出雲の酒 | foo-d 風土

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 酒をたしなむ者として、酒発祥の神社 島根県の出雲市の佐香神社(さかじんじゃ)へお詣りをしましたが、当然日本酒醸造元へも寄ってきました。

 

 出雲の言葉は、なぜか遠く離れた東北と同じズウズウ弁なのです。

 また、岩手県の南部地方に伝わる蕎麦は、小さな椀で食べる『わんこそば(椀こ蕎麦)』ですが、出雲は『割ごそば』といって同じ様に小さな椀で食べます。

 出雲で酒を醸す集団は出雲杜氏 岩手県の南部地方で酒を醸す集団は南部杜氏といいますが、どちらの酒も濃厚まったり系コクのあるしっかりとした味わいでとてもよく似ています。

 

 出雲族は2000年も前、縄文時代後期に大和族と争い、国譲りをして大和族に入りますが、北の方へ逃げたり追いやられた縄文人は東北の南部地方(現代の都道府県では、青森県東半分、岩手県北部および中部、秋田県北東部の一角という3県にまたがる広大な地域)に住んでいます。

 東北に追いやられた人々と国譲りで出雲に集まった人たちが2000年もの長きにわたって悠久の時を経てもDNAが味覚でも続いているのですね。

 

 この地に神々が集まって酒造りを行い、180日にわたり酒宴を開いた出雲の酒ですが、いまも出雲市内には4つの醸造元が酒を造っています。

  ヤマサン正宗

  天穩(てんおん)

  十旭日(じゅうじあさひ)

どれも美味い酒を醸していますが、この中で、私が家で常備しているのは、「十旭日」です。

 

 10年以上前に出雲に行った時にも十旭日、出雲富士など醸造元を数軒訪問していますが、帰ってきて私が時々お酒を購入している隣町の中津川市の大鋸酒店の社長の大鋸さんと、お酒の話をしている時に『出雲に行ってきたけど十旭日や出雲富士、ヤマサン正宗など旨みのあるいい酒が多いですよ』などとお話をしたことがありますが、 

 しばらくして大鋸酒店に十旭日の品揃えが始まり、おかげ様で、いつでも直接買えるようになりました。

 


 十旭日の旭日酒造は、
たくさんの商店が軒を連ねる繁華街にある明治2年に創業した酒蔵です。
米や微生物と真摯に向き合う酒造りを大切にしながら、
日本酒の魅力の幅の広さや奥深さを楽しめる酒蔵を目指してきました

 『十旭日』 ちょっと変わった名ですが、

明治40年、大正天皇が山陰地方を巡幸の折、献上した酒が「天下一の美酒なり」と賞賛され、「旭日」の揮毫を受けました。
また、7代目の当主が能勢の妙見山を篤く信仰しており、「切竹矢筈十字」の紋章を御守りとして大切にしていました。
後にこの二つが組み合わさり、「+旭日(じゅうじあさひ)」として現在に至ったそうです。

 お店では全ての酒を見て、数種類の試飲を行い、

その後で 「こちらで一番古い酒何か残っていませんか」とお尋ねしました。

 

 驚かれるかもしれませんが、フレッシュな香りや味を楽しむもの以外はお酒もワインも封を開けた時が一番不味いんです。
封を開けて空気に触れさせてしばらく経たねば花は咲いてきません。

 大吟醸などの良いものは半年や一年寝かせて角が取れて旨みがのってから出荷されるものが多いんです。

 私はそれでも物足りないので、購入したものをさらに家の冷蔵庫や押し入れの中などで1年から長いものでは30年熟成させています。

このように熟成種が好きなので、今回のように醸造元へ行くといつも訪ねるのですが、出荷忘れや、蔵元の誰か個人がわざと残しておいたものなどが、数本はあるものなのです。

 

十旭日さんは管理がしっかりできているようで、あまり古いものはないようでしたが、探していただき、2016年もの2種 2017年1種 2018年1種とそれでも4種類あったので、ラッキー!   

もう一本は2021年の純米吟醸原酒山田錦55 21BY

合計5本購入させていただきました。

 

 

どれも今風の軽いフルーティなどとは違い、米の酒だということがわかる日本酒の王道を行く辛口旨み酒。

 

焼き鯖や煮魚など日本人の旨味にあう、厚みのあるいい酒です。

 

 下記の「元気米」は原料の米が地元の無農薬米で、無農薬の野菜などを食べている自分にとってはすごく嬉しいお酒。
 いま、私のところには日本酒が50種類くらい、ワインは40種あり、ワインは全てオーガニックですが、日本酒は10種類くらいしかないので、気に入ったお酒が無農薬だったのはすごく嬉しいです。

 

⚫︎十旭日 生酛純米 大呂御幡の元気米 改良雄町 加水火入 H29BY(2017)

地元出雲市佐田町大呂御幡産の無農薬改良雄町米 精米歩合:70%酒度:+12アルコール分:14度 酵母:無添加酒母:生酛 火入れ:2回酒造年度:H29BY

農薬不使用で、蔵のある出雲市で育てた元気いっぱいのお米で、代々蔵に住み着いた酵母に働いてもらい(酵母無添加) 生酛造という古来からの造りで旨み酒です。冷やも良し燗も良し。熱めにつけてから少し冷ます燗冷ましもたのしい。チーズやお肉料理などにもよくあいます。原酒より辛口で綺麗な印象です

 

⚫︎十旭日 生酛純米原酒 大呂御幡の元気米 改良雄町  H30BY(2018)

 地元出雲市佐田町大呂御幡産の無農薬改良雄町米 精米歩合:70%酒度:+15アルコール分:14度 酵母:無添加酒母:生酛 火入れ:2回酒造年度:H29BY

 農薬不使用で、蔵のある出雲市で育てた元気いっぱいのお米で、代々蔵に住み着いた酵母に働いてもらい(酵母無添加) 生酛造という古来からの造り

冷やも良し燗も良し。熱めにつけてから少し冷ます燗冷ましもたのしい。 H29BYに比べると+15ですが原酒なので濃厚な旨みがあります。

 

⚫︎十旭日 生酛純米 五百万石70  H28BY(2016年)緑瓶

 五百万石(島根県産)精米70% 酵母無添加 日本酒度+8 アルコール18% 火入れ:2回 タンク貯蔵

蔵に住み着いている微生物の力を借りて、しっかり発酵させて力強く育てたお酒タンク貯蔵で程よく味がのったものを加水調整し、幅と奥行きのある優しい味わいを持たせ約8年の熟成期間によって更に増しにた旨味の逸品です。

十旭日の真骨頂は熟成酒! 抜栓後もどんどん美味しく、まろやかなお酒に変化していくのでゆっくり飲みたい酒です。

 

⚫︎十旭日 生酛純米 五百万石70  H28BY(2016年)常温熟成5年 茶瓶

 五百万石(島根県産)精米70% 酵母無添加 日本酒度+8 アルコール18% 火入れ:2回 タンク貯蔵

 同じH28BYの五百万石、緑のラベルとは熟成温度が違います。こちらは常温熟成。(緑のラベルは冷蔵ではないですが、温度管理して熟成させています)

蔵に住み着いている微生物の力を借りて、しっかり発酵させて力強く育てたお酒タンク貯蔵で程よく味がのったものを加水調整し、幅と奥行きのある優しい味わいを持たせ約8年の熟成期間によって更に増しにた旨味の逸品です。緑瓶よりもカラメル、黒糖、蜜感等の旨みや甘みがややでています。

 

⚫︎十旭日 純米吟醸 無濾過原酒山田錦55 21BY 常温熟成23年瓶詰め
山田錦精米55% 酵母 島根K-1 日本酒度+3 アルコール18%
山田錦を自家精米で贅沢に磨き、丁寧な造りをした純米吟醸酒。蔵内で1年常温で寝かせて味わいの深さをゆっくりと重ねていった熟成タイプのお酒です。新酒にはない、色の深さ、味わいの深さが楽しめます。

 

やはり十旭日の真骨頂は熟成酒! 抜栓後もどんどん美味しく、まろやかなお酒に変化していくのでゆっくり飲みたい酒です。