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foo-d 風土

自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

今年は戦後80年

 

・芸大出身で帝展入選の天才画家だった伯父、彰は太平洋戦争で戦死。

・衛(まもる)伯父は帰還はしたが戦地での深い傷が癒えず14年後亡くなった。

・現代彫刻家の伯父、博は沖縄戦で悲惨な死をとげたひめゆり学徒隊の鎮魂のために女神像を造り、1952年ひめゆりの塔として飾られた。

・私の子供の頃、街や神社の祭りなどで手や足のない傷痍軍人の方達をよく見かけた。

 

 戦後80年と言っても人生100年時代にはほんのちょっと前のことだ。

 

 

映画 『雪風 YUKIKAZE』 

 実在した日本海軍の駆逐艦「雪風」の映画 『雪風 YUKIKAZE が封切られ、すぐ観てきました。

 

 

 

太平洋戦争中、幾多の戦場を生き抜き、戦場で投げ出された仲間を救い続け、“幸運艦”“不沈艦”と称され、戦後には13,000人以上を復員輸送するなど、人びとの命をつなぐ「雪風」の姿が感動的に描かれ、一般の戦争映画のような戦闘や派手な大衆的な娯楽作品ではなく、戦争の冷酷さと、命の尊さを一層大切にする重みと深みがある冷たい美しさ。

 

 

静かに、しかし確実に胸に沈殿していく感情。観る者に「戦争の愚かさ」「人はなぜ戦うのか」「生きるとは何か」という問いを突きつけます。

 

良い映画でした。

 

 観終えたとき、心に残るのは轟音や爆炎の残響ではなく、静寂。

 

そこには、戦争の華やかさや勝利の栄光は微塵もなく、ただ無機質な空の広がりと、人間の存在の儚さが漂っている。

 

 

皆さんもどうぞご覧ください。

 

 

 

映画 『雪風 YUKIKAZE』 は今年8月15日より全国で放映開始されました。

 

 

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雪風 YUKIKAZE 60秒特報

https://www.youtube.com/watch?v=DHgxpJhdGPs

 

 

解説・あらすじ

1942年6月、ミッドウェー島沖。沈没目前の巡洋艦「三隈」に駆逐艦「雪風」が近づき、先任伍長・早瀬幸平(玉木宏)の指揮のもと、二等水平の井上壮太(奥平大兼)ら、海に投げ出された三隈の乗員が救出される。翌年10月、雪風に水雷兵となった井上や新しい艦長・寺澤一利(竹野内豊)が配属されるが、寺澤がミッドウェー島沖の救助をとがめたことから、彼と早瀬の間に緊張が走る。

実在した大日本帝国海軍の駆逐艦「雪風」にフォーカスしたドラマ。ミッドウェー海戦、レイテ沖海戦など、太平洋戦争の激戦をくぐり抜けてきた、雪風の乗組員やその家族らの姿を描く。メガホンを取るのは、助監督として『空母いぶき』などに携わってきた山田敏久。『シン・ゴジラ』などの竹野内豊、『沈黙の艦隊』などの玉木宏、『か「」く「」し「」ご「」と「』などの奥平大兼のほか、田中麗奈、益岡徹、石丸幹二、中井貴一らが出演する。

 

TRATTORIA TOPE      

     2025/8/2

 

 閉館後のヤマザキマザック美術館4階で古楽器演奏会(フランス ルイ王朝マリーアントワネットお抱え画家でもあったエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン作の名画リラを弾く女性」を中心に観ながらリラやプサルテリウム 等の18世紀の古楽器演奏)でゆったり音色に酔い、予約しておいた同じビルB2のイタリア料理店で食事をしてきました。

 

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 お腹が膨れ過ぎると味覚が鈍るので、最後まで美味しく食べれられる様にどの料理店でも少し軽めにお願いしていますが、(写真でお気づきのようにどの料理も少し少なめです。 おかげで最後のメインディッシュからデセール迄余分な満腹感もなくで食べ終わりました。

 

 

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 TRATTORIA TOPEの案内より

 

手間暇惜しまず仕上げた極上のイタリア料理

マザックアートプラザ(美術館)B2Fに店を構える【TRATTORIA TOPE】。イタリア料理の美味しさを余すことなく追求し、“粋なサービス”でお客様をおもてなしするTRATTORIA TOPEは、多くのグルメたちの支持を集める評判のレストランです。 是非、当店で至福なひとときをお過ごしください。

 

今夜のコース

 ディナーは8800円~25000円のコースがあり、初めてのお店なので、

【Speciale】(前菜、パスタ、お魚・お肉料理など全6品)¥15,000という中間のコースにしてみました。

これだとワインを入れると25000円~かな。

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席に案内され

 

まずアペリティーヴォ

イタリア料理ですが、シャンパーニュを、そして

 今晩はロゼを注文

シャンパーニュ「パイパー・エドシック キュヴェ・ブリュット」

 1785年創業の歴史あるシャンパーニュメゾン「パイパー・エドシック」の代表的な銘柄で、王妃マリー・アントワネットやマリリン・モンローにも愛され、カンヌ国際映画祭やアカデミー賞の公式シャンパーニュとしても知られています。

 洋ナシやリンゴのフルーティーなアロマに、アーモンドやヘーゼルナッツ、トーストのような香りが特徴で口当たりが良くバランスの取れた、フルーティーでエレガントな味わいです。 この様な説明。

 中々
 

⚫︎Sutzzichino

お口取り

  メジマグロと夏野菜のタルタル仕立てとトマトのジュレ

次のワイン 白

コローナ デル コッレ オッフィーダ パッセリーナ

品種:パッセリーナ 100%

 緑がかった麦わら色。エキゾチックな果実や白い花の香りがはっきりと感じられる新鮮さと軽やかさが特徴的。口に含むとフルーティーな香りが繰り返され

 

⚫︎Antipasto misto

TOPEの名物!!ワゴンサービスよりお好きな前菜4品セレクト

 

テーブル横にワゴン2台に沢山の料理が運ばれてきて、

 

料理それぞれの説明された。

 

どれも美味しそうなものばかり。このワゴンのものをたくさん選んでワインを楽しめたらいいな♪などと思いながら、ここから4品×2人分をセレクト。

 

 

 

次のワイン

マルケージ ディ バローロ ガヴィ

イタリアのピエモンテ州、ガヴィ地区で生産

ブドウ品種コルテーゼ種

緑がかった麦わら色で、リンゴやカモミール花の香りにリンゴや青いアーモンドなどのフルーティーでフローラルな香り

 

 

⚫︎Caruso&Minini Arancino Macerato カルーソエミニニアランチーノマチェラート

オレンジワイン

大きめの柑橘完熟した南国フルーツのアロマ。海のミネラル感。心地よい酸味と懐かしい甘味余韻は長く、複雑だがまとまりのある味わい。

 

 

⚫︎Pasta

本日のシェフおすすめのパスタ

 

Pesce

魚河岸より届いた新鮮な海の幸"のお料理

(その鮮魚にあわせた調理法で)

 今夜はヒラメのソテー ジロールダケ

 

ジロールダケはヤマドリタケ(ポルチーニ)やアミガサタケ(モリーユ)と並ぶヨーロッパ三大食用きのこのひとつで、別名あんず茸とも呼ばれ、あんずの様な甘酸っぱい香りがあり歯ごたえが良く、甘い香りとコショウのようなピリッとした食味。

 

良い味のソースになっている おいしい。

 

イタリア サレント地方の濃厚な赤ワイン

モンテメジャー 

 ダンザ デッレ スペード プリミティーヴォ

赤紫色でベリーやチェリー、チョコレート、スパイスのフレーバーで程よいタンニン

 

⚫︎Carne

 各地より届くこだわりのお肉料理

   (その時のおすすめのスタイルで)

 

今夜は、愛知県の蓬莱泉の酒粕を食べて育った源氏牛と蝦夷鹿

 

そうして

もう一杯  サンジョベーゼを

ラ・セルヴァネッラ キャンティ クラッシコ リゼルヴァ 2020 メリーニ

イタリアで初めてクリュ(単一畑)のコンセプトで造られたキャンティ・クラッシコのリゼルヴァワイン

深みのあるルビー色、ラズベリージャムやバニラ、シナモンなどの複雑な香りドライで濃厚な味わいです。

 

⚫︎Dolce

本日のデザート

ワゴンより3品をお選び下さい ということで

 

⚫︎Café

コーヒー又は紅茶

 

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どの料理もほどほどのおいしさ。

 「これは特に美味しい!」 という目立った料理はなく、全体がうまくまとめられたお値段通りの味でした。

 ワインは卒のない女性ソムリエが上手に説明されながらいくので、ちょっと沢山飲んでしまった。

 

夕方ヤマザキマザック美術館で展覧会を見た時や、地下鉄 新栄駅から地下のまま徒歩1分でとても便利なので、ワインを楽しみながらいただくにはちょうど良いお店です。

 

 

 

TRATTORIA TOPE

愛知県名古屋市東区葵1-19-30 マザックアートプラザ B2F

052-932-8001

ヤマザキマザック美術館

 ナイトミュージアム 「中世ハープ&プサルテリウムコンサート」

    2025/08/02

 

ヤマザキマザック美術館は私の大好きな美術館で、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール等のロココ、新古典主義のアングル、ロマン主義を代表するドラクロワ、写実主義、印象派、そしてエコール・ド・パリ等、18世紀から20世紀にわたるフランス美術の名品が一望できるコレクションで構成されています。また、アール・ヌーヴォーのガラス工芸品、家具も展示しています。

その建物の内装はこれら18世紀からのフランス絵画を陳列するのに遜色ない、古きよき時代18世紀を彷彿とさせるすばらしい造りで、床も高級なフローリング。この豪華な作りは国内でも一二じゃないでしょうか。重厚なフローリングを歩くといい足音を奏で、音響効果の良さもあらわれています。

 

 

 美術館閉館後、展示ルーム内で、名画、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン作「リラを弾く女性」を中心に見ながら18世紀の古楽器演奏。

 

リュートやビオラ・ダ・ガンバ、チェンバロなど古楽器が大好きなので、逃せない演奏会でした。

とても素晴らしい会場と繊細で美しすぎる古楽器演奏、とても素晴らしい時間でした。

 

(残念ながら、演奏中の写真も曲の録音も禁止でしたから、その前後の写真と美術館のHPおよびイメージビデオを載せますね)

 

下記はSally Lunnさんによるイメージ演奏「プサルテリの響」です

https://www.youtube.com/watch?v=o5TDKRTboUI...

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 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン1755年4月16日 - 1842年3月30日)は、フランスの画家で、18世紀で最も有名な女性画家であり、マリーアントワネットお抱えの画家であった。その後もローマやオーストリア、ロシアなどでも作品を描いている。

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演奏家

 Sally Lunn

   プサルテリウム(木箱に24本のピアノ線を張った楽器)

   シトール ギターのような楽器

   リラ(絵画リラを弾く女性に描かれているものを元に今回復元された楽器です)

 小坂理江

   中世ハープ

演奏内容

 

作者不詳・モンセラート写本より(14世紀)/悦びの都の女王

Wizlaw von Rügen/Der unghelarte

ウイツラウ・フォン・リューゲン (1255-1325年頃)/ 無学の吟遊詩人は

Jaufré Rudel/Lanquan li jorn

ジャクフレ・リュデル(12世紀)/遠を愛のうた

Alfonso Xel Sabio / Cantigas de Santa Maria 41

*AVirgen, Madre de Nóstro Sennor"

アルフォンソ10世編纂 (13世紀)/聖母マリアの讃歌集41番

「罪人に天国を与えた主の母マリア」

Seikilos epitaph / Hóson zs, phainou

セイキロスの基礎(紀元前21世紀株)/生きている限りば

Dom Dinis/Senhor fremosa

ディニス1世(1261-1325年)/しき貴婦人さえ

Hildegard von Bingen/O Viridissima Virga

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179年)/おお縁輝くよ

Toscana manuscript/Lamento di Tristano

作者不詳・トスカーナ写本より (14-15世紀)/ トリスタンの悲しみ

Laudario di Cortona / Fa mi cantar l' amor di la beata

作者不詳・コルトナ・ラウダ写本より (13世紀)/祝福されし御方の愛を

歌わせてください

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ヤマザキマザック美術館について

概要

当美術館のコレクションは、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダンといった18世紀フランスを代表する巨匠たちが活躍したロココの時代から、新古典主義のアングル、ロマン主義を代表するドラクロワ、写実主義、印象派、そしてエコール・ド・パリ等、18世紀から20世紀に至るフランス美術300年の流れが一望できる内容で構成されています。加えて、19世紀末にフランスを中心に花開いたアール・ヌーヴォーを代表する工芸作家エミール・ガレをはじめとする作家達によるガラス工芸と家具調度品のコレクションも常設展示しています。

展示室の特徴

5階絵画作品の展示室の内装は、作品の特徴や時代様式にふさわしい素材を選び、設えています。フランソワ・ブーシェ作《アウロラとケファロス》は、ヤマザキマザック美術館が誇るロココ絵画の名品の一つです。縦約2.4メートル、横約2.6メートルの本作品も、天井高が5メートルを超す当館の展示室ではゆとりをもってご覧いただけます。 さらに、筆跡や色彩などを作者と同じ視線で鑑賞できるように、ガラス板、アクリル板を作品の額装から取り外しています。また、キャプション(説明パネル)の記載は最小限の情報にとどめ、制作当時の雰囲気を保つようにしています。古きよき時代を彷彿とさせる典雅な室内で、珠玉の作品との対話の時を過ごしていただけます。4階工芸作品の展示室では、ヨーロッパの専門メーカーに特注したケースに、ガレやドームなどが手掛けたガラス作品を展示しています。アール・ヌーヴォーが隆盛していた当時、フランスの邸宅に構えられた食堂を移築再現した部屋もあり、絵画の展示室とはまた異なる距離感で作品と向き合うことができます。

二十四節気 大暑、この名のとおりの暑さの中 恒例の生花でした。

 いつも当日までどんな花材が用意されているかわからないという面白さで、花材の形などを見ながらその場で生け方を決めます。

 

用意されていたのは

〈花材〉

スモークツリー

百合(ハイブリッド)

竜胆

ハイブリッドスターチス

八手

 

 

 

大暑ですから多少でも涼しそうに生けたかったのですが、

 百合の花はとても大きすぎて、こういう生花には不釣り合い。これは困ったと思いましたが、きてしまったものはきちんと使ってあげなくては百合が可哀想と思い、使いましたが・・・。

スモークツリーは多くの枝を持つ木で丸っこい葉っぱがたくさん付いているのでそれを半分くらいは取り去り使いましたが、それでも存在感がありすぎですね。

 百合がせめて半分の大きさであればまだ多少は良かったのですが

あまり涼しくなさそうな生花になっていますね。

    まあこれも何かの縁ですね

 来月もまだまだ暑いですが、涼しそうな花材だといいな

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花器 拙作

鎬花器

酸化志野 灰立乳白釉

2023年10月 恵那市文化祭入選

今日 7月12日は「裸の大将」山下清の命日でした。

 今も裸で天空の鉄道線路を歩きながら絵を描いていることでしょう。

 

 

 私の子供の頃、実家の玄関の正面に、子供が作ったような、でも、大人が作ったような、でもすっごく細かく丁寧に作った上手な不思議な花火の貼り絵が貼ってありました。玄関ですから毎日見ていて、それも日常の一つでした。

 

 それは「日本のゴッホ」とも言われた山下清の花火の絵です。

 玄関正面で毎日見える 何故ここに飾られていたのかわからなかったのですが、山下清をとても身近に感じていました。

我が家に山下清の絵があるのは、民芸運動草創期のメンバーであった吉田翔也さんの影の力でした。

 

 民芸運動草創期時からの主要メンバーは、柳宗悦・河井寛次郎・濱田庄司・バーナード リーチ・芹沢銈介・式場隆三郎・吉田翔也の7名ですが、

 吉田璋也は、日本初のプロデューサとなり陶器や家具の新作民芸品の開発を行い、河井寛次郎から民芸の母と呼ばれています。 また、全国に民藝を広めるべく、民芸店の元祖となるたくみ工芸店を鳥取と東京西銀座に開き、鳥取民芸美術館とたくみ割烹店をひらきます。

 式場隆三郎は、民芸の機関誌編集や数多くの文筆・出版を行います。

 

 式場隆三郎と吉田璋也は新潟医専(今の新潟大学医学部)の同級生であり、その頃から二人とも早くから雑誌「ホトトギス」などを愛読し、文芸の世界に憧れ「白樺派」の作家たちや柳宗悦、バーナード・リーチと知り合い民芸運動を共にした推進者でした。

 1956年8月、34歳の山下清は、清の才能を見出し指導し育てた式場隆三郎に連れられて、吉田璋也の招きで 鳥取の牛ノ戸焼きを訪問します。

そして8月22、23日には鳥取県倉吉市にある皆成学院(知的障害児施設)を訪問します。

二人はそんな間柄でしたから、吉田璋也は新民藝運動の最初の記念碑的作品の牛ノ戸焼を式場隆三郎に見せたかったのでしょう。

 そのあと、昭和31年8月22日鳥取県倉吉市にある皆成学院(かいせいがくいん・知的障害児施設)への訪問を依頼され快諾し、 児童の作品展の見学をしますが、この訪問は「裸の大将」「日本のゴッホ」と大勢の人たちが大歓迎されたそうです。

 皆成学院は児童の教育で陶芸に力を入れていて、一度におよそ700もの作品を焼くことのできる大きな登り窯を持ち、これを作り、陶芸指導などを手助けしたのが、中学の美術教諭をしていた染織家の吉田たすく(伊藤宝城の弟 私の父)でした。また、皆成学院の学校医は民芸運動推進者であり吉田璋也と懇意であった彫刻家の伊藤宝城(吉田たすくの兄で私の伯父)でした。

 『民芸・医者・皆成学院』

この繋がりで考えると山下清の皆成学院行きの提案を吉田璋也にしたのは、伊藤宝城であり、そして、兄の伊藤宝城へこの相談を一緒にしたのは弟の吉田たすくではなかったかと思われます。

 

 そして、山下清は倉吉で芸術家のサロンのようになっていた伊藤宝城宅を訪問しますが、そこで作品を作ります。

 

この写真の場所が、伊藤病院の外科入院患者の付き添いの方が泊まる部屋でした。

(山下清と一緒に写っているのが伊藤宝城です。)

 この部屋は広い庭に面して広縁がある3部屋続きの明るい部屋で、私が子供の頃、誰もいない日の雨の日に時々遊んだ部屋でもあります。

私の実家の玄関に花火が飾られたのはその頃ですね。

 

 

 私は、山下清作品は、美術展や、長野県茅野市の山下清放浪美術館(170点程陳列)などに行って観ていますが、色紙や新聞紙を切った理千切ったりして作る絵は微妙に立体となっていて、実物を見ると紙一枚一枚重なった厚さがこんなにも絵に影響を与え、その緻密な貼り絵はまさに彫刻のようにも感じます。

あの良さは、写真ではわかりません。

どうぞ皆様も是非本物を見て正面、斜め前、横からごらんになってみてください。

山下清(1922年3月10日ー1971年7月12日)

 生きていれば103歳でした。 合掌

 瀬戸市でお昼を食べるときはいつもこのお店です。

 

 

 11時開店だが 流石 オープン10分前20人程並んでいた。

私は予約していたのですぐ入れたが、予約なしだと2巡目で40分は待たねばならなかっただろう。

 

 

注文はいつものように「志風膳」 全6品のミニ懐石だが、このお店はこれが一番。

 

 

 これを注文して気の利いた酒でいただくのが良い。少しずつ美味しいものが出されるので、お酒を飲めない方にもこれを出すといつも喜ばれる。

このお店は種類は多くないが気の利いた酒を置いているので、蕎麦前で一杯というのが良いのだが、

 今日は気温が高すぎるのと食後豊田市美術館のモネ展に行くので 残念ながら蕎麦屋酒は無しです。

 

志風膳

 (3050円税込)

手作り豆腐

豆腐本来の甘さのある美味しさ

 

三種盛り

 お造り 鯛

 冷し鉢、蛸モズク長芋きゅうり

 京生麩の田楽

 鯛 塩で軽く締めてあり旨味が凝縮していい味だ

 冷やし鉢

  酢が甘すぎず酸味が出過ぎずいい感じ

 揚げた生麩も美味しい

 

 この三種盛りで酒を一杯やりたかったな。

 

桜海老かき揚げ

 

 粉の使い方が良くて、他の店の様に衣の小麦粉のベタ付きが無く、ホロホロと崩れる揚げ方 いい感じなんだな。

 

一口鮨

 いつものことだが上手だ。

シャリの崩れ方 握り方が絶妙だ。味も濃すぎず薄すぎず、上の鮪の中落ちともすごく合う。

 美味しい

 

二八ざるを十割蕎麦に変更

粒子は30メッシュぐらい やや太打ち

鬼殻からの挽きぐるみっぽいが鬼殻の入り方を少なくして、鬼殻独特の苦味エグ味を減らしてあり甘味旨味のあるいい蕎麦だ。

美味い。

 

甘味

小豆 抹茶ジェリー

ご馳走様でした

 

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手打ち蕎麦 志庵

愛知県瀬戸市栄町12

駐車場は店の前と市営駐車場

名鉄瀬戸線「尾張瀬戸」駅より徒歩5分

尾張瀬戸駅から362m

7月なのにオクトーバーとは。

 「オクトーバーフェスト」 とは毎年秋にドイツ・ミュンヘンで 1810年以来200年以上続く、世界中から600万人以上の人々が訪れる世界最大のビールイベント。

 これが日本で2011年より始まり、日本各地に巡回。日本でもオクトーバーフェストと言われ、4月から10月まで東京大阪福岡等日本各地で順番に行われます。

名古屋では一番暑い時期7月にいつも開催され、10万人を超す来場者が出るビールイベントへなりました。

 毎回行っていますが、とてもたくさんのビールを知ることができるチャンスなので、オクトーバーフェスト(ドイツビール)もベルギービールウイークエンド(4月末)もとても素晴らしいです。

 味わいはベルギービールウイークエンドは感覚的な多様な美味しさでスイーツ系ビールが大部分を占め味の広がりが多いですが、オクトーバーフェストはやはりドイツ人のビールらしいやや頭が固いビールで、本来のビールらしいビールが楽しめます。

 ビールとは、本来は麦芽とホップと水、酵母だけで作られたアルコール飲料のことです。しかし、日本では添加物が入ったものもビールと言われ、例えば、アサヒスーパードライの原材料は、麦芽、ホップ、米、コーン、スターチが使われていますが、ドイツ政府はビール純粋令で、コーンスターチや米が入ったものはビールとは呼ばれません。ビール風飲料ですね。

 

 さて、ドイツビールの祭典オクトーバーフェスト2025

今年は約20種類の銘柄の110種類を超えるビールが集まります。

ベルギービーウイークエンドの名古屋会場は150~180位出ますからちょっと少なめです。

と言っても全部は飲めないのでどう選んで飲むかですね。

 

  まず、会場の食べ物は(仕方ないことですが)スーパーの惣菜の味以下の味なのに値段は3、4倍します。なので、会場の前の松坂屋の惣菜売り場やディーンアンドデルーカでつまみを購入すべきですね。今年はちょっと時間が取れず松坂屋で摘みを変えなくて会場で購入しましたが、 😰😰😰

 

 やはり、松坂屋のディーンアンドデルーカか惣菜売り場で、ラタトゥイユや、スモークドビーフその他、まともな味のもの購入すべきでした。

ビールは3種類のサイズ

300mℓ1200円~1600円

500mℓ1300円~1800円

1ℓ2900円~3200円

こういう感じですが、ビール党の方は2、3ℓは平気で飲まれる様ですが、僕はビールも別腹にならないので、ちょっと割高ですが、種類を多く楽しみたいので300mℓだけで行きます。

 

 さて飲みますよ

 

まずは、甘いものから

クラッシュアイスが入ったピーチ味の甘いビール

とても甘くベルギービールのリンデマンスピーチによく似た味でそれよりもう少し甘い 暑さとイメチェンに最高のスイーツビールです。

 

次々と新しいビールへ

 

暑い暑い でも 今日は曇りで助かっています。 

 ずいぶん飲んで 暑いからまた飲んで でも暑い

たくさん飲みました

 

 会場に来たら、真っ先にしなければいけないのは席確保です。

 陽が差しても暑過ぎるし、雨が降っても困るので、会場ではまず、テントの中の席を確保。この後で、ビールです。

7月24日迄やっていますので、皆さんもドイツビールを楽しんでくださいね。

 

灼熱に

 涼を求めた

   ランチには

 

  清しき緑

   ワインに入れて

 

 

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  カフェ・ギャラリー・カバノにて

    恵那市 恵那峡

 「無篩いの挽きぐるみで3、4日寝かせた蕎麦がある」

 

これだけ聞いたら蕎麦に詳しい人は「オオ! これはすごい!」っと思う。

 

 

無篩いとは

 そばは蕎麦の実を石臼で粉にする時に篩(ふるい)にかけます。このとき、300~20メッシュ位までの様々な篩いを使いますが、最も細かい粒子の300メッシュは粉の直径が0.05mm、最も粗い20メッシュが0.84mmになります。

粒子が細かくなればなるほど、繋がりやすくなめらかな蕎麦になり喉越しを求める蕎麦になりますが、香りも味も飛びやすくなります。(これを利用して十割蕎麦を売りにしている蕎麦屋の多くが、繋がりやすい200メッシュ以下の超微粒子で蕎麦打ちをしています)

 

 逆に粒子が粗くなるほど、蕎麦本来の香りや甘み、風味が強く出てきますが、それと同時に粉同士がどんどん繋がりにくくなります。
最も粗い20メッシュの粉は非常に大粒で、まさに“超々粗挽き”。本当に旨いですが、打つときに、水廻しも難しく、まとまらず、蕎麦として仕上げるには非常に高度の技術がいり、20メッシュだと打てない店もあり、全国でも100軒に1軒あるかないかと言われます。

 

 そして、さらにそれより旨みを求めて粒子を大きくするには、篩いを使わない無篩いで挽きますが、20メッシュより粗くなるので、さらにつなぐのが難しく、無篩いのそばを出す店は数百店に1軒ぐらいです。

同じ無篩でも、石臼にかける回数によって粒子が大きく異なり、私は一度挽き(一度しか挽かないので極端に粗い直径4mm位の粒も沢山入る)ですが、挽いた粉を二度挽きですと、少し細かくなり、三度なら粒子が1mm前後の細かさになりになります。

 

熟成蕎麦とは

 美味しい蕎麦の条件に「挽きたて打ち立て湯掻きたて」と言う「三立て」がありますが、これは6割位だけ正しいです。打ち立ては中に気泡が入っているのでゆがくとすぐ浮いてくるので、少し寝かせて落ち着かせてからが良く、湯がきたても、粒子の細かい二八や十割は急いで食べなければ味も香りも飛んでしまいますが、粗挽きなどでもっと旨みを出したいときは5~10分程置いてから食べると旨みが出てくるものです。

 

 打った後の熟成ですが、一般的な二八や粒子の細かい十割蕎麦は時間と共にどんどん劣化していきますから、熟成はできず、翌日には捨てます。

しかし、熟成蕎麦を作るときは、根本的に発想が違います。私もその時の気温湿度、そばの状況、などを勘案して超々粗挽き十割蕎麦を冷蔵庫で1日~ 6日熟成させて一番旨みの乗るときをなん度も調べてきましたが、超々粗挽き十割蕎麦は寝かせることで素晴らしく旨みが出てきます。しかし、ちょっとやり過ぎると蕎麦の嫌味とアク、劣化が一気に出てきて食べられなくなり、微妙な熟成管理と余程手練れた方でないと無理な世界です。

 

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さて、本論

 

金山に無篩いの蕎麦屋があるということを先日知り これは何がなんでも行かねばと 訪問。

手打ち蕎麦 だいち 金山 2025.6.26

 

17時オープンと同時に入店

 

お品書き拝見

 

蕎麦前は何にしよう。

 蕎麦前とは蕎麦屋でお酒を飲む江戸っ子の風習で、蕎麦が出てくるまでの間に日本酒を片手に蕎麦屋定番つまみの「板わさ、焼き海苔、そば味噌、出汁巻き卵」などをいただく粋な文化ですが、

 江戸中期にはこの蕎麦前という表現が存在し、江戸末期に書かれた「江戸自慢」には、「必ずそば屋には酒あり。しかも上酒なり」と書かれており、そば屋は質のよいお酒が飲める場所であったようです。

 

注文は

ほろ酔いセット1100円

 (アサヒ中瓶1+そばみそ 漬けマグロ料理 その他)

大根の天ぷら(ハーフ)400円

烏賊の塩辛

そばがき1780円

後で蕎麦を。

 

 

ビールは本音は恵比寿が良いのですが、無いので仕方ないですね。

アサヒ中瓶1(そばみそ 漬けマグロ料理 その他) その他は数の子だった

蕎麦味噌 中々良い  漬けは生臭みもなく 旨い  数の子 辛すぎずいい感じ どれも酒に最適

 

魔斬(まきり)純米大吟醸 超辛口 山形 1200円

やや辛口 +6~8位の感じ

キリッといい味だ

 

⚫︎大根の天ぷら

おでんの大根を3日位煮込んだ感じのものが揚げてあるが、結構お通な味

 

 

⚫︎そばがき

  4個付

 海苔が付いてきた 

  蕎麦屋で焼き海苔があると蕎麦がきに合わせようといつも注文するが、ここは最初から付いている

 これは良いね嬉しいね。

 そばがきは、何もつけず、そのまま食べて

 

  これは甘い 美味い 良い蕎麦がきだ

 次は海苔で巻いて

  これがまた美味い

 

 

次の酒

呼友(こゆう)純米吟醸

久保田の醸造元の酒

とても良い酒だが、今時の流行りの飲みやすい酒なので、蕎麦がきにはちょっと甘味と軽さが合いずらい

 

︎⚫︎烏賊の塩辛

 変な生臭みもなく、中々いい味だ 

 

︎⚫︎湯葉つまみ

 

日の丸 純米

 

 

︎⚫︎蕎麦 秋田産

無篩いの挽きぐるみで3、4日寝かせた蕎麦

 

これだけ聞いたら蕎麦に詳しい人は「オオ!すごい! ありえない世界だ」っと思う蕎麦

 

無篩いだが、よく見ると、結構細かく均等に挽かれていて超大粒が見当たらない。やはりこれは二度挽きか三度挽きだね。

食べてみると 触感も20メッシュに近い感じなので、三度挽きだね。

同じ無篩でも、 私は一度挽き(一度しか挽かないので極端に粗い直径4mm位の粒も沢山入る)ですが、こちらの店は三度挽きで、挽いた粉をまた挽いて三度なので、1mm前後の細かさになります。)

 (一番粗い20メッシュの篩いを使った粉は0.8mm位ですから、それより更に粗い蕎麦です。)

 

さて、だいちさんの蕎麦の味は。

 うまい! いい味だ。

 鬼殻からの挽きぐるみにでも、外皮の分量を減らし、苦味も少なく良い感じでもっちりと旨い。

 余程の名人ですね。

 

名古屋では、先週の武山とともに最高峰の味です。

 美味しいお店でした。

 

 

帰り際に大将にお聞きした。

 

 関東や関西で修行して8年前に店をオープンし、喉越しではなく、旨みを追求していくと粗挽きになり、更に旨さを追求して今の無篩い超粗挽きになった。蕎麦粉を挽くのは自家製粉ではなく製粉工場へ外注している。ボロボロにならないように外一や九一蕎麦にもするが、小麦粉の味が出ないように、その時に合わせて十割から九一迄の間で打っているとのこと。そして、打った蕎麦を冷蔵庫で3日以上寝かせて熟成させ旨みが乗ってから出すとのこと。

 

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私の打つ蕎麦は

・喉越しより旨味を追求

・超々粗挽き十割蕎麦

・粒子を究極まで粗くする(粗すればするほど旨みが出る)

・篩いを使わない無篩の一度挽きで究極の粗さ

・苦みのないあじにするため「丸抜き(鬼殻だけを剥いた実)」を使う。

・蕎麦打ちの後、まる一日冷蔵庫で熟成させて旨みだけを最大にしてから翌日出す。

 

(丸抜き)

 米の籾殻がご飯に入っているとモソモソして食べられませんね。同じ様に蕎麦も鬼殻が入りすぎると苦味とアクが出て喉に当たるようなザラつきとモソモソしておいしくありません(黒い苦みのある蕎麦)。

ただ、鬼殻の入れ方で苦味とアクをうまく隠し味に使うおいしい方法もあります。(田舎そばの良い風味のそば)

 私は苦味のないザラつきのないもっちりとした蕎麦が好きなので丸抜きで打ちます。

 

私とだいちさんとの一番の違いは、

私は無篩いの「1度挽き」ですが、だいちさんは「3度挽き」。

私は「丸抜きの挽きぐるみ」ですが、だいちさんは「鬼殻からの挽きぐるみ」

製粉は私は自家製石臼による手挽きで、臼の目立ても自分でしますが、大地さんは製粉工場。
この3点です。

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手打ち蕎麦 だいち 金山

 

愛知県名古屋市熱田区波寄町-4-21津田ビル105

金山(愛知県)駅[東口]徒歩4分

電話番号 052-884-2907

営業時間 11:00−14:30 (L.O.14:00)

        17:00−20:30 (L.O.20:00)

定休日  日曜は昼飲み、水、不定休あり 夜は予約してください

7月7日は世界的彫刻家 流政之(ながれ まさゆき)の命日でした

流 政之(1923年2月14日 - 2018年7月7日)日本の彫刻家、作庭家。

 

 鳥取県東伯郡琴浦町赤碕の菊港に、日本海の荒波に向かって立つ三人の旅姿の御影石の彫刻『波しぐれ三度笠』

どこかユーモアを感じさせる作品で、波の立つ強風の日や嵐の日にみると更に素晴らしいです。

 

 

 長崎で生まれ、13歳の頃、京都の町方で父である中川小十郎のもとで教育を受け、剣法、古流武道を教え込まれた。それがきっかけで後に刀鍛冶の門を叩き、彫刻の道へとつながった。1943年には海軍飛行科予備学生としてゼロ戦パイロットとなるが、戦後は敗戦の日本の姿を確かめるため東京から下関まで倒れた墓を起こしながら放浪を続けた。

流政之は、1950年代の初期の作品から石を割った部分はそのままにして生かす「ワレハダ」の技巧を用いてきた。

1955年、初めての個展「飛行空間」で戦没パイロットを追悼した。

 

流氏談

「誰も飛行機乗りの追悼をしようなんてことは考えていない時代だった。『じゃあ俺がやらなきゃだめだ』と思って、日本軍だけじゃなく、米軍も含めて、戦争で死んだパイロットの弔いをしたんだ。国内ではあまり反響を呼ばなかったが、英字紙が『ゼロ・ファイター』の個展だと報じた。負けた国のパイロットとしては、おもしろい気分はしなかったが、それがきっかけになって米国でも名前が知られるようになった」

60~70年代は

「ロックフェラー3世夫人に作品を購入されたり、米国の美術館に作品が並べられたりと評価されるようになった。戦争で負けたという悔しさと同時に、米国にはあこがれのような思いもあって、必死で仕事をした。負けた国の軍人が、米国に乗り込んで活動するなんて、ほかにいなかったからね。米国でも尊敬された。ニューヨークに拠点を持って、67年には米タイム誌が選ぶ日本を代表する文化人として、三島由紀夫、川端康成、丹下健三、黒沢明と一緒に紹介された。

 75年には ニューヨークのワールド・トレード・センター正面にのワールド・トレード・センターのシンボルとなる彫刻『雲の砦(とりで)』が7年の歳月をかけ完成した。

 「でも日本に帰国したきっかけはベトナム戦争だよ。この頃、ニューヨークのダウンタウンで米国人の仲間たちと飲んでいて、議論になった。『東洋で戦争があるなら、俺は東洋の味方だ』と言って、『では戦場で会おう』という話になった。米国もおかしくなってきたな、と感じて帰国することにした」

――日本各地に戦没者を追悼する作品を作っている。

 

「2006年に北海道七飯町の流山温泉彫刻公園ストーンクレージーの森に、海軍飛行予備士官の青春をとどめようと『もどり雲』を建てた。ここでは同じ土浦海軍航空隊に所属した裏千家の前家元、千玄室氏と一緒に平和を祈る茶会もやった」

「学徒出陣した戦没者を追悼する作品を東京・明治神宮に作ってほしいという依頼もあったが、これは断った。東条英機の主導で、学生たちが行進した明治神宮外苑競技場は、ふさわしくない。これとは別に高知県大月町に学徒出陣した戦没者を鎮魂する作品『雲が辻』を作った。北海道奥尻島には、北方領土の国後島を脱出した人々が入植した歴史がある。あまり知られていないが、戦争による『難民』が日本にもいたんだ。望郷のモニュメントを奥尻島の北追岬公園に作った」

「代表作の『サキモリ』シリーズは内臓部分が空洞になった人型の作品だ。

私が作るまで、そういうヌードはなかった。空洞の中に、生命とか夢を入れて考えるんだ。サキモリは文字通り『防人(さきもり)』が題材。防人は守る側で、自分から攻撃はしない。防衛する存在だ」

「少年時代、親父から古流武道を習わされた。武道には『受けてたつ』という武士道の思想がある。これも自分からは攻撃をしない。私が高松にいるのも、受けてたつ、の考えからだ。彫刻家として攻撃的に生きるなら、東京のような大都市に住めばいいんだ。攻撃の美学は好きになれないね。日本が再び武力の問題を考えるのなら、守ること、受けてたつことに、きっちりけじめをつけておかないといけない。そうしないと、また戦争することになる」

    (日経 戦後70年インタビューより)

 

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 彫刻家として活躍するかたわら、庭園の作品も残す。代表作に東京天理教館庭園、皆生温泉東光園庭園などがある。

香川県のご当地グルメ「讃岐うどん」の命名者とされる。

 流政之は、1950年代の初期の作品から石を割った部分はそのままにして生かす「ワレハダ」の技巧を用いてきた。それは作品は未完成であることを意味している。「つくらざることはときにつくることをしのぐ」この表現は流の美学である。

アカデミズムと権力主義をことさら嫌い、日本芸術大賞さえもなかなか受け取らない。しかし、うまい飯といい女のためならどこへでも、一年の三分の一は旅に出るという破天荒な人。

 

 私がまだ子供の頃、古流武道を修めた流政之(ナガレマサユキ)が作庭した凛とした坪庭の美しい写真と、流が日本刀を持って立っている凛々しい姿を見て古武士の様な人が現存していると感動し、それ以来ファンになりました。

 その後も各地の美術館や図鑑等で何度か作品もみましたが、日本美をこよなく愛し作品に生かされていますが、凛とした作品の中にお茶目な部分もあり、素晴らしいんです。

 

 私は1985年頃から香川県高松市にシーズン一度はレディースのセーターの商談で行っていましたが、行きつけの海鮮料理屋に大きな声で賑やかに話をしている方がいました。

話の内容が芸術家っぽい。

興味を持ってよく見ると流氏でした。

香川県高松市に住み、この店にもよく来られていた様です。即、一緒に飲みましょうとなり、活き造り等を食べながら芸術や様々な談義。結構飲みましたが予想通りの豪放磊落の中に繊細さも感じさせる素晴らしい方でした。

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 2018年に逝かれたが、逝かれる前にもう一度、ながれ流の話で美味い酒をご一緒したかった。

こういう古武士の様な格好良い生き方の日本人にはそれ以来会っていない。

その後政府もメディアもこぞって懐柔され過ぎて漢(おとこ)は

もう絶滅したのかもしれない 

 そんなことを思うからなのか

   七夕の今日は星が見えない

     流政之の命日でした。

近いうちに香川県高松市の 流政之美術館「NAGARE STUDIO」へ行きたいと思います。

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高松市の流政之美術館に陳列されているもの。

 

サントリー大山崎山荘美術館の『さむらいの涙』

 刀の様に凛として切れ味の良いいい作品です。

 

 

 10年程前に、名古屋の400年の歴史ある料亭『河文』に行った時は流政之 の「水鏡」と「流れ床の庭」という大きな作品がありびっくりすると同時に嬉しかったです。その石の能舞台では日本舞踊や能が毎年行われています。箱根の彫刻の森美術館にも大作がありますし、近場ですと、なぜか食品スーパーバローの恵那市の本店1F中央にも一体飾られています。