中村キース・へリング美術館
企画展 北川原温 時間と空間の星座
2025/06/07 (土) - 2026/05/17 (日)
ストリートアートの第一人者で、アメリカ現代美術を代表するキース・ヘリングの作品を展示する世界唯一の美術館。


ヘリングの作品はポップ芸術と見られていますが、よく観ると差別や社会問題、人間の感情や思考を表現しています。
キース・ヘリング作品も良かったですが、更に、その建物を設計したのは建築家・北川原温(きたがわらあつし)氏。
他にはない変わった建物で、とても面白く素晴らしい。
建物だけでもまた観に来たいと思わせるいい美術館でした。
ぜひ皆さんもお出かけください
同じ敷地内にある北川原温氏設計のHOTEL KEYFOREST HOKUTOも、超モダンな建築のホテルで、ぜひ泊まりたいと思わせます。
(これは後日投稿しますね)



























美術館の外観









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中村キース・ヘリング美術館は
アメリカ現代美術を代表するキース・ヘリングのアートを展示する世界唯一の美術館で、標高1,000メートルの清澄な湧水のように澄んだ森の中に開館しました。現在ヘリング作品をおよそ300点のほか、記録写真や映像、生前に制作されたグッズなど500点以上の資料を収蔵している。
設計したのは建築家・北川原温(きたがわらあつし)氏。
〈主催者談〉
今回の「北川原温 時間と空間の星座」展は、中村キース・ヘリング美術館を設計した建築家・北川原温(1951-)の美術館における初個展です。北川原は、渋谷の映画館《ライズ》(1986)で都市の虚構性を建築に表現し、その後も独創的な建築を生み出し続け注目を集めてきました。 本展では北川原の創作のソースを「星」、建築を「星座」に見立て、その方法論や生成の過程を探ります。《中村キース・ヘリング美術館》を構成する6つの要素「さかしまの円錐」「闇」「ジャイアントフレーム」「自然」「希望」「衝突する壁」を軸に、模型や資料を通じて建築のプロセスを紹介します。さらに、隣接するホテルキーフォレスト北杜では小淵沢に関連するプロジェクトの模型や資料に加え、写真家による北川原建築やコンセプトモデルをとらえた作品を展示。北川原の創作の重要なリソースでもある音楽や香りといった日常の身体感覚を示すものも展示します。JR小淵沢駅では八ヶ岳山麓のプロジェクトと地域の魅力を紹介します。本展を通じて、《中村キース・ヘリング美術館》をはじめとした北川原建築を歩むことにより北川原氏の「宇宙」に迫る体験をができるでしょう。
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中村キース・ヘリング美術館は、建築家・北川原温(きたがわらあつし)の設計により2007年に小淵沢に竣工し、2015年の増築を経て現在の姿となりました。
当館は、展覧会によって区画や文脈が変化する展示室の美術館と異なり、「闇から希望へ」という物語に基づき順路や照明が空間ごとに固定され、 建築自体が強い個性と明確な物語性を備えた美術館です。個性的な美術館が増える中にあっても、 構造に物語性と制約を内包する事例は多くありません。
「あるひとりの建築家にしかできないものを創ることも、建築家のレーゾンデートルだという考えがありますが、 私もそうだと思います。
100人の建築家がいれば、100の違う建築が生まれるのです。」
建築は社会的役割や機能性の観点で語られがちですが、同時に 「作品」としての個性も求められます。 「普遍性」に基づく近代建築へのアンチテーゼであるポストモダン
建築の世代である北川原温もまた、建築の「個」のあり方を体現してきました。 北川原の建築は自身の記憶 文学や哲学や芸術など幅広い専門分野から着想されて
おり、対称性を崩した大胆な構造を採用することもあります。それゆえに社会的合理性からは一見逸脱したようにも見え、その造形と物語性が人々の想像力を喚起し
てきました。
本展はその「個」としての作家性に焦点を当て、 建築家北川原の 「創造の背景にある内宇宙はどのようなものなのか」、そして「どのようなプロセスを経て建築が生ま
れるのか」という空間的・時間的構造から探る試みです。 着目したのは「星座」というキーワードです。 19世紀フランスの詩人ステファヌ・マラルメの詩「骰子一擲」
や、20世紀美術の重要な作家の1人であるマルセル・デュシャンの代表作である通称「大ガラス」のように、 北川原のアイデアやインスピレーションはまさに重層的
立体的な「内宇宙」の構造を持っています。 その 「内宇宙」 の中に「星」のように漂うアイデアを詩的な文脈で結び上げて建築という形にしていく様は、まさに星
座を編む行為のようでもあります。
平面上で描かれる図とは裏腹に、実際の星座は何万光年も離れた星同士がつながっており、文化によって同じ「形」でも異なる物語が成立します。 北川原の建築も同
様に、逆円錐というモチーフひとつをとっても、 当館をはじめさまざまな建築ごとに姿を変えて登場してきました。 当館が6つの特徴的なアイデアである 「星」を中
心に結んで描かれたひとつの星座であるように、その都度物語は変容し、別の星座として再構成されていくのです。
本展の展示前半では6つのアイデアが北川原の膨大なソースからコレクター・中村和男のヘリングへの思いと、それを解釈する北川原の対話の中で浮かび上がっていっ
たさまを空間に表現します。そして後半では1つの物語を持った建築に結実していくさまを時間軸に沿って追っていきます。
「建築家として、何を為すべきか?と考えた時、常に、 何らかの疑問が残る状態をつくり出すことが大事なんだということを忘れてはいけないと思います。」
本展に展示される模型やドローイング、北川原自身のことばは、中村キース・ヘリング美術館という6つの星を中心とした 「星座」 を読み解くためのてがかりであり、
観る者の疑問や想像力を喚起するための星図の一部です。 中村キース・ヘリング美術館を歩くことで、1人1人の中で新たな北川原温の建築家像が結ばれることでしょう。
中村キース・へリング美術館 2025/9/16
山梨県北杜市小淵沢町10249-7
0551-36-8712
定期休館日なし
9:00-17:00