1. 奥日光へ、まずは川治ダム

 

カルデラ湖に続いて、今年は堰き止め湖SUPが中心となり裏磐梯や奥日光の堰き止め湖を漕いできました。今回は山道を1時間以上歩かないとたどりつけない奥日光の堰き止め湖(切込湖・刈込湖)を目指しました。

 

 

 

まずはダムから見ていきましょう。これは鬼怒川の川治ダム。

 

 

利根川総合開発の一環として昭和45年に工事が始まり、昭和58年に完成しました。アーチ式コンクリートダムで、この型式では国内で第4位の高さを誇ります。

 

 

早朝の林道奥鬼怒線(山王林道)を通って奥鬼怒へ抜けます。

 

道路は全面舗装されていて道幅も広く林道らしさはほとんどありません。

 

 

 

トンネルは林道らしいつくりです。

 

 

2. 金精山へ

 

時間がたっぷりあったので、今回は金精山2244mと切込湖・刈込湖のダブルヘッダーです。まずは金精トンネル付近1840mにクルマを止めて、金精峠2024mを目指します。

 

 

 

片品村と栃木県日光市の境界にある、中腹の金精峠は、日光山の僧や修験者たちの修行の場として開かれたといわれ、峠の頂には金精神社(男性のシンボルが祭ってある)があります。

 

 

 

金精峠から金精山を見上げると、なんだか「それ」を祭りたくなるもわかる気がする・・・

 

 

 

山容どおり、結構きつい登りです。所々にハシゴがかけてあるので安心して登ることができます。大観光地でお手軽な割に人が少ないのはなぜ?

 

 

 

頂上からは金精道路と湯ノ湖と男体山が・・・

 

 

湯ノ湖も中禅寺湖も堰き止め湖ですが、超観光地のためSUPは無理かな

 

 

 

トンボと遊びながら下山

 

 

 

そして湯ノ湖付近に移動してクルマを止めてSUPを背負っていざっ、山道へ!

 パドルを杖にして登りますが、思ったより遠く、上りも多く結構疲れました。

 

 

 

刈込湖に到着。SUPに空気を入れますが、空気が抜ける、抜ける!もともと劣化による限界がきていて空気が漏れることは承知していました。しかし、これまで1時間以上もっていたので大丈夫と思っていたのですが、こりゃ10分ももたない・・・

 

 

気入れを持っていざ出発、最後の航海ではなく航湖です。

 

 

 

ダム湖は、一般的に人造湖と呼ばれており、治水と利水(水力発電・灌漑・上水道)のために造られたものです。

 

 

 

天然ダムとは、大雨や地震、火山噴火などの自然現象のために、土砂などが河川の水の流れを堰き止めるようになった地形で、下流側が危険な場合は土木工事によって早期に復旧しなければならないものです。

 

 

 

堰き止め湖とは、山体崩壊や地震、火山噴火などの現象で、また海流の影響で運ばれた土砂などにより、永続的に形成された湖沼のことで裏磐梯の湖沼群が有名です。

 

 

 

せき止めの自然的要因としては、①火山噴出物(火山の噴火に伴い流出した溶岩や泥流)によって河川がせき止められた、裏磐梯の桧原湖・秋元湖、長野県の大正池など。②山崩れ(地震のためにおこった土石流)によりせき止められた、関東大震災による神奈川県の震生湖、善光寺地震による長野県の涌池など。③河川堆積物 (河川が運んでくる土砂)によって谷の出口がせき止められた、利根川による千葉県の印旛沼・手賀沼など。④砂丘(海岸砂丘が内陸に進行)により谷がせき止められた鳥取県の多鯰ヶ池など。⑤砂州によって内湾が外海から切り離された福井県の久々子湖などがあります。 

 

 

 

これら堰止湖の湖盆形態の特徴として、湖岸線が屈曲し、急傾斜であり、せき止められた場所の前方近くに湖の最深点があることがあげられる。

これは、ダム湖と同じですね。

 

 

人工にしろ天然にしろ、谷を堰き止めてできたものであるので、同じ様なものであることは間違いない。水の透明度や水質も周囲の環境しだいで似たような感じになっています。生態系なども似たような経過をたどるのかもしれません、人造湖も堰き止め湖もカルデラ湖も結局、人がよそのサカナを放流するのだから・・・

SUPの気持ちよさは、人造湖も堰き止め湖もGood!