foo-d 風土 -44ページ目

foo-d 風土

自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

風薫る
 ひなぎくの丘
  ほほえみて
 ゆらぎゆれつつ
  初夏のはなぞの



 …………………………
家から車で5分
こんな素晴らしいところがあります。
 ワンコ4匹もゆったりと花をながめて







 明治初期に日本に入ってきたヒナギクは北海道や東北のやや寒い地方で咲いていて、今まで恵那ではそれほど多くはなかったのですが、なぜか今年はこんなにもたくさん咲いています。
 冬が寒かったからでしょうね。寒さもちょっと気を使ってこういうプレゼントをくれたのかもしれません。

雨上がりの後 恵那の山は きれいに洗われ

浅葱や若緑 千色の緑 かほど美しいかと思わせてくれます。

 

 その輝く緑の山の麓 

   川沿いの木立に囲まれた中に

名残を惜しむ美しい藤が咲いていました。

 

 枝垂れ咲く

   貴き衣の

    甘き香は

  源氏の愛の

    深き紫

 

古来より日本で最も高貴といわれ愛された紫。

その紫を意識して源氏物語を書いた紫式部も最愛の女性二人に

     藤壺 若紫 紫の上 と名付けたのでしょう

 

咲いている花を

ダイニングの入り口の

 伊勢型紙と共に飾ってみました。

この型紙で

 どのような素敵なお召し物が染められたでしょうね

   どのような方がお召しになられたのでしょう

    さぞや美しかったでしょう

 

 旬をあそぶ

  「物語のある料理

   恵那の野山の蕎麦懐石」にも楚々と枝垂れる藤の花は特別な花です。

 

この今だけ 藤の花の蕎麦懐石をお召し頂きます。

 

 

アミューズ(ひと口のお楽しみ)は藤の花

ジャスミンにも似た

 甘いやさしい香りは

そのしだれる

  薄紫の花とともに

   清楚な

 美しい和心の女性を想わせます

甘い香りをかぐだけでも、心は癒やされるのに、身体のなかの「活性酸素を抑制・消去」する効果もあります

 

アペリティフにご用意した

二種類のお酒

 

 時代を経た年輪のお酒

  過ぎし日の思いを楽しむ

      時の匠

藤色の衣を纏ったお酒

 水に映る藤の花のように芳しく高貴な味わいの

      水響華

  どちらも心に響くお酒です。

 

藤の花のカットグラスで

 どうぞお召し上がりください

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 その昔 西暦604年 聖徳太子の冠位十二階では位により衣の色を変えましたが、紫衣が一番貴重で最高位でした。奈良時代から紫衣を着ることができたのは一部の最高級貴族と天皇家だけ、それ以外は決して着用することを許さない、禁色とされるようになりました。

江戸時代においても、天皇家から紫衣を許された高僧の沢庵和尚から徳川幕府は紫衣を剥奪して流罪にした(紫衣事件)ほどでした。

 高貴なる

  衣まといし

    その花は

  だらりの帯の

     紫乃君

京都市内15ヶ所で開催されている『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』をレンタサイクルで観て回っていますが、4月22日 まだ4月なのに気温が25℃自転車に乗っておる時は涼しいけど 暑い日。

午後に小休止

 途中でお茶をしました。

 

創業1717年(享保2年)の一保堂茶舗

久しぶりの訪問

 

クラシックな店内を通り

 

 

奥の喫茶へ案内されお品書きを拝見。

玉露をいただこうとお品書きを見たら3種類あり 一番高いのが 2200円

 

天下一という玉露

  「究極の一滴」と書かれている

「究極」

  惹かれる言葉  なら飲んでみたい。

 

玉露やお煎茶は一回で3煎か4煎飲むから、お抹茶などよりも安く上がる。

1杯換算だと500円。

 

甘くて濃厚

特別旨い玉露

 

おまんじゅう

きんとん

甘さ抑えてサラッとおいしい。余分なものの入っていないきれいなおいしさ。

こういうおいしさは京都ならではのものですね。

 

丁寧に 二煎目、三煎目を入れる温度まで教えてくれますが、

2煎目も3煎目も指定された温度より更に下げてお湯を注ぎコクのある美味しさでいただきました。

二煎目

三煎目

 

 

美味しいお茶とお饅頭

暑さで、まだ飲めるから、もういっぱい注文しました。

 

玉露や煎茶と違いそれほど多くは飲まないのでお抹茶にしました。

 

今度は濃茶(こいちゃ) 

雲門の昔 力強く濃厚な旨味とあり 濃茶1650円

これも良いお値段ですね、だけどこういう高級品は京都でも来なければ頂かないので まあいいか。

飲んだ後に、声をかけると茶筅と白湯を持ってきていただけます。

飲み終わると濃茶はたくさんお茶碗についていますから勿体無いので、お店も用意していてくれるのです。

きめ細かくまったりと濃厚な旨味のいい濃茶 とてもおいしい。

 

 

 唐衣(からぎぬ)というお饅頭

唐衣とは平安の女官が清掃するときに一番上に着た短い上着のこと

 とても綺麗なお饅頭

これも甘さ抑えてサラッとおいしい いいお菓子だ

 

これを本当の唐衣にして纏ったのはどんな方でしょうね

 淡くしなやかで美しい女御だったことでしょうね。

 

 

 最後に、茶筅と白湯をお願いして、濃茶のお茶碗に白湯を入れて薄茶にしていただきました。

ごちそうさま。

さあ今からまた。自転車で京の写真展をまわります。

 

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山陰地方(鳥取・島根出雲)では、お抹茶が普段の生活の中に広く浸透していて、作法などではなくポットからお湯を注いで普段茶として気楽に飲む習慣があり、今でも一部の家庭で行われています。

私の実家でも、常にお茶碗とお抹茶のセットがお盆に用意されていました。

 

 子供の頃 こういう美味しいお饅頭をお土産などで頂くと、母はすぐに、「お茶ですよ」っとみんなを呼んでお茶を立ててくれました。

お茶碗に抹茶を入れ、ポットでお湯を入れ点てるだけですからどんなお茶よりも簡単でおいしいですから、子供も自分でも点て手ていました。 

 (世界最古のインスタント飲料ですね。)

 

そして、今回のように美味しいお菓子を食べるときには「東を向いて笑え」といつも母に言われていました。

全てのものを育て導く太陽の出る東に感謝していただくのです。

 

 

 

 

 

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山陰地方(鳥取・島根出雲)でお抹茶が盛んなのは、おそらく、松江のお殿様で、大名茶人として名高い松平家7代藩主の松平治郷(1751~1818年)松平不昧公から広まったものと思われます。 美術工芸の振興も図り、陶芸や漆工、木工、作庭など名品を指導し、不昧流という茶道を興しています。

  私の父もこの不昧流でした。

 

お抹茶は、お茶を入れると言わずにお茶を点てると言いますね。

また、お茶を点てる一連の作法のことを「点前」と呼びますが、その漢字も「お手前」ではなく「お点前」と書きますね、なぜこんな言い方になったのでしょう。

 

 これは焼売や餃子などを食べたりする飲茶(やむちゃ)でおなじみの「点心」が由来です。

点心とは、空腹に点を打つ(小腹を満たす)という意味があり、禅宗では茶とともに軽くとる食事のことも指します。

中華料理の点心ですが、40年程前香港によく行っていた頃、夜食べたくてやっている店を探しましたが、どこもやっていません。点心は軽い食事なので夜はやっていなかったのです。午後4時くらいまでしかやっていませんでした。

ちなみに肉まんをヒントに、お茶請けに欠かせないお饅頭が誕生したそうです。

 

リョウリヤ ステファン パンテルStephan Pantel  

 

京都弁でしゃべるフランス・プロヴァンス出身人シェフのお店。 先回も先々回もなかなか予約の取れなくて、ようやく今回訪問。

料理のレベルもさることながら、食材を使うアイデアがすばらしい

 

京都御所のすぐ南 とてもわかりやすい場所にありながら、ひっそりと佇む京町家


赤い暖簾をくぐると、静かな空間の中 和の庭の緑が広がる いい感じだ。

 

ドアを開け  庭を眺められるすっきりとした店内

 

 

 


奥正面には殷時代であろうか青銅器が飾られ その横は坪庭

 

 

 

なかなかいいお庭だ

 

料理店に行くと目の前で調理が見られ、時にはシェフともお話ができるので、極力カウンターをお願いするが、今回も。

カウンターへ案内される。

 

 

アペリティフ

 

シャンパーニュのロゼ

THIERRY FOURNIER 

ピノ・ムニエ シャルドネ

フルーティで上品な辛口で良い味わい おいしい

 

グラスがイイね。 

とても繊細なステムにロゼの色とのバランスが最高に似合っている。

これだけで美味しく感じてしまう

 

⚫︎黒うさぎの蓋物

鳥取のサーモンマリネ 2日間寝かせたもの

 菜の花 

タルタル

サーモンの皮とウズラの卵黄

 

飾り方も上手だ

 

パリパリのサーモンの皮

美味しい

サーモンマリネ 菜の花と山椒の良い混ぜ具合味わい 塩分やや強めだが、今日は夏日だったからこれくらいの塩分はいい感じ

 

サーモンの皮の下のウズラの卵黄はスモーク

  これは旨い

 

ところで、グリーンとブルーの水のグラスどちらもなかなかいいね

ウエーヴの揺らぎを感じさせるブルー

大胆なオーバルのグリーングラス

 

⚫︎名物のフォアグラ

次は当店のメインのフォアグラで、

これに合わせるのに日本酒とアルザスのどちらかと出されたが、アルザスは好きな産地でもあり、両方お願いした。

 ペアリングの酒

勝山純米大吟醸 玄  宮城県勝山酒造 仙台伊達家御用蔵

貴醸酒っぽい甘い味に穀物感が現れている

バナナやレーズンに蜂蜜を合わせた感じで貴腐ワインに似たが綺麗な味、良い味だ。

フォアグラにも合う

 値段を調べたら結構高級品だね普通の日本酒の6倍くらいする。

 

アルザスの白ワイン トリンバック2018

ブドウ品種 リースリング

果実味と芳醇な仕上がり、アルザスらしいが少し甘口

フォアグラにはこれも悪くはないが、これよりも勝山の玄の方がよく合うね

 

名物のフォアグラ

フォアグラのコンフィ奈良漬巻

  南国フルーツ4種類のソース

味付けは故障のみ 58度で4分 真空パックして10日間熟成

コリコリとねっとり感

 大根の奈良漬で巻いたフォアグラ

 

 

フォアグラにブラックペッパーをかけて大根の奈良漬で巻いてある。

フォアグラだけを食べてみると

口の温度でトロリと溶けて濃厚なバター感の甘味の中に粒胡椒とフォアグラの味が出現

 旨い!

  とてもうまい。

 

大根の奈良漬を巻いてから熟成させたものだね。

 

 時々ベルエキップで食べているフランスの キャスタンは最高に美味しくて大好きだが、

このお店のこういう作りもまたイイね。

 

フォアグラの滑らかさにに奈良漬の甘辛とやや硬い食感が入ってくる。

いい感じだ。
奈良漬って使い勝手がとても良い漬物。熱々のご飯には当然だが、酒の肴にも、お茶請けにもよく使った。時々羊羹と一緒に小皿へ乗せてお煎茶を飲んだし、炒め物にみじん切りして入れたりとさまざまなものに使えるが、このようにフォアグラにもよく合っている。

フルーツソースの甘味もまた良い感じ

とてもうまい。 シェフが自分で名物というぐらい自信を持った味だ。

おかわりしたい位だ。

 

次はスープ

⚫︎フランスの白インゲンスープ

イカ墨のバルサミコ 蛍烏賊 上にバジルオイル

季節だね 海で光ると幻想的な蛍烏賊

 

普通はスープにワインは合わせないがペアリング

合わせるのはキャンティワイン

トッレ・アッレ・トルフェ2020

キャンティ コッリ セネージ オーガニックワイン

スープだがスープというよりポタージュの濃い感じ。

フランスの白インゲンスープは豆の味少々するがインゲンっぽくなく、濃いめのヴィシソワーズっぽい感じ

中の蛍烏賊とイカ墨バルサミコのジュレによく合う。

 

パンの写真を撮り忘れたが、なかなか美味しいパンだった。

 

⚫︎バスク地方の黒豚のハム

 胡桃のオイル

皿が騙し絵風で面白い

 胡桃が生きていて生ハムが美味しい

 

ペアリング

GAVI 2021

ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ

ピエモンテの白 ナチュラルワイン

軽い酸味でドライ。生ハムの塩味と旨みが結構合う

 

ナイフとフォークの手仕事鍛造がイイね

 

⚫︎天草の鯛に鯛のだしと蕗の薹のスープ

アサリのバターライス キャベツとナッツ

アサリのバターライスを固めて表面パリっとしている。これ自体は、まあまあの味でどうでもよくって、しかし、これを鯛のだしと蕗の薹のスープにつけるとグーっと美味しくなる。

鯛のだしと蕗の薹のスープが良くて 鯛の肉もさらに美味しくなっている

 

ペアリングは

ナチュラルワイン

ドンキー&ゴート2017 カリフォルニアのナチュラルワイン

柑橘系の香りとサラッとすっきりとした白


 

⚫︎メイン ブルターニュの子牛

鶏に干しエビ絡めて揚げたもの

椎茸リードボー

インカの目覚めのピューレ

海老と椎茸の泡

 肉に海老と椎茸の泡がよく合う

 

どれも旨い

 

ペアリングは

ブルゴーニュの赤と白 このどちらかだが、面白いので両方を注文

 

MARSANNAY En Combereau LES PARCELLAIRES

ブルゴーニュ 赤

 

モレ サン ドニ ブラン レ ラレ 2019 フレデリック マニャン

 シャルドネ、ピノ・ブラン、ピノ・ブーロ

フレデリック・マニャンはルロワのワイン造りを理想とし、ルロワから栽培責任者が移籍。ルロワ流の栽培法を導入している

 

デザートの前にチーズはいかがと聞かれて、

お願いした、

 

チーズ4種

ウォッシュタイプ

ゴルゴンゾーラ

カマンベール

ハード

「それに合わせる飲み物を少なめにください」と注文したら、カウンターに次々とブランデーを8種類並べられた。

左から

⚫︎アルマニャック フランスの南西部ボルドー地方南に位置するアルマニャック地方

⚫︎コニャック ボルドーの北のコニャック市を中心にする地域

⚫︎カルバドス 北部ノルマンディー地方とブルターニュ地方が産地

⚫︎カルバドス

⚫︎フィーヌ 

⚫︎コニャック

⚫︎マール

⚫︎グラッパ


 大昔、日本酒が嫌いだった頃、モルトウイスキーとブランデーしか飲まなかった時代があり、さまざま購入して飲んでいました。

上記のどのブランデーも飲んだことはありますが、同じ醸造元のものはまだ飲んだことはありません。
 これらのブランデーそれぞれに、タイプも産地も味も異なります。

現代はどのブランデーウイスキーもあの頃の値段の4分の1近くまで下がっていますから、色々楽しめていいですね。

⚫︎コニャックよりアルマニャックの方が好きでシャボーという銘柄のナポレオンやXOはよく飲んでいました。コニャックはどなたでもご存知でしょうが二段階の蒸留でとても綺麗、アルマニャックはフランスで最も歴史のあるブランデーで、一回の蒸留で少し野性的で辛口とでも言いましょうか、コニャックの甘さが嫌になるとアルマニャックに行くんですよね。

⚫︎カルバドスはりんごのブランデーで、琥珀色のとても甘い香りと味。夜よりお昼向きかな。

⚫︎フィーヌは、基準外のぶどうや質がよくなかったワインを蒸留して作られたものですが、良いものはとても高価。

 これも甘〜い香り むせかえる甘さと綺麗な浮いたような甘さ ラム酒の高級品のような香りもあります

⚫︎マール ワイン用に使用したぶどうのしぼりかすから作られますが、これも美味いんです。

⚫︎グラッパはマールと同じぶどうのしぼりかすから作るものでイタリアで作られるものを言います。

 

さあどれがいいかな

ブランデーはアルコール濃度が高いのでたくさんは飲めないので一種類に絞ることにして。

アルマニャックも久しぶりにいいな グラッパの濃厚な旨味もゴルゴンゾーラのような辛いチーズにはよく合うし等と思い、昔を思い浮かべ、色々迷いましたが、一番飲む機会の少ないフィーヌブランデーを注文することにしました。


 

フィーヌブランデー

CHATEAU DE LA VELLE 

ベルトラン・ダルヴィオ・シャトー・ド・ラ・ヴェル / フィーヌ・ド・ブルゴーニュ

1995年収穫葡萄1996年1月蒸留2018年瓶詰 グラスに軽く一杯3000円とのこと。

フィーヌブランデーは正式名称はEaux-de-Vie de Vinオー・ド・ヴィー・ド・ヴァン。一般的に「フィーヌ」と呼ばれる。
基準外のぶどうや質がよくなかったワインを蒸留して作られたものですが、ロマネコンティにもフィーヌブランデーがあるように高級品もあります。

 

このCHATEAU DE LA VELLEをネット検索したら、もう二度と手に入らない貴重なフィーヌと書かれていて、1995年は特に良いらしい。

 

これも甘〜い香り むせかえる甘さと綺麗で浮いたような甘さ ラム酒の高級品のような香りもある。

アルコール42度もありグラスに鼻を近づけると 咽せる。

 度数がキツイね 気を抜くと息が詰まり 咳がでる。

妖艶な特別な美女が呼ぶように 息を止めてベーゼする

 

この深く妖艶な甘さ

蜘蛛の糸に絡まったような味

ウォッシュチーズの生臭い味も

ゴルゴンゾーラの青かび臭さえも一網打尽 完全に取り込まれ

その美味さにひれ伏す

いいブランデーだ。

 

 

デザート

いちごのジェラート

チュール 生クリームにいちごのカット

春菊と青物のソース

特別美味しい

春菊と青物のソースに甘味がほとんど付けてなくそれが全体を更に美味しくしていて素晴らしい

 

デザート2 

四種類の焼き菓子

カヌレ

ガトーショコラ

もう一つ名前がわからない

 

私は甘いものも大好きなのに、カヌレは焼きたてカヌレもどんな有名店のカヌレも 一度もおいしいと思ったことがない不思議な食べ物。

しかし、初めて ここのカヌレは美味しかった。

 

ご馳走様

 

こちらのお店 料理はお任せのみ15000円。

飲み物はペアリングの6種類 10000円というのをお願いしましたが、

 

味の割に随分安い値段で、十分楽しめて勉強にもなり良い時間でした。

ペアリング6種類10000円のワインは 小売価格はシャンパーニュと勝山純米大吟醸 玄がちょっと高く、あとはデイリーな2000円代~6000円代のものをうまく組み合わせてあり、値段的にはまあまあかな。

しかし、料理が安いね。

雰囲気もよく、料理もきちんとしたフレンチにうまく京を組み込んで美味しく、シェフも流暢な日本語で対応も良く、トータルでとても良いお店でした。

京都に来た時は季節を変えて何度もお邪魔したい店になりました。

 

 

リョウリヤ ステファン パンテルStephan Pantel  

住所:京都市中京区柳馬場通り丸太町下る4-182 電話:075-204-4311 

HP:http://www.stephanpantel.com/ 

営業時間:昼12:00~15:00 夜18:00~22:00 水 休

 

ベルギービールウイークエンド 2023/4/29に
名古屋栄 松坂屋前の久屋大通公園へ行って来ました。
ベルギービール150種が一堂に。

 

 

 

 ベルギーといえば、世界的に有名なものがたくさんあります。チョコレート、ワッフル、ロードレース、小便小僧、そしてビール。東京より人口が少なく、関東より小さい国土のベルギーには、なんと400箇所ものビール醸造所があり、1,500種類以上のビールが造られています。ベルギービール文化はユネスコ無形文化遺産に登録されてもいます。
 その内の1割が名古屋に集合です。
ベルギービールの全容を知る最適なチャンスです。
名古屋は7日迄やっていますから楽しんでくださいね。

 僕は毎年きていますが
名古屋は今回で11回ということで、もうこんなにも毎年来ていたんだとビックリ!

 名古屋会場は4月27日~5月7日の開催です。150種類のベルギービールと、簡単なグルメ、ライブなど盛りだくさんです。

ベルギービールが150種類も揃う年一度の祭典

会場では、まず、席を確保して、
アプリをダウンロードして好みのビールを探してブースに行って。
(事前にアプリをダウンロードして、ビールを選んでおくと1番最適です。アプリの内容も一部載せますね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お目当てのビールをゲット。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツマミや料理はあまり美味しく無いから、すぐ目の前にある松坂屋でちょっと気の利いたチーズやローストビーフを持っていくと最高です。

 150種類あっても一人でワングラスを飲むと飲める種類も4、5杯なので、替えのコップ持参して友人と半分づつ分け合うと飲める種類が2倍になり、様々味わえてとても楽しいです。
そして、様々飲んで最後は一番美味しかったものをリピート。
僕はビターコーヒーの様なバリスタ・チョコレート・クオード 昨年もこれ。濃厚なチョコレートビールで😋旨い。

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全国の大都市で順に開催されていきます。
豊洲は終了しましたが下記予定です。
横浜5/18-5/21
大阪5/24-5/28
六本木9/14-9/18
新宿12/6-12/10

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023

 

 世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される国際的な写真祭です。

一千年の伝統がありながら、その一方で先端文化の発信地でもあり続けてきた京都。その京都がもっとも美しいといわれる春に

ファッションやデザイン、アート、ジャーナリズムなど幅広い分野で活躍する写真家やアーティストが、歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間で展開する京都ならではの特徴ある写真祭。

 

 第11回目のテーマ「BORDER=境界線」

市内19会場で実施される15のメインプログラムを楽しめます。

11回目のKYOTOGRAPHIEは、おそらく過去最高の完成度と言われます。

 

四条烏丸を中心に半径2km程の範囲の仏閣や町屋、展示スペース等の全19箇所の展示。

 

 写真の展覧会だから絵画や彫刻よりは見る時間が短いだろうと全部回れるだろうと計画しましたが、

二条城 二の丸御殿 台所・御清所(重要文化財)での高木由利子展その他、尊厳死や薬害、SDGEs、戦争その他現代の問題点を写真という媒体で深く表現している。

素晴らしすぎる展示、ディープ、深すぎる心奥、重い写真等 社会問題を深く表現したもの等、軽くサッと見るつもりが自ずとじっくりと見てしまい、急いでも2日間で12位しか回れなかったが、どこも見逃せない写真展でした。

 

 特に二条城 二の丸御殿 台所・御清所(重要文化財)での高木由利子の『PARALLEL WORLD』展は特出して素晴らしかった。

これはファッション好きにも絶対見逃せない。これだけでもわざわざ京都に来た価値があったと思います。

 

 

 ⚫︎No.9 高木由利子『PARALLEL WORLD』展

 

二条城へ入り

 

二の丸御殿 台所

 


まず遠くからでも二の丸御殿 台所の入り口を圧倒する写真。

中に入ると大きな格子の木枠に表装した特大サイズの写真が連なり、プロローグから圧倒される。

 

平安建築の重要文化財・台所の重厚で素晴らしい建物の凄さの中に溶け込んだ巨大なディオールや超一流デザイナー作品の中の極め付けアングル 写真その他が壮大な水墨の世界のようでもあり、写真が躍動している。

 

 

 

梁の見事さ! 負けていない写真!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ディオール(Christian Dior )

 

 

  衣服や人体を通し「人の存在」を撮り続けている高木由利子は、12カ国への旅で撮られた日常的に民族衣装を着ている人々を撮影した「Threads of Beauty」シリーズと、80年代から撮り続けたコムデギャルソンやイッセイミヤケ、ジャン・ポール・ゴルチェ、ジョン・ガリアーノ、ヨーガン・レールなど 広告、雑誌などのため撮影された80年代からのファッション写真と新たに撮り下ろされたディオールのオートクチュールを撮り下ろした新作を含むファッション写真のシリーズとが同時に共時的に存在する二つの世界としてパラレルに展示。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 高木氏は「この写真の二つの世界に共通の愛を感じた」とコメントしていたようですが、

これもひとつの「BORDER(境界線)」であり、PARALLEL WORLD(並行する世界)なのでしょうが、

私には、それを超えて共生しているように感じ、

 

さらに400年以上の歴史ある建物で行われたことにより3社が共鳴(resonance)して、これらの境界の先に続く大きな世界へと行くように感じました。

 

 かつてファッションの世界の片隅で生きていましたが、いつも参考にしたり見ていた雑誌 vogueなどで見たデザイナーたち、デザインの参考にした世界の民族衣装のことなどを思いながらとても充実した時間でした。

 

素晴らしい建物と 素晴らしい写真が融合して昇華した展覧会。

 

本当に良い勉強をさせていただきました。

 

ありがとうございました。

 

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023は 2023年4月15日 (土) - 2023年5月14日 (日) 

見逃せませんよ ぜひご覧ください

緋色舞い

 唐衣魅せる

   宮の春

 

 霧島躑躅(キリシマツツジ)咲き誇る今

   桂離宮が一年で一番美しい時

 

 

 日本庭園の傑作として知られ、大人気で特に参観予約が取りにくい桂離宮。

2ヶ月前に予約しようとしたら、4月5月で空きがとても少なく4月はこの日の16時だけが空いていましたので、即予約を入れ、なんとか抽選にも漏れず行くことができました。

当日の天気予報では雨。 お庭を見るのに雨ではと、とても心配しましたが、うまく晴れへ変わってくれました。

 

私は旅行でもどこかへでも行くとなぜかツイているんです

  まるで導かれているかのように。

 

 知らずに行ったらお祭りだったということが何度かありましたし、たまたま行ったら花が満開だったとか、花は終わったけどその代わり別の美しいものが見られたとか、導かれる様に藪に入っていったら素晴らしい景色が現れたり、いいアングルの場所があったり、無意識に撮った写真にすばらしいものが写りこんでいたり。

 今回も桂離宮の予約で、たまたま空いていた日が霧島躑躅が満開で最高でしたし、この桂離宮拝観で京都2伯3日の予定を立てたら、たまたま、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」の開催期間中で素晴らしい作品を見ることができ、天候も雨予想なのに京都へ向かう新幹線だけが雨という。

別の時も、天気予報で一日中雨というのが、車に乗っている時だけ雨が降り、降りると止んでいたり、

  宝くじや、賭け事では全くそういうことはなく、じゃんけんも負けることが多いのに

 

 いつもなんか美しいものや素晴らしいものに出会える

 いつも何かしら美しいものに呼ばれている 導かれている

   大自然が呼んでくださる とてもありがたいことです。

       そんな気がします。 

 

 そして、招ばれるなら 稚拙でもそれに少しでも応えなければ。

     楽しもう もっとたくさん学び得ようとおもいます。

 

 さて、桂離宮

 

 今回のメインはお庭。宮殿は11月迄修理中で見れませんでしたが、それにしてもあまりある美しさでした。

見学は1時間、ガイドの方が説明をして回りますが、僕は子供なので話は半分も聞いていません

 

ここからが参観コース

桂離宮の正門につながる御幸道

まずは土橋を渡り,御幸道を歩いて御幸門へ。

 

 

これが御幸門。


柱にはアベマキが使用されています。
表面にコルク層ができるので,触ると確かにコルクです。

 

御幸門から御腰掛へ移動御腰掛前の「行の飛石」

さてこれから御腰掛から松琴亭へと向かいながら赤く燃える庭園を

 

 

 

 

 

 

こちらが最も格式の高いお茶室「松琴亭」

 

 

 

 

 

 

さらに上に登ると、苑内で最も高い場所にあるお茶席の「賞花亭」があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

園林堂前の土橋 これを渡ってきました

 

 

 

 

 

園林堂が遠くに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ赤に燃えた桂離宮

  とても感動しました。

 

次回宮殿の修理が終わった秋の終わりに再訪したいと思います。

 

さて、六感までの感覚で美を楽しんだ後

京都では食の勉強をしないと勿体無いので、京都でも美味しさで一二と言われるお店へ。

御所の近くのモダンな京町家で

 フランス人シェフによる京の食文化と独創的なフレンチのStephanPantelで食の勉強です。

 

 

 
藤波の
 茂りは過ぎぬ
  あしひきの
 やまほととぎす
   などか来(き)鳴かぬ
         久米広縄
 
 藤(ふじ)の花の盛りは過ぎてしまいましたのに、どうしてやまほととぎすは来てて鳴かないのでしょうか。
こんなに長くお待ちしていますのに、どうしてあなたは来られないのでしょう。
この歌は、大伴家持(おおとものやかもち)から贈られた歌(「君のところにはとっくに霍公鳥( だから、僕は 何事も自然に任せ余分な事をしない。
 (万葉集で藤は、一輪では咲かないので「藤波」と表現されることが多いです)
 
 …………………………
 
山藤の花が満開 もう今週でおわりですね、
 その足元で鬼グルミの実を採りました。
 
この時期にクルミ採り?っと驚かれるでしょう。
一般的には晩秋に木から落ちたクルミの実を拾うのですが、落ちた実はビワの様な形と色がしてネバネバしていて触るとかぶれますし、タネを出す作業が大変です。その後も何日も置いてから、付いた黒いものを撮る作業も大変です。
 だから、僕は 何事も自然任せ、自然が解決してくれますから、余分な事はしません。
 クルミの木の目星だけつけておいて半年後、外の実が腐って黒く乾燥したり、完全に種だけになっている今頃に拾いに行きます。
この様に、私にとってクルミ採りの季節はまさに今なのです。
 
 枯れ葉の下になっていたり枯れ葉と同じ様な色なので探しにくいですが、それでも数十個見つけました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 西洋ぐるみと比べて濃厚な味でとても美味しいのですが、ここで問題があります。
日本で生息しているくるみは主に鬼ぐるみと姫ぐるみで、美味しい鬼ぐるみは とてもとても硬く、靴で思いっきり踏んだくらいでは割れず、適当な工具だと工具が負けてしまいます。
この為、ペンチの様な和くるみ用の頑丈な工具で開けます。
 
市販のくるみとは違う味の濃さをお楽しみください。
 
いま恵那の山は、藤の花が満開で
 
季節の「今」を何よりも大切にする「物語のある料理『野の花料理・恵那の野山の 蕎麦懐石』」では、この時期だけ藤の花の料理をお出ししています。
 
 藤も今週で去っていきますが、恵那の野山の大自然はまた素晴らしいものを用意してくださいます。
次に皆様が来られる時、 自然ははどんなすばらしい幸をくださるでしょう、また楽しみです。

「夜烏山荘 長多喜の桜鑑賞と

  長多喜の採れたて筍と山菜の夕べ」

 

 中山道の江戸から45番目中津川宿で多くの文人墨客に愛された長多喜は、一万坪の敷地に今上天皇が御宿泊された離れ座敷やそれぞれしつらえが異なる六棟の古民家離れや座敷、茅葺屋根に囲炉裏があり、霊峰恵那山を借景とし、日本の原風景の様な宿。

古民家離れは8名定員でしたが、なんとか一名増やしていただき9名で行いました。

まず参加者全員でお庭を散策。

 

 茅葺の古民家の点在するお庭に、桜、山躑躅、山吹などたくさんの花々が咲きそろう庭内を歩き、(かつてここに宿泊した)若山牧水と高浜虚子の碑も拝見しました。

 お庭を堪能した後は、

お庭の花の向こうの古民家離れの1棟で、朝どれの筍と山菜の料理を満喫しました。

会席の始まりです。

 お料理は、長多喜の竹林の筍と地元の山菜をお願いいたしましたが、自然のものなので、何が採れるかまだわからないと、出されるまでのお楽しみ。

 自然とはそういうもの、その時の僥倖に期待ですね。

また、お魚を使われるときは天然物でとお願いしてあります。

 

持参したお酒

地元中津川の山内酒造の

●さくらさくら 山内酒造

真っ白な生の濁り酒 例年の食前酒向きの甘い酒が天候不順の寒さで辛口に上がってしまい、それが却って食中酒向きになっていて食事に合わせやすく結構良い感じ

●春一番池  山内酒造

●TYPE FY2

すっきり系のドライ白ワインのようなお酒

●楯野川純米大吟醸 上流

 完熟した果実のような華やかな甘い香りと上品な旨み感じが優しく余韻の綺麗なお酒

●神亀 純米2011

 12年熟成古酒

熟成された濃醇な旨味とボリューム感がありながら10年以上の熟成で角が取れて丸く、良い煮物に合う古酒

●周之介ブレンド 超々辛口

 超辛口白ワインの様な味わいの日本酒度+18辛口日本酒

 

厳太さん持参は

恵那市の女城主純米吟醸8年古酒

それぞれを料理に合わせてペアリングをして行きます。

 

 

私のテーブルの前に置き 料理を出される度にお酒を選び注いで行きました。

 

長多喜の筍 美味しい

 

山菜の王様 蕗の薹 コゴミ タラの芽など

 

筍と筍真薯

 

 

長多喜産の筍が特別美味しく、昨年より更に良い味でした。

 

山国の会席は少し塩分高めなので、お酒の共によく合います。

 特に同じ中津川市の山内酒造の濁り酒「さくらさくら」のまったりとした旨味の入った辛口が、多くの料理に一番合いました。

 

地物の新鮮 山菜を堪能しました

ご馳走様

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今回はみかさぎ麹屋の麹を使って料理を様々作っていただこうと思い、お願いしたのですが、ちょうど桜の咲く一番の繁忙期なので、応じられないとのことで、残念ながら諦めましたが、連日満室でとても忙しいそうです。宿泊客の98%が外国人で、この二週間で日本人は2組だったそうです。

 

 この会が終わってから思い出したのですが、

採りたて筍の刺身と皮付きのままの丸焼きをお願いするのを忘れていました。

筍の刺身は採ったすぐの柔らかなものしか無理ですし、丸焼きは小ぶりな筍を皮の付いたまま焼くと蒸し焼きになりとても美味しいのですが、大きさを揃えるのが大変ですが、どれも忘れていて残念。 

 

採りたて筍の刺身は醤油はつけません

醤油の味は強いので、筍の味わいをしっかり楽しむために何もつかないか、みかさぎ麹店の塩麹が合うことでしょう。

来年はどちらも忘れない様にお願いしようと思います。

 

 

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美食の会とは

ただおいしいものを食べる会ではありません

おいしいものを食べるのでしたら東京や京都に行けば凄い店がいくらでもあります。

 でも、そんな所に行かなくても、こんな田舎の地元にも素晴らしく美味しい店があり、こんなおいしい食べ方があるということをもっと知りながら楽しんで学んで行きたい「地元」にこだわった会です。

 

この「地元」の素晴らしいお店をさがし、自然食品や無農薬などの安全安心な伝統野菜や地物食材を使って頂きながら、少しづつでも、家庭料理としても参考にしていただきながら地元民による地物の消費を喚起し、共に食文化を高めていきたいと思う会です。

 

 

 身土不二(自分の居る大地と体は一体である) と地産地消。

 そしてそれは医食同源に繋がります。

 

食の究極世界は、食材、料理、器、調度品、食空間、料理人、食べる人の全てが調和してはじめて完成するものです。

 

染めと織の万葉慕情55

  袖のしぐさに想い

   1983/04/29 吉田たすく

 

 衣服の袖のしぐさに想いを現わす歌がたくさんあります。

柿本人麿が石見の国に役人としておりましたが、そのころ、妻の依羅娘女(よさみののめ)に別れて奈良へ上京する折に詠った歌があります。歌の大意を書きますと次のようです。

 「石見の海の浦廻によい浦も潟もないと言う。たとえなくとも、和多津の海辺のあたりには青い玉藻が朝夕の浪風が寄せてくるから、その涙と共にああ寄ったりこう寄ったりする玉藻のように、相寄って寝た妻を私は置いて来た。 道の曲り角ごと振り返って見るが、いよいよ里は遠のき、いよいよ高い山も越えた。今ごろ夏草のよう打ちしおれ、思い嘆き、私を慕っている妻の門を見たと思う」という歌があり、その反歌に

 

 石見のや

  高角山(たかつのやま)

   木のまより

  わが振る袖を

   妹見つらむか

 

或る本の反歌

 

 石見なる

   高角山の

 木間ゆも

  わが袖振る妹を

   見けむかも

 

 (万葉には、同じ作者の歌でも本によって違った歌になっていることがあります)

 

石見の妻を後にして旅路を進んでいるが、峠の別れの折、自分が袖を振ったのを妹が見ていただろうかと言うのです。

妹が振ったのでなく、自分が振った袖で妹への想いを現しています。 この歌につづった歌があります。

 

 石見の海の崎に深みるが生え荒磯に 玉藻生えその藻のようになびいて寝た妻を心深く思うけど

共寝の夜は少なく別れて来た。 あれこれ思っても心が痛い。もみじ葉の散っている間に妹の袖もさやには見えず (山の雲間より月がかくれしまうように)入日の夕方になったらしっかりした丈夫(ますらを)と思っているわれも敷の衣の袖は通り濡れぬ

 

 もみじの間の妹の袖というのは妹自身のことであり、自分の袖は通りて濡れぬの袖は、丈夫の涙で濡れた袖で、涙をぬぐう袖なのです。

この反歌に、またさきの反歌に同じような歌がのせられています。

 

 石見の海

  打歌山 (うつたのやま)

  木の間より

  わが振る袖を

  妹見つらむか 

 

 

    (新匠工芸会会員、織物作家)

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『染と織の万葉慕情』は、私の父で、手織手染めの染織家、吉田たすくが60歳の1982年(昭和57年)4月16日から 1984年(昭和59年)3月30日まで毎週金曜日に100話にわたって地方新聞に連載したものです。

 これは新聞の切り抜きしか残されていず、古いもので読みづらい部分もあり、一部解説や余話を交えながら私が読み解いていきます。

 尚このシリーズのバックナンバーはアメーバの私のブログ 「food  風土」の中のテーマ『染と織の万葉慕情』にまとめていきますので、そちらをご覧ください。

https://ameblo.jp/foo-do/

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吉田 たすく(大正11年(1922年)4月9日 - 昭和62年(1987年)7月3日)は日本の染織家・絣紬研究家。廃れていた「組織織(そしきおり)」「風通織(ふうつうおり)」を研究・試織を繰り返し復元した。

風通織に新しい工夫を取り入れ「たすく織 綾綴織(あやつづれおり)を考案。難しい織りを初心者でも分かりやすい入門書として『紬と絣の技法入門』を刊行する。

東京 西武百貨店、銀座の画廊、大阪阪急百貨店などで30数回にわたって個展を開く。

代表的作品は倉吉博物館に展示されているタピストゥリー「春夏秋冬」で、新匠工芸会展受賞作品。昭和32年(1957年)・第37回新匠工芸会展で着物「水面秋色」を発表し稲垣賞を受賞。新匠工芸会会員。鳥取県伝統工芸士

 尚 吉田たすく手織工房は三男で鳥取県染織無形文化財・鳥取県伝統工芸士の吉田公之介が後を継いでいます。

吉田たすくの詳細や代表作品は下記ウイキペディアへどうぞ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/吉田たすく

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