foo-d 風土

foo-d 風土

自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

遊び心で行っている「物語のある料理 恵那の野山の 蕎麦懐石」は恵那の野山に出かけ、自然のものやオーガニック、飾る花も野山のものを使って行っていますが、大自然はきまま、特に近年は天候不順で簡単には見つかりません。

 

 9月中旬にお客様が来られるので、食材や、飾る花を探そうと先日も野山へ2回ほど出かけましたが、何も見つからず、

昨日は雨の予想で出かけるのを諦めていたら想定外の晴。せっかく晴れたら何か木の実や、野の花などの秋の幸が見つからないかと山の中を3時間ほど、

 谷川のせせらぎと良い眺望を眺めながら探索。

 

見つけたのは

メルヘンの世界。

トゲトゲが可愛い トゲトゲきのこ

同じきのこなのに

オレンジイエロー、ペパーミントグリーン、ホワイトと色が違うなんて。

1個は大きさが15cm以上もあった。

 

 おとぎの国に行かないと見られないような不思議なきのこ。

こういうものが見られるなんて 大自然は素晴らしく 嬉しいですね。

初めての遭遇

とてもめずらしいシロオニタケ3個

そして真っ白のドクツルタケ

​​​​​​​

 でも、

どちらも猛毒のキノコ


   食べられません

 大自然の中、使えそうな見つからないことが多く、4回出かけても、使えそうなものが見つかるのは1回ぐらいのものなので、また別の日に探しに行きます。

 今日は暑さも少し弱く、谷川のせせらぎと、いい景色を見られたので 良い日でした。

行くたびに新しい発見がある

  大自然は素晴らしいですね。

こういうものにも会えたのもこのタイミングで蕎麦懐石を申し込んでいただいた皆さんのおかげです。ありがとうございます。

次に出かけたときはどんなものに会えるか、自然の神様はどんなものを用意してくださるでしょうか。

 懐石で皆さんにお出しできるどんな野山の幸が見つかるか、ワクワクしています。

 待ち侘びて

  長月朔日(ながつきついたち)

    茶を点てる

   栗きんとんの

    甘き味わい

 

9月1日は東美濃地方の栗きんとん一斉販売日。

 稲穂が垂れ、栗がみのり、栗きんとんを食べると ようやく秋を心に感じます。

 

 写真は、この地方で一番お抹茶に合うと思う「恵那寿や」の栗きんとんです。

 

 お茶碗は河井寛次郎

 小皿は濱田庄司

 敷き皿は拙作 たたら四方皿

美味しくいただきました。

…………………………………………

岐阜県の東美濃 恵那市や中津川市は栗きんとんが有名。50軒ものお菓子屋さんが自家製の栗きんとんを9月1日から一斉に製造販売されます。

 以前、この50軒のお店の栗きんとんの味比べをしようと、トーナメント方式でランクをつけて、上位だけリーグ戦方式で7年間にわたって毎年ランク付けをしていました。

 栗と砂糖だけの世界ですから、味の差は微妙ですが、7年間のこの実績で、上位3軒は、恵那寿や、中津川すや、恵那川上屋。

この中で、お抹茶には、常に「恵那寿や」が一番上品でとても合いました。お番茶はまた別の店があり、微妙な変化が楽しいです。

 …………………………

 恵那の秋を代表する味覚 

栗きんとんは栗と砂糖だけのお菓子なのですが、

近年、日持ち効果や熱や酸に対する安定性や保湿作用として、人工甘味料のトレハロースやその他甘味料を使うお店も増えています。

でも、恵那寿やさんの栗きんとんは

昔ながらの栗と砂糖のみで作られている正統派です。

余分なものを

 足さない

  引かない

   本物の味が楽しめます。

 …………………………

和食には、季節の移ろいを楽しむ「走り・旬・名残」がありますが、それぞれ味が変わり楽しいですね。

栗きんとんの「走り」は丁度今。

 まだ白っぽく味もまだ乗ってはいませんがきれいな若さのある味がします。

栗きんとんの「旬(盛り)」は10月から

 旨みも乗り色も良い塩梅

 栄養価も一番高く一番美味しい時期です。

「名残」の11月になると、ほんの少し黒ずんでちょっと複雑な濃厚な味が出てきます。

賞味期限は送付日を含めて3日間です。乾燥を嫌いますからラップして冷蔵保存してください。食べるときは冷蔵は味がかたくて美味しくないので、 常温に戻してからお食べくださいね。

家族4匹揃いの思い出

最初の写真の前にいるのがお母さんのニコ 向かって左からレミ、ルネ、マメ

 

ニコ四十九日

 先月7月4日 13時30分 逝きました

 とても頭が良く気がつき先を読み行動し、抱くとどんな状態でもスーッと力を抜き身を任せて抱かれ、重さを感じさせない素晴らしい抱き心地の子でした。

 ニコは3匹のお母さんで、普段はおとなしいのに、大好きな料理があるとき、散歩に行く時などはダンスをして喜びを表していました。

 リビングで私がソファにすわると、自分は家長だとばかりに当然のようにいつも私の膝に座ります。

 同じ日に生んだルネ、マメ、レミ3兄弟のお母さんですが、ニコは今はこの中でいちばん小さく、いちばん大きなルネの三分の一しか体重はありませんが、お散歩へ出かけた時などは、常に遠くまで目をやり、変化を見つけるとすぐにワンっとに知らせ前に出て皆を守ろうとします。普段は自分より大きな子供たちと仲良しでした。

 だから、ニコが亡くなったときは3匹とも元気がなく、2週間ほどおとなしかったです。どの子も自分のお母さんがいなくなったことをよく知っているのです。

晩夏の生花 2026/08/27

 

  残暑お見舞い申し上げます

 毎日暑いですね、少し涼しく感じていただく様に赤みを抑えほんの少し現代アート風にしてみました。

 

 

 〈花材〉

 ニューサイラン

 クルクマ

 セロシア

 〈花器〉

 鎬 白水盤(しのぎ しろすいばん)

酸化志野 灰立乳白釉

2023年恵那市文化祭 入選

 

素晴らしき虫の世界

 

 一流イラストレーターが考案した虫などをはるかに超え、人智を超える自然の虫の素晴らしき美の世界です。

実物の虫と一緒にそれを数百倍にした写真の展覧会

会場で見るとまるでモンスター  お子さんから年寄りまで誰もが皆驚き楽しめます。

 これもスマホではなくパソコンの大画面でお楽しみください。

 

 …………………………

  レジュメより

解剖学者で、大の虫好きとしても知られる養老孟司。そして、対象物の全てにピントがあう深度合成技法を駆使し、昆虫写真の新たな可能性を切り拓いた小檜山賢二。長年の虫友だちであるふたりの展覧会です。深く考え抜かれた養老先生の言葉と、虫たちを数百倍に大きくした小檜山先生の写真を、 大小さまざまなパネルや立体展示物、映像にしました。�驚きと不思議に満ちた虫たちの「なんだ、これは?」の世界を、ぜひお楽しみください。

 

 

 豊田市博物館

養老孟司と小檜山賢二の虫展

2026年7月11日(土)〜2026年9月23日(水)

豊田市小坂本町5丁目80

 アーツ・アンド・クラフツ運動も民藝運動も共に「手仕事の価値と暮らしの中の美」を追求した運動でしたが、アーツ・アンド・クラフツ運動は消えていき 民藝運動は現在も生活文化として継続して生きていますが、なぜこの様に大きく分かれたのでしょうでしょう。  
柳宗悦とウィリアム・モリスの違いも含めて考察したいと思います。


 写真は共に19世紀作
ウイリアムモリス作 壁紙「いちご泥棒」と、鳥取県牛ノ戸焼の「かきつばた徳利」を一緒に陳列しました


  アーツ・アンド・クラフツ運動と民藝運動
 19世紀後半から20世紀初頭にかけて生まれたイギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動と、日本の民藝運動は、ともに「手仕事の価値」と「暮らしの中の美」を大切にした運動でした。しかし、その後の歩みは大きく異なります。

 アーツ・アンド・クラフツ運動は、ジョン・ラスキンが思想的基盤を築き、その理念を受け継いだウィリアム・モリスが工房経営、デザイン、出版などを通して総合的に実践しました。思想・制作・経営・普及のすべてを担った人物はモリスのほかになく、この運動は彼の存在に大きく支えられていました。
 そのため、1896年のモリスの死後は運動としての求心力を失い、やがて終息します。しかし、その理念そのものが消えたわけではなく、アール・ヌーヴォーやアール・デコ、モダンデザインや工芸教育、さらにはバウハウスへと受け継がれ、近代デザインの発展に大きな影響を与えました。
 一方、日本のルネッサンスとも言われる民藝運動は、柳宗悦が理念を示すだけでなく、自ら全国を巡って民衆の工芸を調査・収集し、出版や展覧会、日本民藝館の設立を通して運動を組織しました。さらに、河井寛次郎、濱田庄司、バーナード・リーチ、吉田璋也をはじめ、多くの実践者がそれぞれ陶芸、染織、木工、地域振興、教育など多様な分野で活動を展開し、日本各地に窯場や工房、民藝館などの拠点が築かれていきました。こうして民藝運動は特定の個人に依存することなく全国へ広がっていきます。戦後には「民藝ブーム」と呼ばれるほど多くの人々の支持を集めました。
 しかし、この民藝ブームは単なる流行ではありませんでした。
 各地の民窯や手仕事が見直され、民藝館や民藝店が全国に広がる中で、人々は器や家具、染織品を選ぶ際に「用の美」という価値観を自然に受け入れるようになりました。民藝は美術館で鑑賞する芸術ではなく、毎日の暮らしの中で実際に使う「生活の美」として根づき、その精神は今日まで受け継がれています。
 これに対して、アーツ・アンド・クラフツ運動も建築や家具、壁紙、書籍デザインなど幅広い分野に大きな影響を与え、多くの支持者を生みました。しかし、その影響の中心は芸術家や建築家、デザイナー、中産階級以上の愛好家であり、日本の民藝運動のように一般家庭の日常生活や器選びの価値観そのものを広く変える社会現象には至りませんでした。モリスの工房で制作された作品は、「すべての人のための美」という理想を掲げながらも、高度な職人技によって制作されたため高価で、多くの庶民が日常的に手にすることは難しかったのです。
この違いを端的に表すならば、アーツ・アンド・クラフツ運動は「デザイン文化を変えた運動」であり、民藝運動は「生活文化を変えた運動」であったと言えるでしょう。モリスの思想は優れたデザインとして後世へ受け継がれ、柳宗悦の思想は日々の暮らしの価値観として受け継がれました。
つまり、アーツ・アンド・クラフツ運動はデザインの歴史を変え、民藝運動は暮らしの文化を育てたのであります。

 
柳宗悦とウィリアム・モリスの違い
ウィリアム・モリスと柳宗悦は、ともに機械化が進む時代に手仕事の価値を訴え、「暮らしの中の美」を大切にした思想家でした。しかし、美に対する視点には本質的な違いがあります。
モリスは、産業革命によって失われた手仕事の美を取り戻すため、自ら家具や壁紙、織物、書籍などをデザインし、「理想の美しい生活」を創造しようとしました。美は人間が目指し、創り出すべきものであるという姿勢が、彼の活動の根底にありました。
これに対して柳宗悦は、新しい美を創造することよりも、無名の職人が日々の暮らしのために作り続けてきた器や布、家具などの中に、すでに存在している美を見いだそうとしました。そして、その価値を社会に伝え、人々の暮らしの中に取り戻そうとしたのです。
言い換えれば、モリスは「理想の美を創造した人」であり、柳宗悦は「生活の中に宿る美を発見した人」だったと言えるでしょう。
この違いは、両者の運動がたどった道にも表れています。モリスの思想は優れたデザイン思想として近代デザインへ拡散していきアーツ・アンド・クラフツ運動も消えていきました。
 一方、柳宗悦の思想は、人々が毎日使う器や家具を選ぶ基準となり、「用の美」という価値観として生活文化の中に根づきました。

両者はともに手仕事の尊さを訴えましたが、モリスは「美しいものを創ること」によって社会を変えようとし、柳宗悦は「すでに暮らしの中にある美を見いだし育てること」によって社会を変えようとしました。

 両者は同じ「手仕事の価値」を見つめながらも、この視点の違いこそが、アーツ・アンド・クラフツ運動と民藝運動の歩みの違いを生み、今日に至るまでの継承のあり方を大きく分けた要因だったと思います。

 

マメの宇宙服

 

 

 

 

 

  すごくお転婆なのに今回だけは多少大人しいです😅

 

 広大な敷地にどっしりとした築100年のお屋敷とお庭 が見事なロケーションと、活動的で料理もおいしい亭主で何度も訪問していましたが、ここ10年近くは名古屋とか他に行っていてほんとうに久しぶりの訪問。

 お店の雰囲気は以前のように落ち着いたままだろうか、味は更に磨きがかかっているかな?どうだろう、などと思いながら訪問。

 

 

 

 

 

 

 館内に入ると以前とは趣が少し違っていた。

 

 廊下や室内に地元の書家の漫画タッチな書や作品が陳列されていてなんか少しキッチュ。

 この作家の作品はどれも温かみがあるが微笑みの作。カジュアルな居酒屋などにとてもよく合うと思うが、旧家のしっとりとした建物にはなんとなく浮いている。

 

 

まず喉を潤すのにビールをと、見たら えりちゃんのカマドビールがあったので、注文。

おいしい

 

⚫︎滝川豆腐

自分で豆腐を心太突き具で突いてだして食べる

 

⚫︎トウモロコシのスリ流し

中にウニが入っている

この時期冷製のポタージュ風トウモロコシは喉にも心地よく甘く美味しい。

 トウモロコシとウニ。美味しいものと美味しいものを加えると更に美味しくなりそうだが、

トウモロコシの強い甘さがウニの甘さを覆い隠してウニ独特の生臭みだけが少し残る

 

⚫︎椀物

北海道の帆立真薯

表面がプリッとした感じ

 結構おいしい

 

お酒 3種類飲み比べ

 雅楽代 月華

雅楽代は結構いい酒で、自宅でも数本飲んでいた酒だ

 津島屋 純米吟釀

信州産美山錦 夏うららか R7BY

津島屋は愛知県の酒。昔から面白い酒を醸すので、時々人でいる馴染みの酒。

 KAWABU SUMMER

   PROTOTYPE  三重県多気郡河武酒造

自社酵母 生 精米歩合60%

どれも今風のやや甘口の優しい味わいで、良い酒だ

KAWABUだけは初めての銘柄

  ………………

余談ですが

 最近は魚屋でも養殖魚が増え、回転寿司などは養殖魚を外すと食べるものがないくらい養殖全盛ですね。

 生簀で多頭飼育されるので、病気や怪我予防、早く育てるのに様々な薬品と、餌には鰯やトウモロコシなどの配合飼料を与えてどれも柔らかく肉付きがよく脂が乗るが、どうしてもその魚特有の味は弱い。 時にはその魚の本来の味よりも、イワシなどの配合飼料の匂いや味を感じるものもある。

 天然物は厳しい自然環境で自ら生きていくため、身が閉まり鰭などが発達し、その魚独特の味を持っている。

 普段から私はその食材の本来の味を大切にするので、オーガニックや自然のもの中心の生活をしていますが、魚も基本的に養殖は避けています。だから回転寿司店へは行かないし、回らない寿司屋や料理店でも養殖を使われている場合は外してもらうことが多い。

  川の苔を食べて育つ鮎は香魚といわれるくらい香りが大切な魚。 

また、鮎の内臓は他にない独特の味の貴重品。 これは養殖では無理な世界、香らなくては香魚ではないですね。

  ………………

 今回の予約の時に、鮎が出るというので尋ねたら、こちらのこだわりで、養殖物しか使わなくて、恵那市産の養殖だといわれた。  店にとっては刺身で出す場合などで、寄生虫の心配がまったくないので養殖の方が安心でしょうが、清流の流れる岐阜県の山奥のちゃんとした日本料理店でも養殖を使われるんだ と少し驚いた。

 ここでちょっと迷った。

 私は地元恵那の天然鮎をよく食べますし、ちょうど3日前にも食べたばかりなので、同じ恵那の養殖がどんな味か興味を持ち、食べてみることにしました。

 

まず、座敷に水槽に泳ぐ鮎をもってこられ

これを料理しますといわれた。

 

とても元気に泳いでいる 良い鮎だ。 

さすが養殖です。この時期にしては大きくて、形も良い。

鮎はお造りと素揚げの二品が出された。

 

⚫︎お造り

 鮎と神坂サーモン

鮎は、口に入れると鮎らしい上品な繊細な機微の身の感触。どんな魚とも違うきめ細かさ。 生臭みもなく、脂も乗っているが養殖魚のベタっとした感じもなく美味しい。

見た目も鮎、口腔内の舌の触感も鮎なのだが、香魚らしい香りも鮎の味はなく何か新しい繊細で上品な未知の魚の味がする。

 何度見ても鮎だし、頭が混乱する 不思議な美味しさ。

養殖鮎の中でもとてもレベルの高いものだね、良いものを仕入れておられる、料理人の目がいいんだね。

今回はとても面白い体験をさせていただきました。

神坂サーモンは山国の中津川市で養殖されるサーモン

 臭みのない脂の乗りと柔らかさが特徴

 

次のお酒は

紀土 純米吟醸 カラクチキッド 和歌山県・平和酒造

廣戸川(ひろとがわ) 特別純米 福島県松崎酒造

一白水成(いっぱくすいせい)純米吟醸 秋田県・福禄寿酒造

どれも旨いと定評のある醸造元で、自分でも購入して飲んだことのあるものですが、日本酒も酒造年度が変わると味が変わるので、これも楽しみ。

 

⚫︎椀

無花果と北海道アスパラ

 飛騨牛モモ

⚫︎ソーメンカボチャ

  味は悪く無いが

貝柱、あおだつ クコの実の酢の物

 

 

⚫︎ 黒の長皿に清流の塩アート

 鮎の素揚げ

塩の波形が踊りいい感じの演出

鮎の味については上記で書いたように、見た目も鮎、舌の触感も鮎なのだが、味は鮎ではなく何か新しい繊細で上品な未知のおいしいさでした。

天然物なら内臓も食べるのだが、これは身だけ頂いた。 

 とても素晴らしい味なのですが、私はやはり天然物が好き。中でも琵琶湖固有種や素晴らしい川の鮎で、ワタも一緒に楽しみたい。

 

⚫︎天ぷら

海老と南瓜と南瓜の種

衣はライスペーパー

海老は何ですかと尋ねると聞いてこられて、車海老だと言われたが、車にしては小さめなので才巻き海老(サイマキエビ)だろう。

 天ぷらには車海老が最高で、車海老の場合少し小さめの才巻き海老を使うことが多い。

 ライスペーパーが一緒なので味ははっきりしなかったが、バナメイエビの様な味はしないので車海老の種類だろう。

車海老を楽しませていただけるのならライスペーパーじゃなく、極薄い衣にしていただけると一番好きだ。

 

⚫︎自家製うどん

別のイタリアンのお店で使っていた機械でひいたうどんといわれた。

 パスタマシンでのうどんは、やや粉っぽいがけっこう美味しい

 

⚫︎デザート

アメリカンチェリー 西瓜 白玉 メロン

⚫︎お茶はハーブティや紅茶 

 各種から選ぶ

アサイーやアールグレイ

かき氷の下に甘い梅

ごちそうさまでした

 今夜の料理は12000円のコースでしたが、未知の魚の面白い経験もさせていただいて、まあまあという感じ。

広大な敷地で、少し離れたところで谷川沿いのすばらしいオーベルジュもされている。

これから、更に美味しく伸びていってほしいお店です。

豊田市民芸館 2026/7/12

 「アーツ・アンド・クラフツとデザイン -そして民藝」展いってきました。

 第一展示室でモリスのテキスタイルや壁紙、第二で食器や工芸品家具その他の陳列で、遠景以外は撮影不可でした。(モリスの作品は様々な所で見れますから撮影可で良いと思うのですがね)

 

 

今回は展示内容とは違うお話です。

「アーツ・アンド・クラフツとは何か」と問われたら、あなたは何を思い浮かべますか?

 花や草をモチーフにしたモリスの壁紙やテキスタイルを思い浮かべる方が多いでしょう。

本来はイギリスからヨーロッパ・アメリカへ広まったルネッサンスにも匹敵する19世紀の大きな文化運動なのに なぜ?

18世紀後半、イギリスで始まった産業革命により機械による大量生産が進みました。しかしその一方で手作り製品の芸術性や職人の技術が失われていきました。

 こうした状況から、19世紀後半にジョン・ラスキン(1819–1900)が、もう一度手仕事の美しさ、職人の手仕事による上質なものづくりを見直そうと生活と芸術の一体化を目指しアーツ・アンド・クラフツ運動を提唱し、このラスキンの思想を受け継ぎ中心となり活動したのがウィリアム・モリス(1834–1896)です。

 この運動は、芸術を美術館だけのものではなく、住宅や日用品など生活全体に取り入れようとする生活と芸術を結びつける芸術・工芸運動で、建築から始まり、家具・ステンドグラス・陶芸・金工・テキスタイル・壁紙・本の装丁・印刷など、生活空間のあらゆる分野に広がりました。

その理念は、その後の大きなデザイン運動に多大な影響を与えていきます。

・アール・ヌーヴォー

ミュシャやクリムトの絵画や エミール・ガレ、ルネ・ラリック等のガラス細工、アントニオ・ガウディ等 (ジャポネスクの影響も含めて)自然の植物や曲線を生かした装飾様式。

モリスの自然観や工芸重視の考えを受け継ぎました。

・アール・デコ 直線や幾何学模様を特徴とするデザイン。

機械生産を取り入れながらも、「生活を美しくする」という思想を継承しました。

・バウハウス

1919年にドイツで設立され、芸術と工業・建築を統合し「機能的で合理的なデザイン」を追求した造形思想・様式

・モダンデザイン

20世紀初頭に始まり、機能性と合理性を追求した“装飾性を排除した”デザインスタイル

コルビジェやフランク・ロイド・ライト

「使いやすく、美しいものをつくる」という考え方は、現在の建築や家具、プロダクトデザインへと受け継がれ、そして現代にも多大な影響を与えています。

 …………………………

このようにイギリスからヨーロッパ・アメリカへ広がった、ルネサンスにも匹敵する19世紀の大きな文化運動であるにもかかわらず、なぜ「アーツ・アンド・クラフツ=モリスの壁紙」というイメージが定着し、運動全体を覆い隠すほどになってしまったのでしょうか。

その理由の一つは、モリスが思想家である以上に優れたデザイナーであり、多くの作品を残したことにあります。家具・壁紙・テキスタイル・ステンドグラス・書籍デザインなど幅広い分野で活躍し、イギリスの伝統にジャポネスク(19世紀後半にヨーロッパで流行した日本趣味)やアフリカンアートの影響も取り入れながら、花や草、鳥をモチーフにした緻密で美しいデザインを数多く生み出しました。

こうした壁紙やテキスタイルは、建築や家具に比べて紙や布が主体のため扱いやすく、モリス商会(Morris & Co.)を通じて広く販売されました。さらに、美術館や展覧会、教科書などでも紹介しやすく、繰り返し取り上げられてきたことから、「アーツ・アンド・クラフツ=モリスの壁紙」という印象が強く定着したのでしょう。

 ウィリアム・モリスの作品は、19世紀イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動を代表する 「手仕事の美しさ」と自然モチーフを重視した高級工芸デザインとして、美術史・デザイン史において高く評価されています。

 モリスは富裕層の高級品ではなく、「一般の人やすべての人のための美しい生活」を理想に掲げましたが、手仕事と天然素材へのこだわりから作品は高価となり、実際には富裕層に限られるという矛盾を抱えていました。それでも本物の織物や熟練職人によるハンドプリントは、現在でも美術品・高級インテリアとして高い価値を保っています。

 私は子どもの頃から何度もウィリアム・モリスの作品を目にしてきましたが、どれほど見ても不思議と心を惹かれることはなく、多少「美しい」ものもありますが、特に何も感じないし、それほど高級感も持ちませんでした。

 その理由を考えると、モリスのデザインは、緻密に構成された植物文様は調和が取れていて完成度は高いものの、その均整の取れた反復性ゆえに、私にはモザイクタイルのように整然として実用的でありながら、どこか平均的で印象に残りにくく感じられます。

ミュシャやLEONARD(レオナール)のような華やかな装飾性とも、自然な草花でもなく、手織物の暖かさとも違い、プリミティブアートに見られる素朴な手描きの温かみとも異なる、和の模様もとりいれたものもあるが表現がなんか中途半端でどちらでもない安全な表現だからではないかと思いました。

振り返れば、この「きれいだけれど心に響かない」モヤモヤ感覚こそが、子どもの頃から抱いていた漠然とした違和感の正体だったのかもしれません。

次回はアーツ・アンド・クラフツ運動と民藝運動について書きたいと思います。

アーツ・アンド・クラフツ運動も民藝運動も共に「手仕事の価値と暮らしの中の美」を追求した運動でしたが、

 アーツ・アンド・クラフツ運動は消えていき

 民藝運動は今も生きている。

なぜでしょう。

柳宗悦とウィリアム・モリスの違いも含めて。

豊田市民芸館展覧会

 「アーツ・アンド・クラフツとデザイン |そして民藝」

2026年06月20日(土)〜2026年08月30日(日)