たかひとり 2024/05/19 | foo-d 風土

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自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

京都駅正面から3分

通りを一本曲がった小さなビルの地下1階のカウンター7席だけで、店名の通り一人でやられている店

京都の日本酒、京鴨の鴨料理を楽しめる店

めちゃめちゃこだわった店主

能書が多すぎるのでそれが楽しめる人は楽しい店。

全ての料理、全ての酒にそれぞれ産地や作りを説明されていく。

とても良いが、

私も酒や料理談義がだいすきなので、様々質問しながら飲み食べていくのが好きだが、今日は新幹線指定席をとってあり、飲めるのは正味50分しかなく、なるべく質問しないように大人しくしてすすむ。

 

あて

ほうれん草とサヤインゲンの豆腐あんかけ

 

さらりといい感じ

お酒

伏見の酒 招徳 特別純米 無濾過生原酒発泡酒 仕込米は「京の輝き」

暑い1日だったのでシュワシュワの泡酒はいいね。

 

清酒世屋のひとやすみ 京の春 特別純米原酒生もと仕込み

地元丹後、上世屋のこしひかり100%使用。農薬、化学肥料不使用。

お米生産者 チャントセヤファーム小山生、有

これは優しく飲みやすい

 

肝たまり漬

京都 丹波の鴨

ちゃんと鴨の味がしてこれは美味い。次回来る時は絶対頼むだろう。

 

だし巻き

醤油を一切使わず鴨の出汁だけで作った

 

分葱の酢味噌和え

 

菖蒲豆腐

豆腐料理の古典を調べて再現したもの

 薄く揚げた厚揚げにちょっとだけ甘味のある餡かけ

 

どの料理もうまくできており、酒の選び方も良い。

 

利き酒器

 白磁 錫 漆器

 それぞれ京都で100年~300年続く店のもので、

同じ形状で同じ酒で味の違いを楽しむ

今までワインではリーデルでワインに合わせた形状違いのグラス5種類で試飲会も何度か経験し、日本酒もそれ用に作ったグラスや磁器で試飲したことはあるが、器の素材違いで一つの酒を飲んだのは初体験。

錫の猪口は清課堂製とのこと。

清課堂は、昨日 寺町通の骨董やアンティークショップを見て回った時に偶然寄って商品もそうだが、奥のギャラリーの坪庭の感性に驚いた素晴らしい店だった。

 

 

次いだ酒は白嶺 祝 純米吟醸原酒 精米60% 

 

 

 

白磁のぐい呑みは優しく

錫は冷たく旨みが広がり

漆器は温かみのある味で

どれもよいが、錫が一番良かった

古都の雫 純米大吟醸

純米大吟醸古酒 招徳 昭和62年醸造酒 今から36年前。

老香(ひねか)老味はそれほどでもなく軽い甘さのどっしりとした酒。これもなかなか良い。

私も自分でねかせたりして古酒をたくさん持っているが、まだ35年もの。1年負けた。

どれも気の利いたものばかり、次回京都へ来たらゆっくりと時間をとってお邪魔しよう。

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たかひとり

京都地酒 鴨料理 カウンター7席

京都駅前 

京都市下京区東塩小路町579-24ハウス24ビル B1

070-5658-1263

営業時間 17時から23時定休日=毎週火曜と水曜