1. 八曲りの「七曲り」

 

長野市から戸隠に向かう長野市道大座法師池西高線、通称「七曲り」

初めて走ると「なんじゃこれ?」って感じになると思います。

植物園の中?みたいな・・・
 

 

推定走行距離160万km日本全国の道路を走ってきた私ですが、なかなか珍しい道路です。
 

 

延長1.3kmの区間に8カ所の急カーブと急勾配(最大16%くらい?)の道路です。

 

 

1.8kmの区間はすべて屋根付きとなっています。

 

 

この道路、歴史をしらべてみたのですが1985年地滑りにより、戸隠バードラインの迂回路として使用されていたという情報しかありません。

 

 

ここからは想像ですが、道路をつくたものの積雪期にスタックするクルマが続出したため、簡易な雪囲いをつくったのかな?

長野市の工事関係資料を見るとこの雪囲いをスノーシェッドと呼んでいます。

 

 

2.スノーシェッドとスノーシェルター

 

スノーシェッドは、道路に屋根を設けた雪崩対策施設のことをいいます。

雪崩を屋根面上を通して滑走させ、谷側へ流下させ、走行車両や歩行者などを雪崩の被害から守り、雪崩による雪 の堆雪を防ぐ目的で設置されています。また降雪に対しても道路の積雪を防ぐことで効果を発揮しています。

一般的に鉄筋コンクリート、プレストレストコンクリート、鋼材で構造的に強固にできています。

 

 

スノーシェルターは、吹雪が特に厳しい区間において、道路を覆って吹雪から完全に遮蔽する もので、道路上の吹きだまりと視程障害を防止します。 

 

 

これはスノーシェッドかスノーシェルターか?

形はスノーシェッド、だけど雪崩のエネルギーを受け止めるような構造とは思えないし、吹雪対策のスノーシェルターでもない。周囲の道路の状況を見ると雪崩地形でもないので目的はあくまで積雪防止のためのシェルター?と考えるのが妥当だと思います。

 

 

1.3kmなのに5kmくらい走っている感じの七曲がり、対向車が怖いけど面白い道路です。最初はスピードが出にくい上り坂の戸隠方面に行く方からがいいかも?