり抜いてそのサイズに合わせて作った箱に入っているグラスセットを見付けました。これが、なかなか良い。

 店の方に、これはどこの国の誰の作品かと尋ねましたが、わからないと言われました。どこのものかわからないからでしょうで10000円ほどで購入し、家に帰ってから、よく見ますと、その一つに5mmほどの小さな赤いマークが薄く残っていました。 これをヒントにネットでさまざま調べてみますと、フィンランドのイッタラのタピオ・ヴィルカラ作の「ウルティマ ツーレ」シリーズのグラスということがわかりました。

 ただ、カタログや美術展の資料等探しても、同じテクニックはありましたが、同じものはなく、ケース付きはどこにもなく、ケース自体も特殊ですし、どんなに検索しても全く出てきません。少なくともイッタラの量販品グラス(1客8000円から20000円位)ではなさそうです。

 

 

  (下記は自宅のものです)

 おそらく誰かの特注か、特別催事用に、オーロラや白夜など、光が織りなす素晴らしいラップランドの野山へ出掛けたときなどに、フィンランドのウオッカを飲むために、フィンランドの木をくり抜いたケース入りのグラスセットだとおもいます。

 

 今回の展覧会にもよく似た少し大きなものが『ニヴァ/急流(グラスのモデル)1971年イッタラ』として出店されていて、

そのテクニックを実物で見ることもでき、

とてもうれしく、良い経験ができました。

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 岐阜県現代陶芸美術館

   「タピオ・ヴィルカラ

      世界の果て」展

 リーフレットより

フィンランドを代表するデザイナー、彫刻家として圧倒的な存在感を放つタピオ・ヴィルカラ(1915-1985)の日本初回顧展

妻は、同じくフィンランドを代表するセラミック・アーティストのルート・ブリュックです。

 1947年、イッタラ社のデザインコンペに優勝。1951年、ミラノで行われたトリエンナーレで三部門金メダルを受賞し、名声を不動のものとする。彼は、ラップランドの静寂をこよなく愛し、生命の神秘や大自然の躍動を着想源に、「ウルティマツーレ」 (ラテン語で 「世界の最北」を表す言葉)をはじめとするガラスの名作を誕生させました。 デザインの対象はガラスのほかに磁器、 銀食器、 宝飾品、照明、家具、紙幣、グラフィック、 空間まで広くおよび、 あらゆる素材に向き合い、触覚と視覚を鋭く働かせて生だす洗練されたフォルムがヴィルカラの作品の見どころです。

また、神話をモチーフにしたガラスのオブジェや、自ら開発した積層合板を用いたオブジェにはプロダクトデザイナーとは異なる表現者の顔ものぞかせます。

本展は、エスポー近代美術館、 タピオ・ヴィルカラルート・ブリュック財団およびコレクション・カッコネンから厳選したプロダクトやオブジェ約300点に加え、制作過程や背景を明かすドローイング (複写)や写真を展示します。

生誕110年 没後40年を迎える2025年、繊細にしてダイナミックなヴィルカラの造形の魅力に迫ります。

岐阜県現代陶芸美術館

 タピオ・ヴィルカラ

     世界の果て

   2025.10.25~2026.1.12

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イッタラ(フィンランド語: Iittala )は、「現代的な北欧デザイン」による食器などインテリアデザインを専門とするフィンランドのデザイン企業。

最も有名なのがガラス製品で、世界中のデパートで販売されている超有名メーカーです。

 また、三宅一生は造形的デザインで、私の好きなデザイナーですが、ちょっとした縁で、一生の個人パーティにも伺ったことがありますが、三宅一生とイッタラの2大ブランドの夢のコラボとして《Iittala×Issey Miyake》が2016年に発表されています。イッタラのガラス器と一生のプリーツ プリーズの布や器デザインとのコラボで、これも世界のデパートで販売されています。

 山梨県蕎麦屋めぐり2軒目は有名店 「長坂翁」

北杜市の長坂駅から徒歩30分はかかる、木々に囲まれた森にある

これで3回目

何十年ぶりに訪問

長坂翁は、蕎麦打ち名人 達磨の大将(高橋邦弘氏)が40年前に理想の蕎麦打ちをするために東京からここに引っ越して始められた「翁」最初の店。

 玄そば(殻つきのそばの実)を磨きから石ぬき・粒揃え・皮むき・選別・石臼で挽いてふるうまで、全工程を自らの手で行う「自家製粉」にこだわり抜く。

 高橋邦弘氏は、蕎麦聖とも呼ばれる片倉康雄の足利一茶庵で修行のかたわら片倉康雄のそば教室の師範代を務める程でした。その後、東京で「翁」を開店し有名店になり、その後長坂へ移転し、連日何十人も並んで待つ超繁盛店へ。

 友蕎子(ゆうきょうし)片倉康雄は、種類の少なかった蕎麦の世界で、様々な変わり蕎麦を考案し、蕎麦懐石を発案し、蕎麦を一流の料理へと昇華した人物であり、日本中に多くの弟子を持つ足利一茶庵の創始者です。

 彼の蕎麦打ち技術を学ぼうと全国から足利に殺到した「足利詣」は現在も語り草となっています。 

私も三度ほど足利へ食べに行っていますが、「足利詣」で有名な一茶庵本店は今も重厚な造りの入り口で総本山に相応しい威容です。

また、いまも名著として蕎麦屋を志す職人達のバイブルとなっている片倉康雄著「手打ちそばの技術」は厚さが3.5cm程もある重厚なハードカバーで12000円もしましたが、とても内容が濃く、私も購入して勉強しました。

 

 

 さて、長坂翁ですが、私が初めて訪問したのはお店ができてしばらく経ってからだから、もう40年近くにもなるのだと思いました。

 当時はいつも何十人、多い時は100人以上も並んでいて、新聞にも載った超有名店です。

 その後高橋氏(達磨の大将)は広島県の山奥で「達磨・雪花山房」を開き、そば指導を中心とした活動を開始され、このお店はお弟子さんが継がれ、二代目の時にも食べに来て、今回は三代目になっていた。

 達磨の大将は2015年5月に雪花山房を移り、今は佐賀県におられる様子。

高橋名人のお弟子さんの「翁グループ」の蕎麦屋は全国に36店舗。

 高橋名人の蕎麦打ちは、お弟子さんの店で行われた講習を含めてじっくりと一部始終を数回みて動画にも録画して家で勉強。

また別の機会にも拝見しに行ったが、打ち始め 水回しからこねて切り終わるまで、無駄な動きが一切なく素晴らしいスピードで綺麗に収まり、それは見事。まるで神業の蕎麦打ち。他でも蕎麦打ちは観ているが、こんなに完璧な蕎麦打ちは見たことがない。

 その二八蕎麦は綺麗で喉越しよく、どんな二八蕎麦より美味しかった。

 

 さて、長坂翁3代目の蕎麦はどうだろう。

 翁と言えばまず二八蕎麦だが、お品書きの最初には十割蕎麦が書かれていた。

 翁達磨グループも初期と違い、様々な蕎麦を出す店が増えているし、十割蕎麦ブームもあったのでそうなったかな。

 (余談ですが、10年以上前から十割蕎麦の方が二八より美味しいというような十割信仰がありますが、十割と二八では目指すものが違います。二八は喉越しと味のバランスが大切で美しく、

十割は喉越しより味に重点を置きますから、

二八には二八の良さがあり、比べるものではありません。下手な十割の何十倍も美味しいです。)

 

 

こちらで十割と二八で食べ比べをしようと思ったら、残念ながら十割蕎麦は売り切れだった。

 

注文したのは、

八ヶ岳セット 

 (ざるそば 焼き味噌 生湯葉甘み)2000円

辛味大根おろしそば1300円

田舎そばでお願いした

(自家製有機栽培大根)

だし巻き卵 400円

お酒は地元の七賢 純米生 北杜市

 1合800円

 

 

焼き味噌

 白味噌・葱・そばの三種で作った素直な焼き味噌

 

だし巻き卵

 色は濃いめで関東風の甘いものかと思ったら、色はやや黒めなのに味は甘みのない関西風。 お酒にはこの方がイイね。

七賢純米生は米の旨み甘さのある日本酒らしいふくよかな味で、いかにも蕎麦に合いそうな味わいだ。

 

 

ざるそば

地元八ヶ岳近郊のそば

粒子が見えないくらい細かいがメッシュは80~100位か。

切り幅1.8mm位で17本位の並打ち(17本とは1寸を17当分に切ったもの)

きれいな蕎麦だが、香りは弱め、蕎麦の旨みは普通

しばらくゆっくりだし巻き卵や焼き味噌で酒を飲みながら旨みが開くまで待つことにした。(すぐ食べないと蕎麦屋さんには怒られるかもね)

15分位熟成後、モチモチ感が増え、旨み甘みがようやく出てきた。

 結構おいしい。 (皆さんも蕎麦の味がまだ開いていないと思った時は、やってみてください)

 

田舎そば

これも粒子が細かいが50メッシュ以下だね。

切り幅2.5mm位 まあまあおいしい。

 

 三代目の味、どちらもおいしい。ただ、達磨の大将の味をまだ覚えているのでちょっと辛口かな。

蕎麦は生き物。

次回はどんな味になっているか、また何年後か 長坂近くに来たら寄らせていただきましょう

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長坂翁

 山梨県北杜市長坂町中丸2205

0551-32-5405

甲府で山梨県立美術館「山下清展」・山梨県立考古博物館で「特別展「PAPUA×JOMON 縄文文化とパプアニューギニアの民族誌─」を見学した夜は、甲府の食を楽しもうと、地の素材を活かしたフランス料理と甲州ワインのマリアージュをいただきました。

 

 『サドヤレストラン レアル・ドール』

甲府駅北口徒歩5分にある立派なワイナリーレストラン

 1936年創業の老舗SADOYAワイナリー経営で、ちょっと贅沢感のあるゆったりとした欧風の敷地に、地下セラーの見学ができるワイナリー。

 

 

南仏プロヴァンスイメージのシャトー、レストラン「レアル・ドール」が3箇所に分かれてあり結構良い雰囲気

 

 レアル・ドールへ入ると、ゆったりとしたラウンジに案内され、柔らかいソファーに座り待機

 

   ダイニングへ案内され席へ

 

今日のコースは

 「SADOYAワインと

  山梨の地の素材を活かしたフランス料理のマリアージュ」

 

Specialite - France

シェフおまかせのディナーコース

 

乾いた喉を潤わそうと

富士桜ビールヴァイツェン

 富士山の伏流水「ふじざくら命水」を使用したビール。やや深い香りとコク、少しスモーキー。

 

 さて、ここからSADOYAワインの始まり。

SADOYAスパークリングワイン

 チリ産のソーヴィニョン・ブランと山梨県産の甲州種をブレンドした、辛口スパークリングワインで、緑がかった薄い黄金色のフレッシュで少し柑橘系の爽やかっぽい香りだが特に特徴のないスパークリング

 

アミューズ1

オリーヴのフィナンシェ

竹墨のフォカッチャにサーモンのリエット

まあまあの味

 

 

SADOYAシャトーブリヤン ミュール 白

 自社畑のセミヨン100%を使用した辛口 少し酸が立つが

誰でも飲みやすいワイン

(シャトーブリヤンは牛ヒレの最高峰ですが、このシャトーブリヤンはサドヤワイナリーが製造するワインのブランド名です)

 

Amuse bouche

アミューズ・ブーシェ

色鮮やかな1皿 「紅」のイマージュ

Mackerel beetroot and couscous salad

関サバのビーツとクスクスのサラダ

紅の部分はクスクスだが

 今まで、クスクスは特に旨みもあるわけでもないただの細かな粒々で、クスクスを使った料理で美味しいと思ったことがないのですが、今回のクスクスはいい味付けで全体的にいい感じ。

 これは次からの料理が楽しみだ。

 

次のワイン

ソムリエが持ってこられた瓶 スレンダーな形からするとアルザスワインだね。

 アルザスは好きなワインなので期待が持てる。

 エチケットにはピエール・ソヴァージュとある。

「ピエール・ソヴァージュ」は「野生の(原生の)石」という意味で、アルザスの名門ドメーヌ、「マルセル・ダイス」のマチュー・ダイスが伯父の畑を継承して誕生した新ドメーヌ。

これは「ヴィニョブル・デュ・レヴール  ピエール・ソヴァージュ」アルザスの自然派ワイン ミディアムボディ

 、Vignoble du Reveur (夢見る者のぶどう畑)のワイン。 

ピノ・グリ50%、ピノ・オーセロワ30%、ピノ・ブラン20%。

洋ナシとリンゴの澄んだ芳香とオーガニック特有のミネラル感、爽やかなニュアンスでまろやか。

「マルセル・ダイス」は何度か飲んだことがあり、結構好きで、私のセラーにもマルセル・ダイス アルザスブラン2011が1本眠っている

 

 

Koshu chicken and Koutake lightly stewed

甲州地鶏コンフィと香り高い香茸 軽い煮込み

 甲州地鶏と地きのこ

 地物の香茸 天然舞茸 占地

 泡は小松菜と出汁で

 茸は種類が増えれば増えるほど旨みが2倍3倍と増大する不思議な食材。

 中でも香茸は美味しくて大好きなキノコ。美味しさが増幅する。

きのこの味がしっかり出て甲州地鶏の脂と旨みが混ざって 特に美味しい。

 

もう一種 白ワインを。

サドヤが製造する「Liel(リエル)高山村 シャルドネ 2022」という白ワイン。

 長野県高山村 シャルドネ100% 

梨やメロンなどの複雑な香り凝縮感のある果実味と爽やかな酸味のバランスが良く、エレガントな味わいの辛口白で先程SADOYAシャトーブリヤン ミュール よりランク上の味わい。

 

 

Fresh fish of the day

本日の氷温熟成鮮魚

今夜は平目

ズワイガニを挟んで

オマール海老のソース

食べた瞬間 オマール海老の味が来て ズワイガニが来て 忘れる瞬間に平目が来るという三変化の味わいの面白さ。

おいしい

スープを多めに食べると口腔内にオマール海老がふくらむ

 

今日のメイン

Roasted "Japanese Beef" with burdock and Madeira sauce

極上 和牛フィレ ロティ

ごぼうのデクリネゾン マディラ酒のソース

ごぼう尽くし 牛蒡が美味しい それに乗って和牛ヒレ肉も良い

ごぼうはすごく化ける食材で、和食のみならず洋食の隠し味などに使うとグレードがワンランク上がるので、大好き。

最近はパリの三星なんかも日本から輸入し使い出しているとのこと。

 

 この料理に合わせる美味しそうなワインを2種飲み比べでお願いした。

SADOYAの赤

シャトー・ブリヤン カベルネ・ソーヴィニヨンのヴィンテージもの

自社農園で栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨン100%

 とても素直ないい味わい

 

もう一本はフランス・ロワール

フレデリック・マビロウ エクリプス2014

 カベルネフラン100%

ドライだけど、果実味豊か。タンニンの量は少なめでカベルネフランらしい味わい、

いかにも10年以上寝かせたワインらしい味。

良いワイン

 

ただ、この料理にはSADOYAの素直な赤がよく合う

 さすが、自店の料理には自転のワインですね すばらしい

 

Avant dessert

デザートの前に

 リンゴと紅茶のコンビネゾン

  りんごの泡 紅茶のチュールりんごのマリネ

サラッと美味しい

 

Dessert

 

 マンゴーのジェリー

 チョコレートのムース

  カカオニブ

 マンゴーのソルベ

最後にコーヒーをいただいて

 

 

ごちそうさまでした。

美味しかったです。

 

最近、時々同じ値段でディナーの食べ比べをしていますが、今回も飲み物別で15000円でお願いしました。こうすると、店のランクが客観的に評価しやすいです。

このレストランもこの値段にしては内容もよく、とてもおいしく値ごろ。

 

飲み物代は別ですが、今回もたくさん飲み楽しませていただき、

ソムリエでギャルソンの方はとても溌剌として優秀で対応も良く、ゆったりと良い気持ちでたのしませていただきました。

次回はこちらが経営されている近くのちょっと贅沢そうなホテルに泊まり、また、レアル・ドールへディナーに来ようかなっと思います。

 

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サドヤレストラン レアル・ドール

甲府駅北口側にあるワイナリーレストラン

055-288-8723

山梨県甲府市北口3丁目3-24

アクセス 甲府駅[北口]徒歩5分

 令和7年度第68回恵那市文化祭

華道展 11月8、9日

 

 

今年も出品させていただきました。

 

花材

紅葉

ローゼル(ハイビスカスの実)

カーネーション

ヤツデ

ピンクッション

 拙作 鎬(しのぎ)大花器で活けさせていただきました。

 

 

 

拙い腕ですが

  いかがでしょうか

 山梨県立美術館 2025.10.25

生誕100年 山下清展-百年目の大回想

   2025年9月20日(土)~11月24日

 私が幼少の頃、毎日遊びに行き、可愛がってもらっていた伯父の家に山下清が来て、作品も作っていますし、私の実家の玄関には山下の代表的な作品の花火の貼絵も飾ってあり、子供の頃から山下清の作品はとても身近に感じていました。

 その山下清の生誕100年展があるというので甲府まで行きました。

 

 

 今回の展覧会は代表的な花火や鉄道、富士山等の貼絵の作品だけではなく、幼少期の鉛筆画から晩年までの貼絵、油彩、水彩画、ペン画、陶磁器の絵付けなど約190点を展示し山下芸術の豊かさ、奥深さを紹介し山下清の人物像にも迫っていました。

 10歳頃の絵にはもう美的感覚が観えていて、まるで熊谷守一の絵の様な作品もあり、15、6歳ではすごく緻密でありながら構図の取り方、描写力の素晴らしさが溢れかえっています。

 

 

 

 

 

 学園を勝手に飛び出し、日本各地を自由気ままに旅する生活を好んだ清ですが、驚異的な記憶力を持っており、スケッチやメモを取らずとも、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出し。旅から戻ると、高い集中力で、手で細かくちぎった紙片を緻密に貼り合わせ、超絶技巧の貼絵を制作しました。そこに見られる丁寧な細部描写と豊かな色調という魅力は、油彩やペン画、水彩画など他の作品にもよく表れています。

 油性マジックは一度書くと書き直しができませんが、見事に緻密な点描を書いています。

 

貼り絵はあまりにも細かい1mmほどにちぎった紙を重ねて貼り合わせ、その緻密さ正確さには驚くばかり。

生涯に油彩画は10数点しか書いていないのですが、ヨーロッパへ行った時の油彩の点描は、緻密な貼り絵の技術が生かされておりとても見事。

今回の時系列を追うこの会は、山下清の新しい面の発見もたくさんありとても充実した展覧会でした。

貼り絵は一般的な絵とは異なり、重ねて貼っていくので微妙な立体が場所によっては高く低くなっていますから、 写真ではこの実物の良さが全くわかりません。

是非、本物を鑑賞してその良さを確認してくださいね。

 少し残念だったのは、山下清という子供の芸術的才能を見つけ、苦労して導き続け開花させた式場隆三郎(清の文に出てくる「先生」)について、何ら触れられていないことです。

 式場隆三郎は新潟大医学部で親友の吉田翔也と共に、柳宗悦の民芸運動最初期に加わり、その後、雑誌民藝の創刊から携わっているが、山下清が世界的芸術家になれたのも式場隆三郎の苦労あってのもので、更に日本各地の民芸運動の仲間たちの協力も大きかったとおもわれます。

その一例ですが、

 1956年8月、34歳の山下清は、彼を指導した式場隆三郎に連れられ、吉田璋也の招きで鳥取の牛ノ戸焼を訪問し、その後、倉吉市の知的障害児施設・皆成学院を訪問し、「裸の大将」として多くの人々に歓迎されました。

 皆成学院は児童の教育に陶芸を取り入れており、大きな登り窯建設や陶芸指導には、美術教諭で染織家の吉田たすく(私の父)が関わり、学院の学校医は彫刻家でもある伊藤宝城(筆者の伯父)でした。

 二人は吉田璋也とも親しく、山下清の訪問を提案したのはこの兄弟だったのではないかと考えられます。

山下清は倉吉滞在中、伊藤宝城の家を訪れ、そこで作品を制作していますが、その場所は伊藤病院の一室で、私が子どもの頃に遊んだ思い出の部屋でもありました。

 (この展覧会は、残念ながらすべて撮影禁止でしたので、ネットにあったものから引用し、モノクロ写真は伯父の家で創作する山下清と伯父です)

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山梨県立美術館

生誕100年 山下清展-百年目の大回想

2025年9月20日(土)~11月24日

民藝好きの人なら誰でも知っている超有名店。
  長野県松本の喫茶を併設した民藝旅館『まるも』

大学生の頃、松本民芸館へ行った時に泊まりたくて、初めて泊まり、また半世紀ぶりに泊まってきました。

 旅館まるもは、時代がまさに江戸から明治へと移り変わる慶応4年(1868年)に創立、現在の建物は明治21年建築。築130年の古い建物 白壁に黒々とした木の面格子が映える風情あるたたずまい。木造三階建の旅館は、旅館というより昔ながらの旅籠の雰囲気。家具は松本民藝家具。できる限り「そのまま」を残していて、昔の日本らしい宿泊ができる貴重な宿。部屋は8部屋で、大人気でなかなか予約が取れません。
 昨年も先月も泊まりたい日には予約がとれず、今回ようやくタイミングよく取れました。
  昔は夕食で民藝の器に郷土料理が食べられましたが、現代は朝食付きか素泊まりのみ。料金は1万円くらい。
 
普段朝食は全く取らないのですが、まるもの素朴な朝食は人気が高く、今回は朝食付きでお願いしました。


 女鳥羽川沿いにある昔ながらの白壁に海鼠塀の洒落た宿
 館内は半世紀前にお邪魔した時にタイムスリップした様に何も変わらず

 

昔のまま 中庭を囲って廊下があり落ち着いた雰囲気で松本民藝家具を使い、ポイント的に民藝創始者の柳宗悦や、バーナードリーチ、濱田庄司、などの作品がかけられています。
 


 
 夕食は、まるもから女鳥羽川沿いを歩いて7分。
ここも予約がまず取れないが、うまくとれた長野県で一番好きな店、『蕎麦と料理 滿(mitsu)』で、素晴らしい食事をいただき、

さて、翌日
 日本らしい朝ごはん。


 お漬物、煮物、お味噌汁も美味しく
 どれもちょうど良い感じの味付けです。

 あれ! このお皿やお茶碗。 特徴のある装飾技法。



  宿泊費が1万円位で宿泊者皆が食べる普通の朝食なのに。使うだろうか?
   なぜ? まさか。

でもこの器の模様は間違いない。

 どう見てもその器は成形した陶土を半乾きの状態の時に、縄文人のように組紐を転がして縄目のくぼみを作り模様を入れるこの装飾技法。

人間国宝 島岡達三の代表的装飾技法の縄文象嵌(じょうもんぞうがん)皿とお茶碗です。

  少し象嵌の模様が単純で深みが浅いので、念の為、器の底を確認してみると、


やはり、なるほど。
 島岡達三特有の陶印がありません。

初期の島岡の象嵌の模様はまだ浅く単純で、銘も入れていないので、1950年代後半だと予想ができました。

 島岡達三は東京工業大学で柳宗悦・浜田庄司ら民藝運動の思想に共鳴し、戦後、栃木県益子で濱田庄司の弟子となります。(1946年)

初期の島岡は濱田と似たような釉薬、そして登り窯を使い作品を作っていたため自ずと「濱田庄司のコピー」が作られていますが、3年間の濱田窯での修行の後、濱田に付いて全国各地の博物館や大学へ赴き、古代土器の標本複製の仕事を手伝う中で縄文への傾倒が生まれていき、1950年代後半から1960年代に、李氏朝鮮の象嵌や、組紐師だった父の影響も受けて、縄文象嵌技法が生まれていき、77歳の時に「民芸陶器(縄文象嵌)」で人間国宝へなりました。


 河井寛次郎と濱田庄司は民芸運動開始の後は民藝は民の技であるから、私も『作家ではなく、一陶工にすぎない』と生涯、作品に銘を入れていませんが、島岡もそれに倣って、陶印はつけませんでした。しかし、その後、縄文象嵌技法を確立するころから、作家を意識してきたのでしょう、民藝から「作家」へと変節し、銘を入れるようになります。


寛次郎の親戚縁者以外の直弟子で、生涯銘を入れなかったのは、唯一、生田和孝です。
 生田さんは私の父の高校の頃からの親友で、河井寛次郎のところで修行した後、丹波で作陶をして、戦後の丹波焼再興の3人の祖の一人ですが、自分はただの陶工だからと、文部大臣賞をとった後も生涯作品に銘は入れていません。河井寛次郎の精神の継承者かといわれましたが、55歳で他界します。

 生田さんは個展をした時に売れ残った皿や器などがあると、よく父の元へ送っていただいていたので、私達家族は毎日の食事は生田さんの様々な器で食べていました。 温かみのある使い勝手の良いお茶碗達でした。


 さて、まるも旅館の朝食ですが、普通の朝食に雑器と共に人間国宝の器を使うとは。
民藝の本筋をちゃんと理解されていて、すごく嬉しかった。

 民藝品とは多くの無名の職工が、無心で使う人に心地よく使って欲しいと生み出してきたもの。
使われるために生まれてきたものです。器も生きています。どんなものでも飾って死蔵するものではない。
使ってあげることにより、器も生きて時代がつき、良い味わいの器となっていきます。

 私も、器も生きもの、器への感謝の気持ちで河井寛次郎や濱田庄司、バーナード・リーチ、島岡達三などの器も飾りながら、他の雑器と同じように料理に使っていますが、使うことでさらに愛着が増しますね。

 まるもさんは、島岡達三の器が戸棚の奥にしまわれていたのを見つけて、人間国宝だし、飾ろうかどうしようか迷われて、使ってあげることが一番器のためだと、最近使われるようになったそうです。
  食べログなどに投稿されているまるも旅館の食事の器を見ると、この島岡達三の写真はまだ載っていませんから、直近に始められたのでしょうね。 とても素晴らしいと思いますし、何よりもこういう心で使われていることが、本当に嬉しかった。

(写真の最後は私が使っている島岡達三の 柿釉緑釉 縄文象嵌皿と、三色赤絵角皿で、これも料理に使用しています)


  今回もまた
   楽しさを
    心の機に織り込ませていただきました。

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 まるも旅館
長野県松本市中央3-3-10
  0263-32-0115

子供の頃から日本人はどこから来たのかちょっと興味がありましたが、南、ニューギニア方面から、西は上海や朝鮮経由の西ルート、北は樺太からの北ルートの三方向から人々が渡来しています。

 縄文時代以前から黒潮に乗って南方系の人々が、縄文晩期から弥生時代には西方系の影響が強まったと考えられます。

 沖縄やアイヌの人々は共通して眉や髭が濃く目や口の大きい特徴をもっていますが、日本武尊の日本各地への遠征や出雲族の国譲りのように、本州中心に上海や朝鮮経由の人々(弥生系)が増えていくに従い縄文人は混血しながらも沖縄や南九州と東北北海道というように南と北と分かれて移動しているようです。近年のDNA鑑定でも裏付けられるように縄文人のDNAが本州人より多く残っています。 

 ニューギニア人も眉や髭が濃く目や口の大きく、特徴も似ていることから、南方ルートとのつながりを示唆するものであり、こうした古代の交流を土器や出土品など生活の痕跡からも知りたいと考えていたところ、まさにそれをテーマにした展覧会が山梨県立考古博物館で開催されました。

これは絶好の機会!

 見なければ!と、行ってきました。

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⚫︎山梨県立考古博物館

第42回特別展

【日本・パプアニューギニア国交樹立50周年】

PAPUA × JOMON

縄文文化の謎を考える―パプアニューギニアの民族誌一

   9月27日~12月7日

 

リーフレットより

 南太平洋に位置するパプアニューギニアは、オセアニア州に属する一万近くの島々で成り立つ広大な島国で、 熱帯雨林や火山といった、 厳しくも多彩な自然環境が織りなす独自の文化で知られています。中でも「プリミティブ・アート(部族芸術)」と総称されるPNG (パプアニューギニア) アートには、800を超える部族の歴史と信仰が刻まれており、アフリカン・アートや日本の縄文文化を彷彿とさせるような躍動感あふれる美しいデザインが今なお息づいています。 本展では、 早稲田大学考古学研究室が長きに渡り調査・研究してきたパプアニューギニアの民俗資料とともに、多種多様な日本の縄文資料を比較紹介することで、遠く離れた両地域における儀礼や精神文化の共通性を探りながら、縄文文化を新たな視点から深掘りします。

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 今回の展覧会、ニューギニアの縄文の土器を見て回りますと、形や線刻等類似したものやそっくりなものもあり、何千年前は同じ民族だったのかなとも思える作品もあり参考になり、良い展覧会でした。

 ただ山梨県は縄文土器の出土が多く、出品もニューギニアよりとても多く、ニューギニアのものがまだちょっと物足りない。

 もっと資料を揃え、数千年前からの対比等をやりながら近現代まで、更に大々的な展覧会をどこかでやって欲しいと思います。

山梨県立考古博物館

山梨県甲府市下曽根町923